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歩き巫女の花火

歩き巫女の花火

劇団ヒラガナ( )

萬劇場(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★

丁寧に作った舞台に感じましたが、時代背景や人物の説明が不足していて、人物関係がごちゃごちゃして混乱しました。ストーリーは、何とも言えない切なさを感じましたが、明るい歌で緩和(?)という印象でした。役者さん達皆の頑張りが伝わるような、観応えのある舞台でした。

半ライスのタテマエ

半ライスのタテマエ

Sky Theater PROJECT

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/16 (月)

16日13時開演回(110分)を拝見。

ネタバレBOX

個人的には『エンゼルウイング シングルウイングズ』以来の、Sky Theater PROJECTさんの作品。
過日、拝見した別の団体の舞台のように、脚本に印字された文字列を唯言わされている?印象のものとは異なり、会話としても活きた言葉を、自然な間合いで交わしていき、「死者からのハガキ」以外は、ごく日常的な佇まいを崩さずにエンディングまで持ち込んだあたり、脚本・役者共に充分に練れているなぁと感心しきり。
笑いあり・しんみり有りの110分間、とても良い時間を過ごせた。

演じ手では
喜怒哀楽・激情と温和の演技の切り替えがスムーズだった、丸山小百合さん
朗らかに枯れた晩年の高齢者を見事に演じられた、参遊亭遊助さん
楽天的な「こじらせ系」を好演の、森かなみさん
そして、記憶喪失後のよく通る声(地声?)と、記憶が戻ってからの薄っすらドスの効いた声との対比に工夫を感じた、新行内啓太さん
の4人の役者さんが特に印象に残った。

【配役】
宮坂幸太郎(宮坂家の父親。高校の教頭。ヒトを驚かせる悪戯好き)
…参遊亭遊助さん(昨年11月の『十二人の怒れる人々』で陪審員9号だった方)
宮坂友昭(長男。後に野口千佳と結婚)
…石井卓真さん(娘ともみとのやり取りが微笑ましかった)
宮坂つぐみ(長女。とある出来事で知り合った高校の先輩・千佳と仲が良い。幸太郎の勤めた高校に勤務)
…品川絢華さん
宮坂克美(母親。幸太郎とは教師と生徒の頃からの知り合い)
…たきざわちえ象さん
野口千佳(幸太郎の高校出身。後に友昭と結婚。記憶喪失になる前の伸雄と昔、付き合っていた)
…丸山小百合さん(アレ、ひょっとしてして、両国での「陪審員7号」以来?!)
宮坂ともみ(友昭・千佳の娘。おてんば)
…森かなみさん(アレ、確か出てるハズなのに…と途中までハラハラさせられたw)
井上理(おさむ。僧名・浄恩。幸太郎の教え子で飲み友達。高校時代、宮坂克美に惚れていた)
…田中英樹さん(たぶん、この方が一番芸歴が長いのかな? 演技を演技と感じさせない巧みさ!)
井上林檎(理の長女。宮坂つぐみとは高校時代からの親友)
…池尾唯さん
井上法留(ぽうる。理の長男。あばれはっちゃくな性格なため、寺は継がず)
…西川大さん
井上乗司(じょうじ。理の次男。漫画家のアシスタント→寺を継ぎながらマンガも続ける。後に崇子と結婚)
…豆生田泰樹(まめうだ・たいき)さん
梅澤春(幸太郎たちが集う蕎麦屋の女将)
…石塚あつこさん
梅澤崇子(春の娘。幸太郎の勤める高校の保健教師。ある出来事で落ち込んでいるとき、乗司から告白される)
…長谷川未来さん
芝崎このみ(蕎麦屋の従業員。記憶喪失後の信雄のカノジョ)
…神崎ゆいさん
中田信雄(このみの同居人。実は記憶喪失前の千佳の彼氏。後に、頭に怪我を負った、ともみを高校まで送り届けた際、千佳と再会。さりげなく、記憶が戻っていることを明らかにする)
…新行内啓太(しんぎょううち・けいた)さん
盆がえり

盆がえり

演劇集団よろずや

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

公演が終了したので書きます。

ネタバレBOX

といっても再演などあるだろうから、やんわりと。

浅田次郎的なファンタジー。
わかる人には予想ついちゃうかもしれないけど。
朝劇 西新宿「愛の回転式」

朝劇 西新宿「愛の回転式」

朝劇 西新宿

GLASS DANCE 新宿(東京都)

2018/08/26 (日) ~ 2020/03/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/15 (日) 09:00

