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ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~

ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~

東宝

静岡市清水文化会館 マリナート(静岡県)

2019/08/11 (日) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★

 「家族の深い悲しみと再生を描く感動の物語」・・・なんて言われていますけれど、心地よい余韻などは残りませんでした。
 昔の脚本なのかな・・・と思っていたら、そうではないのですね。私には、資本主義への批判的な主張がメインテーマのように感じました。
 演者は豪華だと思いますよ(^_-)☆⌒

ネタバレBOX

 上記のように見るのであれば、ハロルドは資本主義の権化であり、物語は、愛や連帯の欠如をあぶり出すための逸話を重ねているというような構造になると思うのですけれど、テレンス、エリザベスの行動の動因が了解可能域から少し外れていて・・・というか、共感できるレンジ内になくて・・・最後に出てくるエドガーも、その前に発見される手帳も生かし切れてない気がするし、テレンスの憑依されているような芝居も、日々エドガーの思い出が薄れていくテレンスが演じている動機が不詳だし・・・エリザベスとテレンスの関係性も微妙な表現だったし・・・亡霊を物語に引っ張ってきた背景には、資本主義の幻想っていうことのほかに、クリスマスキャロルへのオマージュみたいなものもあったのではないかと推測するのですが、そんな思い込みは満たされることなく、少しさみしい気持ちで帰途についた私なのでした。(T_T)
赤鬼

赤鬼

演劇研究会はちの巣座

神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂(兵庫県)

2019/08/11 (日) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★

見応え十分の面白い舞台でした☆無料カンパ制でこんなクオリティ高いお芝居が観れるのはある意味感動的であります♪

怪物/The Monster

怪物/The Monster

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/05 (月)公演終了

満足度★★★

作者A・クリストフが「悪童日記」で小説家デビューする以前(70年代)に寓話的な短編戯曲を物していて、邦訳されたのが2巻に収められている。舞台で観たのは「エレベーターの鍵」と「道路」で「怪物」は初めて。しかも新国立の本公演より面白い事もある研修所公演だけに期待大であったが・・

アゴタ戯曲は、読んでその喩える所を考えるには楽しい読み物だが、舞台化は難しい(不可能ではないだろうが)と思っている。「怪物」は、未開時代のとある村に現れた「怪物」を廻る年代記で、時間経過を挟んだ数場面から成る短編。各章の記述も最小限なので、読む分には想像力で余白を埋め、もしくは保留しながらでも読み進む事はできる。結語に皮肉を読み取ってにんまりしたりゾクッとしてみたり。
だが舞台上の時間を進めるとなると、演出的工夫を要求する粗さがある。

戯曲を大きく分ければ二つ。前半は異臭と醜さを放つ「怪物」(ある日獲物をしとめる罠にかかっていた)を、最初村人は退治しようとするが手を尽くして叶わず諦め、やがて怪物の背中の花が放つ匂いの虜になってしまう。そうして幸福感に満たされた人間が怪物の口の前に姿を現わすと怪物は人間を食み、大きさを増して行く。後半は、怪物が肥大して二つ目の村も飲み込まれてしまったのを受けて、敢えて怪物を避け花の匂いを嗅がずにいる(怪物を憎み続ける事が出来ている)主人公の青年と村の長老が、「村が消えた」村人の不安感を追い風に、怪物の周囲に高い石塀を作り、近づく者は容赦なく殺す、という取り決めが作られた。時が経ち、二人を除いた最後の村人だという男が塀の前に現われ、村人たちは全員殺され生き残ったのは自分だけである事、生きていても意味がないので怪物に食われて死ぬために禁を侵してやってきた事を青年に告げる。男は、「最後に花の匂いを嗅がせてくれ」と懇願するが、青年は無慈悲に答える「あと一息で怪物はようやく消える。今人間を食べればまた膨れ上がり、元に戻るのに何十日も掛かる。私はここに近づく人間を殺してきた、村人も、自分の肉親さえも。勝利は目の前だ」
男がフラフラと石塀に近づくと青年は容赦なく撃ち殺す。長老は青年を讃え息絶える。

この話は「怪物」も花も姿を見せないし(見せてみたとしても象徴的提示にしかならないだろう)、村人の生業や慣習、人間の三大欲求と怪物の放つ香りとの優劣や棲み分けなど、全体として理解する(リアルに想像する)ディテールがない。従って、観劇においては全てを象徴と捉えその含意を汲み取る、という事が求められる。
ではどう読めば良いのか。(長文につき後半はネタバレで)

