
朗読劇「バケノカワ〜僕が君を守るから」
アルファポイント
万松寺 白龍館2階白龍ホール(愛知県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/15 (土) 15:00
朗読劇は初めてでしたが、本当に素晴らしかったです。
オープニングムービーも本当に良くて、何度も繰り返して観たくなるくらい。もし配信できるならして欲しいです。
劇中に使われている曲も雰囲気にあっていたし、後で歌詞を調べてみたら当て書きなのかと思うくらいぴったりでびっくりしました。
本当に素晴らしかったので、ぜひ再演をしてほしいです。
次回も必ず、観に行きます!

未来切符~カコとミライの6つの物語~ 【東京公演】
劇団6番シード
Geki地下Liberty(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
「ミライ」→「カコ」の順で観劇。
個人的には「ミライ」編の最初の2編がだいぶ好みでした。
作品それぞれのタイプがだいぶ違うので、好みは分かれると思いました。
ミライ編の『五輪…そのあとに』の古本屋の空間と雰囲気の流れが素敵だと思ったのと、
『絶滅した男』のぶっ飛んだ設定と、その展開にゲラゲラ笑っちゃいました。
アイドル→シャンソン歌手に変わっていく時間(と役者さん)の流れと、
そこに全力でオタ芸をする小沢さんの熱演はとてつもなく印象的でした。
カコ編は、なんとなく個人的にはしっくりときませんでした…
4点と3点の両方合わせると3.5点になりますが、短編ものなので3点にしておきます。
でも面白かったですよ。

雪のバッキャロー!!~富岡製糸場編後編~
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/01/30 (水) ~ 2019/02/04 (月)公演終了
満足度★★★
朴訥とした、古き良き時代の日本を支える一時代の田舎の情景。
『山のバッキャロー!!』の後編という事でしたが、単独でも楽しめる作品。
最後の雪が降る情景がとても印象的で美しいものでした。
ただ、作品の共通として「バッキャロー」って叫ぶ?シーンが必要なのかも知れませんが、
この作品で主人公の女の子(楠世蓮さん)が「バッキャロー!!」って山に向かって?
叫ぶのは、個人的には唐突というか無理矢理感が拭えませんでした。
作中では園芸会に向けて従業員達が一致団結していく姿はとても純粋で、
現代の様にテレビや携帯電話の普及によって日本全国が画一化されていないというか、
その地域ならではの優しい穏やかな空気感が心地の良いものでした。
作品を通して描かれている「演芸会の演目」は結局劇中劇として演じられる事無く、
観客の想像力に委ねられる訳ですが、例えばプロローグだけとか、クライマックスだけとか、
少しだけでも観られたら良かったなと思いました。
例えば観た後の聴衆の反応が観られるとか、後日談が少し描かれるとか…それが残念でした。
普遍的な「人が人を想う」という感情は、時代を超えて共通なんだなと改めて思いました。

aube版 銀河鉄道の夜
パフォーマンス演劇集団aube
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

成り果て
ラビット番長
紀伊國屋ホール(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
私は前の方の席で観劇出来たのであまり感じなかったが、確かに皆さんおっしゃる通り、紀伊国屋の大きさで、いつものようにはいかないようだった。さらにこの劇団独特のチームワークの良さや、互いが持ち合わせている空気のようなものが、あまりにも多すぎる客演さんたちの為に(小劇団が大きい劇場に出るためにはいろいろお家事情があるのは分からないでもいいが)上手く流れていない気がした。前回公演で劇団のみんなの演技がとてもよくなってきていたので、なおのこと残念な気がする。しかし、井保氏の演技があまりにも良かったので(初演を観ているにもかかわらず最後には森にうるっとしてしまった!)☆五つ付けてしまおう!またいつか紀伊国屋で上演できるよう、そしてその時にはオールキャスト劇団員で舞台に立てるよう、期待して楽しみにしております。

リアルファイティング「はじめの一歩」
ネルケプランニング
ステラボール(Stellar Ball)(東京都)
2020/01/31 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
見応えのある舞台でした。出演者のしっかり絞った筋肉!ついつい体が釣られてしまいそうな動き。端折ったストーリーだったけど、その処理が楽しかった。(出来ればパーツパーツでシリーズ公演で観たい気もするが・・・)気になった部分というと、一歩のリング上の変化、成長と実力が付いて行く過程の変化があまり感じられない事、試合中の動きにも王者を取ったものの凄みのようなものがプラスされると良いかなと思わないでもない(試合中の動きが同じようなものばかりだったように感じられた)。とはいえ客席とステージが近く感じられる魅せ方の上手い舞台でした。

朗読劇「バケノカワ〜僕が君を守るから」
アルファポイント
万松寺 白龍館2階白龍ホール(愛知県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
あえてジャンル分けするならサイコミステリーでしょうか。一時間とコンパクトにまとめられていたので展開も早く引き込まれました。逆にもう少し時間をかけて掘り下げても良いのかなーと思う部分もあり、感覚的には密度が濃くてあっという間なのでもったいない気もしました。再演があるなら観に行きたいです。

どさくさ
劇団あはひ
本多劇場(東京都)
2020/02/12 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

X X
プロトテアトル
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

ナユタユモノ
大手前大学 演劇部 演劇★団子
大手前大学 CELLフォーラム(兵庫県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/15 (土)公演終了

