最新の観てきた!クチコミ一覧

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女中たち

女中たち

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2018/12/09 (日) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

 謂わずと知れたジャン・ジュネ作品だ。

ネタバレBOX

然し、今作女優、殊に女中役の2人にとっては、極めて役作りが難しい筈だ。何故か? 知れたこと。自壊するキャラクターだからだ。拝見した今作から受けた第1印象は、ジュネ自身の体験に基づき犯罪者の心理描写がリアルに描き込まれていることだ。従って主役は無論、奥さまではない。奥さまごっこをしている女中姉妹である。無論、姉を演じても妹を演じても同じように難しい。先に挙げた通り通常の演じ方では表現できないからである。では通常の演じ方とはどのような演じ方で、今作は自壊するキャラを演じなければならないと何故難しいのか? 何故なら普通役者は役作りをすることで演劇世界の住人になるのだが、今作では、役を作ると同時に壊れなければならないからである。何となればジュネの描いた世界とは“実存の顫え”そのものであり、その本質を理解したからこそ、サルトルは彼を高く評価したのであろうから。実際サルトルは、その拠ってくる“ところ”の怖ろしさを良く知っていた。ハイデガーが書き、サルトルは表現せずに済んだ実存の地獄を。
不遜ながら、今作の演出はその辺りのことを理解しているとは思わない。ハイデガーのdas seinの意味する所を恐らく読み込めていないのだ。現実存在の地平という場で己の実体を普遍化した時に感じる、管の如き強固な壁に生爪を引っ掻けながら否応なくずり落ちてゆく在り様そのものの齎す不安と居心地悪さを。無論、救い等何処にも無い。神は疾うの昔に死んでしまったし、恩寵等幻影でしか無いことを当事者たる本人が最も深く自覚している。その明澄性の地獄で明晰極まる意識によって己自身を生きたまま仮借なきメスを用いて腑分けする作業、それこそが実存なのである。サルトルがジュネを高く評価したのは、これが原因であると自分は考える。ジュネは己が犯罪者であることによって物(即ち物的証拠)や時間(アリバイ)そしてこれら素材のみから組み立てられ、演繹・帰納される関係性総てを己のついた嘘に対して考究することを迫られた。そのことが原因で彼はサルトルやハイデガーが体験した存在そのものが持たざるを得ない曖昧や不安に直面しているのだ。ここで描かれた女中はその意味でジュネその人である。だが、彼は発狂しなかった。発狂せずに済んだのは、自問の形式が二者の対立をその基礎とし弁証法的展開を可能とする形式をその思考形態の内に含んでいた為だ。自分はそのように考える。演出家も或いはこの程度のことは考えていたのかも知れないが、当パンを拝見しただけでは発見できなかった。この程度のことすら考え及ばなかったとすれば、もっと想像力と知力を磨いて欲しいものである。
 その点、美術は気に入った。大きな零形の額縁は、天井に繋がる部分、床に付いている部分を支点に回転可能で、額縁は金色である。上部には、丁度神社の太鼓に描かれているような勾玉の形のマジックミラーか何かが嵌め込んであり、演技している女優達の表情が映り込むと同時に、向こう側が透けて見えるのだ。この大道具が、かなり実存の本質を形象化している。お洒落な電話の受話器、不必要に飾られ部屋のほぼ全四周を取り囲むように飾られた生け花、豪華な奥様の衣装や、小物入れ、そして様々な小物(宝石類、鍵、台所にあるハズの目覚まし時計等々)そして数々の嘘と奥様に対する殺人未遂、これら総てが、ご主人の釈放を契機に女中たち2人に逃げ道の完全封鎖を告げる。女中2人が姉妹という設定になっているのも、ジュネの内部での心と魂との葛藤を描く手法として適当な選択だし、演劇術の要求する対立を表現する為の形式そのものを代弁していると言えよう。
 ところで、以上のことだけで女中たちが味わう絶望を説明できようか? 否、説明できない。姉妹たちの悪巧みが悉く失敗し、その原因が奥さまの育った環境や彼女の持つ道徳的な美徳に因っていること、そして女中姉妹にはどんなに努力しようが、運命に抗おうが、決して奥さまのように自由闊達で温かい人間性には到達し得ないという認識にあることをも見て取らねばなるまい。
TROUBLE BOX

