最新の観てきた!クチコミ一覧

32061-32080件 / 189884件中
はみだしっ子~White Labyrinths~

はみだしっ子~White Labyrinths~

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2020/01/08 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

原作は「全く知らない」での観劇でしたが、原作に対して本当に本当に真摯な劇団さんである事は重々承知。
なので「はみだしっ子」の世界観、しっかり伝わったと思います。
更にStudio Life独自のビジュアルもミックスされるので、浮世離れした確固たる世界がそこに生まれていた というか。

再々演ではなく続々編(パート3)という事で、その支障もほぼ感じる事なく観進められましたが、やがて立ち位置が今一つハッキリしない大人の登場人物が2名ほど。
気になる存在でしたが、混乱する程では無く、ここは憶測で我慢。

少女漫画というジャンルは、ほとんど読んだ事がありませんが、四人の少年を主人公にして驚くほど壮絶な展開。
おそらく本作が全体のストーリーの中でも、少年たちの運命が大きく混乱する激動のパートだったのでは。と思わせ 強盗殺人犯を発端にした皮肉な連鎖、それでっ、その先どうなるっ!の道半ばにてto be continued・・・あぁ~そんな無体なっ
つまりはパート4につづく、か・・・パート4って!
やっぱり「原作に忠実なStudio Life」 本当に真摯な劇団さんです。

きたからかえる

きたからかえる

劇団異空間

スタジオ☆異空間(愛知県)

2020/01/18 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/01/18 (土) 14:00

予習してかなかったんで、はじめ最初のシーンとのつながりがわからなくて、何この舞台って思っちゃったけど、それがわかってあ~ぁ..................と、親の心を知る。
今回は、いつもよりちょっと勢いが足りず感動が薄かったけど、いい話でした。

NIGH

NIGH

劇団粋雅堂

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度

鑑賞日2020/01/16 (木) 19:00

価格3,000円

レトロSF的な世界観だけは伝わるが、作家さんの脳内にあるであろう時・場所・状況が明確に伝わって来ないし、上演時間の9割以上(?)鳴っている生で操作する電子音が集中を妨げるので何が何だか……(白目) 作家さんとのセンスが合わなかったようで。

その電子音は決して「音楽」ではなく、短いフレーズであったり単音を間隔を空けて鳴らすものであったりで台詞への集中を妨げる「ノイズ」にしかなっていず、台詞だけを聞かせると何らかの不都合があるのか、台詞だけで訴える自信がないのか?という疑問がずっと継続。(後から電子音の主が主宰だと知って「あぁ、なるほど!」(毒))

また、開演前パフォーマンスの後始末で開演が4分ほど押すというのは本末転倒では?ただでさえ2時間を超える上演時間(それが告知されたのも初日前夜)なのだから定刻に開演するよう努力すべきだろう。

あと、アフタートークも本編に関することはほとんどなく、お友だちとのロボット談義みたいだったのもいかがなものか。ここまで不毛なアフタートークは初体験。

さらに、「開場は開演の30分前」だけで受付開始タイミングの情報が一切なく(当日、会場前に掲示されただけ)、受付開始が開場と同時なら百歩譲って理解しないでもないが、受付開始がそれより早いのにその旨を事前に告知しないことにスタッフの神経を疑う。
そう言えば客席担当スタッフ(2名)も、空席を把握して客を誘導するようなことは一切せず、ただ立っているだけの「お飾り」だったし。

NIGHについてはチラシに説明がある(σ(^-^) はチャペック「RUR」のロボット的なものととらえた)が、例えば22世紀初頭人類が他の星への移住を始めた(あるいは移住を余儀なくされた)頃であるとか、軌道エレベーターの説明とか、船・列車と呼ばれるものが宇宙航行手段のことであるとかの説明が当日パンフレットにあればまだ少しは理解できたかもしれないが、それすらないのは主催者側の怠惰以外のなにものでもない……というか、そこまでの余裕がなかったらしいが。(猛毒)

