最新の観てきた!クチコミ一覧

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トタン屋根でスキップ

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ここ風

シアター711(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/02/05 (水) 19:00

座席1階3列5番

価格3,500円

老若男女、誰が観ても楽しめそして泣ける作品です。
11日(火)まで上演中なので下北沢に買い物の序でに
何か観ようと思って迷っている方などにも是非お薦めです。

ネタバレBOX

とある少し小さな町の喫茶店で起こる人情味溢れるハートフルコメディ
隣人や常連さんの個性も強く楽しく。
劇中の関西弁も優しく染みます。
照明の優しい使い方もポイント♪
マスターと娘のマグカップとかにも注目すると楽しいです♪
苺と泡沫と二人のスーベニア

苺と泡沫と二人のスーベニア

ものづくり計画

上野ストアハウス(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

チケットプレゼントで拝見。約90分だけど、間延びした印象を受けるのは、シーンチェンジのタイム感がやや一本調子に思えるからか。あと回想シーンの処理も今一つ。前回の「夜を、徘徊。」は、暗転でテンポを切らずに照明の切り替えだけでシーンを変えていくオムニバス映画っぽい作りで、そこが面白いと思ったのだけれど、今回はみなみと研二郎の関係がメインっぽいのに、そこがうまく浮き出てこないなあと。

ネタバレBOX

しかし、チケットの価格帯も違うし、作・演出も(いつもと違う)映画監督の人ですよと明示してあるのに、それをいつものものづくりと違うから云々と言われても、劇団は困るだろうなあ。
コタン虐殺

コタン虐殺

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2020/02/01 (土) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/08 (土) 19:00

 流山児事務所と serial number の詩森ろばの合体は、4年前の『OKINAWA 1972』に続く第2弾だが、優れた社会派エンターテインメントだった。アイヌ問題を題材に、17世紀のシャクシャインの戦いを軸に、1974年の白老町長刺傷事件も扱う展開だが、現代のすすきののキャバレーも登場させるなど、シリアスな部分とエンターテインメントのバランスがよくとれている。出演者の急病で配役の変更など大変な部分もあったようだが、それを感じさせない舞台だった。

苺と泡沫と二人のスーベニア

苺と泡沫と二人のスーベニア

ものづくり計画

上野ストアハウス(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

もの作り計画ということで、かなり期待して観劇。前作の瀬戸の花嫁やその前の天狗ラジオの感じで拝見したので、少し違うと思ってしまいました。本作は若手で元気よく演じられていて、よかったと思いますが、心に響く、共感できる部分は少し表現しきれなかったかなという感じでした。27歳もまだまだ若いので、若いうちはいろいろできる的な内容も少しだけ違和感かな。今後の皆さんの活躍に期待です。

トタン屋根でスキップ

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ここ風

シアター711(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/02/07 (金) 19:00

本当に観て良かったと思える舞台でした。
観てから二日経っているけど、内容が色褪せずに残っている。視覚と心に。

トタン屋根でスキップ

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ここ風

シアター711(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

とてもよい作品でした。関西弁のテンポよい会話で始まり、笑いありそして涙ありのあっという間の2時間弱でした。セットもとても良くできていて、臨場感ありました。役者の皆さんのお芝居も、会話から内面も見え隠れして、茜さんの明るさが反対に切なく感じたりして。とにかく見所たくさんで、ここ最近で、とてもよかったと思える内容でした。次回も期待しますね。好きな団体の一つになりました。

苺と泡沫と二人のスーベニア

苺と泡沫と二人のスーベニア

ものづくり計画

上野ストアハウス(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

若手の役者さんを中心にしており,いつものメンバーのものづくり計画の芝居ではなかったからか?ストーリーにも感動や意思を伝えるものはなく,ただの観劇で終わってしまい,ちょっと残念な芝居であった。

成り果て

成り果て

ラビット番長

紀伊國屋ホール(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/08 (土) 13:30

素晴らしかったです。

ネタバレBOX

物語の最後の方の主人公とAI ジーニアスの対局で、主人公が、弟子が必死に作ったソフトが見つけたジーニアスの弱点を突かずに破れたのはどうかと思うけど、勝つことを重視しているAIには出来ない、「魅力的」という選択肢を選んで、ファンの心を掴んで破れた事で人間だからこその意味をみせられて胸が熱くなりました。
内容が素晴らしかったのに、最後の挨拶(普通の事を言った)が酷すぎて、熱くなっていた心が一気に冷えて、感動がふっとんでしまって残念でした。
ゲキぴよ〜ひよっこ演劇祭2020〜

