本能寺夢絵巻 慚愧伝
夢劇
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
多くの謎を孕む本能寺の変。面白い解釈だ。(追記後送)
ネタバレBOX
初日ということもあってか序盤ちょっとチグハグな点が多々あった。また信長の側室が、内股で歩いていない演技も気になった。蝮と言われた道三の娘とはいえ、大名の姫ともあろう者があんな歩き方をする訳が無い。演出はもっとキチンとダメ出しをすべきである。
さて、「敵は本能寺にあり」を作家がどう解釈して見せたかについては、あかさない方がよろしかろう。観てのお楽しみだ。ヒントを出しておけば、戦国史上最もインテリだったと言われる光秀が、果たしてあのような非合理を選んだのか? であろうか。
プライムナンバーセブン
teamDugØut
d-倉庫(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
現在と高校時代を往還させ、過去の忌まわしい出来事への復讐といったノアール劇。嫌悪感が半端ない物語、逆にそれだけ素晴らしい公演である。
(上演時間1時間40分)
ネタバレBOX
セットは2階部を設け、1階では主人公ハルオが素数の研究と称し、パソコン製造にある仕掛けを施している作業場であり執務室。2階上手側はハルオの妻、そして寝たきりの愛人がいる部屋。真ん中にロボットスーツ、下手側に別スペース(ハルオの弟アキオの部屋のようだ)。
梗概…ハルオは高校時代に苛めにあっており、そのトラウマを抱えている。一方、弟アキオはそんな兄を軽蔑していた。時は流れ、ハルオは何時しか数式に秀でてパソコンの製造を生業にしていた。そのパソコン名は”プライムセブン”であり、盗撮機能を内蔵している。これによって人の弱みに付け込むなど、人格破壊へ陥れていくようだ。高校時代に苛めていた旧友の金銭的弱みに付け込み奴隷化する。また弟を廃人同様に追い込む。弟の恋人を無理やり自分の妻にする狂気。
一方、高校時代の苛めの1つ、ブスで誰にも相手にされないクラスメイトとキスをさせられる。その女は自分自身を変えたく整形外科へ。男・女ともに苛めという過去に囚われ鬱屈した人生を歩んでいる。整形で顔を変え、キスされた男・ハルオの事務所で働く女・サダコ。現代と高校時代を往還し人格変貌を浮き彫りにする。
また、ハルオが販売しているパソコンを購入したイソノ家の出来事を狂覗する。そこでは表面的には平穏を装う家族がいるが、心底では胡散臭いことを考えている。物語全体で人間の内面、ドロドロとした厭らしさを抉り出す。まさにノアールの真骨頂である。
パソコン、数学の難問(素数など)など理屈で生き、個人情報の不正取得、情報操作など現代社会に潜んでいる恐怖を垣間見せる。他方、復讐・横恋慕など人間の感情が奔流しているようだ。人間は「理」だけでは御せず「情」との間で揺れ動く”狭間の狂気”、それこそが人間が持つ本質を突いているのではないか。この難しい表現を、役者陣がしっかり熱演しており観応え十分であった。
次回公演を楽しみにしております。
母という名の怪物と、朽ちた筈の愛
HIGHcolors
小劇場B1(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
母であり女であること。とても考えさせられる重いテーマでした。役者さん達も熱演で舞台も上手く使っていて飽きさせない2時間でした。
『天国への登り方』
アマヤドリ
あうるすぽっと(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
25日ソワレ(2時間)を拝見(2回目)。
ネタバレBOX
前夜の初日を観て、脚本読んでの今宵の舞台。「神の視線」で臨んだんで、余裕カマせるかと思いきや、健人が里砂と言葉を交わす最後のシーンが実体験と重なり、ちょっと困る程、泣けて・泣けて…。
まぁ、それはさておきw。
「安楽死」という重いテーマを(私個人の見方だが)安易に一方に結論づけることをせず、(アマヤドリさんにしては珍しく?!)平易な語り口で綴った2時間。
勝手な話だが、観ているうちに、決してそう遠くはないであろう臨終時への心構えといったものが、おぼろげながらも自分なりに定まったようだ。
ところで、客席に少なからず見受けられた私と同年代、あるいは年長の観客の皆さんは一体、何を・どう感じたんだろう?…無粋だが、覗いてみたい気分にもとらわれた。
最後に配役について記しておく。
平山真由(葉一郎の妻)…鳥居志歩さん
平山葉一郎(里砂、純の兄。6年前、実母がホッキョ区で安楽死)…宮崎雄真さん
平山純(末妹。自殺願望を永年抱いている)…相葉りこさん