そして知人から聞いたところによれば、これでも以前よりは相当改善されたそうで、いずれにしても「一見客」には決して向かない作風であると思った。

「朝日のような夕日をつれて」

「朝日のような夕日をつれて」

株式会社STAGE COMPANY

本所松坂亭(東京都)

2020/01/14 (火) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

とても元気で面白い舞台でした。コメディ仕立てですが、テーマはしっかりしていて。勝手に想像していた内容とはよい意味で裏切られ、2時間弱あっという間でした。役者の皆さんの熱量も半端なく、バンバン伝わりましたよ‼️心に響く作品でした。次回も期待ですね‼️良かったです‼️

スノー・ドロップ

スノー・ドロップ

感情7号線

劇場HOPE(東京都)

2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/01/11 (土) 14:00

例え「現在」が変わらなくても…
もう一つの並行世界に希望を託した苦しくも美しい物語。
以下、ネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

今年最初の観劇。

田中愛実さんからご招待を受けてお邪魔しました。
予約を入れてからは一切の情報を遮断していたので、どんな話なのかはフライヤー以上の
内容は分からないままに観劇。

まさかのタイムトラベルものだったのにはビックリ。
過去にメールを送るという設定は、奇しくも年始に暇を持て余していたときにやった
某有名アニメの原作ゲームでも登場するので、そう言う意味でも驚いてしまった。
巡り合わせってのはあるんですなぁ。

タイムトラベルものはそれこそ多くの作品が存在するので、話としてはどれも似たり
寄ったりになってしまうけど、本作は厳密に言えばタイム「トラベル」ではない。

出来るのはあくまでも「過去にメールを送る」事だけ。
作中でも真白が言うように「逆タイムカプセル」でしかない。

もう一つ面白いなと思ったのが、過去にメールを送ったところで、未来が変わるわけではなく、
新たに並行世界が出来ると言う事。

だから作中表現で言うところの世界Aはもう変えることが出来ない。
けれど、その世界の悲しみを埋めることは出来なくても、その悲しみのない世界Bを作ることは
出来る、、、かもしれない。

その可能性を信じて奔走する真白たちの姿が痛々しくも美しい。

我々観客は世界Bの2026年を知っている。
けれど世界Aに住まうものは、それを知ることは出来ない。

本当に桃花は救えたのだろうか?
確かめようのない事実に、色んな思いはあったと思う。
けれど世界Bが、彼らの望むものになっていると強く信じる彼らの姿は眩しかった。

とは言え、世界Bが本当の意味で、あるべき姿を取り戻すのは2026年。
桃花を助けるためとは言え、多くの仲間を巻き込み、そこに亀裂を入れざるを得なかった
真白たちの苦悩は想像を絶する。
6年だもんなぁ、、、真実が明かされるまで。
長いよね、、、

タイムトラベルものって、どうしても時系列が激しく動くから、演劇のように背景をイジれない
ジャンルでは過去や未来の表現が難しいと思うんだけれど、本作はそう言う意味では世界Aと
世界Bを並べる事で、分かりやすく表現されていた気がする。

ただ屈託のない笑顔が弾ける世界Aに対して、世界Bはどうしても澱んだ空気が立ちこめる。
この辺りのギャップの付け方が巧みだなと思いつつも、私は胸を締めつけられておりました。

世界Bの2026年は、はっきりとは説明されない。
6年という時間は長く重いけれど、願わくばかつての仲間は何らかの形で繋がっていて欲しいなと
思わずにはいられない。

私はネガティブで後悔しがちなタイプだけど、なぜか「あの時に戻りたい」とか「あの時こうすれば
良かった」と言うのがあまりない。
けれど、こういう仲良し大学生たちが登場する演目を観たときは、大学生活をやり直したいなって思う。
もっと勉強したいし、もっと楽しく遊びたかった。
そう言う意味でもこの作品は印象に残ったかな。

それにしてもこのお芝居、素人目に見ても、すごいなと思ったのは、役者の皆様の動き。
本編中、結構長い時間が逆再生に費やされるんだけど、あれってかなり難度が高い動きだと
思うんだけど、あまりにも、皆さん、あっさりとやってのけておられたので、そうでもないんだろうか。
私からすると、驚異的な動きで、結構見入ってしまった。

