最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラン・フォー・ユア・ワイフ ~Run for your wife~

ラン・フォー・ユア・ワイフ ~Run for your wife~

ファルスシアター

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

真面目に演じれば演じるほど面白いコメディというより
窮地が重なれば重なるほど面白いコメディだと感じた
それまでについた嘘で出来上がったその人の中での相関図がだんだん複雑になっていって、終盤の勘違いでは一瞬で考え意味を捉えて笑うのが
パズルを解いているようで面白かった

ネタバレBOX

現在の小劇場界隈の作品が各方面にめちゃくちゃ気を張って作っている中で
茶化したり、ヤバイよねというネタにするんじゃなく
ストレートにゲイとか性的なネタで笑いをとってるのって
ある意味一番尖ってるんじゃないかとも思った
ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/05 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

毒が入っているかもしれないカプセルが有って
シーンが進むごとにカプセルを渡されて僕はそれを飲み込んで
作品が終わってもまだ僕は生きてて安堵するんだけど
やがて誰かのカプセルの毒が身体の中で溶け出して
帰り道とか寝る前とかにもがき苦しむ、そんな作品だった

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しあわせ学級崩壊

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

祝福の誕生と虚無への回帰、そうか、だから1と0なのかと
何でもない日常が特別となって生まれて、特別であるが故にどこにも無くなっていくこの世界
線が引かれて行く、永遠に有るものと無いものの間に大きく太く、舞台上がそうなっていく

今回のタイトルにもある阪神淡路大震災に生まれ東日本大震災を生み出すというような
破壊と再生の営みの循環、生まれては死んでを繰り返す輪廻的世界観はどの作品でも一貫しているなと
あと最近の作品では演算装置である役者たちがより複雑な装置と化してきている気もする

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

胸が締め付けられるような作品でした。名前がどれほどの意味をもつのか、ただの記号ではなく人々の想いの乗った大切なものなのだと気づかせてくれました。時代背景に疎い自分が情けなくなったので、勉強してからまた改めてみてみたいです!

ネタバレBOX

名前を売らないのではなく売れない、世間の目とは違った真実が見えてきたとき、想い人にあって張りつめていた糸が切れたような瞬間、仇吉のまだ育ちきっていない幼い心の部分が垣間見れて涙が出ました。
寿

寿

やまだのむら

スタジオ空洞(東京都)

2018/06/02 (土) ~ 2018/06/09 (土)公演終了

満足度★★★★

Bチーム「ふじみちゃん」を観劇
どうせいつかは死んでしまう人をなぜ好きになるのかという
演劇作品においてもよく扱われるテーマを軸に
時に鈍重に、時にコミカルに楽しく深く優しい物語
小島さんの爆発のシーンなんかはまさに木村さんのテキストだなと

森に棲む魚とハルニレのウタ

森に棲む魚とハルニレのウタ

salty rock

プロト・シアター(東京都)

2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤の手術室のシーンはずるいけど素晴らしい、あんなのしびれるに決まってる
下手をすればただ難解であざとくなってしまうかもしれない作品をブギーポップな手法でまとめあげたフジタさんの演出に唸りまくった

Last Night In The City

Last Night In The City

シンクロ少女

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

誰かが僕を作ってくれていて、誰かの中で僕が幸せでいるのなら
そういったことがあれば確かに僕は生きていけるなと思った
かぼちゃを投げたり投げられたり待ち望んだり、そんな生きにくい世界でも
そういう誰かがいれば生きていけるなと思った

悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

3部作の2作目、想像通りのやはり重く複雑で心に響く作品でした。その中でもでんでんさんは流石の一言。見事な演技で最前列だったこともあり、どんどんその迫力に引き込まれて行きました。さあ、来月の3作目が楽しみですね!

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

紅組を見てきました!  あやめ十八番さんは初だったのですが、とても素晴らしい舞台でした!  あまりに良かったので 帰りに墨組のチケットを買ってしまいました。  今日の感じと どんな風に違ってくるのか また楽しみです☆

ネタバレBOX

指定席のようだけど、会場でチケットを受け取るまで席がわからず、ちょっとドキドキ。  三方向囲み舞台の右側でした。 四角い舞台上にはセットが何もない。 天井から無数の提灯。 色鮮やかでとても美しい。 お話は 深川の花街を舞台に 芸者と客の話。 ファンファンというのは中国人のことか? 時代設定は平成60年らしい。  まあ見ていると 逆に50年くらい昔の話のようにも思えてきた。  着物姿の女優さんが多く、いかにも 純和風な感じを受ける芝居なのだが、 古臭い感じはまったくなく、 途中に踊りの場面があったり 生演奏、生歌があったりと 新鮮で好印象!   こんな素晴らしい舞台はなかなか見れないってくらい 良かったです☆  
首のないカマキリ

