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料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 二度目の観劇。後期日程初日は強い雷雨に祟られたが、地下のスタジオに入り公演が始まると空気は一変! 劇空間という特別な時空間の圧倒的な力を実感する。開演と同時に地下の一室に響く雫の音。その音の不気味が身に染み入る。これほどのインパクトを一回目の観劇では感じなかったが。何れにせよ二度見の効果はしょっぱなから現れた。役者陣の観客への“どしゃぶりの中、来て下さって有難う御座います”という気持ちの籠った迫力のある演技、台詞回しからも力を頂いた。当に演劇は生き物だ。二度観、三度観・・・お勧め作品。追記1回目7.13 15:40。華5つ☆ 追記2回目7.14 02:57

ネタバレBOX

 一回目の観劇では此処迄深くは気付かなかった、ベンの新聞記事言及の意味する処である。先ず、87歳の老人が渡ろうとした道路の混乱に体力的にも対応できなかった老人は、停止していたトラックの下に潜り込んだ。するとトラックは動き出し老人は轢き殺された。次は「8歳の子が猫を殺した」と苛立たし気に叫ぶベンにガスが、その男の子は云々の突っ込みを入れる。すると「女の子だ」と答えるがこの時11歳の兄が目撃していたことも語り、ガスとの会話の中で兄が殺した猫に対する罪を妹に擦り付けたと判断した。無論不条理劇が不条理劇として成立する社会的条件が提示されたのだ。現実社会の大混乱、既存価値反転、崩壊に起因する人倫崩壊、それ迄真っ当とされてきた総ての価値観、倫理観崩壊の惨憺たる結果を示している訳である。人々は最早まともなヒトとしての価値観の中では生きてゆけないという、全世界に対する認識である。それが、新聞という報道の王者であったメディアを介して提示されることで、綿密な取材と緻密な検証によって客観的であると認知されてきた媒体が未だ信ずるに値するとの願いを込めて語られていると解すべきであろう。既にマスゴミになっているかも知れないが、そうであって欲しくない、という儚い幻影迄込められているという解釈さえこの作品冒頭で提示されたと診た方が良かろう。 
 この後直ぐ、今朝出掛ける時の話をガスがし始める。ベンが道路の真ん中に車を止めて暫く動かなかった理由について、何故そんな不自然なことをしていたのか? との突っ込みである。この時点でガスはベンが自分の知らないことを組織から知らされていたのではないか? との懸念を抱いていたことが感じられ、その後も何度も様々な突っ込みを入れるが、ベンに「どちらが兄貴分なのか」を問われ一歩引くことになった。その端緒がこの無駄の一切無いハズのミッション実行過程の不気味な軋みとして提示されていたことである。これがピンター流の伏線か! と感心させられもした。この後終盤でベンとガスの再びの論争があって、ガスの抱いた疑念はうやむやにされるが、結末を考慮するなら…。さて、ここから先の解釈は楽日迄伏せておく。
 自分の解釈は以下の通り。無論、ベンは組織から総てを明かされていた訳ではあるまい。それは、夢現舎の演出家・演者の解釈も同様であることは演技から分かる。然し作品全体を合理性に則って解釈しようとした結果、小生は以下のように解釈した。
 組織というものの本質的属性は組織を維持することである。これが組織が組織として構築されていることの第一義であるからだ。少なくとも組織中枢はそのように考える。ベンの方が組織に対して従順である。即ち組織にとって都合が良い。ベン自身はそのように身を処すことによってガスより「狡猾」に生き抜く術を持つ。これに対してガスは理屈を通し過ぎる。それは組織を維持し続けることこそ第一義である組織にとって危険なことである。従って組織は、その組織維持の為に不都合な者を処分する。という非倫理的な即ち不条理な条件下にあって実に尤もな論理によって危険を除去した。ピンターという作家。何と寒々しい、我らの現に生きる時代の実相を描いていることであろうか! 終焉時に響く雫の音は開演時の予感を遥かに凌駕する寒く侘しく無情なものであった! これこそ、無意味の味か! 甘~い! 「我らが現に生きている資本主義の正体だ」そんな作家の肉声が地の底から届いてきそうだ。
 





