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森に棲む魚とハルニレのウタ
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
salty rock「
森に棲む魚とハルニレのウタ
」の観てきた!クチコミとコメント
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byassist(843)
満足度
★★★★
鑑賞日
2018/06/02 (土)
2日ソワレを拝見。
ネタバレBOX
ここ2、3年の傾向だが、演出を信頼できる他の方に委ねて、脚本に専心することで、犬井ねここさんの長編の作風、その精神の高踏性は保ちつつも、語り口が随分と下界に降りてきたなぁと、改めて実感させてもらった110分だった。
随所で感じ取れた、過去作品の役柄やら描写やら(キロク&キオク、『水棲のアリア s.v.』)のフレグランスも、既視感ではなく、作品の積み重ねがもたらす(まだ若い彼女には時期尚早な言い回しだが)「円熟味」の表出として受け止めることが出来た。
ただ、反面、私のように何年も犬井作品を観続けて来た者とは違い、今回が初めての観客には、あるいは、序盤での咀嚼のしづらさを意識させられたかもしれない。
CoRich記載の「説明」より、さらに一歩、噛み砕いた、ただし決して長くはない「あらすじ」を、当パンに掲載しておいてもよかったかもしれない。
それと、(私だけかもしれないが)客観的には「面倒な性格」(☜おいおい!)の登場人物たちのやり取りで、途中、話の運びにやや渋滞感を覚えたことも付記しておく。
あと、個人的な事情だが、自身や家族・知人の過去の入退院や逝去の経験が、美純'sの3人や残された楡木家の人々の言動や心の動きにオーバーラップしてしまい、観劇中、外向けの表情を保つのに、かなり難儀した。特に、長瀬巧さん・植松りかさん演ずる両親の姿には、設定年齢が自分に近いであろうこともあって、我が身に生じた苦悩のようにリアルに堪えた。
最後に、キャストに関して触れておく。
【楡木家の人々】
父・タカトシ…長瀬巧さん(父親の苦悩を背中で表現されておられた)
母・智恵子
…植松りかさん(『灯影ノート 』でのイメージが強過ぎて…こんなにお若い方だったとは!)
長女・美純(ミスミ)1(亡くなった小学6年生当時の姿)
…杏奈さん(やはり、このヒトは天才か?!)
長女・美純2(もし生きて中学生になっていたら…の姿)
…まついゆかさん(様々な公演で場数を踏んでおられるので、今回も安心して観ていられた)
長女・美純3(もし生きてオトナになっていたら…の姿)
…安藤陽佳さん(お名前はかねてより存じ上げていたが、漸くお目にかかれた!)
※美純'sの3人のバランスの良さ、本作品における白眉だと思う。
次女・亜純(アスミ)
…木村優希さん(小柄な彼女の何処に、あんなエネルギーが隠されているんだろう?)
【医師】
当麻リュウジ(元外科医で今は内科医。楡木夫妻とは幼馴染)
…神野剛志さん(シリアスとトリックスターとの塩梅が良い)
芳野ヨウコ…伊織夏生さん(ひと言、「スリムビューティー」じゃん♪)
八重樫ユキオ…シマザキタツヒコさん(『TranscendentExpress』以来、かなぁ?)
キロク…華奈さん(彼女の声質が作品の進行に良いリズム感を与えていたと思う)
キオク…目次里美さん(多分、お初の方?)
賽の河原の鬼
…あずき菜月さん(上野で数年前「夢の国の住人」だったヒトが、よもや、高田馬場で「バッファローマン」に転身していようとは!www)
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2018/06/03 04:19
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