価格3,000円

まず役者さんは全員演技レベルが高かった。

会場は演劇をする空間としてもいい。

ネタバレBOX

時間操作に関連したストーリーはよくあるが、なんていうんだろう。
ニュースで、悲しいニュースを聞いていて全然知り合いですらないのに、被害者にものすごく感情移入する時があって、この作品を見ながら、ダークマターがあればいいのにって思った。
ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAIT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

次はB。相変わらず、野村さんの演技は男でもしびれる。風邪😷❔で声が出ていない人がいて残念でしたが、迫力はありました。楽しめました。

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」

ALTERNAIT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

まずは、Aから。とても良かったです。涙😢しました。主役女優の演技も良かった。見たかいがありました。🌍が将来的にこうなったら困る😓

わたしは…

わたしは…

ソラミミ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

旗揚げ公演とのこと。役者の皆さんの演技は良かったと思う。内容はあると言えばあるようなお話し。生バンドと演技が入り、私は今までにあんまりであったことのない感じで観劇しました。
 個人としては、いっそのこと舞台を動くことなく朗読劇にしてしまった方がよかったのではと思いました。
 最終的にみんなの心が少しほぐされているような感じだったのでしょうけど、具体的にどうなったか少し気になっちゃいました。
 今後も今回のようなスタイルで進めるのかわかりませんが、役者の皆さんはほんと良かったので、次回も頑張ってくださいね

きえるもの、のこるもの、こわれるもの

きえるもの、のこるもの、こわれるもの

演劇設計局コミュニケ

RAFT(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

30分3本立てくらいの構成は見たことがありますが15分6本立て?は初めてでした。
同じテーマでとのことですが、全く違いましたね。個人的には最初が好きでしたけど。。 少し悲しげで。。 上演禁止シリーズは単純に面白かったです。
いろいろな企画をお考えのことと思いますが、今回のは私にとって新鮮でした。次回作も期待です。

赤と黒のオセロ

赤と黒のオセロ

ウィークエンドシアター

ARISE 舞の館(東京都)

2019/08/31 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ウィークエンドさんはここ数回続けて観劇。どの作品も内容が違っていてそれでいてはずれがない。今回も2人の役者が時間を分けての一人芝居。いつも思うのですが役者の皆さんの演技力は確かなものを感じます。 今回も途中からストーリーは何となく理解していきましたが、とにかく会場の使い方と演技に引き込まれての非日常空間でした。今回は日にちごとにキャストが違うとのこと、是非違うキャストの作品も見てみたいなあ と思う内容でした。
またどの作品も完成度が高いみなさん。次回も勝手に期待が高まりますね!

盆がえり

盆がえり

演劇集団よろずや

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

心が和むホームドラマでした
田舎と都会のギャップに思わずクスッときました
田舎者のくせに都会人の目線で見てました

キジバトの鳴き声って耳に残りますねぇ笑
ありがとうございました

サプライズ、いりません。

サプライズ、いりません。

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

安心して見ていられる劇団。お勧めです。

無名稿 ろまん燈籠 リーディング公演

無名稿 ろまん燈籠 リーディング公演

無名劇団

SENSE BAR(大阪府)

2019/09/15 (日) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつもながらとても良かった。本番が楽しみです。いろんな物語のシンクロさが、心地良かった。吉田さんの声が、とても魅力的でした。耳元で囁いて欲しい❗

正義のミカタ裁判

正義のミカタ裁判

劇団ちゃうかちゃわん

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★

良かったです。招待だったが、お金👛払った❗次回も楽しみです。

おへその不在

おへその不在

マチルダアパルトマン

OFF OFFシアター(東京都)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

「ばいびー、23区の恋人」観劇。確か立ち上げ公演で上演した一つで「面白かった」口コミも多かった記憶あって観劇の合間の空き時間に観劇。2ステージの役者数が違うのは何だ、と思っていたら、成る程登場人物二十数名をもっと少ない役者が掛け持ちする様も見せ所にできる作りという訳であった。
この作品はセットの凝り具合や演技の深まりによって随分と適正価格が変わりそうである。
ただ作者はこの着想で押して行けると考えているのか、人物の背景や行動の動機に腐心した様子もなく、最終的に主人公がこのドラマをどう閉じたのか、その瞬間はぼうっとしてアレと思った時には芝居が終っていた。
ぬいぐるみハンターの観劇は1回に終わり、主宰は同名義での活動を何処となく悲観的なコメントを残して停止したと記憶するが、その一度観たのに比べて現ユニットのは「形から作る」度が増した印象(ただの一度で勝手な感想だが)。深めるべきはやはりどこまでも人物、今少し掘り下げて欲しく思った上演だった。

