
天狗ON THE RADIO
ものづくり計画
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
奇を衒っておらず王道の脚本で、無理なく観られました。
このサイズ感の舞台を作るにはやはりこれくらいの塩梅になるんだなと、
良くも悪くも安心して観ていました。
地方のラジオ局が舞台でそこで起こるちょっとした奇跡の日。
心温まるハートフルな展開も悪くなかったですが、
もうちょっと劇的なオリジナリティのある何かがあっても良かった気がしました。
作品とは関係無いんですが、途中で登場するモロ師岡さんの役名が「しゅうほう」で、
私の名前と同じで、関係者面会で確認したら漢字も「秀峰」との事で…
なんかそれはたぶん客席で私が一番気になった部分だった気がします。
雑談を失礼しました。

『アイラブユー』『日本演劇総理大臣賞』
ロデオ★座★ヘヴン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
【アイラブユー】を観劇
台風で日程がズレて観られないかと心配だっただけに観られて良かった。
百花亜希さん無双。なんて言うか…廃れているのに物凄く美しい存在。
彼女が小さなラジオ番組でどんなに喚こうが世の中には全然影響が無さそうなのに、
彼女自身は世界を全部支配しているかの様に壮大で荘厳に振舞うのである。
それに途轍もなく惹き付けられて止まないのである。
小口ふみかさんとか藤原薫さんも抜群に良かった。
凄まじい空間と作品でした。ゾクゾクしましたし、観られて良かった。

第27班 本公演9つめ『蛍』
オフィス上の空
萬劇場(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったし、役者さん達の熱演に心が震えた。
2人の将棋棋士が表面上は冷静に戦っているのに、
その2人の内面を描く(というか内面役に別にいらした2人)場面が、
その熱量と相まってガンガンきた。
私が元々将棋、そして勝負の世界が好きなのもあるかも知れませんが、
事前に思っていた以上に将棋が出てきて、展開にビックリ。
人間関係の複雑さに意外性があり、そこで作り出された人間性も個人的には納得した。
あと学生時代特有の、サークル部屋での独特のマッタリ感の描写が、
個人的には物凄く「こういうテンポの、ダラけた、でも心地の良い空間だったな」と
心当たりがある気がして、それも良かった。
無理に笑わせようとしないのに笑ってしまう描写、例えば負けた描写で
ビヨーンって伸びて気絶(?)する様な妙なテンポ感も好きでした。
「蛍」の描写自体も印象的でした。
またしっかりと観てみたい作品でした。

長耳と甲羅 ~SFR0x~
MANIAX
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2019/07/10 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★
申し訳ないのですが、私の理解が追い付かない作品でした。
当日パンフレットや事前のツイートなどで、
事前情報を入れてみていたものの、役と用語が頭に入ってこない。
何やら神様とか人間とか、そういうものがゾロゾロと出てきていて、
瞬間瞬間では笑わせて貰えるのだが、結局良く分からない。
前説で「何も残りません。言ったから苦情は受け付けません」みたいな事を言って、
それはそれで不条理と言うか、アリだとは思うのですが、
それにしても逆に「何の時間と空間だったのだろう」という心地悪さが残ってしまった…
関わった役者さん達みんなが楽しそうだったので良かったのかも知れないけれど…

バック・トゥ・ザ・君の笑顔
劇団わ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
全力で青春!あの子の笑顔が見たいんだ!
という作品で、こっぱずかしいくらいに真っすぐ。
それが心地良い。
良いんじゃないかな、これくらいの作品があっても。
観ていて気持ちの良い作品でした。
作・演出の村上さんらしさが一杯で、
不器用だけど、マンガの様に若さと想いがアホみたいに溢れていました。

Happy Spell
劇団わ
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★
初演の作品で、想いが詰まっていたのは分かりました。
こういう内容の作品にしたいと思ってそれを形にされていたのも。
ただ、既に書かれている方もいますが、音楽面が非常に弱かったです。
あと、演出面でも雑な動き(ネガティブ!と言いながら登場する人物達など)が、
コミカルにしたいならまだ分かりますがそれに対して大真面目に「出たな!」とか、
そういう反応をしているのを観て、自分の感覚とはズレを感じてしまいました。
劇場がこういう作品をやるのに向いていないサイズ感なのに、無理にやっている感じ。
好きな役者さんもいてDVDまで購入して再度観ましたが、
やはり想いの部分は理解が出来るものの、バランスはこれから!という作品でした。