後ろ歩きで、背の高い純一は頭をドアにぶつけないだろうか、ぶつからずに泥棒とシロの間を縫って
戻ることが出来るんだろうかと、余計なお世話をしてしまうことも。
早着替えもすごかったしねぇ。ちょっと目を疑うくらいに早かった。

そういう意味ではホントにびっくりしたのが二ノ宮が壁に穴をあけるシーン。
いや、もう、あれイリュージョンですわ。
ほんと一瞬で額縁をどけて、さも、今、穴が開いたように見せるあの早業はすごかった。
しかも世界A、B、二回あったしね。
上演中だけど、拍手をしそうになってしまった。

令和二年の記念すべき観劇初めに拝見させて頂いた本作。
おかげさまで気持ちの良いスタートを切れました。
役者の皆様、劇団関係者の皆様、素敵な舞台をありがとうございました。
そして、田中愛実さん。
ご招待いただき、本当にありがとうございました!
すれ違いざまのご挨拶でごめんなさい!
寓話のゴーグル

寓話のゴーグル

Pave the Way

劇場MOMO(東京都)

2020/01/13 (月) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

序盤は ありがちな感じ?と思ったけど、どんどん予想を裏切ってくれて 惹き付けられて、せつなくて、いい話でした。演者も良かったです。

ストリッパー物語

ストリッパー物語

URAZARU

オメガ東京(東京都)

2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ストリッパー物語は初見 いい話ですね。演者もよかったー。

Cymbeline -シンベリン-

Cymbeline -シンベリン-

OKAMI企画

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2020/01/18 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/01/19 (日) 13:00

130分。休憩なし。

ネタバレBOX

後日記載。
ベルナルダ・アルバの家 

ベルナルダ・アルバの家 

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

他人同士でもドロドロするような女性たちの葛藤が家族関係の中で繰り広げられるという重さが、演者1人1人の安定した演技によって表現されており、しっかりと芝居を観たという感覚でした。本当に充実した時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

雉はじめて鳴く

雉はじめて鳴く

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/01/19 (日) 14:00

 iakuの横山拓也が俳優座に書き下ろした2作目。横山脚本にしては、かなりシビアな展開になっているが、最後は人間を信じていると言えるものになっている。とある高校の37歳女性教員の浦川は、担任するクラスの生徒で、副顧問をしているサッカー部の新キャプテンである、家庭に問題を抱える生徒の健の話を度々聞いているが、実は不倫もしている。新たにスクール・カウンセラーが来ることになって、物語が動く……。横山の作品にしては珍しく「悪い人」が出てくるのだが、それも已むを得ないと思わせる展開は巧い。しかし、結局は健が救われたのか、よく分からない展開が切ない。タイトルは七十二候の一つだが、健の思いを表わしているようだ。
 ただし、教頭をちょっとピントがずれた人物として描いているが、実際の学校は校長より教頭(今は副校長と呼ぶことが増えている)を軸に動くことが多いのが現実に思える。

NIGH

NIGH

劇団粋雅堂

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/01/16 (木) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度

不快な2時間半。音響意図が不明。
上手い役者は見栄えがよかったが全体的にちぐはぐ。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★

再演も観れてよかった

会社の人事

会社の人事

一般社団法人横浜若葉町計画

WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)

2020/01/12 (日) ~ 2020/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/01/17 (金) 19:00

 初めて訪れる劇場で、興味深い作品を観た。ゴドー風のオープニングから、中年男性3人(龍昇・塩野谷正幸・大西一郎)がバーで語り合うシーンに移る。男の一人は定年を迎えるというので、時間軸が前後して、平成の間に起こったのさまざまな出来事を回顧する一方、若い3人(丸山雅也・服部容子・牧凌平)が不思議な物語を紡ぐ。リーディングから始めてレパートリーにしようという試みだそうで、タイトルから予想されるのとはちょっと違った面白い舞台になっていた。役者として大西一郎を観るのは多分初めて。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

