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「滅ぼし系女子が来る」

「滅ぼし系女子が来る」

江古田ぐるぐる

新宿眼科画廊(東京都)

2019/07/12 (金) ~ 2019/07/16 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/16 (火) 14:00

価格2,800円

ある集合住宅に新たに入居した女性は自治会入会を拒み、同調するように自治会から退会しようとする者も現れ……な物語。
人間関係に蔭がさす居心地の悪さが広がり始めた頃に突然トーンが変わり「え、どゆこと???」と思わせるのもアクセントであり読み違いを誘って巧み。

ネタバレBOX

自治会入会を拒んだ女性が会長に納まった未来?と誤読させておきながら、その場のラストで眼鏡をかけることで「あ、彼女の母の時代か」と気付かせるのが絶妙。
さらに最後に「良心が残っていた」様を見せて収めるのもイイ。あらゆる災厄が飛び出した後に希望が残っていた「パンドラの匣」を連想したりもして。
しだれ咲き サマーストーム

しだれ咲き サマーストーム

あやめ十八番

吉祥寺シアター(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/21 (日)

21日14時開演回(途中休憩10分込み2時間35分)を拝見。

大胆な舞台セットに度肝を抜かれ、人々の愛憎が複雑に絡み合うシリアスな題材が、生演奏をバックに、落語のテイストで軽妙洒脱に展開し…『江戸系 諏訪御寮』等、自分が過去に観てきた、あやめ十八番の9作品のうち、今回が最高傑作ではないかと思う。

役者陣。
まずは中野亜美さん。あやめ十八番・代表の堀越涼氏の指導の下、初舞台を踏んだ女子高校生が、2年後の夏、同じ吉祥寺シアターの舞台で主要キャストの一人を立派にこなしているのを目にして、胸熱な気分にさせられた。
次に、メインの役柄ではないが、本作品の軽妙洒脱なテイストを象徴するような役柄を演じた田久保柚香さんが、個人的には、とても印象に残った。

ネタバレBOX

【配役】
風間東薫(かざま・とうくん。亡くなった六代目・大酩酊白菊の元弟子)
…藤原祐規(ふじわら・ゆうき)さん(色悪(いろあく)を好演)
お袖(東薫の新妻。六代目・大酩酊白菊の娘)
…大森茉利子さん(以前、ギャラリールデコで観た『恋愛恐怖病』のような作品での客演も拝見したい方)
お万喜(おまき。六代目・大酩酊白菊の妻)…井上啓子さん
岩鼻牡蠣右衛門(戯作者。六代目・大酩酊白菊の元弟子)
…村上誠基(むらかみ・まさき)さん(拝見するのは『メロン農家の罠』以来?)

<岡倉町の長屋>
番匠アキ(ばんじょう・あき。東薫の友人。大工)…尾﨑宇内(おざき・うだい)さん
お文(おぶん。アキの妻)…内田靖子さん
のよ(Vチューバー=アバターのユーチューバー)
…シミズアスナさん(レティクル東京座の方。適役!)
三竹なお八(「のよ」の声優)
…ムトコウヨウさん(「二代目なっちゃんの愛人。」で知った、劇想からまわりえっちゃんの役者さん)
栗田蜂五郎(「のよ」のアニメーター。元・浮世絵師)
…山本周平さん(新宿公社『死ぬ気はなかった。』『13番地のパブロ・ピカソ』に出ていた方)
猿若雛太郎(歌舞伎役者)…渡邉素弘さん

猿若藤七郎(雛太郎の兄弟子の歌舞伎役者)
…和知龍範(わち・たつのり)さん(『肥後系 新水色獅子』の高校教師役以来、あやめ十八番を初めとして何本もの作品で拝見している方。色悪(いろあく)役が巧い)
お力(おりき。両替商。藤七郎にカネを貸している)…蓮見のりこさん

三浦屋・幽霧(ゆうぎり。花魁。藤七郎に惚れている)
…澤田千尋(さわだ・ちひろ)さん(総英学院の副部長さん(役柄)だぁ!)