TROUBLE BOX

チャピロック

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

 この劇で中核を為すのはDV被害者の復讐譚である。

ネタバレBOX

であれば、何故マッポを巻き込むのか? これが拝見して先ず思うことである。シナリオは、幾度もの反転に近い展開を見せそれなりに盛り上がる面白いものであるが、アクションで自分が合格点を出せたのは1人、知念の兄を演じた役者さんだけだ。彼の年齢も勘案してその基本的な身体能力の高さと可也現役時代より増えた体重で尚これだけのパフォーマンスを見せてくれる鍛錬と能力に敬意を表するのである。
 然しながら、全体でみるとこのシナリオを十全に表現しているとは思えなかったのも事実。役者個々の力量に差があり、仲には重要な科白が聞き取れない役者が何人もいたし、それは重要な役を演じていた役者の中にもハッキリ言って基礎訓練ができていない者が混じっているということである。楽も直ぐだというのに、若い役者が噛んでいるのは、演出家の責任だろう。客をナメチャいけませんぞ! そして、肝心のシナリオ自体が、甘い。子供時代にこれ程の虐待を受け、復讐するのであれば、簡単に殺してはなるまい。この世のありとあらゆる辛酸を味わわせてからゆっくり殺すべきである。真に鬼畜の心肝を寒からしめる為には、それが必要であると覚悟したからこその殺害であるなら、其処までキチンと匂わせる作品に仕立て上げて欲しかった。それでこそ、小劇場演劇ではないのだろうか? この程度の表現でtroubleの詰まったboxというのは如何なものか!? 興業的に成功させなければならない事情は理解できるが、何公演回に1回はそういう毒っ気の強い作品上演を期待したい。

民衆の敵

民衆の敵

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

正義をつらぬくトマスが、裏切られて追い詰められていく様が描かれていきます。

「るつぼ」のようなヒステリックな描写はなく、多数派が増えていくので観やすいです。

この時代は、利益重視のほうに偏るのですね。

キャスト陣はベテラン勢で渋いです。

メタルマクベス disc3

メタルマクベス disc3

TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

IHIステージアラウンド東京(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/12/31 (月)公演終了

ライブビューイングでアップの映像は観てましたから、本日は引きで見てきました。

髑髏と違って間口の使い方が広いです。
バイクのスピードも意外と速くね、です。

そして、大音響の生バンドと歌、大迫力でございました。

前の席の遮る方もおらず、満足です。

30祭(SANJUSSAI)

30祭(SANJUSSAI)

大人計画

スパイラルホール(東京都)

2018/12/18 (火) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

イヤホンガイドはかりませんでしたが、これまでの歴史を楽しんできました。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」

フジテレビジョン

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2018/12/17 (月) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ュージカル通、東京の舞台通だと笑えるネタが盛りだくさんです。

超ピカイチ!

超ピカイチ!

梅棒

東京グローブ座(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★

1年半前に、久留米で観た時は少しの時間席を外していたので、今回はフルverで観ることができ満足できました。
全日制と定時制はキャストも入れ替えて、千葉さんは転校生ではないverになります。
座席もほぼ同じ位置です。

超ベートーベン、はまりました。
多様なダンスシーン盛り上がりました。

アドリブ心理劇 ドナー・イレブン

アドリブ心理劇 ドナー・イレブン

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

昨日の「スリル・ミー」の観客は腐女子95%、今日のこれはオタク男子100%である。昨日は研ぎ澄まされた素晴らしいミュージカルだったが、今日はグダグダの「人狼」風リアルタイムゲームである。最近の私はどちらもそれなりに楽しめるがそれは成長なのか幼児化なのか悩むところだ。

