最新の観てきた!クチコミ一覧

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マクベス  Macbeth

マクベス Macbeth

TYプロモーション

三越劇場(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

原作に忠実な「マクベス」です。「メタルマクベス」でしか知らない方はこれを観てイメージを修正しましょう。

前回の「リア王」同様に戦闘シーンが横内シェークスピアの売りになっています。かなり長時間いろいろ形を変えて行われますが、マクベス軍は寝返りが多いという設定なので前半のアンサンブルの方々の戦いはどの軍とどの軍の戦いかが分からずイライラが募りました。小さな不満はたくさんありますが大きな不満はこれだけです。おそらく数年は再演が続くでしょうからどんどん改良されていくことを期待します。と言いながら中程度の文句をひとつ。魔女のセンターだけ声質が違うので怪しさが半減です。

会場には老夫婦の姿が多くみられました。三越劇場+横内正+シェークスピアだからなのでしょう。

ポスター B2版(515x728)が500円は良心的。

紡ぐ。

紡ぐ。

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

こんなヨロタミ、ありなんですねー楽しかったです!客演さんがいないので(?)皆さん自由気ままに弾けてましたね。お芝居なんだか舞台裏なんだか台詞なんだかアドリブなんだか(?)こちらも全力で楽しませてもらいました。さてさてこれを味わってしまっては次回作はどんなヨロタミを見せてくれるのか!期待しています。期待しかないですね!

稽古場公演2019「野鴨」

稽古場公演2019「野鴨」

無名塾

無名塾 仲代劇堂(東京都)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

初めて無名塾の稽古場公演に足を運んだ。
イプセンの「野鴨」、そのあらすじくらいは聞いたことがあったが
作品を観るのは初めて、無名塾も初めて。
静かな住宅地に、主張しすぎずセンスと個性の息づいた建物外観と
重みのある作品が相性の良さを感じさせる。
哀れな野鴨は飼い殺しにされ、そして本当に死んでしまった・・・。

ネタバレBOX

アクティングスペースには白い椅子が1脚のみ。
重々しいBGMがこれから起こる悲劇を予感させる。

豪商ヴェルレとエクダル老人はかつて共同で事業を行っていたが、
ある不正の罪をエクダル一人が被って投獄、彼は精神に異常をきたしてしまう。
ひとり息子のヤルマールも大学を中退し、一族は没落する。
反対にヴェルレはその後も事業を拡大、成功を収めている。

罪の意識からか、ヴェルレはエクダル一家を金銭的に支援している。
ヴェルレの息子グレーゲルスは、父親のその偽善者ぶった行動が気に入らない。
当然のように恩恵を受けるエクダル一家も、真実を知るべきだと思っている。
ヤルマールの妻が、かつて自分の家の使用人だった
ギーダであると知ったグレーゲルスは、ヤルマールに彼女の過去を告げ
全てを知ったうえで新しい家族としてやり直してこそ「理想」の家族だと
信じて疑わない。

ところがこの「理想」は、エクダル一家を崩壊させる。
ヤルマールは真実を受け容れられず、ヤルマールを慕う娘のヘドウィックは
家を出ていくという父親に絶望して拳銃自殺してしまう。
思いがけない展開になすすべもないグレーゲルスは、ただの罪深い理想論者。

老い先短く、間もなく失明する運命のヴェルレは
何人目かの愛人セルビー夫人と正式に結婚、引退を表明する。
互いにこれまでのことをすべて包み隠さず告白し、その上で決めたと言う。
隠されていた真実によって幸せな暮らしが一瞬にして崩れ去るヤルマール一家と
鮮やかな対比を成している。

グレーゲルスは金持ちの息子としての人生を享受しながら
それを築いた父親を批判している。
運命を受け容れざるを得ない立場への理解が欠落している。
非常にバランスの悪い、机上の空論で他者を追いつめるだけの男だ。
一方のヤルマールも、現実を直視できない、解決も対処もできない幼い男。

対する女性陣は強くしたたかに生き抜く知恵を身につけている。
セルビー夫人は賢く、思いやり溢れる魅力的な女性だし
ギーナも夫の弱さを知り尽くして上手く操ることのできる大人の女だ。

セルビー夫人の世慣れた余裕のあるおおらかな態度がとても爽快だった。
演じる西山知佐さんの容姿と柔らかな声がぴったり。
ヴェルレ役の鎌倉太郎さん、“間違いだらけの”人生を送って来た老人の
渋みが上手く出ていて、これも愛すべき人間の正直な姿なのだと思わせる。

