満足度★★★★
鑑賞日2019/06/10 (月) 19:00
85分休憩なし。
終始コミカルで「走れメロス的」な劇中劇のテンポもあり、舞台を駆け抜けていく。笑いネタが面白い・・・とは思えなかったけれど、駆け抜けるスピード感の後ろに、言いしれぬ切なさ、痛さを感じる。
そもそもこの舞台だって…いや、すべての舞台は、紙一重のバランスの中、そのバランスが崩れない、奇跡で成立しているんだよ、という事を再認識として感じたり。表現の場に、身を置いたことがない人に理解は出来るだろうかという思いはあるも、どうしようもない対立を、風を切るように描いた作品。とても切なくて、面白かった。