
無畏
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2020/07/31 (金) ~ 2020/08/10 (月)公演終了
満足度★★★★
リアルタイム配信(その後アーカイブ鑑賞1日可)のみ。上演は駅前劇場。劇チョコらしい芝居が観られたが、配信での観劇「体験」は濃度として薄いためか、観劇した事を暫く忘れていた。見ている間は興味深く物語に入って行ったが・・。
(元々配信時間14時には観る事はできず、夜中に見るつもりであった。が、途中体調による睡魔に襲われ、翌13時まで危うかった。助かったのは「読み込み」によって期限を過ぎても見続ける事ができたこと。不明点を見直したり、十分堪能した。)
松井石根という唯一「政治家でない」処刑されたA級先般の名前は耳にしていたが、日中友好を願う親中派であった事、南京での無法な兵士の所行に怒り軍規引き締めを通達した等は「虐殺の司令官」イメージとはかけ離れ、どの程度事実が反映されたかは不明でも人物としてのリアリティはあった。むしろ「善意」の決断が結果的に何を招来したかを考察する適材を与えている。
戦後巣鴨プリズンの彼を訪ね真相に迫ろうとする弁護士(西尾友樹)と松井(林竜三)が舞台の後半、何気に30分を超える(測ってないがもっと長いかも)息詰まるやり取りがある。弁護士は「何故こうなったのか」「何を誤ったのか」の問いを、手を変え品を変え松井に投げて行くが、松井が自分を支えていた「善意」なるものの確信が揺らぎ、支えを失ったそれを差し出し裁きに委ねるまでを台詞にした脚本、命を吹き込んだ俳優に感服した。

イヌビト ~犬人~
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2020/08/05 (水) ~ 2020/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★
長塚圭史作演出の舞踊ドラマシリーズ(という名称ではないが)。パンフによれば「子ども向け」と。まあそんな感じだが、子どもの目に適う作品は大人の平均的評価を凌駕する、と考える自分にとって「子ども向け」とは「通常より高い作品レベルを目指す」と同義である。だから「子供向け」という概念そのものに意味を認めない。
舞台を観ながら、過去の新国立長塚舞踊子供向けシリーズを思い出したが、過去作よりもストーリーが通っていて、舞踊畑の演者たちの俳優振りを見た印象。面白い場面もあった。見ると俳優陣の(知名度的な)レベルが高く、コロナ禍に結集といった裏物語が匂い、それに乗っかりやすい観客層の「3コール」も予測済みのようであった。
物語を思い出すと・・何年か前に流行った伝染病(狂犬病)が理由でイヌが排外されている町に、ペットのイヌと一緒にある家族が移住してきたというのが始まり。私の理解が追いつかなかったのかも知れないが、「差別・排外に遭う種族」として設定されたイヌまたはイヌ族が、コロナ禍の現在に排外される「何」を象徴したかったのか、いまいちピンと来なかった。コロナ感染者への差別が、コロナが終息すれば無くなるものでなく人間の本質に根差すもの、というあたりの考察だろうかと思うが、私などは人間存在にとってのコロナ禍は、「それを嫌悪・排除する」という態度に隠れて表出されている「何か」を見る事で浮かび上るものと考える。そうした洞察を促す知的な要素が(子供向けだから回避したのか?)物足りなかった。
中劇場での長田佳代子の装置は幻想的で壮観であった。

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★
批評の前に良いところ。
一つ目。このカンパニー、初めて見たが、近いところの戯曲をやってみるという試みは非常にいいと思う。最近の戯曲は相対化されているからだ。唐十郎や寺山修司とはわけが違う。
しかし、作品選択はもっと演劇的に工夫のし甲斐のある、面白いものを選んだらどうだろう。「楽屋」のようないいホンが少ないことは認めるが、探せば、今までやったという本よりいいホンは山ほどある。
二つ目は、全面的に良いというわけではないが、いろんな組を同時にやってみるという事。これはどこでもやっていないことで、これも相対時代の所産だと思う。しかし、これは、演出者、俳優にかなり感受性に感度の高さが必要で、今日見たメンバーではなぁ、
見た感想になっていくが4組目を見た。やっぱり清水邦夫は若いころからうまいなぁと改めて感心。戦前リアリズムと戦後リアリズムのギャグで思わず笑ったら、一人しかいなかったので恥ずかしい思いをした。こんな今は通じない笑いも含めてこの本はいろんなところでやるが、昔はずいぶん笑ったような気がする。
この本はどこで、出演者たちが幽霊で演じるか、というところにあるのだが、その腰が決まっていなかったような気がする。プロンプター二人はかなりベテランでそつがないが、若い二人は、もっと何とかしないと「楽屋」にならない。事に少しセリフが速くなったり小声になったりすると、この小劇場でももう処理する技術がない。こういうところは徹底的に教えて訓練しないと、このドラマじゃないが、若いころやってみました、と言うだけになってしまう。もっとも、客席半分では、どうやっても持ち出しで稽古分の気分でなければ、やってられない、という事だろうが、それでは客もしらける。
そろそろ、「科学的」反論も出だしたから、演劇界も、おとなしく愚昧の政府のいう事なんか聞かないで、満席で上演すべきである。内容から演劇は崩れると思う。「コロナ後」なんて調子のいいことを言うやつは「演劇」を知らないものの無責任な言説なのだから。