兵藤里砂(妹。「言葉の癌」にかかっている)…一川幸恵(いちかわ・さちえ)さん
兵藤健人(里砂の夫。優しいが「死」に直面すると逃げ腰に)…沼田星麻(ぬまた・せいま)さん
倉橋カオル(里砂の大学時代の友人)…小角まや(こかど・まや)さん
【ホッキョ区の医師たち】
村野桃子(積極的安楽死には懐疑的な医師)…中村早香(なかむら・さいか)さん
籾木・ルナール・政利(幅広く安楽死を受け入れる医師。狐とのハーフ)…倉田大輔さん
田辺美姫(新人看護師)…村山恵美さん
増田結衣(安楽死特区の廃止に抵抗する医師)…榊菜津美さん
【ホッキョ区のキツネ】
蜂ヶ谷ヨウコ(病魔に侵された老狐)…相葉るかさん
蟹江(キツネたちのリーダー)…西村蒼(にしむら・あおい)さん
座間(お調子者のキツネ)…堤和悠樹(つつみ・かずゆき)さん
漆原(寝たきり・要看護の子を持つ母キツネ)…長谷川なつみさん
【ホッキョ区観光協会】
八田兼続(協会理事長)…梅田洋輔さん
枢木玲子(兼続の部下であり妻であるキツネ)…大塚由祈子さん
どうぶつ会議
こまつ座
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★
演出が大間違い。それに尽きる。こまつ座に、こんな辛口な印象を持ったのは、初めてかもしれない。
わが家の最終的解決(再演)
アガリスクエンターテイメント
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
罪と罰
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2019/01/09 (水) ~ 2019/02/01 (金)公演終了
満足度★★★★
これだけの品質&ボリュームの芝居を、10,500円で観られたことにまず感謝。
『天国への登り方』
アマヤドリ
あうるすぽっと(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
もうそれなりなので天国行きに役立つ何かを得られるのではないかと思って観劇。実際は死の選択についての争論的な芝居だった。納得することもあったが、それ以上に冷静な自分がいて、自分はまだ死を直視していないことがわかった。
母という名の怪物と、朽ちた筈の愛
HIGHcolors
小劇場B1(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
時代性を反映しているモチーフではあるが、これをエンターテインメントとして昇華するにはハードルが高くとても厄介。
個人的にも共感出来ない部分が多々あり、終始モヤモヤが・・。
俳優の演技・存在感は皆良い。
母という名の怪物と、朽ちた筈の愛
HIGHcolors
小劇場B1(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日を観劇しました。
そこから呼び起こされる情景や想いが、観る人によって異なるのではないかと感じました。それだけの複雑な表現を生み出している脚本と役者に感動しました。
深いです。
もう一度観たいと思っています。
押絵の奇蹟
劇団三すくみ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
実演鑑賞
作演出の女の子に、続けてれば伸びそうな素質を感じました。
アオイツキ
劇団いちびり一家
ウイングフィールド(大阪府)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★
ワケわからず。何が言いたいのか、
さっぱりです。
夜曲
アカズノマ
ABCホール (大阪府)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった。わかりやすい、というかひたすらに丁寧だった、好き。BGMの生演奏すごいし、斬新。文字通りBGMだった。全体を通して、セリフの言い回しが詩的でほんと素敵やった。観て良かった。
『天国への登り方』
アマヤドリ
あうるすぽっと(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
演出が良い。最後の全員のダンスが特に効果的。ただテーマがテーマだけにちょっと不満足さを感じる部分はあり。
こちらなかまがり署特捜一係3
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★
初めての劇団。どんなお芝居をするのかなぁ~と思って臨んだのですが 今一つささる物がなかったです。ですがサブステージ?の使い方が上手く本ステージのセットの入替がなんともスムーズなこと!!