12日20時回が良かったので、おかわり!で、18日15時回を拝見。

ネタバレBOX

12日(陪審員2号~6号の後部座席)、18日(8号~12号の後部座席)と、席の位置を180度変えてみて得られた感想2点。

まず第一に
既知の6人(安藤悠馬さん、神野剛志さん、夛華正幸さん、長野耕士さん、村松ママンスキーさん、吉田覚丸さん)は勿論のこと
本公演が初めての6人(金田一央紀さん、小林勇太さん、坂本七秋さん、たかぐちさん、田中零大さん、服部紘二さん)も含めて
小劇場演劇のフィールドで(も)トップクラスのチカラを有するだろう役者さん達の存在を、改めて認識させられた。

それから、(これをやると作品のテーマがブレるんだが…)「陪審員5号」役の役者さんに、役柄としては登場しない「スラム街育ちの容疑者の少年」役との二役で演じるバージョンも観てみたいな、と劇中何度も感じた。そう思わされるほどに、セリフの無いときでも、同じスラム街育ちの者が世間からの冷たい眼差しに対して有する葛藤のさまを醸し出していた、安藤悠馬さんの「存在感」を高く評価したい。

【配役】
陪審員1号(陪審員長。学校の教師でフットボールのコーチ)
…吉田覚丸(よしだ・かくまる)さん(3号、10号ほどの確信はなかったものの、やっぱり1号役だった♪)
2号(気弱だが、冷静な判断もできる銀行員)
…たかぐちさん
3号(会社経営者。絶縁中の息子への愛憎が、容疑者の青年に重なってしまう)
…神野剛志(かんの・たけし)さん
4号(常に物事を冷静に判断する証券ディーラー)
…小林勇太さん(はまり役!)
5号(容疑者と同じスラム育ち故に、容疑者の出自に対する10号の偏見に徐々に怒りを募らせる)
…安藤悠馬さん
6号(塗装工。討議が進むにつれて冷静な判断を下すようになる)
…田中零大(たなか・れお)さん
7号(容疑者の運命よりもヤンキースの試合が気になる)
…金田一央紀(きんだいち・おうき)さん
8号(建築家。容疑者の有罪に合理的な疑いを抱いた唯一の人物。米国民主主義の体現者的キャラ)
…坂本七秋(さかもと・ちあき)さん
9号(原作では高齢者だが、本作では高齢者の父親を持つ壮年の男性)
…村松ママンスキーさん(原作と異なる人物設定で、どうやって高齢者の心情を説明できるかな?と心配したが…杞憂でした)
10号(中小企業の経営者。スラム街出身者や移民への偏見に満ちた人物)
…長野耕士(ながの・こうし)さん
11号(移民の機械職人。米国の民主主義に理想を抱いている)
…夛華正幸(たか・まさゆき)さん
12号(人の意見に流されやすい付和雷同な広告マン)
…服部紘二さん
係官…池田智哉さん
ストリッパー物語

ストリッパー物語

URAZARU

オメガ東京(東京都)

2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

「青」チームを拝見いたしました。役者さん達の熱・熱・熱演に最強を誇る私の涙腺調節機能が見事に破壊されてしまいました。

ネタバレBOX

堕ちるところまで堕ちると決めたシゲさんと明美ちゃんの、一途な愛の物語でした。
明美ちゃん、みんなの事ばかり考えて、体がボロボロになるまで働いて、でも自分のせいでシゲさんの奥さんや娘さんに何度も何度も謝って・・・。
思わず客席から「明美ちゃん、もういいよ」って声をかけたくなりました。
舞台では音響効果が素晴らしく、70年代の名曲が胸にささりまくりました。特に松山千春の「銀の雨」。曲の中の女性があまりに明美ちゃんとかぶり、完璧にやられました。
イケてるともだちX

イケてるともだちX

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2020/01/11 (土) ~ 2020/01/13 (月)公演終了

満足度★★★★

好みがわかれるところかもしれませんが、自分的には『イケていました!』。
オタク女子の世界とか、何となく突然転校してきて転校していくお友達とか...
主宰の実態が徐々にわかってきていたところだけに(伏せておられるようなんで、あえて詳しく書きませんが...)楽しく拝見させていただきました。
土曜日とはいえ、スズナリにあんだけ動員できるとは...実力かなりつけてきている?毒きのこちゃん?!

