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『微かなひかりに満ちている』

『微かなひかりに満ちている』

Antikame?

劇場MOMO(東京都)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

モノローグからダイアローグへ、その演劇技法を変化させることによって心の内面を見つめる自分、更に他者との関わりの中で生まれる感情を静謐かつ繊細に描いた物語。冒頭は朗読劇かと思われるような横並びの登場であったが、舞台上にある箱馬6個を回ったり、腰掛けたり、その上に立ち上ったりして状況表現を行う。静謐と記したが、役者の台詞が聞き取れる程度に音響(例えば騒音、共鳴などの効果音)を入れることによって、何となく社会と繋がっていることを連想させる。
公演は、動きが少なく役者の独白や対話と言った台詞中心の芝居であり、その言葉は心象的な感情表現であるため理解が追い付かない。その意味で、語弊があるかもしれないが観客の鑑賞眼を試されているような…。人それぞれの感性は異なり、紡がれた物語(演劇技法も含め)をどのように受け止めるかは観客次第。そんなチャレンジングな公演は観る、そして聞き応えがあった。
(上演時間2時間) 

『微かなひかりに満ちている』

『微かなひかりに満ちている』

Antikame?

劇場MOMO(東京都)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/02 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/29 (金)

11月29日19時開演回(2時間)を拝見。

Antikame?のこれまで観てきた3作品よりも、登場人物達が身近な存在に感じられた。
さらには、劇が進むにつれて、登場人物相互の関係が深化したり・新たに判明したりと、最後まで目の離せない2時間だった。
その独特の作劇スタイルから「難解」のイメージが強いAntikame?だが、今回に関しては、頭ではなく、皮膚感覚で理解できたように思われる。

ネタバレBOX

演じ手では
勝手に感情移入してしまった「川島」役の、青澤佑樹さん
先のモノローグ演劇祭での演技を想起させた、日野あかりさん
登場・即・場の空気を支配する?大塚由祈子さん
そして
現実より一層リアルな人物造形に映った、こいけさん
が個人的に印象深かった。

【配役】
チサト(離婚?後、一人暮らし。敏行は以前の彼氏)
→日野あかりさん
敏行(無職?独身。ひとみとアプリで知り合う)
→杉原敏行さん
ひとみ(百貨店勤務。婚期を逸し、出会い系アプリに手を出す)
→こいけさん(好演!)
まる(目立たないOL。会社の後輩・川島を密かに慕っている)
→近藤由香梨さん
リナ(互いに正体を知らぬまま、チサトと通話する少女?)
→大木あゆみさん
川島(年上の同棲相手・なつとの、これからの生活に自信が持てない)
→青澤佑樹さん
なつ(川島の同棲相手。彼より年上。妊娠の事実を告げ、川島の覚悟を「試す」?)
→大塚由祈子さん
てのひらに声

てのひらに声

DOOR

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

今作も泣けます。DOORファンからしたら、ワザと泣かされに行ってるようなもんです(笑)
心に刺さる一つ一つのシーンと言葉。
まさに誰かに寄り添う物語で、フッと私も心が少し軽くなれました。

優しくて温かい物語なんですけど、笑えるところめっちゃ多いです。物語を壊さないで笑えるのは脚本と演出の素晴らしさもあると思うし、何より間違いない役者が揃ってるからやとも思います。

DOORはほんまに良き!
扉を開いて待っていてくれてるのもあるけど、そっと優しく心の扉を開いてくれるのもDOORです!

ほんまにオススメ!誰にでもオススメ!