ありがとう またね・・・

ありがとう またね・・・

手話劇団は〜とふる♡はんど

旧さいたま市民会館おおみや(埼玉県)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/14 (土)公演終了

満足度★★★

全席自由ということで開場時間に間に合うように行ったのでしたが、なんと最前列から通路までの9列と通路を挟んだ中央席の15列までがロープを張った確保席になっていました。ライオンズクラブのチャリティ公演ということで、その関係者やら各障害者団体の確保席になっていたようで、それはまあ仕方ないとしても事前にそういう案内は一切なかったことは残念です。
聴覚障がいのある方は視野が広いという話は聞いていますが、それでも役者と手話通訳、字幕があんなに離れていては見難かったのではないかと思いました。
私はソワレの予定があったので、お芝居の本編だけ見て帰りましたが、その後のショー(歌や手話ダンス?)も見た妹はこういう機会はあったほうが良いのではと言っていました。
本編前の山田邦子さんたちの合唱団は楽しかったですが、歌詞も字幕に出した方が良かったのでは?。

悪魔を汚せ

悪魔を汚せ

鵺的(ぬえてき)

サンモールスタジオ(東京都)

2019/09/05 (木) ~ 2019/09/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/14 (土) 19:00

 2016年に初演して鵺的の代表作とも呼ばれる作品を、ほぼ同じキャストでの再演で、初演も観てるが、やはりインパクトが凄い。悪を悪と感じない兄妹とその一族のおぞましい物語だが、初演を観たときは、あまりと言えばあまり、という展開にビックリしたものの、今回はストーリーを知っているだけに覚悟して観ていることで、一応は気持ちを落ち着けて観ていられる。その意味で冷静に観てみると、所詮はフィクションだと思える展開だが、高木の描く物語と演じる役者が絡み合って、強烈な作品に仕上がっているな、と、今更ながら思う。チケット完売だそうだが、当日券で観てほしいと感じる作品。

〇〇Pソファ第2回公演『喜劇 暗がりの代筆屋』

〇〇Pソファ第2回公演『喜劇 暗がりの代筆屋』

〇〇Pソファ

シアター風姿花伝(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★

これほどシラノ寄りのお話と思っていなかったので、途中からえ?やっぱりそうなるの?と思っていたらそうなって行きました。それでロクサワさんだったんですね。
人を見かけで判断しない六澤さんに恋した梶野が綴る思いの丈。何年も秘められたままの想い。いいお話でしたが、こんな手紙もらっても照れるだけよねと思ってしまう自分が悲しい(もらうはずないので余計な心配ですが)。

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

結構前の方の中央席だったのに、大抵の方が椅子の背もたれから出ているのは首から上くらいの中なぜか私の前のお二人は肩から上が出ていました。そのため第1幕も第2幕もセリフが発せられるまでは、中央上手寄りのソファに人がいるのが全然見えませんでした。その後も見えにくい状態は続いたわけで、仕方ないといえば仕方ないですが、誰でも見やすい劇場というのは作れないものですかね。

ネタバレBOX

満足度が★3つなのはその座席のせいばかりではなく、三谷さんの舞台だからと期待したほどでなかったからです。探偵業を始める前の話とはいえ、なんだかチマチマ推理(?)する話で、生演奏のピアノはうるさかったです。
私が見た回はスタンディングオベーションがありました。ご贔屓の役者さんがいるのか、大枚はたいた舞台は面白かったと思いたいのかわかりませんが、私は立つ気になれませんでした。
この頭の底からこぼれ出るムラサキ

