満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/21 (木)
パラレルワールド感のある風味で彩られた西部開拓時代… その一日足らずの出来事。さながらスクランブル交差点を行き交う人々の一瞬を切り取ったかの様な芝居でした。
その一瞬の間に垣間見える… 人々個々の過去と背負っているモノそして秘めた感情と関係性がじんわり伝わってくるのが良い。役者各々が醸してくる味が堪らなかったですね。
それがただ湿っぽいんじゃなくて、慌ただしくもコミカルな中からでもちゃんと出てるのがまるでお出汁の様でした。
そして特筆したいのは、その装飾として 言葉…いや言語の絡ませ方が絶妙な「潤色」の見事さで、その敷居ゆえにゆっくりと意味が窺えてくる感触も心地良かったです。