
暁のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
東京タワーにペンキが塗られて、会場が華やかになっていました。寮の洗濯物が取り込まれるのを見ましたが、それが誰かはわかりませんでした(笑)。
今回も熱い男たちに泣かされました。

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

KIRIN-JI
鳥と舟
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/27 (金)公演終了
満足度★★★★★
ちょっとエキセントリックな内容だが、自分は好み。思いがけない逆転もいいタイミングで仕込まれ飽きさせない。お勧めである。今後の予定では池袋演劇祭にも参加予定とのこと。(追記後送)

蝙蝠傘と南瓜【3月28日(土)~30日(月)公演中止】
劇団銅鑼
銅鑼アトリエ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★
銅鑼のアトリエ初訪問。消毒・マスク・もぎり省略等のコロナ対応を励行。表通り(幅狭バス通り)から程よく引っ込んだ建屋の劇場スペースは下北の小劇場規模。アットホーム感がある。舞台も近く、役者の顔が化粧の乗りが目に入る程の臨場感。
芝居の方は詩森ろば所縁のスタッフ(音楽:後藤浩明、音響:青木タクヘイ、美術:杉山至)を揃えての躍動的舞台。
とりわけ客演・林田麻里女史が私としては引きであり、飛び道具的ポテンシャルを持つ(と思っている)女史が、銅鑼舞台の中にどう居住まうのかが密かな関心。ドンピシャとは行かなかったが主役・島隆(りゅう)役を担って「ならでは」の芝居になった。対する夫・霞谷役の館野元彦が銅鑼の主役級を(恐らく)担って来ただろう貫禄。どこかで見た名と思えば先般の劇団協主催の喜劇『マジメが肝心』で神父役であった。
ステージをフル活用した回転舞台、歌、ムーブ、劇中劇構造を生かした場面つなぎのフレキシブルさとテンポが詩森「演出」の特徴だが受けが良いようである。二人の現代人以外は着物であるのも趣きを醸す。(幕末の上野戦争の直前、懇意の上司が二人を避難させる目的で自宅に招くのだが、その準備の時間に夫婦の会話をしながら正装の袴を履かせる隆の妻らしい慣れた手捌きが見事であった。)

山の声—ある登山者の追想-【東京公演3月29日公演中止】
オフィスコットーネ
Space早稲田(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
時に、作品の背景が、内容と相まって観客の心を打つ、という伝説的な作品が生まれる。
スッカリ忘れていた投稿作品が、受賞した時、作者がすでに亡くなっていた、という(劇場パンフによる)この作品の成立は、ヒマラヤに思いを残しながら、雪山で遭難する二人の貧しい登山者の物語を一段と引き立たせる。
没後十年の大阪の地方作家の遺作は、どれも対象へ向かう作者の誠実さを見せているが、「山の声」は自身の登山体験も裏打ちされているからか、甘いところもあって、そこが魅力になっている。
若い単独登山の青年(山田百次)が、単独登山のベテラン(河野洋一郎)に誘われ、冬の北アルプスに登る。共に下級サラリーマンで、山へ登ることが生きがいになっている。そういうちょっと鬱屈した青年、そこから抜けられなくなった中年の二人の男が好もしく登場する二人芝居である。なぜ山に登るのか、わからないが、そこにしか生きがいを見つけられない二人である。夜のキャンプ、天候に欺かれると知りながらあまりの山の美しさに惹かれて、試みる無謀な登山、と、物語は山岳冒険ものの、類型的な進行なのだが、二人の会話と、モノローグから、二人の置かれた冬山登山の困難な状況や人柄がよく伝わってくる。本も、二人が、北アルプスの連峰の美しさを語る場面、とか、家族に論及するときには、詩的な味わいもある。
今回の登山者は河野洋一郎と山田百次。この二人がいい。特に、河野洋一郎は一人立つ佇まいがこの役を生きているように、はまっている。背筋の伸び方が素晴らしい。ふたりとも単なる市井の登山者という役の行動を超えて、山(のように未知なもの)に惹かれる人間の宿命に触れている。
今回の演出は、初演を踏襲したというが、音楽だけは入れ替えてもよかったのではないか。説明的で、通俗的すぎる。そういうスタイルながら人間の高みに触れているところが素晴らしいという面はあるのだが。

「彼の名はレオナルド」/「あるいは真ん中に座るのが俺」
東京マハロ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