料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「灰から灰へ」以来久しぶりに観たハロルド・ピンターはやはり期待を裏切らない
しかし始まってすぐ結末は予想出来たな(笑)
地下室の閉鎖空間に殺し屋の男がふたり
セットはふたりのベッドくらい
あの2階以上のレストランにある料理昇降機が中央
あらっぽいセットだが必要にして十分
昇降機の音、ドアの開閉の音、相変わらず音響が絶妙
ふたりだけの会話劇だが、見慣れた(笑)ふたりの表情がたまらない

みんなちがってみんないい、 けど私はみんなと一緒がいいの。

みんなちがってみんないい、 けど私はみんなと一緒がいいの。

noo

雑遊(東京都)

2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/10 (木) 19:30

価格2,999円

初日を拝見しました。今まででピカイチの舞台でした。俳優という存在のすごさに、こみ上げるものがありました。
障がいを持たない俳優が当事者と出会い、自ら学び、考え、想像しながら作り上げた等身大の作品。それは真摯なリスペクトであり、当事者への贈り物だと思います。

座組のチームワークも抜群で、今日は大雨に見舞われたにもかかわらず、それを感じさせない温かい空気が流れていました。

ネタバレBOX

継夏さんの、親戚についてのモノローグがとても素敵でした。
大川さんのシーンは、私のイメージにぴったりで完璧でした。「ポップコーン」が受けて嬉しかったです! あと光合成の訪問介護の役どころがいかにもで、「あるなああるなあ」がニヤついてます。
やまもさんの走り方がチャーミングで印象的でした。福祉関係者的な台詞、ぴったりハマってます
美奈さんのいきなりの実況も面白かったです(光合成の演技は本当に素晴らしいと思っています。ラストの表情、たまらん!白石加代子さんみたい!)。
ずみちゃんさん、マルさんの稽古初日のエピソードを語るところがとても好きでした。 bambooも素敵でしたし、光合成もとてもよかったです!あの髪を結ぶシスターフッドのやり取り、しみじみいいなあ、と思ってます!
マルさん、開場中緊張しすぎて礼拝のように手を組んでいたのが面白白かったです。世に出てよかったですね。もっと世に出るように、お互い頑張りましょう!
前川さん、ここまで丁寧に積み上げてくださったことに心から感謝しています。個人的には、bambooの演出が見事だと思いました。間を埋めるのが本当に上手い!
そしてワカヌさん、上演の機会を作ってくださり本当にありがとうございます。 千秋楽まで盛況をお祈りしています(お客さまも笑顔に溢れていました)。
料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不条理な注文が謎めいていました

ネタバレBOX

あうんの呼吸、間合いと雰囲気のたっぷり出た臨場感が伝わってきました。独特の世界観に引き込ました。
料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

『ハッピーバースデー』

『ハッピーバースデー』

劇団チリ

コトブキヤホール(東京都)

2025/06/27 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

「ハッピーバースデー」

ブラジリィー・アン・山田による立川での上演団体・劇団チリの短編集。即興の上演と交互上演で6月29日まで、コトブキヤホール。90分。 作家自身による解説がありがたいけれど、読み取れてないなぁと自覚するワタシです。無念。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-1752f7.html

『ハッピーバースデー』

『ハッピーバースデー』

劇団チリ

コトブキヤホール(東京都)

2025/06/27 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

「即興の穴」6/27昼

劇団ブラジルのブラジリィー・アン・山田が、劇団チリとして立川での開催を続ける即興公演。コトブキヤホール。105分。 短編公演およびメンバーを替えた同様の即興公演を組みあわせ交互上演。6月29日まで。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-1752f7.html

最後の言葉にラベルはいらない

最後の言葉にラベルはいらない

東京ゆめもぐら

OFF OFFシアター(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/07/09 (水) 19:30

75分。休憩なし。

バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー

劇団四季

JR東日本四季劇場[秋](東京都)

2025/04/06 (日) ~ 2026/03/29 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しみにしていた観劇。ワクワクし過ぎてこんなに期待値を上げていいのかと少し不安になったりもしましたが、最高でした!
入った瞬間からテンションがMAXに!アトラクションのような楽しさと感動と完成度。
最高!この一言に尽きます。
本当に楽しかったです。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台の熱量と使い方に歌詞まで下さり
歌への思いが伝わる作品でした
長丁場ながらも先の展開が気になり
飽きのこない時間を味わえました

