
傭兵ども!砂漠を走れ!
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
いちいちいい写真みたいなシーン(ほめてます)の連続。そしてストレスなく観られる役者さんたちの基本スキルの高さ。なかなか小劇場界隈ではおめかかれない現代戦のリアル戦争ものというだけでも一見の価値がある公演。

咲き誇れ
トローチ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/09/23 (日) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
赤坂REDという端正な劇場に、土着臭が魅力の松本哲也戯曲が合うだろうか、と気にしながら観劇。相変わらず「痛い」人間が登場するが、どの人物の目線に合わせるか、焦点が定まらない「探り」の時間が長く、しかしヒントと思しい言葉が気になりながら回収の時を待つ。やがて関係図が鮮やかに表れてくるのが松本戯曲の魅力だ。
よくぞ「痛い」人物を作り上げるものだ。実際にはどこかに居ておかしくない人物であり、心の奥を覗けば誰しも身に覚えがあったりもする。
どの人物も主語で語れるドラマを持つ群像劇の中で、約一名掬い切れなかった人物が気になるが・・。(どうとでも位置づけ可能なパイとして、自分がステージでギター弾き語りもやる店長、明日閉店でも平然としている人物を置くというのも、うまいと言えばうまい。)

イヌの仇討あるいは吉良の決断
オペラシアターこんにゃく座
吉祥寺シアター(東京都)
2018/09/14 (金) ~ 2018/09/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
確か2002年頃がこんにゃく座初観劇だから以後の新作は萩京子作曲による作品(寺島陸也作曲「変身」を除いて)。林光作曲には旧作の再演で二つ程お目にかかったはずだが後継者=萩京子との本質的な差を感じず、聞き流したようだ。
今回の林光楽曲にはこれまでにない深い水深にまで引っ張られた感がある。そして恐らく舞台の展開との絶妙な対関係があった。演出は上村聡史。何より惹かれたのは井上ひさし作品だという事。元々の戯曲を林光がオペラ台本化・作曲した。
オペラとは台詞に旋律(曲)が付く様式だが、ストレートプレイの台本に旋律を当てはめるのは元々無理を承知の助。林光の文章に、歌で台詞を言うと三倍の時間を要するとあった。オペラ仕様に書かれていない戯曲、しかも細部からドラマを展開させる井上戯曲では、削ぎ落とすのも苦労だったろう。上演時間3時間弱(休憩込み)。
生身の人間の表現の幅・バリエーションと、十二音階のピアノの語彙(表現のバリエーション)とは比べるべくもなく、芝居の前段は「台詞を続けるための旋律」が長々と続く部分があって睡魔に抗えず。一、二年前こまつ座の『イヌの仇討』(東憲司演出)を観ていたものの、かなり眠ってしまった観劇だったため細部は覚えず、今回はドラマの骨格が組み上がって行くのを面白くみた。こんな話だったか・・と、井上作品の構造の確かさに唸る。

おとながたり
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

いかにも、秋の脱臼祭り
藤一色
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2018/09/21 (金) ~ 2018/09/27 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/09/25 (火)
25日ソワレを拝見。
内容は、前半が『人魚姫(脱臼)』、後半が『白雪姫(脱臼)』の短編2本で1時間。
【追記】
チカラ業多用な笑いの質はともかく(☜おいおい!)、会場内の笑いの量は相当あったので、一晩経って考え直し、☆を3つから4つに引き上げときますね。

おとながたり
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
千穐楽を観劇
歴史を感じさせる土岐の舘、そこで繰り広げられる時代を超えたファンタジックな物語、
魅力的なバーチャルリアリティの世界を堪能しました。
役者みなさんの情緒豊かな演技により優しさに溢れた世界に包まれ、心が温かさに満たされて幸せな気持ちになりました。
現代と土岐の舘が創り出した仮想現実の過去の世界を同化させたラストシーンも、
何とも言えない心地の良いエンディングソングが情景を更に豊かにし、心の奥深く染み込む素晴らしい舞台でした。
とても良かったです。

令嬢ジュリー
FAL (Film Acting Lab)
王子スタジオ1(東京都)
2018/09/22 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!
ラビット番長
あうるすぽっと(東京都)
2017/09/29 (金) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
実際に介護を経験した人ではないとわかりにくい部分があるはず。
そこを新人にベテランが教えるという形で観客に解説をしているわけですね。
なるほど!と思うと同時に、あ、ここは解説タイムだなとも感じるわけです。
解説しているなと思わせずに、解説になっている。という風にできた時に真の名作、真の代表作になると思うのですが。
それで十二分に面白かったし、良かったです。

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!
ラビット番長
あうるすぽっと(東京都)
2017/09/29 (金) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
きっと作者は丹念に調査、聞き取りをして作ったのだろうなあ、と感じたのですが。
なんと元ヘルパーさんだったんですね。
現場を知る人ならではの説得力を感じました。

おとながたり
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

二階から目薬
劇団東京ドラマハウス
シアター風姿花伝(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/23 (日)公演終了
満足度★★★★
序盤で情報漏洩した犯人が分かった際「あーーこれから皆が犯人捜しをするんだろうなぁ」と思っていたのだが、まさかの2転3転にやられました。

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了
満足度★★★
踊るよ鳥ト~はどうしたらそんな状況に陥るのさとストーリーの不条理さにクビをかしげてしまいたくなった。ロープと絵で表現された学校のテロは斬新に思えた。