「真実」にいったいどれほどの意味があるのか。
「理想」はひとを幸せにするか。
正しい行いだけが幸せになる道なのか。
ヴェルレの最後の選択がいつまでも残っている。



Collapthree ~SF3x~

Collapthree ~SF3x~

MANIAX

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

マルチBバージョンを観劇。
会場に入ると既に男女4人の演者さんが舞台でフリートークを。
ステージ映えする華のある容姿と、イイ感じに温まっていく会場に、演劇ではなくまるで音楽ライブに来たような雰囲気。
そして演出家さんがフリートーク終盤に登場、黒ずくめながらもう完全にバンド系でしょう(笑)
ここで演出家本人から事前の簡単な作品解説が入るのですが、中々に凝った設定であることを知りちょっとビックリ。
この解説、観劇を楽しむうえで随分助かりました。

ジャンルとしては下北沢カルチャーと秋葉原カルチャーが融合した、といえばいいのでしょうか。
冒頭での現代風刺の効いた斬り口の角度や深さがあまりに絶妙なので、もっと多用してほしいと思えたほど。
ひと公演3パートで構成される組み合わせは、マルチエンディングを含め全5通り、何だかカプセル玩具が出てくるガチャガチャみたいです(笑)
若い役者さんばかりなので同年代中心の観客層かと思いきや意外と中高年のファンの方々も多く、ライブ感と共に和やかな雰囲気の中、楽しめました。

ビョードロ

ビョードロ

おぼんろ

新宿FACE(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

■約135分■
まだまだ良くなる。それほどのポテンシャルを秘めた物語。だから伸びしろ分を差し引いて星は★★★★としました。





ネタバレBOX

自分たちの身を以てしか作り出せない強力な細菌を殺傷用に売り払って暮らしてきた因果な部族・ビョードロ族の生き残りの少年タクモと、少女へと擬人化された可愛い細菌ジョーキゲンとの、悲しい愛の物語。二人の関係を、私をはじめ誰にでも身に覚えのある関係へと敷衍できれば、そこに普遍性が生まれ、この劇はより力強い物語へと飛躍を遂げ、より激しく胸を打つことだろう。さらに豊かな三演を待ちたい。
現状ではまだ、特殊な存在同士の愛の話を超えておらず、両者共倒れに終わるのだろう切ないラストに接してももうひとつ身につまされない。


CHIMERICA チャイメリカ

CHIMERICA チャイメリカ

世田谷パブリックシアター×パソナグループ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/14 (木) 13:00

座席3階B列22日番

まずは、あれだけの場面転換を仕切りきった【舞台監督】加藤 高氏には拍手!
場面転換が多いだけでなく、1989年と2002年を行き来するので、役者各位の集中力も尋常なものではなかっただろう。
倉科カナの熱演にも感嘆。

ネタバレBOX

タンクマン(洗車男)とはいったい誰だったのか、それを報道することの意味は?
確かにヒーローはいた。しかし、彼はその勇気ゆえに銃殺刑に処せられてしまう。
ヘンリー五世

ヘンリー五世

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/10 (日) 13:30

座席1階E列29番

昨年、新国立で鵜山仁演出で上演された「ヘンリー五世」。今回の吉田演出では、同じ作品とは思えないスペクタクルに仕上がった。大掛かりなセットを駆使した、殺陣の応酬は見ごたえあり、かつ松坂桃李の舞台役者としての可能性を大きく開いた点では称賛に価すると思う。コーラスの吉田鋼太郎が、観客の想像を求める口上を連ねるが、その心配には及ばない。

しかし、一方で個々の重要なエピソードが浮いた感があり、作品として伝えようとするところがよく見えなかっったのも事実。ラストのキャサリンへのヘンリー五世の求愛と、イギリスとフランスとの和平のシーンは、取って付けたようで、どうも冗長、悪趣味の感もある。むしろ、ここまで脚本を改変する勇気があるのなら、もっとラストもバッサリとやってくれてもよかった気がする。だって、劇中キャサリンの役どころは、ほとんど宙に浮いた感じが否めない扱いなのだから。
終盤の河内大和の葱に関するやりとりも、ちょっとしつこい。