リリーは死なない

リリーは死なない

劇団亜劇

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

三つ編みが印象に残りました。

ネタバレBOX

舞台がシンプルなのですが、家庭の食卓になり、教室になり、職員室になるので、そうかそれでこのシンプルさが生かされるのかと感心しました。オカルト集団の正体が徐々に明らかにされるのは痛快でした。要所要所で演じられる熱演は見応えがありました。リリーがなぜ死なないのか、うーんなんとなくしっくりきませんでした。
てのひらに声

てのひらに声

DOOR

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

昨夜観てきました。ステージタイガー虎本さんの作品。きっと出演者のみなさんが嘘をつかない。そのままを出しているから成立している。それぞれの気持ちを前向きに出して、苦しみながら変わっていく。 誰にでもある心境を描き、それぞれに答えを出していく。観る人にも当てはまると思います。心の何処かに何かを届けてくれる作品です。

燦々

燦々

劇団BLUESTAXI

テアトルBONBON(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

奇のてらい無く淡々と物語が紡がれてたかなー

何となく予定調和的に話が進んで
予測が出来た分あまし琴線には触れなかったかしら・・・
でも丁寧に作られた感は強く感じた2時間5分の作品

ネタバレBOX

バスは通じてるけど
チョイ人里とは離れている精神的リハビリの民間(?)施設で
様々な人々が織り成す群像劇でした
・・・・まぁ最後は施設の閉鎖にて各人が散り散りになるんですが・・

綺麗にまとまる人もいれば
さっと消える人
哀しくすれ違ってゆく繋がりなどを丁寧にみせてました
昭和芸能舎版フラガール2019

昭和芸能舎版フラガール2019

昭和芸能舎

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/27 (水)

赤坂RED/THEATERにて昭和芸能舎『フラガール2019』を観劇。
10月に日本青年館ホールで拝見した同作品の昭和芸能舎版。この作品は原作が優れているので、映画版、日本青年館ホール版、そして今回の昭和芸能舎版、と何度拝見してもそれぞれに感動があり、観終わった後の余韻も凄いと感じます。今回の昭和芸能舎版もとてもエネルギッシュで見応えのある120分でした。
作品は1965年の福島県いわき市が舞台。炭鉱の町として栄えてきたものの、時代の波には勝てず、ハワイアンの町として変貌を遂げるまでの過程が描かれた内容で、もちろんその中にはこの地に住む様々な人々の葛藤、苦悩、努力、力強さなどが絶妙なタッチで盛り込まれていて、それぞれの立場を想うと何とも言えない複雑な心境に立たされます。映画版も良かったですが、やはり目の前のステージで気持ちのこもったお芝居を見せられると、映画版以上に複雑な気持ちに立たされたように感じました。そして様々な問題に直面しながらも力強く乗り越え、プロのダンサーとしてフラダンスを踊るシーンまで辿り着くと自然と涙腺が緩みました。こういう歴史を経て今のハワイアンズがあるのだなとしみじみ。クライマックスでのフラダンス披露シーンは圧巻の一言。舞台ならではの臨場感がとにかく凄く、さらにダンサー各々の表情がキラキラ輝いていて素晴らしい。観るものを虜にする、というのはこういうことを指すのだなぁと感じた圧倒的なパフォーマンスでした。演者さんのダンス稽古の大変さを考えると決して再演を繰り返して欲しいとも言い難い部分もありますが、やはりこの作品は舞台化されることで一段と輝きを増すように感じたので、数年に一度でもまた再演の機会があれば良いなと思いました。
個人的に昭和芸能舎さんの作品観劇は2017年の『たまべん』以来2年ぶり2回目でした。まだどのような個性を持った劇団さんなのかイマイチよく把握していませんが、今回の作品に限っては若干コメディー要素を入れすぎた感があったのが残念。。せっかく良いストーリーの作品なのに、随所に盛り込まれた強引に笑いを誘うようなシーンで感動が少し薄れてしまったような印象を受けました。演者さんでは先生役の稲村梓さんが見た目の印象からなのか、何となく強気のキャラクターによく合っていたように感じました。元々都会的な先生が物語の最後には福島弁を使っているシーンも良かったです。公演パンフレットでは福島県出身の鈴木万里絵さんの「来らっせ、ふくしま!」のコメントが目に留まりました。確かに実際のフラガールを観がてら福島県を訪れてみたいところ。ベテランの男性陣たちも炭鉱を守り抜くべくハワイアン計画に猛反対する様をよく表現されていたと感じましたし、最後にはハワイアンたちの努力を認め、新たな時代の幕開けを感じられたのも良かったです。