題名にもなっている「ドナー・イレブン」というゲームは当日パンフにも書かれていて、舞台の途中でも説明がある。基本は11人の美少女の中に隠れている4人の「バイツ」という敵を探し出すものなのだが、なんともルールが分かりにくい。最初の方にヒントタイムがあって「真剣に考えたい人は目を閉じているように」という指示があるが、ルールが分からないうちは見るしかないだろう。とはいえリピートはないよなあ…。

11人の他に2人の進行係がいて、さらに「アルベルタ」というバイツの大物が時折出てくる。私の観た回の野中美智子さん、ウィキペディアによると元吉本興業TRAPPER所属で現在はプロレスのリングアナもこなす方である。「ちょうどいいブス」という自虐キャラで売っているようで「ちょうどいいブスあるある」のネタも披露していた。ダジャレもうまくて、美少女達を差し置いて私の今日の一押しである。肝心なところで段取りを間違ったのは減点だが。

美少女達は他の登場人物の名前もあやふやで、自分に割り振られた力をうまく使えなかったりする。やはり一風変わった女子会を楽しむことにして真剣に当てに行くのは止めた方が良いだろう。美少女度にもかなり多様性があることは覚悟されたい(笑)。

オバケストラ!

オバケストラ!

SEPT ppn

シアターサンモール(東京都)

2018/07/11 (水) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

生バンドにダンスあり、殺陣ありのエンタメ。
SEPT初の長編はとても観やすくて楽しかったです!
後藤健流さんのタップを楽しめたこと、健流さんと紗亜弥さんの掛け合いが観れたことが、私個人的にはとても嬉しい作品でした。

四天王~エレメンタルフィクサー~

四天王~エレメンタルフィクサー~

X-QUEST

シアターサンモール(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

噂には聞いていて、今回初めて観ました。
本当に追い込む追い込む…凄まじさ。
ダンスに殺陣に、激しく動き続けてのセリフ。舞台上で生きることをまざまざと見せつけられました。すごいです。

傭兵ども!砂漠を走れ!

傭兵ども!砂漠を走れ!

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

サバンナ編を観ました。
ガンアクションがとてつもなくカッコよく、ものすごい迫力とエネルギーでした!
戦場という張り詰めた状況、役者さんの息遣い、決して広くはない舞台を走り回る…アツく素敵な作品でした!

劇団文化祭in大阪2018

劇団文化祭in大阪2018

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

3団体を楽しませていただきました。
東京の劇団さんを大阪で観れる、また大阪の劇団さんを東京の観劇ファンの方に見ていただける素敵なイベントでした。
どの作品もとても楽しくて、大満足でした!!宣伝不足だったのか客席がとても寂しかったことはとても残念です。
チケット代がもう少し安いか、1日通し券など割引があると全団体観れたかもなぁと思いました。

隆太郎とヤス子の結婚披露パーティー

隆太郎とヤス子の結婚披露パーティー

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/10/30 (火) ~ 2018/10/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

お祝いされるおふたりがたくさんもてなしてくださり、とても楽しくステキな結婚披露パーティーでした!
大熊さん、ヤス子さん、おめでとうございます!

『3人芝居クリスマスケース』

『3人芝居クリスマスケース』

劇団「劇団」

ウイングフィールド(大阪府)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

3人芝居、1人9役という多さ。でも登場人物がごっちゃにならず、全ての人物がクライマックスで繋がる凄さ。とってもステキなアツイ作品を魅せていただきました!

ハンザキ

ハンザキ

演劇組織KIMYO

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/12/08 (土) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初のKIMYOさんでした!ザ・エンタメ!ダンスや舞台装置、照明、衣装と大好物でした。
妖怪たちのキャラクターがまた素敵で。
また大阪に来て欲しいです!