ネタバレBOX

でも、やはり翻訳劇というのは、言葉の応酬については難しいものがあるなあ。ヘンリー五世とキャサリンの英語とフランス語のやりとりは、日本語を介してなされるので、どうも違和感が鼻についてしまう。普通に英語劇なら、仏語とのやりとりで、すんなりいきそうなものなのに。
ポポポ第8回公演「コッペリニャ」

ポポポ第8回公演「コッペリニャ」

ポポポ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

廓での横暴は、ひどすぎる。しかし、大きな力を持つ者に対しては、何もできない。そのようなことが、わかった。最後の方で、盛り上がり、切ない演劇となりました。よかったです。

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

谷チームの初日ソワレ観ました。
過去2公演と比較しても遜色無いし、
激熱さで言えば、今回が一番良かった。
まぁ王道編としては、満足です。

ネタバレBOX

振込予約でも激混みの入場列は、ちょっと見直さないと、土日の混雑時に開演遅れになりそう。
寒いから、トイレも激混みでしたが、役者トイレを開放して対応。こちらもギリギリでした。
もともと会場の作りからして、導線が一本しかないから仕方ないけど、事故起こる前に改善した方が良いかも。
マクベス  Macbeth

マクベス Macbeth

TYプロモーション

三越劇場(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

見どころ満載の素晴らしい舞台でした。久しぶりに三越劇場に出向きましたがこの劇場の濃厚なつくりもこのお芝居にぴったりとしてより満足感を与えました。さすがと思わせる演技力と衣装に目が離せません。少し空席も目立ちましたが迫力満点の芝居堪能しました。

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/02/14 (木)

にゃー!!
と、心のなかで叫んでました!
TUSK TUSKと同じ感じの遊び心!!

ネタバレBOX

舞台は、猫がよく遊ぶ資材置き場から。
そして、ドン!と猫がちると同時に、
資材が組み上がり、民家に変わる。
そして、シーンがはじまる。
この変わりかた、組上がるジオラマ、日曜大工のようでわくわく!

猫と人と会話。

だんだん状況が見えてくる。
現在と過去で話が繋がる。
父親の死。それが意味するもの。

猫さんたちは伝えてくる。母親の心を。
受験せんそう。勉強している情景に笑いました。
親子喧嘩。その内容に泣きました。
なぜわかってくれないの。
あなたのことが心配なの。

失敗させないようにレールをひく。
それも大事と思いましたが、
私は、安心して失敗しておいで。
ううん、失敗を恐れずなんでもやりなさい。
そう思って見守って欲しい。
その思いがたくさん伝わってきました。

私も親子喧嘩するときはそんな理由がおおいから。
親離れ、子離れ。
時期は、それぞれと思うけど、互いの理想を押しつけてはいけない。結果をもとめてもいけない。
歩んできた、歩んでいる道、似ているようで実は異なる。必ずしも同じとは限らないし、正解もないと思うから。

ただ今やっていることに誇りと責任を持ちなさい。
それが大きな自信に繋がるから。
責任を他人に親子であっても擦り付けあってはいけない。
失敗しようが成功しようが責任は自分自身にあるわけだから。

そう感じながら観ていました。
心に色んなものが突き刺さり考えさせられました。
ありがとうございます。
たくさんの人に観てほしい!!
心からそう思える舞台でした。

私は、これからもずっと
春名風花さんを応援します!!
19日からまた観に行きます!!


「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/14 (木)

谷チームの14日ソワレ(90分)を拝見。

ネタバレBOX

年月を経て上演を重ねてきた作品だけあって、舞台はまるで秒読み将棋のように無駄なく・テンポよく進んでいく。

母よし子と、彼女にしか見えない2匹の猫とのシーン。
当初は、夫を亡くした彼女の傷心を癒す、優しいセピア色の回想のひととき。
しかし、それさえも、やがて蘇ってくる、自分の思い通りにならなかった息子・娘、ついには永年連れ添った夫との軋轢の記憶に浸食されていき、彼女は心の逃げ場を失っていく…。

現実は子供たちからも・長男の妻からも・ヘルパーの若い男性からも、鬱陶しがられ・煩わしがられていたのだが、それでもなお、家族一途なよし子のありように、終演後も永らくほろ苦さが尾を引いた。亡母と自分の過去をも振り返ざるを得ない、辛い芝居だった。

