
日の浦姫物語
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/09/06 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
面白かった〜♪こんなに笑わせてもらえるとは。俳優に魅せられた…メインだと朝海ひかるさん、平埜生成さん、毬谷友子さん、辻萬長さん、素晴らしい!

日の浦姫物語
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/09/06 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/06 (金) 18:30
座席1階
文学座の杉浦春子に井上ひさしが書き下ろしたという舞台。近親相姦の悲劇だが、見終わってみれば底抜けの喜劇のオブラートにくるんであった。
ある時は親父ギャグ、またある時はオレたちひょうきん族という具合。鵜山さん、これはちょっとやりすぎじゃない、とツッコミを入れたくなる構成だ。あまりにも残酷な筋立てだから、こうなったのだろうか。自分としてはそうではなく、井上ひさしが天国から見て笑っているような舞台にあえて仕上げた感じがする。
日の浦姫を演じた朝海ひかる、魚名を演じた平埜生成が毒のない、さわやかと言ってもいい演技だったからかも。
井上ひさしのユーモアは分かったつもりでいたけれど、最近のこまつ座の舞台からは想像できないテイストに一本取られた感じがした。
杉村春子の舞台が俄然みたくなる。

足跡姫〜時代錯誤冬幽霊〜
劇団六風館
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/09/06 (金) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
役者全員うまい。たぶんセミプロレベルなのでチケも3000円~4000円が妥当な人たちだと感じます。しかし脚本が野田さんなので難解で、世界観の演出が、かなりの役者の力量を要するものだと思いました。
なので、この劇はかなりの挑戦だったと思いますし、正直、セミプロレベルでは世界観の維持や、没頭させ続ける事は不可能だと思いました。
偉そうなこと書いてすいません。
良い劇団なので今後も応援していきたいと思います。

歌姫
ことのはbox
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

人生のおまけ~Collateral Beauty~
演劇企画イロトリドリノハナ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了
満足度★★★
面白いストーリー展開に惹かれて観てきました。素直な感想は、残念ながら終始イライラしながらの観劇でした。単に好みでは無かっただけです。もっと笑って怒って泣いて…そうなるはずですがなれませんでした。テンポとか間合いとか台詞回しとかほんのちょっとでしょうが最初から最後までイライラしてたんです、残念ながら。2日目だからか皆さん硬めの演技で結構噛んでたりセリフも飛んでいるらしい場面が多くて。ですが構成はメリハリがあって、笑いやエンタメの要素がふんだんでしたからきっと初見の私の勘違いかもしれませんね。
まさかのこの狭い舞台での暗転のセットチェンジはお見事です、驚きました!尚且つ小物の充実ぶりにガン見していました。
こうなったらテイストの違う次回作を見てみたくはなりました。

足跡姫〜時代錯誤冬幽霊〜
劇団六風館
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/09/06 (金) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台観てきました!
役者1人1人の個性が、良い意味で融合して
大きな世界観を生み出しており、
本当に見応えありました。
残りの公演も頑張って欲しいです。

ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ
フロアトポロジー
オメガ東京(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
物語を観たまま受け入れれば国家陰謀による悲劇、ディストピアの世界そのものである。しかし、ラストシーンがどうも気になるが…。物語は重厚・骨太で、その雰囲気を舞台美術、音響・音楽、照明等の効果で上手く引き出している。もちろん架空・仮想世界の出来事であるが、現実にあり得ると思わせるところが怖い。この公演でのテーマが人の生き方そのものを問うような鋭さ。観応え十分な力作だ。
(上演時間1時間45分)2019.9.10追記

歌姫
ことのはbox
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
土佐の漁師町にある映画館「オリオン座」の閉館日に上映された「歌姫」。この映画が物語の回想シーンそのもの、そして東京から映画を見に来た母と息子に去来する思いが、ラストの台詞に込められている。台詞は土佐の俚言で喋り、はじめのうちは聞き取り難いが、物語が進むにつれて気にならなくなる。逆に自分がその土地にいるような錯覚、雰囲気に包まれる。もちろん、ことのはBox らしい演出…舞台美術、舞台技術の工夫によるもの。そして映画館らしい時代経過の表示、郷愁と追憶をしっかり紡ぎ出した秀作。
(上演時間2時間) 後日追記

昭和歌謡コメディVol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
現役アイドルから往年のアイドル,モノマネ芸人に歌手、ダンサーまで、もうなんでもありの、令和の時代に敢えて贈る昭和のコメディ&歌謡ショー。
若手は初々しく、ベテランは流石の落ち着きぶり。少し客席の笑いの反応が鈍い気がしたが、歌謡ショーでは応援の掛け声もかかり、紙テープが乱舞して、かなりの盛り上がり。
サービス精神旺盛な座長の奮闘に敬礼です。