この頭の底からこぼれ出るムラサキ

サッピナイ

スタジオ空洞(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

 取り敢えず評価だけ。追記2019.9.17

ネタバレBOX

 若手小説家同士が同棲している。同棲し始めたのは、ある小説の好みが同じだった為だ。男は新人賞を獲った後パッとせず、担当編集者からも彼女の方が期待されている。それでも彼女の方から何とかもう少し見てやってくれとのたっての頼みもあり、彼、未だ見捨てられてはいない。今作にはシュレディンガーの猫が挿入されて実にお洒落な使われ方をしているが、作中に出てくるシュレディンガーの猫の話は既に人口に膾炙しているとはいえ、未だこの量子力学に於ける論争が市民権を得ているかというと微妙かも知れないので少し説明をしておこう。実はこのことを小説中に取り込んだ作品こそ、彼らをこのような関係に導いたのであるし。
元々量子力学の話だからミクロレベルで原子の構成要素や分子構造が問題になるから原子物理学や素粒子に関わりのある話である。要はミクロの量子の状態の変化とマクロ世界からの観測を如何に考えるか? の問題で実験としては密閉した空間に生きた猫を入れ、原子核崩壊の際にα線を出す物質を同時に入れておき、α線が出ると密閉空間に設置してある毒ガス噴射装置が機能するようにしておく。実験開始に当たっては容器の蓋を閉じて内部が見えない状態である。原子核崩壊が何時起るかは確率的問題と考えられ観測者は内部に閉じ込められた猫の生死を確率的にしか評価できない。一方、蓋を開けてみれば、猫は毒ガスを浴びて死んでいるか、浴びずに生きているかのどちらかになるだろう。だが、蓋を締め切った状態の時、猫は生きているのか死んでいるのか? それが、問いだ。
因みに照明装置や照明の色に関してもかなり敏感な作品である。意識したか否かは兎も角、原発等の臨界で観測できるチェレンコフ光(チェレンコフ光とは、荷電した電子が例えば水の中を光より早く動く場合に発する青い光のこと)のようなブルー、彼女の好きな緑の光を用いた室内ライト、更にはタイトルにも入っているちょっと特殊な色目、紫も無論用いられる。ここで少し色というものの性質についても説明しておく。ある物質が色を示すということは、物質に白色光を当てた時、物質はその中から特定のスペクトルを吸収、離さなくなる。すると我々の視覚に色として認識されるのは、物質に吸収されなかった補色関係にあるスペクトルである。紫の補色は波長560nm~580nmの黄緑。この黄緑が 物質に吸収される結果我々の目に映ずるのが補色の紫という訳だ。
そろそろ、作品解説に移ろう。男女の微妙な関係それを構成する空気を上手に描き乍らシュレディンガーの猫の生と死の重なり合いと大切な者を失ったが故の非在の現存というパラドクスに重ねた物語だ。このパラドクスに解が未だ見当たらないことの恐ろしさを含め“恐怖”というコンセプトを上手く織り込んで面白い作品に仕上げている。ファーストシーンとラストシーンの効果的な交感も中々洒落た内容である。 
赤と黒のオセロ

赤と黒のオセロ

ウィークエンドシアター

ARISE 舞の館(東京都)

2019/08/31 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

 取り敢えず評価だけ。追記第1弾2019.9.17 18:08 追記第2弾 2019.9.27 14時53分

ネタバレBOX

 板中央客席寄りに小机とパイプ椅子。無論、役者は客席を向いて座る。1人の男が現れる。名前を高見沢という。人を3人殺害した廉で逮捕され、面会に来たジャーナリストに対し受け答えをする設定だが、登場人物2人は、対面する形になっていない。即ち役者2名による独り芝居の体裁を採っている訳だ。本人は3人を殺害したことを認めており、事件を起こした時点で正常な判断力を持っていたと主張しており、死刑になるのは当然だと認めているのだが、被害者は4歳の彼の息子、搬送先の病院の医師、そして犯人の母の3人。高見沢は息子を愛していたが、厳格な父に体罰を喰らいながら育てられた為、子供を躾ける為には口先で言葉を用いて注意するのではなく、傷みを体で分からせなければならないと考え時折体罰を加えていた。妻とは離婚しているが、息子の親権は自分が持っている。
 この高見沢に対し、ジャーナリストは冤罪だとの立場からそれを証明する為の取材をしに面会に来ている訳だ。然しこのジャーナリストは2年前に痴漢を疑われた男性がネット上にアップした文章の「自分は痴漢をやっていない」との内容を信じ、スクープ記事を連載していたが、大誤報と責められた挙句件の男性のアカウント赤と黒のオセロは削除され、男性自体存在していないということになっており、それ以降トラウマを抱えることになった。興味深いのは、今作の作り方である。高見沢、ジャーナリスト各々が1人ずつ登場して演ずるのだが、彼らの科白の中には何一つ客観的なことが含まれていないことである。彼らは自分の考えや意は述べるが、事実として果たしてそれが正しいのか否かを客観的に判断できる明澄性はいずこにも存在しない。例えば、この痴漢とされた男が実在し冤罪であった場合でも、被害者とされる女性が「この男です」と主張して譲らなかった時には彼自身の無罪をどのように証明するのかは可也難しいと言わねばなるまい。痴漢騒ぎが起きるのは混み合った車内などの事が多く、仮に目撃者が居たとしても自分の用事にかまけて証言など普通してくれないし、大体急いでいるから直ぐに現場を離れてしまい2度と会うこともあるまい。
 “赤と黒”という言葉がタイトルに入るが、これは痴漢を疑われた男のツイッターアカウント名であると同時に、無論ジュリアン・ソレルの野望を彷彿とさせる。

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