『君ヲ泣ク』×『ラズベリーシャウト』
PLANT M
ウイングフィールド(大阪府)
2020/02/11 (火) ~ 2020/02/23 (日)公演終了

明智小五郎シリィズ『誘拐魔の予告状』
劇団P・T企画
欧風家庭料理 Chez Noix(シェノワ)(大阪府)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/24 (月)公演終了

「それ、変えてみますか。」
劇団変えますか
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

BOMB-AI-YEAH!!!!! リーディング公演
無名劇団
SENSE BAR(大阪府)
2020/02/16 (日) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

メナム河の日本人
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/03/07 (土)公演終了
満足度★★★★★
遠藤周作の戯曲の題名は知っていたが(家の本棚にもあったが未読)、見ごたえある作品であった。舞台は近世のタイはアユタヤ王国で、戦国時代以降、主君をなくして流れ着いた浪人や迫害を逃れたキリシタンによる日本人町があったという史実を基に書かれた歴史物語だ。
作品の規模に相応しく静岡芸術劇場の容積大のステージをフル活用した布が主体の豪奢な美術、そして俳優の動線ミザンスまで視覚的なメッセージを緻密に構築した今井朋彦氏の演出力に感服。

ポータブルトイレットシアター
「老いと演劇」OiBokkeShi
県民共済みらいホール(神奈川県)
2020/02/12 (水) ~ 2020/02/12 (水)公演終了
満足度★★★★
汎用性の高い演劇の未来を幾許かでも願わない事のない人なら気になるに違いない、岡山のOiBokkeShi。近場の桜木町で開催(しかも1ステージ)とあっては観て来いと言われたようなもの。
菅原直樹という主宰の事は知っていたが、この劇団が氏と現在齢九十を超える岡田忠雄さんとの出会いに発し、この岡田さんを主たる出演者として活動する団体である事は知らなかった。つまり岡田さんの個性と菅原氏の手法・理念の両輪がOiBokkeShiのすがたである、という事な訳である。
下世話な話、会場に客は結構埋まっていたが200か300か・・入場料2000円は演劇公演としては廉価だが、「素人」劇団が何を見せるか・・。私の目には「作品」を観に来た客が不満を残さず会場を出るラインを十分クリアする内容、及び料金設定と思えたが、適切価格でもって得た収入は旅費、助演者・スタッフ謝礼と会場費等を引けば、通常は何とか赤が出ない程度ではないか。後は(旅費を除く)支払い先の「協力」の申し出がどれ程あるか、という所だろうか。どのみち「稼ぐ」ための公演ではない(多分)。
介護、高齢者問題と、岡田さんを巧く「使った」このパフォーマンスは、コロンブスの卵であり演劇的工夫の成果であり、やはり岡田さんという存在の賜物。そしてこのパフォーマンスひっくるめた中に通うメッセージは、菅原氏の本分である介護従事者としてのそれ。でありながらここには演劇を観る観客とパフォーマーの関係が(有料で)成り立っており、これは演劇だ、とも福祉(の演劇活用)とも割り切れない稀有な領域が生まれていた。
結果、先の二分法の境界線を、実線を点線にする位には相対化した。そのことに拍手を送りたい。

どさくさ
劇団あはひ
本多劇場(東京都)
2020/02/12 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

東京ノート・インターナショナルバージョン
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
international ver.を観劇。過去に触れた東京ノートの「編曲版」(2本)よりもオリジナルに近い事がうかがえ、平田作品の中でも高クオリティたる所を感知した。「静かな演劇」興隆の起点となった代表作を放置していた不勉強を自戒。だがまだオリジナル版は観ていない訳である(観劇するつもりだが、さて..)。
このバージョンの評価すべき点は、帰属国(地域)の多さだ(台湾・韓国・タイ・フィリピン・ウズベキスタン・ロシア)。登退場は整理されているがブツ切り感は無く同一空間を共有し、共存し、世界的広がりの中にある我らがニッポンを意識させた(韓国人の比重がやや軽め、他、語り切れないものは多々残したにしても)。
美術館のロビー(展示スペースは別にある)には登退場ルートが上手下手各2、計4箇所あって(セミ)パブリック性高く、終盤日本人の親族らが漸く揃ってプライベートな会話になる所などは「美術館でそういうノリ?」と若干訝ったが、概ねリアルに収まっていた。
印象づけられたのは俳優の「演技」。従来の平田オリザ演出舞台の俳優の印象は、舞台を構成する一機能として存在する抑制された佇まいであったが、これは戯曲の要請なのか何か別の要因があるのか、キャラクターと不可分な微かな心情の動きが舞台上に覗いている。如実にそれを感じさせたのは松田弘子演じる「長女」であったが、その長女と他の家族を待つ時間の仲良しな話し相手である義妹(能島瑞穂)や、佐藤滋演じる男等も、陰影が深く脳裏に刻まれた。
思い出せば、随分前に観た平田オリザ演出・松田正隆作「夏の砂の上」は衝撃で、戯曲の音譜を正確無比に再現したかのようであった。感情面も正確無比を期したのだろうか、とすればどのようにして・・。今回の演技の温度の通った印象は、それと通ずるのかそうでないのか。
・・回ごとに異なる範疇の現象を大層にピックアップしてるだけかもだが、台詞に裏づけられて行くキャラと、心情が溢れるような長女の動きには凝視させるものがあった。

塞いで蓋して
Enjoy Stage MITUBAKO
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2020/02/13 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

Coming soon…【公演中止】
演劇研究会はちの巣座
シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)
2020/04/20 (月) ~ 2020/04/25 (土)公演終了