沖縄世 うちなーゆ
トム・プロジェクト
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/01/25 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
沖縄返還直前の1972年、島袋亀太郎(下條アトム)が、引退を口にする。やっと念願かなって祖国復帰で、これから沖縄を良くしようというときになぜ。商売を伸ばしつつカメタロウを支えてきた妻(島田歌穂)と、父とは距離を取ってきた息子(原田祐輔)、「復帰党」の同志ふたりが、米軍占領下での亀太郎のたたかいをふりかえっていく。ほかに妻の友人でやはり商売上手な春子(きゃんひとみ)
現在から、過去をフラッシュバックしていく形式(「生きる」型か)で、亀太郎のたたかいを描く。モデルはご存知、瀬長亀次郎。有名な演説の名文句などもしっかり使っている。沖縄警察で暴動をまとめた場面、さらには那覇市町に当選しながら、アメリカの法律を変えてまでの卑劣な策で追放された場面が一番の盛り上がりだ。「生きる」型にすることで、メリハリのついた評伝劇になったし、父に批判的な息子からの視点で、亀次郎をよく知らない人にも入りやすかったと思う。
「所詮アメリカの前では蟷螂の斧」とか「俺のしてきたことは徒労だったのではないか」という亀太郎の「悩み」(亀次郎の、ではない)を作者は盛り込んでいた。その悩みに対する家族の励ましの言葉は、前半の亀太郎の言葉と重なっている。亀太郎は「勝ち負けなんて関係ない。私たちは戦わなければならないんだ」と言っていたし、「アメリカが一番恐れているのは連帯だ」と人民の力への信頼にゆるぎはなかった。これは亀次郎のものでもある。
「不屈の男」の話を聞いて春子もいつも元気になったと言っていたし、私も亀治郎の言葉に舞台で触れて元気が出た。より良い未来のためにたたかうことの大きな意味をあらためて考えさせられた。
沖縄のたたかいをよく知る人が見ればさらに感動は大きい。終盤では結構、客席で鼻をグズグズさせている人が多かった。

ラ・ボエーム
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2020/01/24 (金) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
ミミのソプラノ(ミーノ・マチャイゼ)といい、テノールのロドルフォ(マッテオ・リッピ)といい、素晴らしかった。2016年にも新国立で同じ演目をみたが、そのときより、はるかによかった。私がオペラに馴染んできたせいもあるだろうが、特にテノールが今回、声に張りと艶があって、高音も見事だった。

からゆきさん
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
明治時代のシンガポールの日本人娼館の物語。女主人のお紋(安藤瞳)がきりっと美しい。女たちの中で稼ぎ頭のミユキ(佐野美幸)は、社会主義者崩れの元学生・七之助(石母田史朗)に思いを寄せる。その恋情が切なく、彼が日露戦争で不具になって帰ってきても支え続ける姿が哀れである。
新劇の代表作らしく、ねりあげられた台詞の美しい芝居である。ミユキと七之助の丘の上の逢瀬の場面など特に美しい。ミユキ「あなたがいて私がいて、日は暖かいのに、あなたは戦争へ行くのね。世間には体は売らないが、心を売っている奴がごまんといる。私たちの仕事はそれより美しか仕事たい」七之助「ロシアは打たなければなりません。理屈です。でも理屈で生きてきましたし、男ですから多少の意地ってものがあります」
女たちが身を売る背景にある農漁村の貧困と、戦争と、彼女たちを最後は安住の地から追い出す国家の横暴。批判するものが明確だった時代はいいとも思った。そういう意味でも戦後新劇の代表作である。
女衒の多賀次郎は意外と影が薄い。様々な過去を持った女たちの群像劇である。その一人ひとりの出自と個性が戯曲でも演技でも、説明的でなくきちっと描き分け、演じ分けられている。お紋、ミユキの出自ははっきりしないなど、無理に埋めない隙間もあって、そこがいい。女たちに最後は捨てられる多賀次郎は無様で滑稽。そこに女たちが「捨てられたふりして、逆に捨ててやった」国家も重ねられている。
切なく美しい群像劇を、常に背景に広がる海が見守っている。冒頭の天草からシンガポールまでつながるその海は、「海、美しいのね」という最初のセリフとは裏腹にどんよりと灰色で、時代の暗い荒波を象徴しているようだ。
2時間20分(休憩15分込み)。私の見たときはアフタートークがあり、演出の伊藤大氏が出て、毎日新聞の濱田元子氏の司会であった。

誕生の日
ONEOR8
d-倉庫(東京都)
2020/01/18 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
男性にしか見えない女性を、山口森広さんが演じた女性の物語。回転舞台を久々にまた観た。
チラシデザインから、観ても観なくてもどっちでもよかったお芝居。観れて良かった。
やっぱり人は見た目に左右される。この劇団知らないで、物語そのままのフライヤーで、観に行かないで損してる人達かなりいるんじゃないのか。
全裸シャワーから、腋毛剃って、ブラジャー着けてからのファーストシーン。よくある性同一性障害の話だと思ってたら、彼女は本当の女性・・
若い人には感覚的にしか表現できず、ちょい年上にはヤンキー系芝居に拒絶反応で思考停止させるこの舞台。正確に感想出来る人いるのかな。初めてプロの観劇ライターの感想を読みたくなった舞台でした。
席の話。
最前列の幼稚園席、誰があんなのに座るのかと眺めてたら、指定席だったんですね。D倉庫は自由席だとばかり思ってた。指定席間違えてすみませんでした。
最前列の席も見やすかったです。見上げる回転舞台は迫力ありました。