首のないカマキリ

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2018/05/18 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

映画のような間の取り方や家族のリアルなセリフが特徴の作品でした。イケメン小泉さん目当てでしたが、すっかり引き込まれました。

ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/05 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

合宿所の裏倉庫という設定の舞台には木の台とライトが積まれ、殺風景な様子。タイトなラインの制服の首にはリボンがかけられ、青赤白と色の違いで学年の違いがわかるようになっている。ほとんど無個性に見える女学生たちの個性が明らかになる展開において、重要な役割を果たすのは学年の違いである。「違う」ことの距離感と「同じ」ことの親近感はその前提への思い込み故に崩れてく。これは年齢の物語であり、先生の年齢が43歳と明示されるのもそもと無関係ではない。パンフレットには制服を着た役者たちの写真集がついており、エロティックな誘惑の様相を見せる。その危うさも含めて津山事件と衝突させようとしている。

ヘンリー四世

ヘンリー四世

シェイクスピアシアター

ザ・ポケット(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/06/08 (金) 14:00

2作品通しで観劇。
先日、新国立で「ヘンリー五世」を観劇したけれど、あまり感心せず(役者が悪いのではなく、あくまで脚本が今一とおことわりしておく)。で、こちらの脚本は未見だったので、順序的には逆になってしまったけれど、やはり「ヘンリー四世四世」を観て、「ヘンリー五世」を見ると、かなり印象が違っていただろうと思う。

何と言っても、最近は「文学座の」というより「シェイクスピアシアターの」といった方が、しっくりくる感じがしてきた清水圭吾さんが、フォルスタッフを嬉々として演じているのが楽しい。また、この猥雑で世俗垢にまみれた肉の塊は、様々な役者を魅了してきた意味がやっと判りましたよ。そして、「ヘンリー五世」でフォルスタッフが死んだという発言の意味するところも解りました。
また、ハル王子に対する印象も違っただろうし、ホットスパー、ドル、ウェスモランドなどのように複数役を1人の女優で演じ分ける面白さ(これは「ヘンリー五世」で判らなかった)も味わえたと思う。

もう一度、「ヘンリー五世」観ようかしらん。

ねぇ、聞いてよ、ウォンバット!

ねぇ、聞いてよ、ウォンバット!

カミグセ

くすのき荘(東京都)

2018/06/08 (金) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/06/10 (日) 16:00

 ウォンバットの夢を見る女子と友人(とウォンバット)による会話の雰囲気が良い。会場は「かみいけ木賃文化ネットワーク」なるプロジェクトの本拠地の一つで、木造の家の1室に入り込んだ感触は悪くない。物語は、所詮は夢落ちと言えなくもないが、夢だからこその展開を楽しむ、というタイプの公演だろう。主宰のつくには、最近は芝居の制作として活躍してて、芝居を作ることへの興味が減りつつあるという。やりたいときに公演ができるという形を追っているそうだが、本来はそうあるべきとも言える。

ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/05 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/06/08 (金) 20:00

 2014年に上演した作品の再演で、初演も観てるが、それなりに面白かった、という記憶しかない。津山三十人殺しをモチーフに、女子校演劇部の合宿で起こるホラー調の物語。女子校あるある的会話を中心に楽しめるのだが、津山を思わせるエンディングに向かって堕ちて行く流れが、後味は良くないけれども、感触は興味深い。

冬・ダウィー夫人の勲章

冬・ダウィー夫人の勲章

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2018/06/01 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/07 (木) 19:00

座席1階1列

両作品とも、人間の優しさと温かさを感じさせる良作。これを重くなく、2本立てとして観られる幸せに感謝します。
特にジェームス・バリーの「ダウィー夫人の勲章」は、そのタイトルのうまさも相まって、何か心が鷲掴みにされるような作品。夫人と兵士の疑似親子の形成が、けして説明調に陥ることなく、双方のちょっとした心のニュアンスを感じ取り合う、繊細な作りでした。

最近、ちょっと心が荒み気味で、何か癒しを求めている方には、是非にとお勧めします。

僕らはいつもふわふわ中毒

僕らはいつもふわふわ中毒

ふわふわ中毒

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

熱量は感じました。

ネタバレBOX

大学を今春卒業した身として、演劇がやりたいことを主張したパフォーマンス。

千秋楽、声も枯れかかっているくらい叫びまくっていました。熱量は感じましたが、青年の主張型演劇は、学生演劇というよりも高校演劇です。演劇に落とし込んでほしいと思いました。

