満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/16 (土)
私的に過去最高に息の詰まる芝居。舞台に呼応して、客席からさえ緊張感が伝わる。
演出効果はミニマム、登場人物も2人に絞った展開ゆえに、人物の内面に深く深く想いを馳せることができる。暗転暗溶の最中に思考を巡らす時間すら充実感がある。テーマも私好みの社会性を孕んだ深いモノ… 奇縁にも「浅い眠り」にも通ずるモノも感じて、咀嚼し甲斐あり。
テーマに対するギャップから入り、観る者に思考を誘う岡本さんの演技、後からその意味にハッとさせてくれる西藤さんの苦悩の演技… 各々に感じ入るところが多く、極めて密度が濃かった。