ネタバレBOX

テレビジョン黎明期を担った歌手さんに
当時を振り返って回想を語ってもらい
それを時系列に沿って再現してく方式です
チョイとお婆さん時の
嗄れ声が聴き取り辛かったかな

結核で吐血するシーンの
小道具の用い方が巧みでした

舞台の高さも十二分に活かして
上の方も舞台として用いて
右上には大きな円形の装置も配して
ブラウン管みたいに影絵を映したり
工夫も楽しめました
小夏の青春

小夏の青春

きむら劇場

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

無料公演。再演だが、演出と演技が違うようで 別公演を観た印象。
冒頭、前回は映像を使用したが、今回(初日)は高円寺K’Sスタジオの日下諭さんと「別れても好きな人」をデュエットするところから始まる。選曲は 劇中の映画スター 銀ちゃんへの気持か。前回は、銀ちゃんとヤスの人物像を立ち上げることで、逆に小夏の心情を浮き彫りにしていったが、今回は 小夏の心情を前面に出した描き方だ。
(上演時間1時間)

ネタバレBOX

会場入り口で 木村夏子さんが着物姿でお出迎え。素舞台。

物語は、人気俳優の倉岡銀四郎と新人女優の小夏が出会い、破天荒な彼に惹かれていく姿、彼を慕う大部屋俳優ヤスの奇妙な友情、2人の間で揺れ動く女優 小夏の姿を描く。公演の見所は 演技力。勿論一人芝居であるから、銀ちゃんの我儘や女遊びなどは小夏の心情として語り、ヤスは相手を詰るといった一人会話で情景を表す。衣裳替えで 舞台上に居なくなる時もあるが、そんな不在を感じさせないほどの高揚感と余韻を漂わせている。それを支える音響・音楽や色彩豊か・諧調する照明技術が巧い。それを日下 氏が担っている。

場所は、「新選組」の撮影真っただ中の京都撮影所。最大の見せ場である「池田屋の階段落ち」が、危険であることを理由に中止になろうとしていた。そんな中、小夏の妊娠を知った銀ちゃんは、スキャンダルを避けるため ヤスに彼女を押し付ける。銀ちゃんを慕うヤスは、小夏と結婚し自分の子として育てることを誓う。そしてヤスは、銀ちゃんのため、小夏や 生まれてくる子供のために、命を賭けた階段落ちに挑む。

見所は、演技力によって 小夏が<愛>もしくは<情>といった目に見えないコトに目覚めていく過程が切々と描かれているところ。印象的なのは、ヤスの実家へ結婚の報告、そして結婚式での様子が描かれている。銀ちゃんへの想いより、ヤスとの関りや暮らしが濃く描かれていた と思う。小夏曰く、「女は傍に居る人が好き」「必ず帰ってきて」と。女の心情・心境の変化といった情念にも似たような感情が迸る。前回に比べ 大きく激しい動作やアクションもある。驚いたことに、時々 「飛龍伝」の神林美智子や「売春捜査官」の木村伝兵衛といった、別作品の女性の影がチラつく そんな錯覚に陥る。やっぱり つか節(台詞回し)がそう思わせるのだろうか。

着物から上下黒の洋服へ、そして脱いだ着物を抱き撓るような姿態が艶めかしい。ヤスに対しては危険なスタントに対する忠告をしつつ、それを強く止めない。銀ちゃんを思う気持、一方 ヤスはこんなにも危険な仕事をしているのに 小夏がまだ銀ちゃんを慕っている、その心の内の苦しさ故の妬みや荒み。しかし そんなヤスに対して小夏は普段着。そこには本来の 着飾らない素直な小夏がおり、生まれた子供(娘)がいる。銀ちゃんにもヤスにも似ず、母似の娘…そこに小夏の強かさを見る。ちなみに黒衣裳は、次回「売春捜査官」のPRを兼ねての演出。

つかこうへい が、最後の付き人兼運転手だった木村夏子さんのために…それに応えるかのような気迫ある芝居。1人で主役3人の微妙な心持と奇妙な関係を見事に表現した好公演。次回公演も楽しみにしております。
ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/28 (土) 17:00