『国府台ダブルス』
filamentz
新宿村LIVE(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/01/24 (金) 19:00
座席G列15番
価格3,800円
【いざ、生徒総会】
初演(2019年6月)もアガリスクとしての公演ではなく、出演者にアガリスクメンバーがいない(常連さん(?)はいる(笑))こともあり、アガリスク色が薄い気がしないでもない。
がしかし、確かに冨坂作品でもあり、音楽で喩えれば「ナイゲン」と「卒業式、実行」がバンドのアルバム、本作はソロアルバム的なポジションか?(笑)
口から出任せでその場をしのぐだけの人が最近、「国民の声は憲法改正」などと妄想に囚われたアタマのオカしい発言をしたために終盤の会長が初演時以上にそのトンチキに見えてしまう。国政であんなことをやりかねない恐ろしさ…
なお、生徒会室が初演と比べてやたらに広いが、少子化により創立当時より生徒数が減ったことでできた空き教室を生徒会室に転用したものと解釈。(笑)

海が無えです
劇団スズメバチ。
OFF・OFFシアター(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
とにかくクドイくらいにコッテリの面白さ
ドスコイの突き押し相撲のような怒涛の迫力を見せるお姉さん
イエスフォーリンラブな三角関係
良いお味を出してる焼きそばおじさん
そして、表情で魅せ、アクションで魅せる見せ場たっぷりのヒロイン
とにかく、おなかいっぱい♡ごちそうさまでした(^-^)v

なにをシェアするハウスター
チームホッシーナ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

まわれ!無敵のマーダーケース
WBB
ザ・ポケット(東京都)
2019/07/23 (火) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
気負わずにリラックスして笑えるコメディ・テイスト。
奇妙なアイディアから予定外に徐々に様相が変わっていく様を楽しめました。
各役者さん達がお客さん達を楽しませる事に長けている為か、
非常に余裕があって飽きる事無い作品でした。
ドタバタ部分も「私達、ドタバタしていますよ!」みたいな表現ではなく、
お客さん達を置いていく事無く、楽しませて頂きました。

Lullaby
進戯団 夢命クラシックス
シアターサンモール(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
壮大で華やか、それぞれの役に魅せ場があり迫力も満点。
ただ…2度の拝見でしたが最初に自身で出た感想が『長い…』でした。
それぞれの役に魅せ場があるのは非常に良いとは思うのですが、
それにしてももう少し取捨選択をしてスッキリと観易くは出来なかったのかなと…
思わざるを得ない気持ちになりました。
それだけ作・演出の方の想いが込められた作品だったんだろうなと、
想像は出来るのですがグッタリしてしまったのが本音です。
義賊の石川五右衛門や石田三成など、豊臣秀吉の時代にあってはどちらかと言えば
脇役になり兼ねない登場人物達を巧みに使っての魅せ方。
また役が休憩を挟んで遊女から森蘭丸へガラッと変わる梅田悠さんなど、
見どころは本当に多い作品でした。

デッドストック・トーキョー
キコ qui-co.
駅前劇場(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/25 (土) 19:30
和服の着こなしも粋な和尚、じゃなくて噺家が狂言回しとして登場。
4つのストーリーをつなぐキーワードは“記憶媒体くしび”。
極めて現代的なそれは、意外な物質だった・・・。
SFと江戸噺の融合という着眼点が新鮮。
そこを貫く“記憶媒体”の生々しさが強烈な印象を残す。

「朝日のような夕日をつれて」
株式会社STAGE COMPANY
本所松坂亭(東京都)
2020/01/14 (火) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

なにをシェアするハウスター
チームホッシーナ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

『国府台ダブルス』
filamentz
新宿村LIVE(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
いざ、生徒総会観劇。
4編の短編とその集大成である総会の計5編からなる舞台であるが、それぞれの話がとても面白くかつ完成度も高い。各短編だけでも十二分に楽しめるが、集大成である総会でのやりとりは、単なるコメディではなく真摯な議論であった。それぞれの立場、心境も前段の短編で丁寧に描かれている為、より感情移入もしやすい。役者さんも皆さん熱演で、こんな学生生活を送りたかったと羨ましくもなる素敵な舞台でした。

「友達を、焼いた。」
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了