六日コンビニでアルバイト、就職した人より一日多いかも。つくづく、コンビニ業界は、若手演劇人や若手お笑い芸人から搾取して成立しているのかが分かります。
翼の卵

翼の卵

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/05/29 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/06 (水) 14:00

座席1階2列

昨夏、「蝉の詩」を観に行ったとき、原田大二郎さんがご夫人と思しき方と観劇にいらしていました。(ちなみに、同日には辰巳拓郎さんもいらっしゃいました)その観劇がきっかけになったのか、オファーありきの観劇だったのかはわかりませんが、今回の出演を知ったとき、何とも懐かしうれしく思われました。(桟敷童子が気に入ってくれたのだなあ、と)
相変わらず出てくるクズ人間には、毎度のことながら憤りを感じて、とても不快ですし、それによって招かれる幾つもの死は何とも言えない不条理感を醸し出します。でも、これが桟敷童子の持ち味でもあり、マンネリを指摘する方もいらっしゃいますが、「モグラ」や「標」のように、活劇を織り交ぜた作品もありますから、私としては十分に許容範囲と言えます。あまり気になさらず、作りたいようにお作りいただけるのがよいかな、と。でないと、毎度毎度、満席ににはなりませんよ。

ネタバレBOX

冒頭部分で、ラストシーンを演じ、回想的にそこに至るまでを舞台展開するといった構成は、桟敷童子がよく用いる手法です。しかし今回は一捻りして、恵子の声がラストを変えてしまうという展開は、ちょっとしたサプライズでしたね。
それがあっての、耕作と頼子の和解への一歩が示されるのですから。

ラストの大掛かりな家屋の崩壊は、やはりびっくりしましたね。確かに夜の部までに大道具さんがあれを組み直すと思うと、ただただ大変だろうな、と思ってしまいます。
どうやって、最後の挨拶に役者さんたちが出てくるのだろうと心配までしてしまいました。
確かに舞台後方の、恵子の翼は大きすぎる感はありましたが、まあ、こじんまりと可愛くやってもあまり効果はなかったので、それはそれでOKかと。
フランケンシュタインー現代のプロメテウス

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

演劇企画集団THE・ガジラ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/13 (水)公演終了

満足度★★★★

照明、音響の演出が特徴的な舞台でした。蝋燭・ランプがメインの照明、全身に響き渡るような音響は、初めての経験でした。北極探索の冒険家の語りという形をとっている部分が原作とは違いますが、内容はほぼ原作に忠実で、照明・小道具などが200年位前のうすら暗いヨーロッパのイメージを、程よく醸し出していました。
原作では、2m超の異形の化け物として描かれていた創造されたものが、金髪の美形の女優さんが演じていたところが最初ちょっと違和感がありましたが、ラストに近づくにつれ、人間とは何か、男女とは何かという根源的な問題に悩む姿にマッチして、かえって物悲しくもありました。
語り口も現代風ではなくわかりにくい部分もあり、終始ほの暗い陰湿なムードの漂う舞台で、楽しいとか面白いとかといったものとは対極に位置していましたが、とにかく初めての体験でした。ただ正直、2時間超は少しながく、もう少しテンポよくてもよかったのではと感じました。舞台の雰囲気に明らかな変化がないので、途中から単調に感じてしまいました。
原作のフランケンシュタインを読んでから見ると、さらによくその世界観に浸れますので、事前のご一読をお勧めします。原作も古い作品だけあって、なかなか難解です。

時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

ストーリー・役者さんの熱のある演技、すべてに引き込まれる。

演者は男性しかいないのだが、セリフ上にでてくる「常盤」の姿やそれぞれの「女性の家族」の姿も垣間見えるような不思議な感覚もするくらいに、緻密な部分もあるのが、この座組みの魅力だと個人的に思う。

次回作も、もちろん期待大。

肉の海

肉の海

オフィス3〇〇

本多劇場(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

時空を飛び想念が舞う渡辺えり作品の世界は、久々の新作も同様。作者本人が言いたい事だなこれ、と丸分かりな台詞が宙に投げられたり、強引なドラマの舵切りが為される箇所も多いが、渡辺えりは後から回収していく。安定を良しとしない作り手の「手」をそんな所に見出す。正体不明の奇態な「音楽劇」がそこにあった。

ネタバレBOX

ただ、奇態であるにせよラストのカットアウトでの音の切り方は唐突で、本編の「わからなさ」に見合うラストになっていない気が。
例えば通常の倍の長さは暗転を入れる、切られる前のフレーズをリフレインして高めた上で切る、あるいは、カットアウトされた楽曲の「続き」をフェードインしつつ明かりを入れる、など収まりの良さは必要ではなかったか。

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