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/09/22 (土) 14:00
『US/THEM わたしたちと彼ら』
傑作。これも2人芝居で、テロリストに占拠された学校の2人の男女生徒が主人公。
舞台に2面ある壁に、白墨と映像で、その日の学校の状況の変化を描き切る。
舞台に張り巡らされたテープは、交錯した立体感で、緊迫感のボルテージを上げる。
このあたりの演出や、舞台説明はどのようになっているのか、とても興味深い。
また、人質となった人数が、少しずつ減っていくことが、2人によって言葉で発せられ、壁の人数を書き直していくのだが、これも時間の経過と、死体が出ている体育館の状況を想像させて、観客を息苦しくさせる。

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/09/22 (土) 14:00
『踊るよ鳥ト少し短く』
扇風機に髪が挟まった女と、それをほぐして助けようとする男。
下の世話まで申し出る男と、それを任せる女。そして女が携帯電話でしばしば相談をもちかける林先輩。
この物語の中では、実際にはどれくらいの時間が経っているのだろう。不条理極まりない舞台で、時はどのように刻まれているのか、とても気になった。(この2日後に、また時間の観念のない不条理劇「出口なし」を観たので、今となっては余計気になる。)
それと1つだけ注文を、途中の舞台変更のための休憩だけれど、はっきり何分間の休憩と言って欲しかった。トイレにしても、飲食にしても、時間があやふやだと安心して行けないし。

さらばコスモス
世界劇団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/09/22 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
想像芸術としての人間に 一層研ぎ澄ました斧を振り下ろす感覚、か。 『いったいでーす!』に痛みを感じぬ即物性 と 『そうそう』や『もしやもしや』にネタネタ笑う俗物性・・・ 現実とシンワする重奏構造に絡め撮られてしまうマジカル・パフォーマンス。

For スマイル〜ソコニイルコト〜
プロデュースユニット「ななめ45°」
ルンチェルンバ(大阪府)
2018/09/21 (金) ~ 2018/09/23 (日)公演終了
満足度★★★
ひとつひとつ積み上げていくような作品
小さな空間で想像のイメージが膨らみます
まるで小説を読んでいるような穏やかな物語でした♪

飛翔将軍
ガラ劇
萬劇場(東京都)
2018/09/19 (水) ~ 2018/09/23 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/09/23 (日) 16:00
「天動虫」のジョニーさんと木崎さんが出演するということで観劇。
あまり、この手の剣劇ものは観ないのだけれど、贔屓の女優さんたちが別の舞台に立っているのを観るのは楽しい。
「天動虫」でも、帆足さん以外の方が演出することもあるのだけれど、やはり劇団それぞれに文化があるので、別の色に染まるというか、
新たな魅力が引き出されるのが楽しみ。
今回は特に、ジョニーさんが香り立つような妖しさを見せて、曹操や呂布を懐柔していく様は、新たな魅力発見といったところ。

出口なし
シス・カンパニー
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2018/08/25 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/09/24 (月) 14:00
座席1階D4列5番
新国立劇場の新芸術監督に就任した小川さんが、本番の新国立劇場主催公演に先立って、シス・カンパニーの公演で手腕を発揮。
東京公演の千秋楽を拝見しました。
80分と短めの芝居だったが、お互いの死の背景の自白から、人間関係の当てこすり合い、そして眠らずに、永遠に時を過ごさねばならない3人。
彼らがいるところがどこか、ということが徐々に判るということでしたが、案外、序盤で判明するのは、演出なのか、台本なのか、そもそも元脚本がそんな感じなのか。
3人3様にリズムよく、感情をむき出しにするかのようにセリフを応酬する。
いやあ、皆さん芸達者ですね。80分という時間が、とてもテンポよく流れていく。
でも、一方では、1分100円という割高感はある。満席であることを鑑みれば文句を言うべきではないのだろうけれど、素晴らしい舞台でより多くの人に見てもらいたいことを考えると、もう少し価格を抑えることはできなかったのかなとも思う。
多部ちゃんの水色のワンピースがかわいかったな。
1つだけ注文を。翻訳で、若い女性役のセリフの語尾を「・・・だわ」とする表現が多いのだけれど(この芝居で言うと多部未華子役)、時代がかった芝居ならともかく、現代劇ではどうも違和感が。

イリスの十字架
ミステリー専門劇団 回路R
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2018/09/21 (金) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★
鑑賞日2018/09/22 (土) 18:00
前回拝見した「恐怖王」は、自虐的に江戸川乱歩で最も人気のない作品とおっしゃっていたけれど、どうしてどうして怪物譚として、面白く見させていただきました。今回は本格推理ということだったのですが、、、、
何をどう推理するの???
「恐怖王」の時は、一向に気にならなかったのだけれど、役者さんにもうちょっと華があってもよいと思う。
下手とかということではなく、ミステリーに若い美女は、やはり必要です。

明日ー1945年8月8日・長崎ー(2018年@シアターKASSAI )
演劇企画イロトリドリノハナ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/09/19 (水) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/09/21 (金) 14:00
価格3,500円
副題の通り原爆投下の前日を中心に描いた戦時中の一般市民の生活。その意味で「この世界の片隅に」も連想するが描かれるのがほぼ1日のことだけに、凝縮された感覚。
そして慶事が複数あるも翌日を知っている身にはそれが却って切ない。
また、降伏勧告ではないビラ、軍部(?)はある程度の情報を得ていたこと、「足手まとい」のことなどは本作で初めて知り、戦争の恐ろしさを改めて認識。
あと、セオリー通りあるいは教科書通りではあったが、ラストシーンの表現も見事。