
存在証明
劇団俳優座
シアタートラム(東京都)
2025/11/08 (土) ~ 2025/11/15 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
数学者や物理学者を主人公にした演劇作品はいくつもあるが、これは日本人作家がイギリス人数学者の世界やその関係者を物語にして書いているので意外な印象。ゼータ関数の話はかなり難しいが聞き流せばよく、素数が何かさえ知っていれば硬派なストーリーの理解はそれほど難しくない。本筋から派生する患者ベリルに絡む話など謎解きの要素もあって楽しめる。この手の作品は時として哲学的・抽象的になりすぎることがあるが、これはそうではなく、十分芝居として楽しめる。タイトルの「証明」という言葉はこの作品全体を象徴していると感じられ、時に論理的、時に詩的な表現になる。舞台装置・背景そして演出がなかなか良く、名優揃いの劇団の実力が遺憾なく発揮され重厚な作品になっていると思う。特にハーディ教授の志村氏が秀逸。

探偵が多すぎる!
名古屋市立大学演劇部劇団鈍-NORO-
名古屋市立大学滝子キャンパス2号館3階アクティブラーニング室(愛知県)
2025/11/08 (土) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/08 (土) 11:30
11月8日11時30分の回と9日14時の回で
計2回観させていただきました。
そうそう、私は劇団鈍-NORO-さんの
こういう無茶ぶりが見たかったんですよね!!
何故か学外でやる時って
かしこまっちゃうのか割と堅い芝居が多い気がするのですが
今回は本当に面白かったです。
30分という短い時間でしたが、
展開も早くウィットに富み、
最初から最後まで大いに笑かせてもらいました!!

夏の砂の上
劇団大阪
谷町劇場(劇団大阪アトリエ) (大阪府)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。とても素晴らしいお芝居でしたね。役者さんの演技が素晴らしかったです、自然で感情が染み出るようなそんなお芝居見ごたえありました。でも、ラストみんなのこれからがどうなっていくのか、気になり、考えちゃいました。とてもレベルの高いお芝居をありがとうございました。

なんでもないトマトなのに
miwa produce。
πTOKYO(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
良い脚本だと思いながら見させていただきました。演者の方々、演技にのめりこんでいて、迫力がありました。
パニックや人の姑息な部分、ひしひしとが伝わってきました。

IN THE WOODS
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/01 (土) 14:00
キャンプ場の夜、焚火を囲んだ人々が入れ替わりつつ交わす会話。
対面客席で最後列からも演技エリアが近いことやリアリティの溢れる舞台美術から観客もその場に居合わせているよう、というのが奇しくもほぼ同じ公演期間で上演されているエンニュイ「かえるまで、が。」と通ずるモノがある(小劇場シンクロニシティ)が、本作はやがて不穏/不安な空気が漂い始めて怪談じみてくるのが相違点。
そしてそんな終盤に「ある文学作品」を連想した旨を終演後に林主宰に伝えたら特別席特典のパンフレットにはまさにその作品との関係が掲載されているとのことでアタリ♪
そりゃあその文学作品が好きな身にとって響くワケだ。
そんなこんなでいかにも Oi-SCALE らしい一作で満足。

我ら宇宙の塵
ぴあ
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台には大道具無 椅子が5ヶと小物は中央の穴から プロジェクトマッピング?を多様化し予算はそんなに・・・と思えたが、内容はしっかり
正直良かったです
稼げない小劇団は、参考にした方が良いと思います

我ら宇宙の塵
EPOCH MAN〈エポックマン〉
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/10 (月)公演終了

Cordemoria
縁劇ユニット 流星レトリック
ザ・ポケット(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/08 (土) 18:00
主に48分と45分位の不思議な古書喫茶店が舞台で、そこを訪れるお客の悩みや願いを叶える短編2つと、その2つの短編劇のキーパーソンとなる、2つの短編より短い戦後直ぐの混乱期に古書喫茶店『コルデモリア』を創業した真壁八重子の創業のきっかけとなる話。
この3つの短編、時代、店長も、主人公となる人たちも違えど、古書喫茶店『コルデモリア』が舞台となっているということでは共通しており、母親と殆ど一緒に過ごしたことがない30代の女性や会社でのミスで上司や同僚から酷い冷遇を受け、そのうちに会社に行けなくなって、引き籠もりになってしまった男性など、昨今の社会問題を物語のなかに組み込んでいるが、その解決方法がどこか少し不思議で、劇中暖かく笑える場面も多くて、肩の力を入れ過ぎずに楽しめながらも、最後には心温まるほっこりとした気持ちにさせ、知らず、知らず、感動させる終わらせかたが、非常に映画化もされた小説『コーヒーが冷めないうちに』と似たような空気感のある作品だと感じ、この戯曲を書いた人は『コーヒーが冷めないうちに』を読んで、相当影響されたんじゃないかと感じ、意外とここまで演劇で『コーヒーが冷めないうちに』と似たような空気感の劇はないと思うので、新鮮だった。
また、本にだって意思がある、本が人に早く中身を見てもらえないかとソワソワする場面等が3つ目の短編で描かれるが、そういった視点が非常に面白く、興味深かった。
古書喫茶店コルデモリアを舞台とした短編劇の総まとめとしての3つ目の劇の最後のほうでは戦後直ぐの混乱期が舞台ということもあり、第二次世界大戦中の日本の言論が封殺され、着たいものを着れず、自由に話せず、どんな本でも自由に読めるとは言い難い不自由な世の中からようやっと脱却しようとし、物資には相変わらず不足しながらも、これから戦後日本を踏ん張って行こうという時だからこそ、戦中の反動で人々は知識を欲しているはず、もう2度と戦争なんか真っ平御免だ。だから、本を読んで、知識を吸収して、戦時のようにお上の号令になんの疑いもなくただ従うのでなく、知識をつけることで、簡単に利用されないようにすると言ったようなことを真壁八重子役の人が言い切るのを聞いて、深く考えさせられた。
そして、どことなく今年が戦後80年だということを考えさせずにはおかなかった。
最近では、日本でも『日本人ファースト』を声高に叫ぶ政党が躍進したりと排外主義や軍靴の足音がすぐ側まで迫ってきていてもおかしくない状況になってきている。
だからこそ、無関心を決め込まず、おかしいことをおかしいと言うことができる社会、著作権侵害にならない限り自由に創作できる状況、演劇含む文化が軽んじられない世の中、本を読み、知識を吸収して、簡単に政府や行政に丸め込まれないようにすることが大事だと改めて感じた。