<吉原の有ま屋>
楼主・徳兵衛(牡蠣右衛門に吉原俄を依頼)…山下禎啓(やました・よしあき)さん
有馬菊子(徳兵衛の娘。世間知らずで、東薫に騙されて貢いでいる)…中野亜美さん
清平(せいべえ。若い衆)…酒井和哉さん
お琴(やり手…遊女の世話係)…田久保柚香さん(『みのほど』で知った女優さん。好演!)
薄蜘蛛(うすぐも。花魁。藤七郎に惚れている)…融羽子(とわこ)さん
朝蛾於(あさがお。遊女。藤七郎に惚れている)…金子侑加さん
鬼瀬川(きせがわ。花魁。東薫や藤七郎から惚れられている)…配役なし

七代目・大酩酊白菊(故・六代目の弟子。牡蠣右衛門に新作落語を依頼)…堀越涼さん

<大酩酊白菊の弟子/演奏>
…ピアノ・吉田能(よしだ・たかし)さん
 パーカッション・吉田悠(よしだ・はるか)さん
 ギター・島田大翼(しまだ・だいすけ)さん
 サックス・藤林祐聖(ふじばやし・ゆうき)さん

<後妻打ち(うわなりうち)の女房衆、物売り、他>
…内田京(うちだ・みやこ)さん(過日の新宿公社『死ぬ気はなかった。』で知った方)
 旭レナさん
 安藤陽佳(あんどう・はるか)さん(何度も舞台を拝見している方)
 悦永舞(えつなが・まい)さん
 北原葵さん
『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

STAR☆JACKS

ABCホール (大阪府)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』
ドヰさん演じるきっぷが良くて庶民想いの次郎長、個性あふれる子分達、それにピュアで可愛らしい柳生みゆさん演じるお蝶、お芝居を見る前からなんとなく悲劇の予想はできていたものの、このままずっと幸せな時を楽しんでいたいなと思いながら見ていた。次郎長のお蝶へのプロポーズと、それを見守る子分達の様子が微笑ましくてニヤニヤしながら見ていた。ストーリーもさることながら、殺陣シーンが特に素晴らしく、槍術使い、居合斬りなど個性豊かな子分達の見事な立ち回りに加えて、何よりラストの浜口さん演じる久六と次郎長の一騎打ちが圧巻だった。特に千秋楽の時の立ち回り本当に速かったし迫力満点だった。

『桜舞う夜、君想ふ』
今回ドヰさんが寺井さんに森の石松の座を譲ったわけですが、寺井さんの卓越した身体能力とフレッシュさが森の石松のイメージにぴったりだったし、ドヰさんの気さくでそれでいて貫禄のある次郎長もすごくはまってたので、むしろ今これが理想形ではないかと思った。
個人的には、中盤のドヰさん、中山さん、兵頭さん、浅雛さん演じる渡り鳥一家と、石松、それに亀山さん、悠里さんの見受山親子も含めたやりとりが凄く面白くて、毎回楽しみにしてました。何回か本当にツボってしまって大声で笑ってしまいました。
そしてラストの殺陣、石松の手負いの状態からのバランスを崩しながらの殺陣に、絡みの方々も絶妙のタイミングで合わせていて、本当に見ごたえがあって、3回観たけど3回ともあっという間に終わってしまった感じでした。撮って出しDVDでまだこれから何回も見たいと思っています。
桜舞う夜は観劇三昧でいつも見ていたのですが、今回生で見ることができて本当に嬉しかったです(^。^)

律儀な強盗犯

律儀な強盗犯

ウィークエンドシアター

ARISE 舞の館(東京都)

2019/07/06 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

新宿駅から会場へ。
目的地は歌舞伎町、そう向かうは午後のまだ日が高い歌舞伎町。
開いた扉の奥からアウトレイジさながらの室内が見えてしまったり、ホストと女性客が道中で妙なやり取りをしていたりと、会場に辿り着くまでに深夜ドラマさながらの非日常世界が展開。
この会場の座席につくまでに純粋な土地柄パワーだけで既に浮世離れしたモードになれるのは、図らずも地の利と言えるのではないかと(笑)
そうして始まった犯罪の匂いがする導入部も、何だかしっくりくるのでした。

ウィークエンドシアターさんの公演はこれで3度目、今回もとても面白く拝見させて頂きました。
ただ物足りなかったと思う部分も。
最初に拝見した作品では観客は結婚式参列者としてのお祝いモード。
2度目は拉致された男女を壁の外から眺めている様な背徳感。
拝見した過去2作は会場の様式を存分に活かした演出で、何というか演者と観客との間にハッキリと共有感、共犯感が発生し「観客の存在にも意味がある」とも言える他には無い魅力が詰まっていたのですが・・・今回はその部分が弱かったのではないかと。
客いじりとは全く違う舞台との共有感、共犯感。
これが無いと「普通の面白い舞台」であって、本来のウィークエンドシアターさんじゃない!・・・と思ってしまうのでした。
「普通の面白い舞台」じゃダメなんですか?・・・はい、願わくばウィークエンドシアターさんにはその上をいって欲しい。

ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコ

ギャラリーサイズ(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

良質な脚本と確かな力量の演者が合体した短編2作品。

ネタバレBOX

「Mask game」
身元を隠す為に目元にマスクをつけた3名の男女(男1女2)。密室内で嘘をついたら爆弾が爆発するという過酷な状況下で繰り広げる会話劇。
PCを介して届けられる主催者からの質問に答えたり議論しているうちに、登場人物の素性や情報が観客にインプットされていく。その技法が非常に巧みであると感じた。
嘘をついたつもりがなくても、主催者に嘘判定される(嘘3回で爆発)ことによって、当人も気づいていなかった本音が露呈される。
こう書くと緊迫感溢れるサスペンスのようだが、男のどこか軽妙な台詞回しや、真剣に質問に対峙し生真面目すぎるが故にアンバランスな人間性を垣間見せる女が、シチュエーションコメディーを成立させている。

「晴れの日のクロニクル」
姉思いの妹がセッティングしたお見合い。そのお見合い相手が家にやってきた(?)ところから始まる勘違い、すれ違いコメディー。
この勘違いを引き起こすのが、そこまでは全く独立した短編であると思っていた「Mask game」に登場していた面々。ゲームから3ヶ月後という設定でそれぞれの状況に変化がある。余計な説明がなくとも今起こっていることが瞬時に理解できるようになっている。
用意周到で繊細な脚本。
終盤、姉妹が実は血の繋がりがないことを告白し、一転シリアスな場面が展開されるも、先の物語で各々に抱えている心の闇を既に知っている観客は、演者の反応を違和感なく受け入れることができる。
物語の発端となる姉のお見合い相手は、名前や職業など多くの情報は提供されるのだが、結局最後まで姿をあらわさずに終わったところがまた良かった。

終演後物販付近にいた女性スタッフに声をかけたところ、なんとその方が脚本の長田智美さんご本人でした。素敵な脚本ありがとうございました。

出演者は3人と5人。少人数でも面白く、高品質な作品を生み出せると改めて認識しました。

ハナイトナデシコ(花糸撫子)
別名 : かすみ草
花言葉 : 幸福、切なる願い、夢心地、感謝、人の魅力を引き出す…当日パンフレットより

今後も注目したい団体です。
『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

STAR☆JACKS

ABCホール (大阪府)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/20 (土) 13:00

『蝶ヨ舞エ、躑躅(ツツジ)咲ク春ニ』から『桜舞う夜、君思ふ』へと繋がり、両舞台で4時間越え、長丁場の舞台お疲れさまでした。そして有難う御座いました。蝶ではボロ泣き、桜は前半笑い処満載、後半は殺陣の激しさに圧倒されました。森の石松、ドヰタイジさんから寺井竜哉さんへのバトンタッチおめでとうございます。奥田卓さんおかえりなさい。STAR☆JACKSファミリー、全員舞台で拝見できて本当に嬉しく思います。浜口望海さんの保下田の久六、佐々木誠さんの黒駒の勝蔵、まあ何と憎たらしい。亀山貴也さん、中山貴裕さんの役どころ、スッキリした所エロさも大好きです。舞台女優さんとパンフレットでニラメッコ、この目で見つめられる男優さん大変だろうなあ。若い次世代の役者さんが沢山出演されていました、厳しくしごかれた事でしょうが想像しただけで同情します。関秀人さん浅雛拓さん、さいとうひろきさん拝見できて嬉しかったです。赤松英実さん今度はタオルでは無く、三味線持って出てきてください。

ネタバレBOX

亀山貴也さん一段と進化しましたネ、次のSTAR☆JACKSにも必ず出演してください。来年、次の年になるとの事ですが殺陣芝居は待っています。
律儀な強盗犯

律儀な強盗犯

ウィークエンドシアター

ARISE 舞の館(東京都)

2019/07/06 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

ここ数回続けて観劇していますが、短時間でコンパクトに内容がまとまっていて、それでいて薄っぺらくない。今期の作品もとても面白かったです。
今回はどちらかというと、コメディ要素が強かったのかなと思いましたが、それはそれで期待通りの内容でした。毎回パターンも内容も違っていて、いい意味で裏切られ続けているので、次回も期待しちゃいますね。 

ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコ

ギャラリーサイズ(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

 ここ数回続けて拝見していますが、いつものとおり短編でありながらつながりを見せる、大変面白いお芝居でした。 心が温かくなるシーンと笑いを取り交ぜて、今回もあっという間の75分でした。 
 次回も必ず見に行きたいと思います。楽しみにしていますね。

パフェ★サンデー★アラモード

パフェ★サンデー★アラモード

となりの芝

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/07/20 (土) ~ 2019/07/22 (月)公演終了

満足度★★★★

メインの三人は可愛らしくて魅力もあったが、脇の川下さん長谷さんが流石によくて、終盤はお二人の方に目が向いてしまったかな。

ネタバレBOX

会場のエレベータ前のスペースの狭さなんてハナから分かってるんだから、受付後の客を開場までどう誘導するかとか、スタッフさんはもう少し考えないと。トイレ側にまで押し込まれたあげくに、ちゃんと整理番号順に入れないお客さんもいたし、あれは失礼ってもんです。
カンザキ

カンザキ

ももちの世界

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

いろいろな人がいるから、向き合って生きていくことは大切だなあと思った。
例え、良くないことでも向き合ってくれる人が居ることは幸せなのかもしれない。
思いやるって何だろうなと思った。
でも、 ムカついたからメッセージは受け取ったと思う。
これが人生やね。
ありがとう。

『夜、ナク、鳥』

『夜、ナク、鳥』

『夜、ナク、鳥』を演る会

アトリエS-pace(大阪府)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ゾクゾクとしました。
人間の愚かさ、弱さをひしひしと感じました。追い込まれたら自分が正義、覚悟を決めればなんでもできる。
リアルでした。
ありがとう。

無伴奏~消えたチェリスト

無伴奏~消えたチェリスト

劇団東京イボンヌ

サンモールスタジオ(東京都)

2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

自分が思い描いていたものと少し違ったかなというのが率直な感想です。

ネタバレBOX

圭と貴子について。かつてのペンションのオーナーとアルバイトということで、年齢差のある設定だと思っていた。そういうこともあって、12年ぶり再会した現在の2人の会話や雰囲気、12年前の恋人同士だった過去の2人の関係(貴子がかなり優位な立場であったように見えた)が、どうにも違和感が拭えなかった。
途中で判明した同年齢ということであれば、過去のふたりの関係性やペンションのオーナーという立場でありながら最低限の社会性すら持ち合わせていない(若年齢で父の遺産を引き継ぎオーナーとなっただけ)ように感じる圭の言動にも納得することはできる。そんな圭が経営するペンションが今や閑古鳥が鳴く状況にあるのはさらに納得はできる。納得はできるがその設定そのものに疑問符をつけたくなってしまう。
しっかりとした社会人であるペンションのオーナーがたった3ヶ月間の恋人を思い続けていたなら、貴子の突き抜けた才能と、性格に難はあるけれども他人を惹きつける魅力がより明確に提示することができたのではと思う。
しかし、それでもこの作品は充分楽しめた。現在のアルバイトのハナちゃんはとても魅力的だし、ペンションに長期滞在するカメラマンの曲者ぶりも(最後に宿泊費を支払いに来る人の良さも含め)高評価。
異なった結末が用意された今回の公演。女性の決断が観たいと【消】を選択したが、【無】の結末も気になる。
JUDY

JUDY

グーフィー&メリーゴーランド

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

特攻系の戦争悲劇に浸りたくて、観劇しにいった初めての劇団さん。
観る気満々に肩透かしを食らわされた、ナンパな素人演劇の導入シーン・・
ガッカリ感満載、2時間15分辛いな・・と、眠気まなこで観てたんですが・・
軍人の言葉使い、細かい所作、当時の国民たちの思想も含め、
見よう見まねの戦争ものじゃない、資料や取材に裏打ちされた、
見事な直球勝負の真面目な芝居でした。
観客数が少なかったのが残念、
こうゆうのいろんな人たちに観てもらいたいな~
台本かDVDが欲しかったです。

ネタバレBOX

観客の少ないのは、
よくある特攻もの系をイメージさせるチラシデザインの為なのか、
中高年が敬遠しそうな、2.5次元系を思わせるかっこいい劇団名からなのか
泥臭い戦争物には食いつかない女の子たちが少ないからなのか。
舞台「大悲」

舞台「大悲」

BS-TBS/オデッセー

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/29 (月)公演終了

満足度★★★

2001年に大阪で発生した小学生無差別殺傷事件から発想を得た創作である。storyAは犯人と主任弁護人のやりとりを描き、storyBは被害にあった1人の女児の家族に絞って父母兄それぞれの事件への向き合い方を描く。どちらも1時間50分の休憩なし。