ゲキぴよ〜ひよっこ演劇祭2020〜

演劇企画団体ひよっこ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

残念ながら合いませんでした。この先どうなるんだろうって関心を持つことが出来ず、作品に入れませんでした。

-127birth

-127birth

こわっぱちゃん家

シアター風姿花伝(東京都)

2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

重いテーマの割に芝居が激し過ぎないのが良いと思う。
ストーリーはシンプルだけど、男女で受け止め方が全然違ってくるんお芝居なんじゃないかな。

おんにょろ盛衰記

おんにょろ盛衰記

糸あやつり人形「一糸座」

座・高円寺1(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

演出家としての名前はよく聞いていた川口氏の本格舞台を初めて鑑賞。上手花道に謡い方と太棹の弾き手が二名ずつ、下手側には敷物の上に太鼓と鳴り物の演奏者。おんにょろ役に元唐組俳優丸山厚人、他は黒衣裳で人形を操る。途中、京劇あり、大蛇のうねりの舞いあり。伊藤雅子の装置の特筆は舞台下手上方に吊られた、うねる曲線で切り取られた大きな板。背後の黒にくっきり浮かんでいる。照明の当りで見え方が変わるが、後半、村人が喋くる場面でふと、板の輪郭が裏返し、周囲の黒部分が山、境界が稜線に見えた。
「おんにょろ」は以前戯曲を読んだが舞台は初めて。糸操り人形劇である事、語りや音曲の使用により、民話的世界がうまく舞台化されていた。

ネタバレBOX

追記するのは「作品」と「演出」について。以前戯曲で読んだ時、木下順二のうまい筆運びは終盤に「劇的」な瞬間を作ってはいる、だが「そうならない展開」もあり得る所を敢えてそう運ばせた意図は抽象的な思考に属し、民話風を装っているがどうも知識人的であると感じた。その事を芝居を観ながら思い出した。
おんにょろという馬鹿力を持つ無法者は、村人にとっては他の厄介者、「虎狼」と大蛇と並ぶ三大災難なのだが、おんにょろは村人におだてられて虎狼、そして大蛇を倒す。大蛇の時は、村人がうっかり口を滑らせた「もう一つの厄介者」の事を教えろと迫り、乱暴をするが、虎狼を倒して来たばかりで疲労のさなかにあるおんにょろの闘争心を村人らは炊きつけ、大蛇退治に出掛けさせる。大蛇退治の様子を見ていた村人らは、おんにょろが大蛇の体に摑まって湖の中に入って3日も出てこない事を確認し、おんにょろと大蛇が相打ちして双方とも果てたと判定、村に帰って祝いの儀を行うこととする。だがおんにょろは大蛇を倒し、草っぱらに放り出されてそこで2日間昏々と眠っていただけであり、村人が宴を催そうとしている時にやって来る。その前に湖に貼り付いていた村人らが一計を案じて、村で待っている者たちに「おんにょろが来たぞ」と触れてひと泡吹かせ、その後朗報を聴かせて安堵させてやるというドッキリを計画。
「劇的」はこれに続く展開で、「おんにょろが来たぞ~」が嘘と真の両面持ち得る事の劇的がある。そこから本丸の劇的へ。おんにょろが「もう一つの厄介者は誰だ!?」(それが人間である事を前のやり取りで聞いている)と迫ると、先程から肝を冷やしながらおんにょろと話をしていた長老が、ついに「それはおんにょろの事だ」とやけくそに告げてしまう。おんにょろは立ち尽くす、というラストだ。
虎狼も大蛇も、おんにょろも人間とは言え、架空の世界(フィクション)の住人である。そしてこのドラマは、村人たちと、おんにょろの二者の関係の物語で、村人の方はどこまでも平坦な現実そのもので、変数はおんにょろ、これが何を象徴するのかを劇の進行で見極めようとして行くことになる。
村に貢献したと思っていた自分が、退治されるべき厄介者とされていた、という逆転は、即ちおんにょろの側に身を置いた、「一人称おんにょろ」としての「劇的」瞬間である。従って観客はこのラストを、おんにょろに肩入れして眺める事になるのだが、そうする事によって何を読み取るかを考えるに、「善意」が(自業自得であるにせよ)「受け止められなかった」という哀しみであり、それを導き出している己自身と、人はつき合っていかねばならない・・・といったところ。
ところが彼は「善意」でそれを行ったのか、そもそも「善意」とは何か、と問えば、虎狼を退治すれば称賛される、自分のグレードの高さを誇示できる、それによって己の欲求をより遂げやすくなる、つまり彼は「権力」を欲しがった、とも解釈可能。ただし「承認欲求」は誰しもあるもので人間的そのもの、単に彼はそれを表わす方法を「知らなかった」だけなのだ、と診てみる。あるいは文化的な違いが解釈の違いを生み、差別の対象になったとも。「おんにょろ」を、例えば日本列島に勢力を形成していたアイヌ民族の末裔が(カムイ伝みたく)狼に育てられ、山に住むようになった・・そんな話を重ねてみる。それでもやはり無理がある。「象徴」としてのおんにょろは、しかし現実の表象である村人らには現実的な被害を与えていた事を戯曲は描いているので。
そんな訳で、最後に取って付けた劇的ラストを据えたこの作品だが日本演劇の古典の部類のようで。