岸田さん短編やろうよ

岸田さん短編やろうよ

ちーちゃん短編をやろうよ

下北沢 スターダスト(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/18 (土)公演終了

満足度★★★★★

ステージ上の工夫がスゴイ!
イケている演出家はステージを空白にしないのかも?
日澤雄介氏はステージ上に巨大な標本瓶を多数置いたことがありますが、これまた新しい趣向?!
空間を利用した感じですね。
そしてやはり『古くて新しい!岸田國士』
岸田脚本が現代にビビッドに蘇った感じがしました。
スターダストも案外 良い会場かも??
次回も楽しみにしています。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

「十二人...」何回目になるか?ですが、やはり面白い!誰がやっても面白い作品なのだろうとは思うのですが、やはり一段と面白かった。熱演もさることながら、客席も満員御礼でして、このところミラクル盛り上がってます?
そんな感じの公演でした。
シアター・ミラクルも頑張ってほしい!
(確かに、ナイゲンってここ発祥な気もしましたね)

スノー・ドロップ

スノー・ドロップ

感情7号線

劇場HOPE(東京都)

2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

キャストがとても若くてなおかつ魅力的!今の大学生ってこんなライフスタイルなんだなあ...って思いました。将来が楽しみな団体ですね。

グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~

グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2020/01/18 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

 どうしてあのような表現方法が採られたのだろう。自分には分からなかった。でも、現実の世界から距離のある寓話の世界をイメージさせてはくれました。
 ほとんどが白一色でしつらえられた世界において、色相や彩度のある存在は、メッセージ性の強いものと推察されたのですけれど、酌み取れない自分が悲しい。緑に変わる木や、海のように寄せてくる青など、印象は強かったのですけれどねぇ・・・上部に現れる字幕と台詞との間に二面性はあるのかとか、表に見えている演者と影を演じている者との間に二面性が認められるのかなど、気にしつつ観ていたのだけれど、これらについても酌み取れない私。見守り支援してくれる者がアコーディオンを弾いている意図も分からない・・・うーん、いろいろモヤモヤしたものを抱えて帰途についた私なのでした。

ネタバレBOX

 「たくさんの名を持つ者」(以下「悪魔」という。)が写楽の「江戸兵衛」の手のようなポーズを何度もしているのが印象的でした。そうそう、姫の父が悪魔を確認しようとして鏡を顔の左前方にかざすのに、悪魔は自分をのぞき込むように鏡を持つところも印象的でした。
 姫の父と悪魔との契約は、「まばたき」という、不随意な運動によって成立してしまいます。そしてこの契約は「古いリンゴの木を3年後に供出する」という姫の父の思い込みに基づいて結ばれたものです。後になって、契約の意味するところが姫を供出すると言う内容であったことを知ってなお同契約を追認した姫の父は、その後、悪魔の言うがまま、姫の手を切り落としてしまいます、そんなことまで契約してはいないのに・・・
 この行為は、悪魔によって改ざんされた王からの手紙を読んでも、そこに記された指示に従わなかった庭師の態度と対照的に見えました・・・
 そういえば、役割として7年もの間戦争をしていた王が、その一方で、子を慈しむ心情を示すのも対照的といえば対照的と言えそうです。
 人の行動は、意図せず行ってしまったものや、無知や思い込みに基づいて行ったもの、矛盾を内包するものであることがままあるのでしょう。そんななか、自分のあるべき状況が分からない森の中にいるようなときでさえ、姫も、そして王も、食べ物は欲っします。食べ物は、考える前にというか、生きるために本源的に必要なものとして描かれていたように思えました。
 最後に、長く記憶にとどめておくべき言葉として示された「奇跡は今も起きている」旨のメッセージは、苦しい状況下にあっても、抱いておくべき「希望のようなもの」として提示されたように響きました、まるで食べ物のように。寓話も同じようなものとして位置付けられるべきものなのかもしれません、日々生きていくための糧のように・・・

このページのQRコードです。

拡大