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/08/26 (水)
4つの班のうち
女優A…䑓月子さん
女優B…中村翠さん
女優C…篠田美沙子さん
女優D…百々ともこさん
演出…原田直樹さん
の舞台を拝見(64分)。
女優A、Bへの、役柄に寄せたオーソドックスな規定演技的演出と
女優C、Dへの、役者さんの個性に寄せた⁈自由演技的演出の
質感の違いが新鮮に映り、とても愉しめた。
個人的には、スタンダードな『楽屋』と比べて
生意気盛りwな女優Dと
より一層「ニーナ」の生涯が投影されたような女優Cとが
より印象深かった。
【追記】
篠田美沙子さん、役柄のせいもあるが、見事な「看板女優」ぶりだったなぁ!

おしゃれ紳士×神保町花月 presents「オシャレ紳士のオクトーバーフェスト」
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/10/16 (水) ~ 2019/10/25 (金)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/10/20 (日) 15:00
面白かったです。吉本とコラボって当日知りました。菊池さんとか懐かしい。菊池さんと言えば○ネタ漫才。笑 あれも面白くて好きですが。笑 ダンスパフォーマンスの間に笑い所がチョコチョコあって楽に見れました

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
酒井さん演出の回
その前の12時の回を見たので、近所で時間を潰していたのですが、風姿花伝の近くにはそういうお店(ファミレスとか喫茶店)がほとんどないのが難です。
しかし待った甲斐がありました!劇場に足を踏み入れてまずびっくり。さっきと舞台美術が全然違うじゃないですか!鏡とか化粧台とかは同じなんですが・・・

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

12人の怒れる男
ナイスコンプレックス
ABCホール (大阪府)
2020/08/14 (金) ~ 2020/08/16 (日)公演終了
満足度★★★
オンラインでBチーム観劇。東京公演とは役者さんが違っていたり、東京チームの方も別の役になっていたりと面白かったですが、イタコはないわ・・・
このシーンが日替わりなのか、最初からこうなのかはわかりませんが、なんで?と思ってしまいます。全体的に騒々しいのは大阪ノリなんでしょうか。イイ人はよりイイ人に、イヤな奴はよりイヤな感じが際立ってました。

BLACK OUT
東京夜光
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/08/24 (月) 17:00
座席2列
4つの編成で、日に3回上演もするのだから、各Ver.がそれなりにアレンジされているのは当然か。男性Verはひねりを感じたけれど、他3作品にも潜まれた何かがあるだろうな、という嗅覚も、舞台離れの著しいこの半年に衰えてしまったようだ。
ただただ、「楽屋」を観たくて、風姿花伝へ。
私が選んだのは、こもだまり出演Ver。彼女の「楽屋」が観られるということで期待値が高まる。
原作者清水さんに改変許可を得て演じられる「楽屋」は、サブカルをガンガン盛り込みながら、陽気な体で進んでいくのだけれど、そこには作品全体に通底する女優としての執念と嫉妬心、そしてただ渦巻く諦念が半端ない。
そうだ、そういう作品なんだよな、という妙な安心感と共に、生者と古き死者、やや新しき死者、生者から死者へ移行する者同士の共感と葛藤にただただ、心かき乱さされる。それが起きるのは、各役者がニーナを演じることに執着し、その上で「楽屋」の役に身を挺しているからだろうな。
こもだまりの牽引力と、飯田來麗のそつのなさは見事。やや、死者側に軍配が上がりやすい改変・演出だったかもしれない。
在宅ワークで、東京に出る日も少ない千葉県在住者の日々、もうすこし前から出勤日程調節しておけばよかった。
4Verセット券なんてあざとい商売していたら、きっと早期に私もこの多Verのからくり・楽しみ方に気付いたのだろうに。
追伸:「みなみ」さんの評を拝見して、やはり他Ver.を見損なった感が強い。もう!