スリーウインターズ
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2019/09/03 (火) ~ 2019/09/15 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/05 (木) 13:30
座席1列24番
クロアチアを舞台にした女性6人、4代にわたる(2人姉妹が2組)サーガ。
1945年―戦後、1900年-ユーゴ内戦、2011年―EU加盟という3つの節目に焦点を当て、彼女たちそれぞれの生き様(価値観)を描いていく。
開幕、パルチザンの戦士として戦い将軍の恩恵を受けるローズが、軍本部に行き、戦後、親ドイツ(ナチス)派の富裕層から没収し、空き家になった住居の割り当てを受けに来る。舞台奥には、夥しい鍵の山のオブジェ。その中から1つの鍵を選び出すが、それは以前母親が、召使いとして働いていた家だった。そこに、ローズは母モニカと夫アレキサンダー、そして生後間もない娘のマーシャと暮し出す。しかし、そこには元の住人で、精神病院に入れられていた令嬢のカロリーナが、終戦のどさくさに紛れて戻り住んでいた。
最後、マーシャの次女ルツィアの結婚式、花嫁衣裳のルツィアと父ヴラドが楽しそうに皆の前でダンスを踊って閉幕。
舞台の進行は、全てローズが選んだ(意図的にだと思われる)家の2階で進行する。(1階と3階には、別の家族が住んでいる)ただ、時系列ではない。最初と最後だけが時系列のかなめになっているが、先の3つの時期が交錯する。
この舞台の素晴らしいところは、同居するカロリーナを含めた7人を、複眼的な視点・視野から過不足なく描き切っているというところ。舞台劇では難しい価値の多極化に(散漫になりやすい)無理なく成功している。
クロアチアという歴史の大河に漂う小国の運命を反映させながら、反発と家族愛を深める群像劇は休憩含め3時間を飽きさせない。
特にローザの苛烈な生き様は、舞台前半を鷲掴むように引っ張っていく。ラスト近くのアリサの家族への糾弾は、まさにローザ譲りという感も強いし、ローザの妹ルツィアのしたたかさも、ローザ譲りと言えよう。(隔世遺伝だね)
舞台奥に置かれ続ける夥しい鍵の山のオブジェは、幾つもの選択肢を眼前にした彼女たち人生の象徴なのだろう。
ただ、半世紀を超える物語だ。1945年しか出てこないローザとモニカはいいが、1945年と1990年を跨ぐカロリーナは、どうしても容姿的な制約が出てくる、寺田路恵は好演だったが、1945年で「お嬢様」と言われるのはちょと厳しい。でも、彼女は1990年にルツィアの価値観を決める大事な役どころだしなあ。若ければよいというものでもないが。

EVKK9月公演『売り言葉』
エレベーター企画/EVKK
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
演技、演出共に予想をはるかに上回る舞台でした。そして迫力満点。
一人芝居なのに、見えない相手を目線、仕草、身体の動きで観客に見せせてくれる。

おへその不在
マチルダアパルトマン
OFF OFFシアター(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

今、僕は六本木の交差点に立つ
ネルケプランニング
天王洲 銀河劇場(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★
軽妙な歌入りの物語にときどき社会派っぽい切り口が見え隠れして、2時間40分あっという間だった。
2つの物語が交錯するエンディングは悪くない。

今、僕は六本木の交差点に立つ
ネルケプランニング
天王洲 銀河劇場(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/09/05 (木) 14:00
休憩込み2時間40分の長さが気にならない面白さを持つ舞台だった。中津留章仁の脚本と赤澤ムックの演出という、小劇場系で劇団を主宰し、近年商業演劇系にも進出してる2人だが、この2人の組合せは多分初めてということで、興味を持って観に行った。実在の人物をモデルにした物語という点では中津留の得意な部分だが、第1幕で人物像を描き、第2幕で歌を歌うようになった経緯を描くというあたりは巧い。時折はさまれる老年の日本人とタイの少女との物語が持つ意味が分かるエンディングも悪くない。

人生のおまけ~Collateral Beauty~
演劇企画イロトリドリノハナ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了
満足度★★★★
初日を拝見。タイトルの「人生のおまけ」は映画「Collateral Beauty(邦題・素晴らしきかな人生)」を意訳したものだ。劇団「光希」の看板女優として活躍してきた森下 知香さんだが、イロトリドリノハナを主宰してもいることは多くの方々が既にご存じだろうが、如何にも彼女の作品らしい作品に仕上がっている。初日、若干硬い所も観られたが回を重ねる毎に良くなることを期待している。音曲の使い方もグー。(華4つ☆ 追記2019.9.7)

ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ
フロアトポロジー
オメガ東京(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
ディストピア作品であるが、エッジの効いた脚本、演出、演技、舞台美術、照明、音響に至るまで優れた作品。(追記2019.9.8 02;:15)

アリはフリスクを食べない
やしゃご
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/08/31 (土) ~ 2019/09/10 (火)公演終了

おへその不在
マチルダアパルトマン
OFF OFFシアター(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
どこか不器用な人間たちの不器用な生き様を間抜けさと哀愁で描く・・・
コトは絶妙にうまく表現できていたデス
開演前の芝居は・・・楽しんで演者さん達がしていた ような・・・(^-^;)
どこに話が向かっていくのかわからない
不条理・・では無いなぁ
何だろう
不思議な感じの日常芝居だったデス
その分
観る人によっては向き不向きあるかなぁ~とも思えた90分の作品

革命を起こすんだ
teamDugØut×マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2019/09/03 (火) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
うーん納得できる「革命」だったなぁ~と感じた作品
ちょいレトロで
日本のTVドラマのような感じが何とも~♪ だったかな
「彼岸島」の作者さんの過去作
「クーデタークラブ」とか思い出したですー
”革命”を”反逆”に変換すると漫画「スクライド」とかも
頭を過ぎりましたわ(^-^;)

アイスとけるとヤバイ
悪い芝居
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
開演前から何気に始まってる小芝居。巨大なアイスが溶けたセット舞台。
華やかな照明。次から次に出て来る魅力的な登場人物たち。でも、
観てて、みょーに疲れた作品。
たぶん、終演近くまで、物語がどこに向かってるのか分からないまま、
連れまわされただけだから。
こうゆう懸命に芝居やってる劇団が好きな分、ちょっと惜しいかなと思いました。