演出について。作品の「欠陥」が、義太夫語りや京劇を入れ、また糸操り人形劇である事により乗り越られていたが、丸山厚人という特権的肉体はおんにょろという役にとってはどうだったか・・面白い試みではあったが「どこか抜けている」感のあるのがこの戯曲には助けになる所、鋭さを持ったやり手二枚目のキャラでは中々難しかったのではないか。休憩前のステージ側照明を落とさない演出、ラストの作りはもう少しサッパリした切れ味が欲しかった。
沖縄世 うちなーゆ

沖縄世 うちなーゆ

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2020/01/25 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

古川健氏の新作戯曲を久々に。青年座、昴、文学座、「斜交」と、評判の聞こえた書下し作品はいずれも見逃したが、今作はテーマが沖縄という事で足を運んだ。
手堅い印象のある小笠原響によるタイトな演出であったが、難点を先に言えば演技面で人物に入りづらさを覚えた。作品へのこだわりと制作(集客)面と、バランスを考えつつのキャスティングも悩む事だろう。
歌い手・島田歌穂が一つの目玉ではあったが(といっても披露されるのは島唄を鼻歌程度)、技を持つ俳優ゆえか、それとも演出か、技巧的・作為的演技は魅せるが、その時その人物に「なっている」のでなく「見せている」、役と役者との距離を感じる箇所が気になる。意図明確な場面での作り方は流れるようだが、最後は人物そのもの、そこに確かに誰それが居る・・その確信に勝る娯楽はない(と最近どこかで書いたが)という意味で、主要人物だけにもう一歩深い彫りが欲しかった。それは他の俳優にも散見されたのだが、古川健の大人しめの台詞運びが「書き切れていない」のか、台詞の背後を「読み切れていない」のか場面処理の問題かか・・勿体無い感があった。
この作品の命は、瀬長亀次郎(沖縄戦後史で最も著名な政治家)をモデルにした島袋亀次郎が、沖縄人民に向かって語り掛ける言葉である。島袋役の下條アトムが、彼が人心を掴み、鼓舞し続けた演説を生の声にした。この芝居の要はこれに尽きると言って過言でない。
ドラマの構造は圧政に屈せず道理を訴えていく勇気を鼓舞するこの演説の、背景としての人々の暮らしがあり、その事がまた演説に反映されていく関係にある。願わくは平場のエピソードが、「人々の暮らし」として普遍性をもって見えて来たかった(彼に繋がる人らの逸話は史実がモデルなのだろうけれど)。

見終えて思うのは、「大和」の罪の裏返しとも言える土地であり、一つのテーマでもある「沖縄」を語る難しさ、そして大事さ(無論ヤマトンチュにとっても)。東演「琉球の風」(中津留章仁)、文化座「命どぅ宝」(杉浦久幸)、そして今作。もっともっと語られたい。