会場に入るとまず目を引くのが「舞台上の舞台」。劇中の公演のための舞台装置を背面から見たものでその時点では閉じているパネルが開くとその向こうには3・7・3席が7列の91席の客席まで(こちらを向いて)あるという再現度。
そんな装置で繰り広げられるのは演出家が急遽入院したとの報が公演前日の場当たり開始前に入り動揺しつつ「どうにかしよう」と奮闘する関係者たちの(文字通りの)舞台裏。
役者・スタッフや関係者それぞれの想いが説得力(?)をもって描かれるわあまり演劇を知らない当日運営手伝いを配してその人物に説明する形で観客に用語その他を説明するわ観劇マニアはもちろん観劇初心者(?)にも楽しめる作劇はまさに名人芸。
やはりバックステージものというのは作家・演者の「演劇愛」を端的に表現するなぁ、と改めて感じた。
なお前々夜に観たトツゲキ俱楽部「金曜はダメよ♡」も本作も掃除のオバちゃんが妙にエラそうな共通点がありニヤリ。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。
舞台の使い方、お話の進め方、色々な小道具を変化させて何物にも見せてしまう技術、そして素晴らしい役者の方々ほんとに素晴らしかった。歌詞が心に染みいり何度も涙しました。

パンセク♡

パンセク♡

spacenoid

小劇場B1(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/09 (水) 19:00

LGBTQ+を題材に、コメディタッチながら真剣に扱った快作の再演。とても良くできている。85分。
 作・演出のニシオカ・ト・ニールが、自身の劇団で2018年に上演した作品を改訂しての再演で、初演も観ている。とても良く出来た戯曲だし、題材も作りも攻めているが嫌味はない。良い人ばかり出て来るけど、みんなが幸せになるのは難しい、という展開で、6人とは思えない深みのある作品だった。アイドル系の若手2人を巧く使うベテラン勢というキャスティングもまた見事。ママ役の柿丸をもっともっと観たかったなぁとは思う。

Queen'sPirates〜赤いドラゴンに宛てる手紙〜

Queen'sPirates〜赤いドラゴンに宛てる手紙〜

つばきProduce

タブラオ・フラメンコ・ガルロチ(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

レストランで観る海賊ものの演劇。
これだけでとてもテンションがあがります。
前説から始まり最後まで、とにかく末原拓馬さんの存在感が凄まじかったです。
物語に引き込む力が本当に強く、身を任せて心ゆくまで引き込んでもらえました。
全体的なクオリティとしては正直「うーん…」といった感じでもありましたが、会場の雰囲気と末原さんのお芝居で総合的な満足度はそこそこあったと思います。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしいの一言に尽きる。とにかく,観劇後の満足感が半端ない。いつも思うのですが,あやめ十八番さんの芝居は,まず舞台装置が秀逸で,芝居がホント立体的で臨場感を創り出しています。特に,今回は前方の席だったので,役者さんが近いこともあり,芝居が迫ってくる感には芝居の醍醐味を感じざるを得ません。また,楽士さんの配置もその一つで,役者との兼務がスムーズでもあり,舞台造りの構想にはただただ感心です。さて,今回のこのお芝居,入り込むのにちょっと時間がかかりましたが,時代背景,物語が理解できると加速度的に面白さが増していきます。良く出来たホンだと思いました。そして,皆さん,歌も芝居も素晴らしく,演技に文句のつけようなどありません。とにかく,観劇の満足感があり,ちょっと事情により多くの舞台観劇が難しくなってきましたが,あやめ十八番さんの芝居だけは観続けていきたいと心に誓うほどの観劇でした。絶対におススメの舞台です。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第三期に続いて2回目観劇。やはり楽しんで観てもらう、そんなサービス精神に溢れたエンターテインメント作品。そして改めて、人と人の繋がりの大切さ、思いやりといった心情、それを優しく見つめるような劇作。法は 体を縛るが心は縛れない、そこに庶民の気骨をみる。

物語は 悲恋であるが、笑いも交え小気味よく展開していく。少しネタバレするが、旅は江戸(吉原)から大井川までの東海道、その僅かな旅路が2人にとっての幸せな時間。華やかな雰囲気と非情な成り行きの中で、情感豊かに描き 観客の心を揺さぶる。また場面転換や心情表現にダンスを挿入するなど、観(魅)せる工夫も好かった。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 【第七期 龍】