ピラミッドのつくりかた

ピラミッドのつくりかた

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

無理難題なテーマに挑戦した心意気やよし
なんだが
自分的にはチョイ雑味が強く感じられたかなぁ と
でも芸術を真正面から論じた舞台には好感が持てた
約2時間の作品

ピンポンしょうじょ→→

ピンポンしょうじょ→→

劇団ダブルデック

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

95分。休憩なし。
全編、軽快なリズムに乗せて、時代背景をトレースするようなギャグとキレキレな動きと、目まぐるしく変化する照明と役者さんのテンションで、終始運んでいく物語。パワーというか、表現としての熱量と、ラスト、非常に単純だけれど涙しそうなテーマに持っていく表現。観ていて、鳥肌が立つ感覚だった。舞台の熱量そのままを、観客が受け止めきれていない量だったように感じた。すごいもの観ちゃった、という感覚だった。

Dear Me!

Dear Me!

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/18 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/14 (木) 19:30

価格3,000円

歌舞伎町にある深夜保育の無認可保育園を描いた人情コメディ。
昭和30年代頃(?)に多かった「人情喜劇」の現代版のような温かみはいかにも青春事情と言えるか?
若干の無理もあるが「芝居のウソ」の範囲内として容認。

演劇×オペラ「マクベス」

演劇×オペラ「マクベス」

若い演奏家の為のプロジェクト

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/22 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/22 (金) 17:00

 オペラの場面と会話劇の場面、交互に入れ替えているのと、オペラと会話劇が複合している場面もあったりと画期的な演出がされていて、斬新だと感じた。
 オペラと会話劇で、笑える場面や、舞台会場を題材にした自虐の笑いと歌を題材にした自虐に 、差がつけられていて面白かった。




最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵なレビューの再現と当時の時代の流れなどを
重厚に描いていた2時間超えの作品

実話なんですよね・・・・戦争って嫌ですね

Dear...私様

Dear...私様

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

何かもう いろいろと詰め込まれてて
でも 綺麗にリズムもコメディも感動も差し込まれてて
文句無い出来の舞台でした(^-^)

大変結構な2時間超えの作品

最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/29 (金) 19:00

座席1階

エノケンと組んだ座付き作家、菊谷栄の物語。笑いと音楽、踊りにあふれた舞台だが、戦争でこうした娯楽や舞台芸術が消されていくさまを、丁寧に描いている。
伝令を仰せつかった横山由依演じる新人ダンサーが、北支戦線に出征する菊谷がいる青森を訪ねる。出征を前に最後の宴をしている菊谷と新兵たち。その新兵たちの物語も盛り込まれ、伝令ダンサーの秘めた人生も明かされる。
華やかラインダンスも見どころだが、こうした群像劇に、この舞台の魅力がある。

ネタバレBOX

横山由依のキンキン声はお愛嬌。でも、さすがにダンスのキレはいい。ラインダンスも今ひとつ揃っていないが、それはここでは二の次だ。楽しめる舞台であることは間違いない。
IBUKI

IBUKI

Y’s ExP.

TACCS1179(東京都)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

今年のIBUKIをたった今見終わりました。一年待って、さてどう進化したか?オープニング前のミニ劇場がとっても良くって、昨年のIBUKIの世界に一瞬で連れて行ってくれました。そして文句なく楽しくって素敵な舞台、迫力とユーモア溢れる演技、そしてちょっとだけ皆さん硬さがチラホラと…なんてのも愛嬌かな。来週の別バージョンも観るから比べるのが楽しいですね。昨年も見比べたのですが、はっきり言って別物でしたから、これはもう期待しかないですね。こんな進化を毎年楽しめるのも嬉しい舞台です。来年もきっとIBUKIの冬が来るのでしょうね⁉︎
終演後に声をかけたかったのですが、大混雑で断念しました。来週はy'sのどなたかと話せるといいな。

