満足度★★★★★
面白かったし、役者さん達の熱演に心が震えた。
2人の将棋棋士が表面上は冷静に戦っているのに、
その2人の内面を描く(というか内面役に別にいらした2人)場面が、
その熱量と相まってガンガンきた。
私が元々将棋、そして勝負の世界が好きなのもあるかも知れませんが、
事前に思っていた以上に将棋が出てきて、展開にビックリ。
人間関係の複雑さに意外性があり、そこで作り出された人間性も個人的には納得した。
あと学生時代特有の、サークル部屋での独特のマッタリ感の描写が、
個人的には物凄く「こういうテンポの、ダラけた、でも心地の良い空間だったな」と
心当たりがある気がして、それも良かった。
無理に笑わせようとしないのに笑ってしまう描写、例えば負けた描写で
ビヨーンって伸びて気絶(?)する様な妙なテンポ感も好きでした。
「蛍」の描写自体も印象的でした。
またしっかりと観てみたい作品でした。