マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】 公演情報 劇団俳優座「マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     マクベスというタイトルではなく、マクベスの悲劇とした点に、今作の主張はあるように思う。その点は、強調されていたと思うのだが、演出にはもっと何故今マクベスの悲劇をやる必然性があるのかを検討して貰いたい。役者陣の熱演はグーだが、(追記後送華3つ☆)追記2020.4.12:03:13

    ネタバレBOX

    何故、今この作品を上演するのかの意図が突き詰められていないように思える点で評価を下げた。
     六本木は特殊なエリアである。 東京都港区六本木7丁目23には、米軍のヘリポートがあるのは、良く知られた事実。(環状3号線や六本木トンネルの脇だ)歴史的にも戦前からの山の手の浅草のような演劇、寄席等を含めた盛り場のあった麻布界隈からも近い、敗戦後の米軍による占領により米兵が六本木に繰り出し、多くの問題を起こしたが日本には彼らを抑える法もなく、米兵のやりたい放題であった為麻布界隈の住人達から総スカンを食ったという歴史がある。
    ところで、日本外務省は日本に滞在するアメリカ人の数を現在も正確に把握できない。この「コロナ騒ぎ」にあっても然りである。パスポートコントロールが不可能だからだ。何故なら日米地位協定によって米軍基地内で米軍は、排他的管理権(基地内で総て自分たちの好き勝手ができる権利)を持ち、日本は決して彼ら(米軍関係者*)の出入国に関して異を申し立てることができない(出入国管理法の適用除外)が認められているからだ。この2つの規定故に、米軍関係者は一切、出入国の手続きを経ず、米国から日本の米軍基地に降り立ち、日本に入国して勝手に動き回ることができ、在日米軍基地から米国に帰ることができる。俳優座のある場所から歩いても大した時間の掛からない場所に米軍ヘリポートがある、と態々指摘したのは、このような日本の現況あるが故だ。こういった現実こそ、魔女たちの預言そのものが持つ矛盾を現実化したものに他なるまい。伝統ある劇団がこの程度のことを知らぬとすれば、これは演出の知的怠慢、水を使って俳優を絞ることなどより遥かに大切で本質的な問題提起たりえたハズなのである。創造に関しては無論、更に深く、本質的な指摘をしても良いのだが、この程度のことが分かっていないようではそこまで記す必要はあるまい。
    *沖縄の事件以降、米軍について変更はないが、関係者については多少変わった点があるかも知れぬ。調べてみたい方は、ご自分でどうぞ。

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    2020/03/27 12:29

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