Aを観て翌日Bを観たのだが、作り物感が蓄積してきてBの途中からはすっかり冷めてしまった。こうなると一体私は何を求めてこの演劇を観に来たのだろうか、ただの野次馬だよなあ、などと自虐的になってしまう。まとめて2時間30分程度の1本であれば我に返ることなく最後まで興味深く観ることができたのではないかと思う。

1本だけ観て「もう1本も観たかったなあ」で済ませるのが賢明だろう。料金の高さも主催者のそういう配慮だったのかと今気づいた。

ネタバレBOX


(千秋楽後に追記)
storyAの弁護士は被告人に被害者への謝罪の言葉を言わせようとする。それは自分の正義の押し売りで自己満足だと思う。過酷な環境に置かれている被告人に対して繰り返し強制するのは洗脳である。そんな状態で謝罪させることに何の意味があるのか。まあこの作品では被告人の悪の方が勝っていたのだが。ついでに脱線すると、被告人に説教をする裁判長がいるが、それはあなたの仕事ではないと言いたい。裁判官という過酷な仕事上、神にでもなったかのような陶酔を味わいたい気持ちも分からないではないが、やはりあなたはただの人間なのだ。

storyBでは安っぽい出来事がいくつも起こる。母親が男性と美術館で会っていたために、娘を迎えに行くのが遅れたと自分でも後悔し、夫からもなじられる。しかし、実際の事件が起こったのは午前10時過ぎなので、そんな状況になるはずはないのだ。もう全部が嘘っぽい。

副題の31mmは容疑者と弁護士を隔てるアクリル板の厚さ(2枚+隙間)
37mは被害者の女児が刺されてからも歩いた距離。
骨と十字架

骨と十字架

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/07/06 (土) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本人にはちょっと馴染みにくいテーマと思われるが、実在の人物のわずかなエピソードからこのような劇を構築してしまうこの作家のインスピレーションにいつもながら感心させられる。
徹頭徹尾硬派な会話、修道院の奥の間のような暗くてだだっ広い禁欲的な舞台、抑制的な演技、これらが主人公の心の深淵に入っていくような効果を感じさせた。
配役も役柄にピッタリのように思え、あれが本当に代役か、と思ってしまう。
いろいろ考えると、あの結末しかなかったのではないか。

夕食の前に

夕食の前に

劇団1980

下高井戸 HTS(東京都)

2019/07/13 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

後半混沌としてわかりにくい展開になるが、作者のシリアの現状に対するすさまじい苛立ちや絶望を表しているのだろう。演出は非常に面白い。

律儀な強盗犯

律儀な強盗犯

ウィークエンドシアター

ARISE 舞の館(東京都)

2019/07/06 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

 律儀な強盗という発想自体がユニークなのだが、こんなコンセプトを聞いて自分が思い浮かべたのは飛翔力の乏しい“説教強盗”であった。然し、今作は遥かにこんなありきたりを超えている。大体、強盗に走った動機が非凡である。だって善意の塊なのだ。どんな風に展開するかは観てのお楽しみ。50分強の中編で、入り口で履物を脱ぎ、ドリンクをオーダーすべし。観る価値は無論充分あり。(華4つ☆ネタバレ追記2019.8.26)

ネタバレBOX

 さて、肝心の内容であるが、この強盗は郵便局に押し入る際に犬の仮面を被り、玩具のナイフで脅し局員に必ず返すと言って強盗を犯したのである。而も動機は会社の先輩が彼に借りた金の返済期限に金を返せず、詫びを入れてきたのだが、当てにしていた金が無いと自分達の結婚式場の資金が出ずにっちもさっちもいかなくなることであった。実際に起こったことだというから猶更驚く。事実は小説より奇なりとはよく言ったものである。
ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコVol.9

ハナイトナデシコ

ギャラリーサイズ(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

 誰のせいでこんな人生生きてんの? (華4つ☆追記後送)