コオロギからの手紙
映像劇団テンアンツ
「劇」小劇場(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
フライヤーの雰囲気そのままに、古き良き任侠映画を生舞台で体感してきたかの様。
さながら任侠映画から役者さんがそのまま抜け出してきたかの如く、かと思えば漫画から抜け出したようなタバコ屋の婆さんや艶やかなパンパンガールにオモシロ刑事!
とても書ききれないけど中には金子昇さんも加わってやたら贅沢な面白さ。
実質的には人情喜劇の要素が散らばって、もうひたすら笑ってしまうのだけれど、やっぱり描かれるはヤクザの世界。
安定の可笑しさにしっかりと紛れ込んだ不安定な幸せの行方。
「あ~っこのままじゃ泣かされる」と一応堪えようとしたものの、言葉を積み重ねられると「もう無理っ」
しっかり泣かされてしまったのでした。
笑かすのも泣かすのも全力。
自分の座った下手側の席、黒幕で見えない舞台奥の換気扇音が聞こえますが一定音なのでほぼ気にならず。
その代わり常に新鮮な空気の流れが。
その他にも、安心且つ快適に観劇できるようにも全力を尽くす劇団さんの気概がしっかり伝わってくる舞台でした。

新雪之丞変化
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
20日午後、下北沢ザ・スズナリで上演されたProject Nyxの『新雪之丞変化』を観てきた。これは、知人の役者・もりちえが出演していた関係からである。
この作品は原作・三上於菟吉。作・白石征、構成・水嶋カンナ、演出・金守珍、美術。宇野亞喜良によるもので、かつて映画化もされていたらしいのだが、この手の和物の舞台はどちらかというと苦手で敬遠していた方だったので、原作がどんな物か一切予備知識無しでの鑑賞となった。

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了
満足度★★★
マクベスというタイトルではなく、マクベスの悲劇とした点に、今作の主張はあるように思う。その点は、強調されていたと思うのだが、演出にはもっと何故今マクベスの悲劇をやる必然性があるのかを検討して貰いたい。役者陣の熱演はグーだが、(追記後送華3つ☆)追記2020.4.12:03:13

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

病める時も、健やかなる時も
劇団NLT
オメガ東京(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了
満足度★★★★★
シェイクスピアの有名な戯曲「マクベス」を堪能できました。重厚で怪しげな雰囲気の中、マクベスの野心や、それに反した小心さ等、良く描かれていました。役者さん達の演技は確かで、客席が一体となった演出、水による演出など、観応えがありました。素晴らしい舞台でした!

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
この劇団というかユニットの舞台には、独特の暗いトーンがあるように感じる。そのトーンに合う台本を毎回的確に選んでいるように思う。

歳月/動員挿話【3/28-29公演中止】
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2020/03/17 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/03/26 (木) 19:00
くっきりしたキャラとキャスティングの妙を堪能。
深刻な事態を、離れたところから冷やかに見るイプセンは、だが
この愚かしい人間をこよなく愛している。
「正義」が己の行動の判断基準であるうちは結構だが、
他人の価値観を攻撃した時、それは単なる“はた迷惑”でしかない。

暁のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
熱くて泣けて笑って感動させられた(^-^)
実話が元でタワー完成がメインで
昭和の熱血男たち&情熱の女性たちが繰り広げるドラマでした
=2時間10分の作品
しかし演者も観客も誰も咳込んだりしてないのに
マスク着用をって・・「へっ」とか思うけど
現在の社会環境を鑑みるに
主催側のコノ配慮は正しいし同意する
まぁ同調圧力にも権力にも金にも女にも弱いですし・・・・
でも正しい感染症知識も仕入れて欲しく思うデス
EX:マスクとひもの接着面が外側に付いている方が表になります

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
原作が・・・レトロだなぁ・・と感じましたが
それを役者さんが丁寧に演じていて
小道具とか
間とか
と出来が良く
対感染症にも心配りが良かったデス

学園探偵薔薇戦士
フリーハンド
萬劇場(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

新雪之丞変化
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/25 (水) 14:00
座席1階
「アングラ女優トーク」と題するアフタートーク付きのマチネを見た。その中で、水嶋カンナともりちえが梁山泊の同期だと知った。梁山泊の舞台に出続け、ニクスを引っ張る水嶋はアングラ女優というイメージだが、桟敷童子で底力を発揮するもりちえはアングラ、という感じはしないなあ(笑)
さて、そのもりちえと水嶋カンナの化学反応を楽しみに見に行ったスズナリ。新型コロナで劇場はどこもすいているのだが、この日のスズナリはほぼ満員だった。やはり、もりちえの存在感はすごい。結構な悪役で、しかも大店・広海屋という男性の役だが、超早口のせりふの切れもよく、もりちえここにあり、という感じだった。
「女歌舞伎」と銘打って和ものに取り組むのはニクスでも珍しい。歌舞伎らしい演出もあったが、何よりラストシーンのどんでん返しがやっぱり梁山泊テイスト。今回も大いに期待に応えた。
「長崎の仇を江戸でうつ」雪之丞役の寺田結美は、一昨年の「星の王子様」にも出演している。今回は大抜擢という感じだが、「日本髪のかつらは重い」(アフタートーク)と言いながら、迫力ある舞台に仕上げて見せた。水嶋は「私は顔でスカウトしました。背が高いのもいい」と語っていたが、これから大きく羽ばたいて次世代アングラを背負う「アングラ女優」になってほしい。