
白鳥先生と過ごした2日間
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2020/04/02 (木) ~ 2020/04/05 (日)公演終了

白鳥先生と過ごした2日間
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2020/04/02 (木) ~ 2020/04/05 (日)公演終了

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/04/01 (水) ~ 2020/04/07 (火)公演終了
満足度★★★★
まずは,公演を行ってくれたことに感謝。こういう時世ではあるけれど,自分にとって心の安全のために観劇は必要であり,観劇が出来たことは素直に嬉しくありがたい。ことのはさんの舞台は何度か見ており,この作品にはちょっと違和感が残るが,満足できるもの。検温や除菌,換気などの劇団さんの努力にも感謝。

新雪之丞変化
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
Pro-Nyxを昨年末に続いて観劇。今回は完全femaleで男役を月代かつら被ってでもやる。異形なはずだが普通に観れてしまった。上京した役者・雪之丞が実は素性を隠して亡き父母の仇を討ちに?と危険が匂えば序盤からもう目が離せない。非情そのものの敵(現奉行)、その娘に一目惚れされ・・。裏事情をかぎ取る鼻持つもう一人のやさぐれ女、そこまでの眼力はないが執念を燃やし続ける岡っ引、敵の娘を雪之丞に引き合わせた商人、またその商敵の何某と、役者に事欠かず。
情念を煽るBGMはBUCK-TICKだそう(イカ天世代には懐かしいバンド名..)。
金守珍得意の箱を使った美術では、歌舞伎並みの場面転換(具象を使った省略無しの)がスピーディに行われる。転換中は黒幕が引かれ、その前で芝居や踊りが出し物的に演じられる形だ。ちょうど中入りな時間では、客をいじったりと肩の力の抜けた佐藤梟の喋りがあり、雪之丞の一座が上演する劇中劇のこれも一つとして「やります」、と始めた一人芝居が物凄い。「女のどうしようもなさ」とでも名付けられよう挿話(出典「宇田川心中」)が、この「新雪之丞変化」の劇中人物(女)たちのみならず、これを演じる者(女優)たちの存在を包摂し、主役の女形(=男)の女性性(実際女)といった倒錯をも大づかみに包んでしまう。総員が目一杯演じるエネルギーに打たれる舞台であった。

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/04/01 (水) ~ 2020/04/07 (火)公演終了
満足度★★★★
受付の隣で係りの方が非接触で検温してくれて、消毒液のスプレーで入場する前にシュッ、トイレから出てきたらシュッしてくれます。場内は窓を開けて換気していました。座席はいつもより間隔が広く、終演後の面会もなかったです。
本作品は何年か前に見たことがありました。応援している役者さんが出演していたと言う理由だけで見に行ったので、ことのはboxさんだったとは自覚していませんでした。その時はジプシーの正体を知らずに見ていたので、やっと家を買ったと言う夫婦に肩入れして「この人たちなんなの?」と言う気持ちが大きくてどうなるのかとハラハラしていました。今回はもう知っているので「そうそう、そうなるよね」とゆとりを持って、また、ジプシーたちにも心を寄せながら見ることができました。ずっと続いていく命の営みに泣けました。
それにしても前回反省したことをすっかり忘れていました。

白鳥先生と過ごした2日間
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2020/04/02 (木) ~ 2020/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
後1回、4月5日14時開演の回を残すのみであるが、観ることができる方には観て欲しい作品である。(実際に実現可能な希望も描かれ、普遍性を持つ作品、こんな状況だが、大人の判断で観に行ってほしい作品である)

1958〜東京タワーが出来た日〜
劇団仮題
HEP HALL(大阪府)
2020/01/18 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/04/01 (水) ~ 2020/04/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
カーテンコールの『ありがとうございました』を受けて、観客として『ありがとう』と感謝で涙が止まらない。
早口の台詞が見事に聞き取れる。効果音もよかった。ラストのシルエットがきれい。もうひとつのバージョンも是非みたい!。

【公演延期】四代目鼠小僧次郎吉
橋田ゆういちろうのカンパニー
ACT cafe(大阪府)
2020/04/02 (木) ~ 2020/04/06 (月)公演終了

白鳥先生と過ごした2日間
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2020/04/02 (木) ~ 2020/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台のセットがとてもいい感じで作られていて、舞台美術さんすごいなあと思いました。作品はとても素敵で役者さんの演技力の高さに感動しました。でも、それよりも最後の脚本・演出の方の言葉のほうがなんか胸にジーンときて、役者さんともども涙がウルウルっとしてきました。