ネタバレBOX

 個人情報を守る為と称してマスクを付けて下さいとの指示に従って目元を覆うマスクを付けて入場した1人目の女、ネット時代らしい注意事項だが、入室すると部屋に置かれたパソコンを覗きこむ。何でもゲームは3人揃ってから始めること、部屋には爆弾が設置してあり、嘘を吐くと爆発することなどが伝えられる。追々他のメンバーも集まってくるが。本当に爆弾が爆発するか否かは分からない。が、パソコンのある机上には段ボールに入った荷物があり、それには爆弾と書かれていた。集まったのは女2人、男1人の3名なのだが、初めに女、次も女と続く中、3人目が女なのか男なのかで、次が男の人だったらどうしよう、といったと戸惑いを描き込む点、如何にも女性作家らしい視点が男の自分にとっては新鮮だ。世の中で新鮮なのは、イマジネーションの強烈なライバル、子供と、謎の存在、女性である。まあ、こんな個人的なことはどうでも良い。
 ハナイトナデシコの作品を書いている劇作家の優れている点は、劇的な状況がどのような設定で可能か? を良く心得ていることだ。今作でも、爆弾が目の前に存在していることからくる緊張感は、ホントに爆発するか否かに関わりなく極めて重大である。何故ならその緊張感がひしひしと観客にも共有されるからである。実際に爆弾が身近に置かれたら生きた心地がしないほどの恐怖を感じるだろう。こんな緊張感の只中にいきなり、ニュースになったブラック企業勤めだった人が、実は最後に入室した男の兄であるという事実が告げられ、而も兄が不眠不休で開発したプロジェクトは他の者に横取りされ、横取りした人物は評価されて2週間海外有給休暇を与えられる。横取り野郎の欠勤分の仕事は兄が担った。こんな悲惨なおまけつきの現実がいきなり開陳されるのだ! 働き過ぎで兄は精神を病み療養中である。
 これって、まともに働いてる人達には、自分のことと重なる日本の現実じゃないのか? 判子押してるだけの奴が高い評価を受けてドンドン出世してゆき、一所懸命,当に身を粉にして働いている自分達は派遣でいつ切られるかも分からず、給料も安い。恋をしてもデート代すらない。こんな人生を一生強いられるのは、目に見えているのではないか? 拝見しながら去来するのは、こんな現実、人生の深淵である。
「晴れの日のクロニクル」
 Mask gameをゆるやかに継承しつつ展開するゲーム終了3か月後の不条理劇。お姉ちゃんの見合い相手は最後迄登場しないのだが、これがベケットの「En attendant Godot」最大の問題点、ゴドーの出現しないことを意識的にベースにしているとしたら、凄い。
エンれぱ!Vol.8

エンれぱ!Vol.8

しむじゃっく

あさくさ劇亭(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/07/20 (土)

20日19時開演回(70分)を拝見。短篇3本の構成。

ネタバレBOX

上演順に内容に触れると

『hortensia』作:伊織夏生(saltyrock)
長女…廣川千紘さん
次女モモ…日髙彩さん
三女エリカ…石井四郎さん
『hortensia(紫陽花)』 は、作者の実体験なのかなぁ?とニコニコしながら拝見させてもらった。
個人的には今宵一番の好み。

『殺されなかったクックロビン』作:永村閏(劇団MAHOROBA+α)
スズメ…Rineさん(演劇ユニットUM.)
ハエ…吉平千穂さん
サカナ…下村りさ子さん
刑事…椿玲威さん
途中でオチが読めてしまったが、それはそれ・これはこれ。3人の「犯人?」の色合いの相違を楽しませてもらった。

『初恋は消耗品』作:ハセガワアユム(MU)
優菜…手塚菜摘さん
木下…杉山純じさん
『初恋は消耗品』 は以前、優菜役・加瀬恵さんのラブホ版、同・小島望さんのサブカルくそ女⁈版、の2バージョンで観たことがあるが、今宵の脚本は後者の版。
優菜役・手塚菜摘さんの幼い雰囲気が如何にも「初恋」に似つかわしく、微笑ましい思いで拝見させてもらった。
きつねの嫁入り

きつねの嫁入り

劇団ぎんぎつね

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

客席につくと、床には変な形に切られた緑のパンチカーペットみたいなものが貼られ、その上に5つの箱馬。箱馬の下にはJRの線路に見立てたテープが貼られていて、そのうちの1つからは都電らしき線路がのびているから、どうやらこれは北区を表していて、箱馬は田端、上中里、王子、東十条、赤羽駅ということなんだろうと見当がつく。配役を見ると、三姉妹の長女夫妻が上中里、次女が赤羽、三女が王子に住んでいるという設定。ただ劇中で、これらを使っての北区紹介のようなシーンが入るのだが、個人的にはここ要るかなあと思ってしまった。冒頭の女性2人によるやり取りが、思いのほか(と言っては失礼だが)よくて、急に期待値が上がってしまったのが悪かったのか、尻すぼみになってしまった印象。

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