最後に谷チームの配役を記しておく。
母・よし子:井上裕朗(いのうえ・ひろお)さん
父・塚越健一(つかごし・けんいち)さん
息子:宮地洸成(みやち・ひろなり)さん
息子の妻:深沢未来(ふかざわ・みく)さん
娘:春名風花(はるな・ふうか)さん
くろねこ:百花亜希(ももか・あき)さん
ベージュねこ:大内彩加(おおうち・さいか)さん
ヘルパー・高梨:東谷英人(あずまや・えいと)さん
ビョードロ

ビョードロ

おぼんろ

新宿FACE(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ムーブメントアクターを加えた新しいスタイルのおぼんろ。初演では観客の想像力に委ねたシーンを可視化した感がありました。今日はあそこの席でしたが、あっちの席からだとどんな世界なのだろう。明日はどの席にしようかと楽しみです。
めぐみさんが演じるジョウキゲンはすごく可愛くていじらしくてタクモに代わって抱きしめたかったです。

ヘンリー五世

ヘンリー五世

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

 取っつきにくいシェイクスピアの史劇を多くの観客にできる限り
わかりやすく伝えようと苦心惨憺されたあとが随所に窺われ、
上演場所がさいたまということもあってか大衆演劇張りのご当地愛
にも溢れていた舞台作品。

 ただ、ヘンリーがアジンコートでの戦いに臨む前に行う演説
(聖クリスピンの祭日の演説)の件などはほとんど...。ある意味、
清々しいといえなくもないが、それでもやはり、3時間を超える
上演時間に対して原戯曲の取捨選択というか上演台本の構成バランス
がどうも...。

『呼ばれぬ者の声を聴け』『散歩道』

『呼ばれぬ者の声を聴け』『散歩道』

演劇ユニットくものした

荻窪小劇場(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/02/14 (木) 19:00

「呼ばれぬ者の声を聴け」「散歩道」の2話オムニバス。
「散歩道」は、時間の流れの表現がとても面白い。半面、既婚の身としては、もっとドロドロした生活も、描いた方がいいのではないか、という思いも持つ。
旗揚げ公演という事もあり、脚本・劇場運営・その他、各所に粗削りな部分を多く感じた。一方、どこか目の離せない一面も持つユニット。今後に期待。

唐版 風の又三郎

唐版 風の又三郎

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2019/02/08 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

唐十郎の叙情あふれる戯曲を、テンポよく、視覚的にも音楽的にも大変楽しめる舞台に仕上げていた。期待以上の出来だった。読むと難解な戯曲なのだが、舞台で見てみると、ロマンチックな純愛物語の筋がしっかりと貫いていて、意外とわかりやすかった。(去年見た唐組の「吸血姫」など非常に複雑な芝居だったが)
主演の柚月礼音は「マタ・ハリ」でも見ましたが、あちらの女性の色気とはまた違う魅力でひきつけられました。そのほか、出演者は皆うまくて、舞台を活気づけていて、舞台に見とれるばかりの2時間55分でした(休憩含む)。風の又三郎が現れる時の「銀のマント」と黒い山高帽のダンサーたちの歌と踊りも、スタイリッシュだった。

キューティ・ブロンド

キューティ・ブロンド

東宝

シアタークリエ(東京都)

2019/02/11 (月) ~ 2019/02/28 (木)公演終了

満足度★★★

頭の中はファッションでいっぱいの女の子がハーバード・ロー・スクールに進学するボーイフレンドに振られたことで一念発起、猛勉強の末に合格し、独特の発想で教授を唸らせ、新しい恋も見つけるなど大活躍するミュージカル。

普通の男性には共感不可能のお話です。私も冥途の土産に一度観ておこうと足を運んだのでした。まあしかしおとなしく観ていると綺麗なお姉さんたちが歌い踊る華やかな舞台がなかなか楽しくなってきます。よほどのことがない限り2度目はないですがそこそこ満足はしました。女性の観客の皆さんは大満足だったのでしょう。終演後あちこちから「神田沙也加さん、可愛いね」の声が聞こえてきます。満員御礼も無理はありません。

さてその神田沙也加さん、歌はうまいけれど圧倒的というわけではありません。歌よりも、短い普通のセリフのニュアンスにしばしばハッとさせられました。唯一のベテランの長谷川初範さん、ハーバードの教授役ですが軽くて飛んで行きそうな舞台をしっかりと地面につないでいました。ところで私の今回の一押しはチア仲間の美麗さん。ベティ・ブープのような姿がとても可愛い。チラシの一覧写真よりずっと魅力的です。宣伝写真を変えるように事務所にお願いしましょうよ。