成り果て

成り果て

ラビット番長

紀伊國屋ホール(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

 満席状態であったが、場内整理も手際良くスタッフがテキパキ動き、適切な声掛けをしてくれるので大入りにも関わらず混乱がないのも良い。
 幕開き前には男女ペアの棋士による将棋解説も板上で行われ、将棋及び将棋界のアウトライン、ルールなどを分かるようにしている点もグー。幕開き後は、場転の殆どを1階、2階の明暗転でやっているので場面転換が非常にスムースに運び観劇しやすい。無論、こういった流れの中にも変化をつけている場面があったのは流石である。この劇団の演目は今の所一応4つということができようか、今回扱われている将棋、少し前から今後もこの国ではハッキリ傾向の出ている老齢化社会問題(殊に介護)、野球、そしてノワール(人間の自然破壊の齎す自然からのしっぺ返し)、更に5番目の用意もあると自分はみているが、今ここでは明かさない。(追記2020.2.9 23:46)

ネタバレBOX

 何れにせよこのホールに出られるということは、メジャー劇団として業界に認められたと言っても良かろうが、無論、表現者の世界はそんなに甘いものではない。この劇場の舞台に立ったということは、表現する者の宿命として現代ならワジディ・ムアワッド、エドワード・ボンドを始め、唐十郎、別役実などの現役先輩諸氏。寺山修司、井上ひさし、つかこうへいら亡くなりはしたが数多くの作品が上演され続けている諸先輩、阿部公房、木下順二、三好十郎、秋元松代ら錚々たる大先輩を含め今後、古今東西の劇作家の作品群(近松門左衛門、鶴屋南北、観阿弥、世阿弥、ソフォクレス、アリストパーネス、シェイクスピア、モリエール、ラシーヌ、チェーホフ、イヨネスコ、ベケット、サルトル、ブレヒトといった天才たちと)と戦う為のとば口に立ったということだ。総て才能ある表現者は、有史以来の時間・空間を相手に世界を見据えて戦う宿命を負う。日本という小さな国の現代だけでなく世界の時空で羽搏いて欲しい。座長のパースペクティブもかなり広かろう。若手もドンドンチャレンジし、座長を脅かす存在になるよう己の才能を磨き続けて欲しい。
 今作に戻ろう。時代は日本でも漸く電網空間(現在のサイバー空間)が意識され始める頃1990年代中盤に差し掛かる辺りから2000年辺りと考えて良かろう。ウィンドウズ95が発売され日本でも電網空間が一挙に拡大した前後であるが、ユニックスから発展したマックOS,ウインドウズOS,リナックスをはじめとした様々なOSの発展、CPUの発展が話の背景にあるのは無論のことであり、加えてネットワークの発展、ブラウザの発展も一々の説明は為されていないがあることは、観客の皆さんも体験上分かるであろう。(そう期待してもいる。)実際、良いか悪いかは兎も角、インフォーメイションとテクノロジーの進歩は最早止められない。量子コンピュータも配線を量子レベルにまで細くできれば実用化が見えてこよう。そうなれば現在のスパコンなど直ぐ博物館行きである。(オンオフに関しては既にラボ実験に成功例があると聞くし、先だっては量子コンピュータに有利な計算であったとはいえスパコンに買ったとの報道が世界を駆け巡ったことはご存じだろう。)
 但し、これらの技術的進歩を例えどれだけ緻密に正確に描こうとも演劇作品にはならない。人間が介在してこなければ、人々の共感を誘うことは難しいからである。「ターミネーター」のような傑作でも、そこに人間的ドラマを観客が読み込むからヒットしたのであり、それ以外ではない。今作でも、師匠・森の優しさ暖かさと、天野兄妹の兄・高志の森の影響を受けたような優しさや思いやりと勝負の世界の非情、将棋ソフト・ジーニアスを開発した山元と高志との微妙な関係、高志と桂子との切っても切れない関係と兄の無念を晴らそうとするかのように女流名人の座確実と言われながら敢えてより厳しい奨励会の道を選び然も女性初の奨励会出身プロ棋士となった桂子の活躍。最強将棋ソフト・ジーニアスを破りコンピュータとプロ棋士の対決に一役噛んだ高志開発の将棋ソフト開発と高志の癌による死など人生の重大事がこれでもか、という勢いで襲い掛かる。
 その果てラスト、師匠とコンピュータの対決、この劇団の本質、人間を描くことと技術文明の齎すもの・こと・利害との対決でもある。殊にこの作品のよって立つ時代に急速に伸長した新自由主義経済即ち新植民地主義経済は、人々の生活を利便化すると同時に最低賃金の値を世界水準にした。大分以前にも指摘したが、世界中に張り渡されたネットワークによって、ネットワークによって繋がれた殆ど総ての世界から、資源、労働力、運搬その他、製品化する為に必要な諸々を世界で最も安い所から調達できるようになったのである。この結果、製造業ではなく、作るから売れる製造業から、売れるから作れる販売業に資本主義自体がシフトし、更にそれら企業の金融面を管理する金融業が世界経済を仕切るようになったという訳だ。ところが、日本の阿保官僚及び自分の頭を用いて考えることも、民衆の心を理解できぬほど役立たずの政治屋どもも最早如何なる解決策をも導き出すことが出来ぬと思い込んで居る為に、軍事に走っているのだ。頭の悪い彼らにはお似合いだが、我ら主権者が付き合う必要などさらさらない。そのことを明文化し彼ら及び金融界、儲けることだけしか追及することのない資本主義を破壊、再創造せねばならない。現在我らが生きている社会の徹底的な再分析が必要である。このような人間的な価値を気付かせてくれる人間自身の作り出す営為の一つがちゃんと人間を描く演劇などの文化というものなのだ。
ゴールドマックス、ハカナ町