ミセスダイヤモンド

ミセスダイヤモンド

ろりえ

駅前劇場(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

2時間以上の尺だったが、面白かった。過去に「一生懸命」だったものを
今の自分がまた同じように「一生懸命」になれるのだろうか?
観ながら、そんなことを考えた。
それは、スポーツでなくても、観る人によって色々違う事柄が当てはまると思う。
ろりえの作品は暗転が少なく、いつも、誰かしら舞台上で物語が進む。
今回は、特に後半の場面は「何人登場人物いるんだ!!」と心の中でつっこみをしながら、妙な高揚感が良かった。
ろりえ作品のホンは、毎回話題や、問題になる事柄が
沢山盛り込まれている。
ただ、それを声高に訴えるというか
その時代の絵巻物みたいにキーワードが巧く組み込まれてる気がする。
尾倉ケントさんの役柄もとても、良かった。
出演者の女性陣。皆さんが生き生きしている。
なにか、べたなかんじかもしれないが、観ていると元気が出てきた。
そして、男性陣はいずれの方も「誰かを見守ってる」役柄の方が多かった。
そこも、丁度良い関わり合い方で好き。

あゆみ

あゆみ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★

新宿のはずれの雑居ビルの4階の小スペース。ほぼ、四角のスペースを囲んで30席。約10席はどうやら出演者のご両親と見えるかたがたで、10隻は空席。何だか身内感横溢のヒルの回だった。現代女性のありようを、8人の白い同じ衣裳の若い女優が中央のボンを回りながら、リレーのように次々と演じていく、という趣向。主人公も、飼い犬まで演じるわき役も、次々に代わるのは新趣向だが、肝心の女性のあり方が、意図的なのかもしれないが、徹底的に平凡である。この演出形式だと、性格を立てた役を作れないのは仕方がないが、その退屈さは、演出の趣向や音楽を演奏してみたりしたくらいでは防げない。幕開きで生まれた女性の人生の60年くらいの年月が語られるが、舞台の時間の設定はあいまいである。地方から出てきた女性が新幹線の車窓の富士山に感銘する、なんてのは、まるで漱石時代の古めかしさで、現代感がない。学校でミステリ読書会に入るなどという極めて特殊な設定も出てくるが、学校のミステリの会は、早慶京以外は、現在は壊滅状態である。恣意的なのは普遍につながらない。ただの行き当たりばったりである。俳優たちも個性を立てない演出に加えて、動きも円形の場に限られ、役も変わるので、俳優個性を生かす場がない。振り付けも平凡。90分。

ネタバレBOX

舞台を見るのは退屈だが、この本を高校演劇などでやってみるのは、演劇が総合的なものであることがよくわかっていいのではないかと思った。今の子供たちなら面白がってやりそうが、そこは早く抜けて、別役や野田のように歯ごたえのある戯曲に取り組んでほしい。きっと、この舞台よりずっと面白い世界が待っていると思う。
【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2018/07/28 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

いや、最高でした
かっこいいし、なける
演劇ではじめて泣きました

還るなら、ハラ

還るなら、ハラ

張ち切れパンダ

オメガ東京(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

二度目の劇団さんでした。前作はまるで連ドラのような濃さ、重さを感じるほどのストーリーでしたが何故かほっこりできないエンディングでした。しかし本作は真逆のほっこりホームコメディで笑いありハラハラドキドキありの全編でとても楽しかったですね。最前列で見たこともあり迫力ある役者さん達の表情の変化がとても良い、好みの舞台でした。

「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

『この作品の1つの完成形』を観た気がしました。

前回の再演バージョンだと若過ぎる様に感じた主人公を、夢麻呂さんが演じた事で、
この作品が本来描かれるべき姿に近いものになった気がしました。

前回の栗生みなさんが歌われていた役を今作は若林倫香さんが演じられていましたが、
透明感もあり甲乙付けがたい高レベルでの役を魅せてもらえました。

そしてMVPは椎名亜音さん!抜群でした。
夢麻呂さんとお話させて頂いた時に、ふと私が
『この作品はもしかして奥さんの方が主人公な気がするんです』と伝えると、
凄く納得して頂けた気がします。
『椎名さんが素晴らしくて』と言うとそれも納得頂けました。

奥さんが主人公の感情を受けてどんな心の動きをするのか。
それがこの作品の最も注目点と思いましたし、間違いなく椎名亜音さんの演技は、
満点だったと思います。素晴らしかったです。

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