最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

見事です。

鳴り止まない拍手と2度のカーテンコールも当然と思えます。

最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても面白かったです!華やかなレビューが沢山あり、観ていて楽しくワクワクした気持ちになりました。そして衣装も素敵で楽しめました。そんな楽しいレビューと反し、戦争という重い背景があり、とても切なく涙腺が緩みました。菊谷栄という人物の人生を知る事が出来て良かったです。楽しく切なく、色々な思いが交錯する、とても素敵な舞台でした。大満足でした!

イイヒト、ワルイヒト

イイヒト、ワルイヒト

演人の夜

北池袋 新生館シアター(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

役者の方々のレベルが高いので非常に満足でした。
プロの方には釈迦に説法でおこがましいのですが、素人の劇というのは、次に相手がこういうセリフをいい、自分が次にこう言うというレスポンスでがっかりすることが多いのです。時間と金返せ〜って。
しかし今回の役者さんは、本当にその部分の演技の基礎が出来ている方が多くて、レベルが高いなあと思いました。

相手の予期せぬ言動に人が反応する時は、まず「目」です。目線がピクっとわずかに反応する。何十回も練習して相手の言葉は十分知っているのに、まるで初めて聴いた観たというリアクションを、コンマ何秒のわずかな目線の間で演じられる人たちの演技は観ていて本当に気持ちがいい。

工場の人たちもきちんと目の前にどういう機械があって、どの操作を質問しているか。きちんと頭の中でその機械がリアルに存在している演技も気持ちが良い。もうこうい観客が気づかないところでも、手を抜かずに演技している空間は観ていて本当に気持ちがいい。

ドラマの主題はサイコパス殺人という暗いテーマでありますが、小さな劇団にありがちな「俺の理不尽をお前達も味わえ」というタイプの暗さでは全くない。独りよがりではない冷静な視点も良かったです。やはりシリアス劇であっても、エンターテイメントという骨格が基礎土台だと思います。


工場のメンバーは皆演技が良かった。
また女性3人の役者さんも良かった。
主人公に嫉妬する役の女性は本当に上手だった。主人公に恋する女性も上手だったけれど。
嫉妬女性の方の、もう本当に心の中の大きな動揺を小さなリアクション目線で表現している演技は、観ていて気持ち良かったです。
主人公と記者のサイコパスの演技も良かった。もちろん本物のサイコパスではなく、計算されたサイコパス度合いです。
難しいテーマをよく演じきったと思いなす。

殺された男の子のお父さん役の方も上手です。きちんと演技の基礎を訓練されたのでしょうか。相手の台詞に初めて聴いたというリアクションが安定しています。

ネタバレBOX

以下釈迦に説法で素人の意見です。演出の方へ。勝手な意見を述べさせて頂きます。すみません。

主人公が最初の女の子の殺人をする時。狂気が足りないです。野良猫を殺してどのように死んでいくのか観察するという前に台詞のように、やはり死んでいく過程を興味深く観察するというもっと狂気の人の演出があると、イイヒトとワルイヒトの落差がより大きく効果的であると思います。
それは二番目の殺人も同じ。主人公は人が死ぬ時の様子を、本当に興味深く観察するという狂気。ただ単なる殺人ではないのです。というところが惜しいと思いました。

また主人公が記者を殺害してその身体の一部を持ち帰った時、黒いビニール袋を床に置きますが、袋の中味が軽すぎます。
主人公が床に置いた時に「ドサっ」という重い音がして、観客はあの部分が入っているのだと戦慄するシーンなのに惜しい。
大きな白菜丸ごと一個いれて、ドサっと音をだす演出があったらいいなと思います。