歳月/動員挿話【3/28-29公演中止】
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2020/03/17 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/25 (水) 14:00
『歳月』
第一幕が昭和初期、そこから第二幕7年後、第三幕がさらに10年後。
第三幕で、次男の紳二が長男計一と遺産分配の額の均等割りの話をしているところから、その時には戦後を迎えているのだろう。
子供を身ごもり、男に結婚を拒まれて自殺を図った長女・八州子を中心とした、家族の物語。八州子の各幕での男への心持ちの違いが、物語の核となる。それに振り回されつつ、それでも頼りになるのかならないのかわからない兄2人。生後、第三幕では17歳になっている八州子の娘・みどり。八州子との結婚を拒んだ男は、結局籍だけを入れるが別れを申し出る。そしてついには復縁を迫る。家族間を漂う波風、心はそれぞれに少しくざわめくが、何かが起きるということでもない。観客が、家族の歳月の隙間を読み込む舞台である。
八州子役の前東美菜子の、幕ごとに歳を感じさせながらも、内面の成熟が見られない少女的な存在感。凡庸に見える生活の一編一編が、これからも続くであろう生活を予測させ、人には過去と明日があることを感じさせる。秀作。

歳月/動員挿話【3/28-29公演中止】
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2020/03/17 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/03/25 (水) 14:00
『動員挿話』
恐ろしい話。数代という存在が、この話全体に重くのしかかる。一見すると、夫を慕うあまり、主人に従って戦地に赴く夫を懸命に留めようとする健気な妻の愛情物語。
確かに、妻・数代は夫・友吉と内地に残り、共に生活をすることに、自らの全欲求を向け、そのためにはどのような代償もいとわない。明治の日露戦争期、この時代に夫への深い愛情をもって戦争を忌避し、生涯を共にまっとうしようという構図は、自由で先進的な女性像を描いているかに思われる。しかし、そうだろうか。
よし「戦争もいゝだらうけれど、死にさへしなけれやね。」
数台「それより、死ぬか生きるかわからないからいやなの。」
数代は、夫を愛しているから戦争に行かせたいのではなく、夫を常に存在として支配したいから、離れるのが嫌なのである。離れるということは、双方どちらの生死に関わらず、数代という自己の喪失に他ならない。数代は1人目の夫と死別し、2人目の夫は女と駆け落ちをしてしまった。彼女は3度目の結婚にして、けして夫と離れまいと決心し、それを全うすることのみが唯一つの善となったのだろう。夫人の口から仄めかされる2人の結婚でのひと悶着。
観客も初めは理解を示し、数代の懸命さに同情を寄せるのだが、彼女の言動を通じて次第に感じ出し始める居心地の悪さ。何かが捻じれているような、あるいはあらぬ方向に進ん営るような気味の悪さ。舞台上から落ちてくる出征のための荷物は、数代の心から漏れ落ちてくる大きな重い暗闇のようだ。
得体のしれない気味の悪い作品。
数代を演じる伊藤安那の、明瞭かつ溌溂とした演技が、周囲の登場人物との断絶や、肥大化する自我、周囲に振りまく狂気を一層際立たせる。突然に迎える異様な終幕が、観客の心理をささくれ立たせる。テンポ良い舞台進行と、キレの良い演技が演出効果を倍増する、驚くくらいに後味の悪い舞台。

晴天のミモザ~蒲田行進曲より~
ThreeQuarter
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2020/03/21 (土) ~ 2020/03/22 (日)公演終了
社会人劇団というワードは好きではない。
もし、これが通じるのであれば、「劇団」というのは専業ということになる。しかしながら、星の数ほどある全体で「食っていける」のは一握りだ。
このような時代だから述べるが、平田オリザの考えのとおり、欧州とは異なって文化芸術の実体を担っているのは民間セクターだ。つまり、地域ごとの劇場があり、公的セクターに雇われているわけではない。「収入保障」が得られない。
8割は生活手段との両立だろう。ではアマチュアかといえばそうではなく、料金からいっても、質からいっても、プロと遜色しない。年間観劇数がコンスタントに200を超えていた私がいうのだから間違いない。これをセミ・プロと呼ばずして何と呼ぶか。つまり、日本の演劇を支えているのは巨大な中間なのである。社会人劇団と区切るのは これを見れていない。
それでも、私は スリー・クウォーターには好意的だ。いちど観劇してみればよい。つかこうへい の偉大さを改めて感じさせてくれる。荒削りな役者陣の熱量を吸収する、汗が沁みわたる不朽の名作たちだ。
映画役者の端くれである「大部屋俳優」ヤスを演じる ぽんず の哀愁が眩しい。そして、少年のような純粋な目とのギャップ。
プロレス・シーンなどでの脚色も、それなりに笑えた。