女々しき力プロジェクト〜序章『消えなさいローラ』
オフィス3〇〇
本多劇場(東京都)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/08/22 (土) 18:00
渡辺えりが別役に挑む、恐らく初めて観た試みだが、渡辺らしさ満載の作品になっていた。
期待していた「女々しき力プロジェクト」だが、コロナの影響で形を変えるということで、別役作品の挑んだわけだが、渡辺らしい潤色や、歌を入れるなどして渡辺カラーがいっぱいだった。

赤鬼
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2020/07/24 (金) ~ 2020/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/08/14 (金) 19:00
書き忘れていたが、14日に2度目の観劇。Dグループだったが、いい出来だった。
先日観たAグループとは演出も随分と違っていたのだが、構造がしっかりした緻密な脚本なので、あるレベル以上の演者が演じれば一定以上の出来になる、優れた戯曲だと改めて思った。

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
男性バージョンを観劇。仕草や化粧がちゃんと女性として演じられせていて、ユーモアがありでも悲哀も感じさせるいい舞台でした。
女優Dの堺谷さんは私より声が高く可愛いじゃないか・・・とモヤっとさせられましたが。(ただの妬みです)

おどる絵本『じごくのそうべえ』無料配信
あうるすぽっと
オンライン(東京都)
2020/08/08 (土) ~ 2020/08/31 (月)公演終了

フィジカル・カタルシス【THEATRE E9 KYOTO公演中止】
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/08/15 (土) ~ 2020/08/24 (月)公演終了
満足度★★★★
アゴラ観劇二発目。一発目の屋根裏ハイツ(の中村氏)と昨年利賀Cで決勝対戦した一方がここ。
結成間もないユニットに(HPを見ただけで)注目したのが一年半前だったが、その後中々の頻度で公演を打つも実際に観たのはアゴラ公演一本。思考優位の試行まだまだこれから、との感想に止まった、
だが2018年初演の今作はアグレッシブな製作で最後まで凝視させるものがあった。
台詞無し、身体パフォーマンスのみ、音楽の伴走なし、背後のディスプレイに同じ(ようで同じではないが)パフォーマンスをアゴラでやってる映像が流れ、録画の音が環境音のようにザー、と鳴り、換気の音のようでもあるが時おりの電車通過音も含め「音」が場を規定していると感じる(うまく使ってるという事か)。踊り、ムーブ(縄跳びやバスケ、アスリートっぽい動きが基調)は音楽の伴走の代わりに環境音に呼応する事で成立している模様。
何時しか始まり四名が入れ替わったり共演しながら予想を裏切りながら動力は加速し、上手奥のシンセドラム(パットは一つのみ)で中盤オフテンポな刻みを伏線に終盤インテンポの刻みがビート感を高めての最後の裏切りが生歌、初演作成の曲と今回の新曲を左右の壁に向かって唄う(コロナ配慮)。音楽に弱い私ではあるが、あの曲を知り尽くしたような花井のドラム(後で聞けば作詞作曲者だから当然ではあった)、演者の荒木、古賀による歌と、マルチ振りに感応。
注視させる「動き」が最大のテーマだが解説困難につき今日は割愛。

No Man Is An Island
劇団Furure
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
この週は3本拝見したが、一番良かった。パンフレットは今一の印象も、内容は良かった。近未来この様になるかもと思える内容で、構成も良かった。次回も期待します。

MATCH
ステージタイガー
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/23 (日)公演終了

カンランの唐揚げ
酉西酉西親子じゃないし
ACT cafe(大阪府)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/23 (日)公演終了

大地【6/20から初日延期】
パルコ・プロデュース
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2020/08/12 (水) ~ 2020/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
ライブ配信で見ました。最後の最後は自分がかわいい・・・でも心は痛むよねという感じの苦い終幕。大笑いしていただけに切なかったです。チャペックの存在意義は観客としてだったというのはちょっと意外でした。
上演時間を気にしていなかったので、開幕前の案内で休憩を挟んで3時間近くと分かって焦る。休憩中にあれしてこれしてと思っていたのに、三谷さんと俳優陣のトークがあってそれも叶わず、大泉さんの挨拶までしっかり見た後は17時からのソワレに間に合うために走る羽目になりましたが見られて良かったです。
出演者もあまり気にしていなかったのは、ほとんど知っている方達と思っていたからなのですが、知らない(と思った)方が三人ほど。え、でもこの人って、あれ?やっぱりそう?と気になって検索したらやっぱりゼロさんでした。ジードとゼロはこんなところで戦っていたのね。それでメッセージビデオだったんだ・・・というネタが分かった方はイイネしてください。いないと思いますが(笑)

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/08/23 (日)
価格3,500円
4つの班のうち
女優A…田中結さん
女優B…田中菜々さん
女優C…箕輪菜穂江さん
女優D…神原晶さん
演出…岡崎良彦さん
の舞台(65分)を拝見。
万人周知の作品故に、大方の観客からすれば、以前に観たであろう『楽屋』と常に比較される運命の、ある意味、難易度の高い演目だが、岡崎演出の本舞台は、コロナ禍対策→上演時間短縮のため、セリフを多少カットした?以外は、極めてオーソドックスな、だが劇的に展開した65分。
良い時間を過ごせた。
演技陣では、これまで積み上げて来た(「役柄」ではなく)リアルなご自身の役者としてのキャリアを感じさせた箕輪菜穂江さんの女優Cが大変印象深かった。