また主人公に恋する女性。その黒いビニール袋の中を観た時の反応が軽すぎます。普通の人が本当にそのような遺体の一部を観たら、まず身体が生理的拒否反応を起こすことでしょう。
オエオエと嗚咽して臭いに鼻を塞ぐことでしょう。
しかしオエオエと身体が拒絶しながらも、主人公に愛を打ち明けるからその落差にまた観客は引き込まれるのですが。その部分もせっかくなのに惜しい。と思います。

あと記者さん。個性の演技で楽しみましたが、ただ一つ。工場や相手の家に入るときが軽すぎる。
初めての家に入る時は、まず無意識でもちらっと部屋全体を見るなどのコンマ数秒の間があるはず。
自分の良くしった舞台の上にあがって来たよ〜。という演技は惜しいです。取材相手の家や工場に断りもなく入って行く時はあんなにスタスタ入らないです。もしあなたが初対面の人の家にいきなり入るとしたら、あんなにスタスタ周囲も見ずに入り込まないでしょ?誰か他にいるのか。どういう生活をしているのか。この人物がその人物なのか。別人かも。など警戒しながら入るはずです。

最後に主人公の父親役をやった古川さん。このように演技のレベルが高い人達の間で役者が今後もやれると良いですね。
美代松物語

美代松物語

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛情(恋愛・家族愛、地域愛等)、友情、信頼、思いやり、義理と人情等人間にとって重要なことを改めて考えさせてくれた素晴らしいお芝居でした。ストーリーが分かりやすく役者の皆様の演技力がハイレベルで、最初から最後まで集中して鑑賞できました。特に女将さんと美千代さんの迫力のある演技には感銘しました。ありがとうございました。

美代松物語

美代松物語

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本のどこかにありそうな原風景を背景に、これまたどこにでも居そうな人々の暮らしを描いた秀作。原風景は停滞・衰退といった地方都市、いわゆるシャッター商店街を連想させ、どこにでも居そうな人々は、突拍子もないキャラクラーの持ち主も現れず、自分の身近にいる人々が舞台に居る。説明では北国だが、劇中の台詞から北海道の海辺の街といったところ。冬場の北国、寒風吹く様子の音響効果、身震いする役者の演技が本当に厳冬季を思わせる。物語は以前に上演された「料亭老松物語」と連携しているが、今作はタイトルにある小料理屋「美代松」での見せ場が多い。冬場、閉塞といった澱んだ雰囲気を漂わせているが、そんな中にあって「ロミオとジュリエット」を思わせるような恋愛沙汰を取り入れ、微笑ましく和ませる。
脚本の力強さ、音響・照明といった舞台技術の巧みさ、そして役者の確かな演技力、その全てが調和した見事な公演。上演時間2時間を超えるが最後まで集中できる観応え十分な作品である。まさしく劇団芝居屋の真骨頂、「覗かれる人生劇」を楽しむことができた。
(上演時間2時間10分)2019.11.30追記

ネタバレBOX

冒頭、料亭老松の座敷での日本舞踊によって観(魅)せる掴み。
舞台セット老松の女将部屋、小料理屋・美代松、街路といった場面が手際よく転換していく。それは瞬時に情景を観せることによって観客を物語の中に誘う。もともと役者の演技力も確かな上に、作り込んだ情景を観せることで気を逸らせない。

物語は料亭老松の女将と以前この料亭の板前で女将の許婚だった男、それがある事情で破談になる。それ以来疎遠な関係になるが、それぞれの娘と息子が恋仲になる。これだけ観れば北海道版「ロミオとジュリエット」といったイメージだが、これに料亭の経営(高利貸しが絡んだ経営危機)や地域活性化といった庶民の暮らしが描き出される。まさしく芝居屋のスローガンそのもの。

全体を通して分かり易く、現実にもありそうな物語。それに現在の地方都市が抱える地域事情を絡め、しかも人情と義侠ある人々で豊かに紡ぐ。その現実を丁寧に描く公演は観応えがあった。
次回公演も楽しみにしております。

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