ゴールドマックス、ハカナ町

桃尻犬

OFF OFFシアター(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/07 (金) 19:30

テンポの良さが身上の掛け合いが素晴らしく
怒涛の台詞に惹き込まれていく。
中でも堀靖明さんの“ピュアで思い込みの強い”キャラが
存分に活かされていてとても良かった。

ラストがハカナ過ぎて思い出しても哀しい。
人の幸せってなんだろう?

ネタバレBOX

親に捨てられてから、年の離れた妹を一人で育てて来た兄・中條はじめ。
彼の人生はすべて“妹・小春のため”にある。
パチンコ屋しかないこの町で仕事をするため、
そのパチンコ屋に就職し、恋人もなく、妹の心配ばかりしている。

その小春は高校卒業を前に、兄から自立したいし、
自分のためにだけ生きているような兄がやや疎ましい。
自分の幸せを見つけて、と言っては兄妹喧嘩になる今日この頃。

職場の仲間も妹も、みんなで兄に恋人を当てがおうとする。
そしてはじめに一方的に告白し、同じパチンコ屋で働き始めた女、
るり子に白羽の矢が当たる。
やがて妹は家を出て結婚、兄はるり子と暮らし始める。
すべて上手くいったと思われた時、
驚愕のラストシーンが待っていた・・・。

まず役者陣の振り切れ方が素晴らしい。
怒涛の台詞をよどみなく繰り出し、価値観を激しくぶつけ合う。
堀靖明さんの、あの台詞回しが大好きだ。
”ヘンなキャラ”が”極端なピュア”になってしまう。
だから憎めないし、むしろ次第に共感していく。
その妹(神崎れな)も、兄の理屈に負けていない。
最後は自分の思うように家を出て結婚したのだから大したものだ。
パチンコ屋の常連で小学校の先生(徳橋みのり)もぶっ飛んでいて素敵だ。

そして登場からして異様な女・るり子(青山祥子)、彼女はサイコパスか?
中盤では、愛情のなせる業みたいに思ったりもしたが
あれはやっぱりサイコじゃないか。

結局はじめの幸せって何だったのだろう?
妹のために生きていた方が幸せだったんじゃないか?
あの結末、あれでははじめが可哀想過ぎる。
皆の意見に従って生き方を変えたら、あんなことになっちゃった。