その鉄塔に男たちはいるという+
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2020/03/13 (金) ~ 2020/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
■140分強(途中休憩込み)■
旅先での内輪揉めを描いた「+」は若手4人のみ出演。女性たちが都度都度放つキラーフレーズにより人間関係の地勢図が分単位、いや、秒単位でコロコロ変わっていく様に失笑とまらず。
「+」とゆるーくつながっている本編は、宮沢章夫の砂漠監視隊シリーズさながら、ヒマ人が退屈にまかせてしでかすアレコレが笑いを誘うも、全体としては胸にズシンとくるお芝居。これを男性5人のオリジナルキャストで21年ぶりに上演、というだけでも感慨が込み上げてきたが…。
古参の5人に若手の4人、しめて9人、誰もが細やかな演技に秀で、コメディベースの芝居をやるにはうってつけの素晴らしい座組。「1年後にまた、このメンバーで」というカーテンコールでの主宰の言葉が嘘にならないことを切に望む。
最高の座組なのだから誰も辞めるな!

掃除屋【4/4-5公演中止】
オフィスリバー
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/31 (火) ~ 2020/04/05 (日)公演終了

新雪之丞変化
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/27 (金) 19:00
座席H列5番
まずは、もったいない。ザ・スズナリの舞台間口が狭すぎる。やはり、東京芸術劇場シアターウエストの幅はどうしても欲しい。せっかくのレビューパートが、狭苦しくてかなわない。
全員が、舞台前面に並ぶと、袖にはみ出してしまい、せっかくのゴージャス感がどうしても色あせてしまう。
登場人物の独唱部分、特に障子にもたれての田上唯などは、むしろ舞台の狭さが、観客との距離を縮めて、その雪之丞への哀切がとてもよく伝わってくるという点で、とてもよいのだけれど。
傾向は違うものの、同じアングラの系譜を継ぐ女性舞台「月蝕」や「廻天百目」が、最近どうも貧相で粗雑な感じがするのに、こちらは芸達者、歌上手、ダンス自慢が揃い、見得・セリフの切れと緻密な感情描写が、まさに「女歌舞伎」を掲げるだけの艶やか舞台。そして、アングラ王道の弾けっぷり。
主演の寺田結美は、女性が女形を演じるという転倒に、なんの衒いも感じさせない圧倒の押出し振り。歌舞伎役者として屋号がないのがもったいないほどの、漂う色気と溢れる義侠心。そして、物語に貫かれている仇討の執念は、進行とともに雪之丞の身体に眩いばかりと燃え盛る。
対峙する小谷佳加演ずる奉行の怪物ぶり、枠を固めるもりちえ、佐野美幸の悪党ぶり、雪之丞の子供時代を演じ舞う河辺珠怜の可憐さ、もはや言うことなし。
舞台装置の細密、衣装の絢爛、照明の粋、役者一人ひとりの仕草のなんと折り目正しいこと。そして、観客に痺れを催させる太腿の跋扈がたまらない。
2時間超を感じさせない極上のエンターティメントでした。だから、舞台の狭さが、、、、、もったいない。

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/04/01 (水) ~ 2020/04/07 (火)公演終了

朗読劇『灯喬月塔』
LUCKUP
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2020/03/26 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/27 (金) 15:00
天使になりたい悪魔が主人公だが、天使たちと悪魔両方の対立の描き方が現代社会における移民問題を彷彿とさせ、また一見天使と悪魔が仲良く暮らしているが、その実態は悪魔に対する一部の人々による差別意識や偏見が渦巻いていて、それが現代日本における反韓、反中的な考え方とも見事にマッチしていて、リアルに感じた。
主人公の悪魔に対する天使たちの複雑な思惑の絡み方と、主人公の悪魔が天使に対する憧れとが空回りして、それによるギャップネタなどもところどころあって面白かった。
朗読劇なのに動き回ってセリフを言う上に、よく役者を見ると、手に持っている台本のようなものの中身が見える瞬間がたまにあったが、中には何も書かれていないように見えたので、これは新しい朗読劇だと実感した。

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了
満足度★★★★★
このコロナ騒ぎ、この桜も泣く暗い天候の中、正直、悲劇を見ようという気持ちがすっかりなくなってしまいました。
こうした観客の心を一瞬で集中させたのは冒頭のタンスシーンでした。ここから自然にマクベスの悲劇に入っていきました。
舞台は実際の舞台より広く、役者たちは三つの出入り口から走り出し、高い舞台に飛び上がり、時には観客席まで
回ってくるような演出でとても良かったです。所々の静止シーンも素晴らしいです。中央にある高い舞台を軽やかに上がったり
下がったりする役者たちの雄姿に感動しました。さすが俳優座だなあ、「俳優」はみんないい男です。
内容は永遠のシェイクスピアなので触れないようにしておきます。皆さんの熱演に拍手を送ります。ありがとうございました。