ネタバレBOX

前半は未開の地を、貨幣や資本主義経済といったものが浸透し、価値観を変質させられていく様子を重ねる事ができる。後半は村人の欲望充足(とその先の死)を物理的に断ち、怪物(忌まわしきもの)の成長(浸透)を止め、衰弱死へと追い込む、この試みの失敗を描いている。

この寓話は、資本主義の人間に及ぼす危険を知り、危機感を抱く人間が行動を起こしたまでは良かったが、そう単純な問題ではなかったという、鋭い皮肉であるのか(社会の矛盾に立ち向かおうとした若者の初心に寄り添っている)、それとも誤った手段に固執した愚をむしろ告発しようとするのか(旧共産圏にあった独裁=傀儡政治への糾弾)、強調点の置き方で変わるように思う。
何を象徴する物語に立ち上げようとするのかが、舞台化には愈々必要に思うのだが、そこがはっきりしなかった。

マンチェスターの学生との合同という面でも、同じ役に日英両俳優を付け、同じ場面を日本語と、英語(字幕付)で繰り返したりする。これは蜷川幸雄の「トロイアの女たち」で日、イスラエル、パレスチナの女優による合同舞台を、結局同じ台詞を三言語で各国の女優に喋らせるという超緩慢な、観客の忍耐力を鍛える演出になったあの舞台を思い出す。なぜ日英合同なのか、その必然、面白さも見えなかった。利点は多人数である事による「壮観」だがこの演目では舞台成果に結び付かず(戯曲に加筆等を検討しなかったのか)。
未開部族の衣裳だけは立派だったが、立派に見えてしまって良いのか?と疑問。独自の堅固な文化を持っていそうだし、それが切り崩されていく悲劇の要素など戯曲には一切ないし。何か良い所を見つけたかったが残念な結果である。
しかし失敗率の高い難しい戯曲に敢えて挑戦した。敢えての失敗なら次に繋がる拾い物も大だったのではないか。
第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

あれッ?思ったほどはガツんとこなかったぞ。

ネタバレBOX

劇中犬がコンテンポラリーっぽく踊ります。これが下手なの。
別にダンス公演じゃないから、これで良いのかもしれないけえど。
ぶたいの上で踊るなら、もっときれいに動きなさいよ。と私なんざあ思うんですがねえ。
月がとっても睨むから

月がとっても睨むから

Mrs.fictions

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/11 (日) 14:00

登場人物の個性豊かな表現力に感心!過ちの重さ、傷の深さを思い知る。

ネタバレBOX

仮面ノリダー的なノリに笑う。岡野さん上手いなあ。
Patch × TRUMP series 10th ANNIVERSARY『SPECTER』

Patch × TRUMP series 10th ANNIVERSARY『SPECTER』

劇団Patch

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2019/03/29 (金) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/03/30 (土) 18:00

座席1階I列14番

価格7,000円

今まで以上に
劇団Patchの素晴らしく
成長した役者魂を感じ
演出も劇団も凄すぎて
鳥肌たちまくりでした☆
帰宅して、しばらく
放心状態でした
劇団Patch&アンサンブルの皆さんの
あのオープニング
脳裏に焼き付くくらい
めーーーちゃ、カッコ良かった☆

COCOON 月の翳り星ひとつ

COCOON 月の翳り星ひとつ

ワタナベエンターテインメント/NAPPOS UNITED

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2019/05/30 (木) ~ 2019/06/05 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/01 (土) 12:00

座席1階T列6番

COCOON 月の翳り星ひとつ
「月の翳り編」を観劇してきました☆
美しく、切なく、儚すぎるのに
涙が出ないくらい
衝撃が強い演劇でした。。。

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

STAR☆JACKS

ABCホール (大阪府)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/21 (日) 12:00

座席1階B列12番

価格4,000円

「桜舞う夜、君想ふ」観劇しました☆
DVDや観劇三昧で何回も観てたけど
キャスト役柄等代わって、
やっぱり同じ内容の作品でも
実際この目で観劇したら全く違うッッッ
役者、音響、照明、作品に関わる
全ての命が1つになり
もう何て言ったらエエかわからんけど
素晴らしかった☆

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

『桜舞う夜、君想ふ』/『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

STAR☆JACKS

ABCホール (大阪府)

2019/07/18 (木) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/19 (金) 19:00

座席1階XB 列12番

価格5円

私の好きな時代劇『必殺仕事人』と
これまた好きなアニメ『ワンピース』が
合わさったような。。。
笑いあり、喜びあり、恨みあり、悲しみあり、
色んな涙があり、相手を想う気持ち等々。。。
たくさんの愛を感じて、楽しい作品でした☆

百物語2019

百物語2019

ファントマ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/08/09 (金) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

インパクトのあるホラーでした!