シネマコンプレックス
ねことユリイカ
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇
基本の素舞台に壁飾りを施し
高座椅子を壁際に配したセットで
演者さんが話の内容に即した衣装で
熱演してくださった2時間弱の作品
チョイ2話目の設定と説明が
甘く感じたが
とても楽しめたオムニバス上演でした

風神雷神図
糸あやつり人形「一糸座」
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
数年前に芥さんの動画を拝見し今回初めて拝見することが出来ました
毎度そうなんですけれど
期待が大きかった分、期待外れな感じは否めなかった。。。
人それぞれの感想だと思うけれど
人形と舞踏は良しとして、音楽が全面的に良くない感じでした
合ってないと言うか主張し過ぎてぶち壊してると言うか
来年違うのやってくれればリベンジでもう1度見たいとは思ってる

雷ノ鳥
劇団カルタ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
脚本の勢いを演出で支えるといった印象の公演。
現代的な犯罪、その広域組織と対峙する警察組織、さらに その内部で刑事部と公安部の立場と思惑が複雑に絡んだサスペンス劇。「正義」などは組織の思惑の前では、有って無きに等しい。公演では目に見える犯罪より、隠れた もしくは隠された悪事のほうが より醜悪だと訴えているよう。
物語は 序盤に壮大感を出すため、国家的な対応 例えばPKOー自己防衛・防護以外の武力行使はしないーのような現場のリアルな葛藤を描く。公演は休憩をはさんで前半・後半とすれば、前半では物語の舞台設定・雰囲気を表す意味での世界感と、説明にある娘が誘拐された事件の導入部が描かれている。後半は、犯罪組織内の人間関係と警察組織内のセクト主義が強く現れてくる。内部の捻じれを描くことによって、立場や行動といった観点で人物の人間像を立ち上げていく。
脚本は、公安の潜入または囮捜査によって 多くの人物が登場し、1人複数役を担うためストーリーが解り難くなる。また場面転換が早く、映像でいうカット割りが多いため、整合性や細かいところは観客の想像力で補う必要がある。良くも悪くも余白が多い。一方、演出は ある舞台装置で都内にある老舗ホテル「ホテルニューシラキ」の空間的な広がりを巧みに現わして物語のプロットを支えている。また客席配置から、この劇場ならではの別空間を利用することは 容易に分かる。
(上演時間2時間25分 休憩10分)

クレマチスの小屋
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

Cordemoria
縁劇ユニット 流星レトリック
ザ・ポケット(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
不思議な古書店が舞台の3作品オムニバス。情感あふれる話で、グッときましたね。舞台セットも実にいい。大いに楽しめました。

シネマコンプレックス
ねことユリイカ
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

やり遺したこと
皇帝ロックホッパー
上野ストアハウス(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇団初見。観客の大半は女性。男性は数人程度。なんか気後れする。されど芝居の方は真っ当で丁寧な作り。実にイイ。ただしラストには驚愕。こう来るのか。

青春、絶望を笑う
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/10 (月)公演終了

檻の中の微睡み
NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今迄観たのニコフロと趣きがちょっとだけ違うけど、優しい気持ちになるのは同じ作品。
動物達の話しだし、朗読劇でもあるので、絵本の読み聞かせみたいに子供たちに観てもらいたい。

ひとり語り芝居『セロ弾きのゴーシュ』他
お茶祭り企画
space korallion(大阪府)
2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
お芝居もピアノ生演奏とともに、宮沢賢治の作品解説や人としてのエピソードなどもとても楽しく拝聴でき、他の作品も読んでみたくなりました。

人のいぬ山
発条ロールシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/31 (金) 19:00
雷雨に遭いたまたまあった小屋(?)に避難した登山客たちと山に住んでいる者の一夜の物語。コンプレックスを持った面々がそれを克服してゆく優しい話……と思いきや終盤で現代社会の闇(?)をチラリと、的な
そして「舞台表現だからああだが劇中世界ではアレ」という「お約束」を逆手に取った「そのまんまかい!」な手法にしてやられる。その「騙された快感」も楽しからずや。

雷ノ鳥
劇団カルタ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観てきました。
サスペンス仕立てですが、観ているうちにこれは色んな愛情の物語でもあるなと思いました。
歪んだ愛
都合の良い愛
家族への愛
執着の愛
真実の愛
などなど。
特にチカナの愛は、非常にいびつで、万人には到底受け入れられないものですが、確かに本人なりの愛はそこにあると思いました。