こちらなかまがり署特捜一係3
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
10周年おめでとうございます。
ネタバレBOX
この小屋の通常の使い方である。即ち下手の花道に当たる場所を別の小空間として用いる。場面は主として2カ所、なかまがり署及び山奥に1軒だけ残っている因縁の家。この場転が短時間で行われるが手腕が見事である。
一応、事件もの即ち推理も入るので余り詳細なことには立ち入らないが、10周年ということで力が入り過ぎたかお茶らけのキャラが立ち過ぎた感を持った。
『天国への登り方』
アマヤドリ
あうるすぽっと(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
センシティブなテーマを掲げての演劇。
小難しくなるかなと思ったら、ポップで見やすかったです。
重たい内容を上手に表現してくれた、役者に拍手。
蒼天~そうてん~
劇団黒胡椒
上野ストアハウス(東京都)
2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
身体表現と我らが生きることの関係なんちって。(華4つ☆)
ネタバレBOX
役者陣が相当の鍛錬を積んで身体表現に挑んでいる姿勢がグー。このような努力があるから、たのは、殺陣に単なる流麗や巧を超えた意味が付与されているのだ。その意味とは、天帝、天一によって創られた命の持つ“業”である。ここに登場する総ての命が、己が生きる為に飲み食いをしなければならない。それは他の命を喰らう所業だ。我々が日常生活の中で「頂きます」と言って食べるのは他の命なのである。そのことの内実を今作は、身体表現という形に昇華して表現しているのだ。
無論、我々の持つ業は、他にも在る。それ故にこそ、吉原が出てくるのであろう。同時に法の裁きの網目からは抜け落ちるものの、更に性質の悪い悪を懲らしめる者として鬼が汚れ仕事を引き受けている。
これらのカルマを描く以上、余りにベタベタし過ぎないように全体を纏めていると見た。出捌けを主に、観客席中央通路と、中央を奈落状にし奈落の周囲を奥の壁と奈落を構成するように段差状に組んだ構築物の上手側にしたのは、この奈落部分にエレキバンドが入って物語の進展に沿って実に効果的なオリジナルサウンドを響かせる為だ。同時に観客席側の出捌けによって劇空間をより観客に近づける意味合いもある。
ところで、天帝達と被造物たる鬼や人間との関係はギリシャ神話に登場する神々程多くなく、神と被造物との関係に喜劇的要素が少ない点に観客の心を捉える仕掛けが弱いように思う。例えば神がもう1人居て、神同士の浮気問題が発生したりしていると、彼らが世界を創造しては失敗していることの必然性が物語の必然性として納得し易いとは思うわけだ。こうすれば、天帝がゲームだと言い張ろうが実際に創ったものを滅ぼすことも可能であろうが、演劇的には更に面白く、不条理だが、失敗そのものが必然となるような我々の現実の生の在り様の面白さにも通じて来よう。
ショウジョジゴク
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/01/18 (金) ~ 2019/01/22 (火)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/01/19 (土) 19:00
座席1階1列
静謐な雰囲気の中に見え隠れする狂気的、変質的なフェチっぽさが良かった。
原作は未読だったのだけど、"九大病院"、正木先生の"胎児の夢"、"チャカポコチャカポコ"などのキーワードがでてくるので
『ドグラマグラ』とも世界観を共有しているのかな。
ネタバレBOX
[memo]
産婦人科医、バス運転手、高等女学校教師
3人と車掌の女性を乗せたバスは終点の九大病院前へ。
そして九大病院精神科病棟へ出発。
こちらなかまがり署特捜一係3
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
10周年おめでとうございます。継続は力なりと言う言葉もあります。更に面白い舞台を期待します。