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

第二部「1986年:メビウスの輪」観劇
まだ日本では大きな原発事故が報道されない時代、ある男の原発に対する考え方や思いが状況や立場によって変節する、そうならざるを得ない怖ろしさと滑稽さが伝わる力作。立場(地位)が人を作るという言葉をしみじみ思う。同時に演劇的手法によって、人間も含め全ての生あるものの思い、原子力発電所建設前後の街の風景、それらを俯瞰するような演出が実に上手い。
(上演時間2時間) 後日追記

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場

萬劇場(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

それぞれ雰囲気の違う演目、楽しかったです!
まわりでやっているお祭りもいい感じでした。
子供達の可愛さ、唱歌と童謡の違い、
新たなシリーズの始まり、世界初の....
今回観れなかった劇団もそれぞれのカラーが出ているのでしょうね⁉︎

うさり リクリエーション

うさり リクリエーション

うさぎの喘ギ

IRORIMURA・プチホール(大阪府)

2019/08/10 (土) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★

会話劇。誰が誰なのか分からない…😢苦手なジャンルかも。

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場

萬劇場(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/11 (日) 12:30

価格3,300円

10劇団参加の演劇祭。
3演目が1セットです。

「ラビット番長」目当てに行きましたが、
「お茶の間ゴブリン」良かった!

ネタバレBOX

・ゲキジョウ!『こぼれたミルク』 ★★
おもちゃのお話。なんとなく「トイ・ストーリー」オマージュっぽいのかな、と思ってみたり(※見たことはないです)
この世界(おもちゃ箱の中?)と外の世界(人間との触れ合い?)が登場するが、
あるおもちゃに外の世界を知らせないことで平和や楽しい暮らしを保とうとしたりして葛藤するお話。

冒頭で10体ほど登場するおもちゃ同士がナイフや拳銃で殺し合う場面からスタート。
このときは大音量で音楽が流れており、セリフは聞き取れない。
一度暗転して、そこに至るまでをなぞっていく形になっている。
劇後に「いろいろ考えてもらえたら」と言う話をされたが、
世界観が深いのか、こちらの受信感度が低すぎるのか、特に感じるところがない。
おもちゃの世界の話が、例えば大人の世界と子供の世界のメタファーになっているのかな、と思ったりもしたが、
30分という尺を考えても要素が少ないかな、と感じた。
あと、劇全体が暗い(むしろ陰惨)お話で、見てて楽しくもないという。

・ラビット番長『サント・イン・ワンダーランド』 ★★★★☆
ドラクエ的な世界観でおじさんの勇者がかっこ悪く快進撃をするお話。
例えるなら「最強伝説黒沢 ファンタジー版」だ。
1人芝居というのが凄くて、登場人物をドタバタと演じ分ける体力的なキツさを考えても、とてもチャレンジャブルな行為だと思う。(ちなみに井保三兎氏は44歳)
普段はラビット番長という劇団で何十人もの劇団員を従えている立場なので、演劇に対する矜持が凄い、と思わざるを得ない。
トチリの多さは仕方ないと感じるし、一方で愛嬌で笑わせる部分はキャリアの長さの為せる業か。
ストーリーも良かったが、最後がちょっとアレって感じたかな。
最近演劇から退くようなつぶやきが散見されるのが好きなだけに残念。

・お茶の間ゴブリン『人外探偵結社~本日開業の段~』 ★★★★★
お茶の間ゴブリンを知れたのが今回の収穫。
ストーリーが超緻密、という訳ではないけれど、伏線やらなんやらとても良くできていた。
それよりも役者さんがねぇ〜
猫又役の人の最期の飼い主にすり寄る仕種やセリフが完璧すぎた。
座敷わらし役の人の口の回り方や掛け合いの間がすごすぎた。
メイド役が可愛すぎた。
キョンシーと喫茶店のマスターはコミカルな動きに良い味が出ていた。

