無伴奏~消えたチェリスト 公演情報 劇団東京イボンヌ「無伴奏~消えたチェリスト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    自分が思い描いていたものと少し違ったかなというのが率直な感想です。

    ネタバレBOX

    圭と貴子について。かつてのペンションのオーナーとアルバイトということで、年齢差のある設定だと思っていた。そういうこともあって、12年ぶり再会した現在の2人の会話や雰囲気、12年前の恋人同士だった過去の2人の関係(貴子がかなり優位な立場であったように見えた)が、どうにも違和感が拭えなかった。
    途中で判明した同年齢ということであれば、過去のふたりの関係性やペンションのオーナーという立場でありながら最低限の社会性すら持ち合わせていない(若年齢で父の遺産を引き継ぎオーナーとなっただけ)ように感じる圭の言動にも納得することはできる。そんな圭が経営するペンションが今や閑古鳥が鳴く状況にあるのはさらに納得はできる。納得はできるがその設定そのものに疑問符をつけたくなってしまう。
    しっかりとした社会人であるペンションのオーナーがたった3ヶ月間の恋人を思い続けていたなら、貴子の突き抜けた才能と、性格に難はあるけれども他人を惹きつける魅力がより明確に提示することができたのではと思う。
    しかし、それでもこの作品は充分楽しめた。現在のアルバイトのハナちゃんはとても魅力的だし、ペンションに長期滞在するカメラマンの曲者ぶりも(最後に宿泊費を支払いに来る人の良さも含め)高評価。
    異なった結末が用意された今回の公演。女性の決断が観たいと【消】を選択したが、【無】の結末も気になる。

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    2019/07/21 12:47

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