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に格子状の衝立2つ。それを可動させ 遊郭の格子戸(籬節か?)を表す。上手は 場景に応じて遊郭の半円障子や道中の石垣など、柱状の装置を半回転させる。下手は 丘のような階段状、その奥に朽ちた平板を組み合わせ、ラストは磔 処刑場。吉原へ通じる場所は、観てのお楽しみ。小さい劇場(空間)を巧く使った演出が妙。


梗概…清吉(通称・鬼アザミ)は子分の粂次郎、伊助、三吉(妻が病弱でいつか医者になりたい)と共に世を騒がせる”義賊”。いつしか守銭奴達を懲らしめる清吉一味は、江戸庶民の憂さを晴らす存在になっていた。しかし奉行所の取り締まりは厳しくなり、これを潮時と 最後に選んだ場所が不夜城「吉原」である。特に悪どいやり方で暴利を貪る大店ばかりに忍び込む。
一方、呼出し花魁 お菊は 刃傷沙汰を起こし、足抜けを余儀なくされていた。そんな時、忍び込んだ鬼アザミ一家と出会い...。六道を彷徨う人達の、馬鹿馬鹿しくも切ない道中が始まる。吉原と東海道(大井川)を舞台に、人情味溢れる逃亡劇が始まる。清吉とお菊は旅を通じて お互いが孤独を癒し心を通わせていく。その過程を面白可笑しく描く。ラスト お互いを思いやる気持が 切なく そして痛々しい。

人別改帳にも記載されない、無宿として生まれた男と吉原という苦界に生まれ育った女の逃避行を描いた悲恋物語。どちらも不幸・不遇な身の上、その2人がひょんなことから一緒に旅をすることになる。旅の途中で出会った僧から「六道」の話を聞き、人の世の儚さと尊さを知る といった人情味ある内容。タイトルにある「六道」を物語に巧みに織り込んで、人の心の在り様 を考えさせる。人間道で生きているが、その現世は因果の道理に…。ラストは、六道の輪廻転生ー色々な世界を死んだり生きたりしながら、グルグル回るーといった内容を2人の覚悟・心情に重ねるようだ。

華やかな雰囲気、それは出演者(特に女性)が吉原という場所柄、花魁姿の艶やかさを出し、旅に出てからは町娘に扮しての可憐さなど、いずれにしてもその”艶技”であろう。そして下っ端役人(岡っ引き等)の庶民感覚と、与力などの武士とでは考え方が違う。
第三期と比べ、少し気になったのは、遊郭内での刃傷沙汰や大井川の氾濫時の緊迫感がないこと、(旅途中の)茶屋でのゆったりとした様子(清吉とお菊の至福のひと時)がないこと。物語(内容)としては同じだが、メリハリが弱いように感じた。キャストによって雰囲気が違う、まさに「舞台は生もの」を再認識した。
次回公演も楽しみにしております。
受取人不明 ADDRESS UNKNOWN

受取人不明 ADDRESS UNKNOWN

アン・ラト(unrato)

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/07/04 (金) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

再演だそうだが、自分は今回初めて。Aチームでの鑑賞。二人芝居だが、それぞれ相手への書簡を口述する場面のみ(その際の演技や演出はある)の形態で表現上の制約が多いはずの設定だが、最高に面白い。制約ある設定をうまく利用した巧みな台本で人間心理が浮き彫りになる。往復書簡だけでここまで劇的な構成の物語を作り出すとは。タイトルも意味深。
二人の俳優たちの演技もこの巧妙な台本を見事に舞台上に実現する素晴らしいものだった。天宮良氏のもっと若い頃の舞台を観たことがあるが、今回観て、何と円熟というか貫禄がついたものか、と。他のチームも観てみたいが、チケットは残っているのだろうか。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

テレビ黎明期とそれ以前を描いた群像劇。
本格的な音楽劇。
歌、踊り、演奏みんな見事。

これだけ豪華な作品をこの入場料で上演したのは奇跡と思う。助成されているとはいえ。

ネタバレBOX

特にピアニストは演奏も上手い上に、演技も本物の俳優の演技。ただただ感心。
六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

初日に観劇。

ネタバレBOX

初日だったためか、残念というか不満な部分はある回でした。

出演者の中で魅力を感じたのは高島さん(だと思う)。
ルックスも良いし華もあると思う。
この人のお菊も見てみたいなと。

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