この演劇祭?は最後に順位をつけるのだけれど、
それでもラビット番長に1位をつける気でいた。

でも……オチがハッピーな方面にきちっと収斂したところが最高に好みだったので、こちらを1位にさせていただきました。
今回の作品が30分のダイジェスト版で、本編は2020年7月上演予定とのこと。気の長い話だ……

配役がいまいち分からなかったので、メモ。

与一(キョンシー)役……小田洋輔(武道家らしい。身のこなしが凄い)
珠子(座敷わらし)役……岡村佳代子(なんとなく存在感がカメ止めのプロデューサーを彷彿とさせる)
宗方史菜(飼い主)役……升望(本業は声優さんらしい)
小梅(猫又)役……井川花林
マスター役……小川大二郎
日高あゆむ(メイド店員)役……平野史子(ひらのちかこ)
4 A.M.

4 A.M.

青年団若手自主企画 川面企画

アトリエ春風舎(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

■約120分■
山田由梨というアーティスト色の強い劇作家・演出家が、元戯曲の要である“笑い”を殺さぬよう、細やかに、手堅く、職人的にケラリーノ・サンドロヴィッチ作品を演出。みずからの作家性を打ち出しにくいこういう仕事は、作家性の強い演劇人には窮屈に感じられたかもしれないが、ストイックな演出が実を結び、何よりコメディとして楽しめる仕上がりになっていた。とりわけ、ドタバタ味が強いシーンの演出が冴えわたっている。
菊池明明の狂女役が光っているのも、演じ手が手練れであるのはもちろんのこと、そこには演出の力も大きく寄与していると感じた次第。

屁はくちほどにモノをいう

屁はくちほどにモノをいう

劇団ようきたなぁ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/08/10 (土) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

原作を読んでいないので、周りからは置いていかれている感じ…。笑えるところはありましたが、不完全燃焼でした。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★

3.11を知っているからこそ考え深いものがありました。

ネタバレBOX

あの当時は、そんなことが起こるとは思いもよらなかったかもしれませんが、過信というのもあったのかもしれませんね。
アフタートークで、白井さんがアングラといっていましたが、私はラップかなと思っていました。それもガナリ気味の…。どちらにしても、エネルギッシュな舞台でした。
夕 ーゆうー

夕 ーゆうー

タグステ

シアターサンモール(東京都)

2019/08/07 (水) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

古き良き時代のお芝居でした。
せっかく大道具にお金をかけている割に、芝居の中の時間が経過しているにも関わらず小道具が全く変わらないのは、もったいない演出でした。

薔薇戦争

薔薇戦争

株式会社トゥービー

シアター風姿花伝(東京都)

2019/07/25 (木) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

長大で複雑な原作を、大胆に脚色して、しかしストーリーの本筋はまったくそのままで、わかりやすく、面白く、手際よく、現代的な演出で楽しませてくれる。演技は正統派で実力が高い。第三部の、ヘンリー六世の有名な独白シーンも、なかなか魅せる。観る者の聴覚をぎりぎりまで刺激するドラムもいい。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

ひさびさに弾ける社会派喜劇を見た。テーマは福島第1原発事故、第2部は具体的には、原発反対派のリーダーから、賛成派の町長に転身し、原発増設要求までやった実在の双葉町町長をモデルにした悲喜劇である。人間の愚かさ悲しさを、笑いとミュージカルでくるんだ出色の舞台である。

ワイルダー「わが町」からヒントを得て、語り手に飼い犬(冒頭で癌で死ぬので、死者の声でもある)を配して、自体を客観視する視線を確保している。それでも、東大卒の若手エリートの、口先八丁の取り繕いに乗っかって、主人公が原発反対から賛成派へ転じる第1段階、さらにチェルノブイリ事故後、「日本の原発は安全です」と歌い踊る第二段階、見事な皮肉だった。このミュージカルシーンは、笑いを通り越して泣けた。

サルトルやハイデガーを犬が語るのもご愛嬌である。主演の岸田研二の東北っぽい(訛りそのものではない)朴訥な台詞回しが効果的だった。エセ論理で安全神話を捏ね上げるエリート秘書役の古河耕史が、舞台の肝にリアリティを与えていて、大変良かった。

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