芸人と兵隊

芸人と兵隊

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

作・古川健、演出・日澤雄介、とくれば、チョコレートケーキ。タイトル「芸人と兵隊」とあれば、これは芸能と戦争に関する秘話をもとに反戦大討論会か、と予期して見に行ったら、そこはまるでこちらの見当違い。当代の売れっ子の方が一枚上手だった。
かつて、中間小説にならって、中間演劇と言う商業演劇のジャンルがあって、新派や新国劇、新劇のプロデュース公演には楽しめる作品 (そういえば、中野実などという達人がいた)があったものだが、ここ三十年ほどで駆逐されてしまっていた。ところが、最近、中劇場プロデュース公演や地方まわりの興業になどで、この路線の作品を見かけるようになった。
「芸人と兵隊」は「南の島に雪が降る」のような戦時中芸能秘話で、笑で戦争をなくす、とか、戦地でこそ兵隊には平時の芸が必要だ、とか、いかにものテーマはあるが、纏めは人情劇。いつもの古川節とは異なり、呆気ないほどわかりやすい。だが、中間演劇は全体の座組みも重要だ。本と演出はこれでいいとしても、このキャスティングには大いに疑問が残る。村井、柴田はさすがベテランで畑違いの戦前の芸人世界らしい雰囲気を出しているが、あとの四人は期待の新人ではあろうが、戦地に駆り出された場違いの芸人を演じるにはキャリアが足りない。これは本人たちの責任ではなく、キャスティング・エラーである。今は芸人ばやりなのだから、芝居の出来る芸人や落語家が、せめて半分(四人うち二人)入っていれば、戦地の慰問隊の楽屋の雰囲気も出たことだろう。中間演劇は大人の芝居で、こう青臭くては折角の柴田の好演も飛んでしまう。中間演劇はウエルメイドで、しかも時代をはずさない、商売になる、という課題がある。ややこしい問題劇ばかりが能ではないから、トムプロジェクトのこの路線の作品も円熟していくともっと劇場は楽しくなる。。

Le Père	父

Le Père 父

東京芸術劇場/兵庫県立芸術文化センター

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

認知症になった父と娘の物語だが、父役の橋爪功、娘役の若村麻由美、主演のふたりが非常に良かった。認知症の父から見た世界で、「あなたの娘です」というのが全然別の俳優だったり、時間が前後したり、主人公の経験が、夢なのか現実なのかが曖昧なままだったり、技巧的に面白かった。自分の部屋と思っているのに、壁や家具の配置が物語が進むにつれてどんどん変わっていくのも効果的だった。
父は「自分は呆けてなどいない」と頑固で、周囲を振り回しつつも、どこかに自分自身の変化を感じ取っていて、不安と寂しさを覚えている。橋爪はその心情の振幅、心底の孤独感をよく垣間見せてくれた。高齢者はわがままを言いつつも、結局は弱い存在なのである。そのことを本人も十分わかっている。橋爪功がさらに10年後に、87歳で再演した舞台もぜひ見てみたい。

接点 vol.1

接点 vol.1

チーズtheater

新宿スターフィールド(東京都)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/14 (木) 14:00

価格3,500円

チーズtheater・TOKYOハンバーグ・フロアトポロジーがそれぞれ書き下ろした30分ほどの短編を短編集形式でなく、場ごとに併走する形式で構成し1本の作品として編み上げたスタイル。
明確な共通のテーマはなさそう……どころかオーソドックスな人情噺、σ(^-^)の大好きな某有名文学作品を想起させるファンタジー系、手法が(やや)異色なもの、と作風・味わいも三者三様でありながら、人物の境遇など共通点が散見され(この感覚はまさしくタイトルの「接点」)、深読み・誤読が得意な身にとって「こっちのあの人はあっちで話に出た人ではないか?」などと勝手に想像を膨らませることも可能。(笑)
また、一通り観た後で再見するとまた新たな共通項も見つかりそう。

なお、そんな風にそれぞれ異なってはいるが、根底には「優しさ」がある、な感じ。

ところでタイトルに「vol.1」が付いているということは、第二弾、第三弾も期待してイイのかな?そしてどんな団体とコラボするのかな?

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