あのハカナ町という名前は、彼のためにあるような気がする。
誰かのために生きたってきっといいのだ。
依存していても幸せならきっといいのだ。

真ん中辺のクイズ、あれは何だったのだろう?
あの演出の意図が良く解らなかったが、
はじめの価値観がひっくり返るには、一度死ななきゃならなかったのだろう。
それほどの価値観の強さが、堀さんの台詞にはあった。
だからハカナ町の哀しさが際立つのだ。









好きな子として、生きていく

好きな子として、生きていく

怪奇月蝕キヲテラエ

新宿眼科画廊(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/02/07 (金) 15:00

価格2,000円

女流棋界(←用語的にアリ?)振興のために元棋士である連盟事務員が考案した策の顛末。
その策もいかにもイマドキのものでありそうだし、女流棋士たちの変人ぶり……もとい、強烈な個性(爆)はマンガチックでありつつ「そういう人ももしかするといるのかも?」でニヤニヤ。
また、会話も随所に巧い(あるいは笑える)部分があって愉しい。

将棋・将棋界に疎くても当日パンフレットや劇中の台詞に説明的な部分があったりするので問題なし。(よって早めに入場して開演前に当日パンフレットに目を通しておくことを強く推奨)
暗譜(?)での対局場面などもあるけれど、駒の進み方程度しか知識のないσ(^-^) でも楽しめたし。

それにしても元々将棋が好き(そういう劇作家さんは複数いらっしゃるしその作品も観ている)というのではなく本作の為に学んだという三浦主宰、スゴいな。

ネタバレBOX

ちなみに女流棋界振興のための策とは、若い棋士をYoutuberとすること。

冒頭で2人の演者のうち1人がモノローグで語り、もう1人がその内容の動作・演技をする「当て振り」的な手法を駆使する。これって考えようによっては「二人羽織」っぽくないか?(笑) こういうの、好きだな。
野兎たち【英国公演中止】

野兎たち【英国公演中止】

(公財)可児市文化芸術振興財団

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2020/02/08 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

岐阜の劇場と英国の劇場による新作。約2時間20分、休憩15分含む。面白かった!国際結婚する男女の家族が日本で初対面。双方が問題を抱えており…。転換も展開もスピーディーで会話に説得力あり。説明しすぎないのもいい!ラストの余韻が持続。いいもの観た♪東京、岐阜の後に英国公演あり。

野兎たち【英国公演中止】

野兎たち【英国公演中止】

(公財)可児市文化芸術振興財団

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2020/02/08 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日。脚本も役者さんも素晴らしい。テーマも普遍的で飽きない。テンポやエンディングも私は好きです。キワドイ内容や表現もないので誰でも楽しめると思います。可児市さんありがとうございます。

ハルカのすべて

ハルカのすべて

ももちの世界

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/08 (土)

素晴らしかったです☆演技だけじゃなく音響までもが役者自身で表現するので絵面的にも地味になるかと思いきや、むしろ壮大な世界に感じる摩訶不思議な魅力に満ちた作品でした☆照明も最小限、衣装も白と黒のみとあらゆる視覚的要素を削ぎ落としてる分観客はより想像力を研ぎ澄まさせて観る事が出来るんです★遥が歩く場所が見る者によって様々な色、風景に感じる事が出来るのがこの作品の醍醐味だと感じました♪

成り果て

成り果て

ラビット番長

紀伊國屋ホール(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

将棋愛一本勝負の演劇。

居飛車穴熊を攻略する藤井システムなんて、さすがに将棋知らなきゃ何言ってるのの世界だと思う。笑

そもそも、棋士と呼ばれる人達と女流棋士は別物であるという、根本的な土台を理解してないと、初の女性棋士誕生というオチも響いてこないだろうし。

羽生さん五冠、ニコニコ、コンピューター3番勝負、ポケベル等、、時代の移り変わりの速さを実感させられる舞台でした。

紀伊國屋ホールの使い勝手はどうだったんだろう。
金にも成れる、歩が魅力のラビット番長さんが舞台を魅せるには少し広い感じしたけど、紀伊國屋ホールの常連に成ってもらいたいな~

成り果て

成り果て

ラビット番長

紀伊國屋ホール(東京都)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

池袋で見ていたのと違い後方からの観劇だったので舞台が遠い・・・
ストーリーはしっかりとしていて笑いそして時にほろっと泣かされ大満足でした。

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