最新の観てきた!クチコミ一覧

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先の綻び

先の綻び

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

正しい答がでない題材ゆえ、それぞれの立場でいろんな思いが巡り、
もどかしさでいっぱいでした
唯一の解決策は時の流れなのでしょうかね⁉︎

僕の庭のLady

僕の庭のLady

文化庁・日本劇団協議会

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了

満足度★★★★

映画になったドラマを日本で初舞台化。演出・河田園子の名は時折目にしていたが、今回の文化庁海外研修の成果発表を兼ねる“日本の演劇人を育てるプロジェクト”公演の対象の一人でもあり、2017年留学というから割と若手らしい。
実話に基づくとされる本作は、アラン・ベネットという英国の作家が自分の家の庭に住み着いたホームレスの女性との長年にわたる交流を作品化したものという。作者本人が「作家」として登場し、この出来事を自分の作品のネタにしたい作家魂(下心)に疼いたりするが、ナイーブな書き手の良心を打ち砕くように、とことんマイペースな「客人」は彼を翻弄する。
舞台では作者に当たるアラン役を二人が演じ、開演後しばらく何が起きているのか掴めず戸惑うが、やがて一人が実体を持つ本人、もう一人が彼に異論を挟んだり挑発する想像の人格らしいと(休憩を挟んだ後半に)判った。ミス・シェパードを演じるのが旺なつきというのも休憩後に分かり、コメディ調に収まる女優の挙動の度に客席から反応が起きるのに合点が行く。「迷子」ゆえに瞼が落ち気味であった前半を終えて後半が始まると一気に入り込んだ。

シェパードの頑固さ、押しの強さと、実直そうな作家との対照が見えて来ると、ドラマは自転を始めている。かつては名も売れたピアニストだったという彼女の来歴をアランは信じており、疑いを挟む要素もなく話は進むが、観客的には一応カッコに括られている。だが、呆気なく彼女が去ったラスト、残されたアランは彼女以外の人間から彼女という存在を「知る」。彼女に人間的に対応し、臭いの立ち込める住処(バン)に入り込んでいく「プロ」たち。そして唯一繋がった親族である実弟。彼にとって姉は人生を狂わされる程の存在であったが、ピアノだけは素晴らしかったと言い、意地でもピアノにしがみついていれば良かったんだ・・と呟き去る。
「分を弁えない」ミス・シェパードの存在はこのドラマを社会派にも人情劇にもせず、つまり彼女を社会の犠牲者だとか弱者としての居場所を保証する事をさせず、人生讃歌に終えることを強いる。ただ、このドラマの説得力は(「実話」とある通り)脚色で「盛って」おらず本当にあったと思える事、彼女の姿を通して多くの人生が見えてくる所にある。
機会があれば映画も見てみたい。

先の綻び

先の綻び

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

ストーリー展開もさる事ながら、ラストのクライマックスシーンは感動的で、泣けました。
素晴らしい舞台でした。

激熱

激熱

ユーキース・エンタテインメント

STUDIOユーキース(東京都)

2021/02/08 (月) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

Bチームを観劇。
劇団晴天の大石晟雄さんが書いた脚本で何度も再演されている作品のようです。
剥き出しの感情がぶつかり合う激熱なお話。

ネタバレBOX

あらすじは過去の観てきた!に書かれた感想にあるとおりで、平行世界にいる同じ組み合わせでのガールズバンド2組(売れること優先のエアバンドと音楽性にこだわるバンド)を対比させて、彼女たちの葛藤を描いたもの。

狭い劇場なので、口論するシーンなどではうるさく感じるぐらいですが、そこは文字通り熱を感じ取るべきなのでしょう。
長い長い恋の物語【大阪公演】

長い長い恋の物語【大阪公演】

玉造小劇店

ウイングフィールド(大阪府)

2021/02/16 (火) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

玉造小劇店の舞台、初めてでした。
コング桑田さんの前説、ミュージカルの重鎮がこんなに近くでお話されてるなんてマジ?と思いました。きゅんいただきました。
お話は思っていた以上に厳しい場面がたくさんありました。1枚のハンカチが支えてくれた人生、ずっと恋し続けていたんですね。

「その鱗 夜にこぼれて」

「その鱗 夜にこぼれて」

空宙空地

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/02/18 (木) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

息子に対してのこれまでのことやこれからのこと、今の自分が日々感じていることに重なる部分が多くて、涙なみだの観劇でした。みんな普通の人、でも危ういというか、こわかった。ゲスト出演オパンポン創造社の野村さん、時間は短かったけれどすごい存在感で、緊張感も半端なくドキドキしました。
チケットもパンフレットも電子版で接触を減らすための工夫をしてくださってました。

先の綻び

先の綻び

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2021/02/21 (日) 18:00

心にしみいる素敵な舞台でした。

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄え舞台。「兎にも角にも絶対観ておいた方が良い」としか言いようがない。よくもこんな脚本が書けたものだ。
日米開戦前、総力戦研究所に集められた民・官・軍の若手のエリート達。シミュレーションを試行するも結論は日本必敗。しかし日本は戦争に突入し、シミュレーション通りに敗けた。
戦後、同僚の三回忌に奥さんの居酒屋に集まる面々。そこで即興劇宜しく日本がどうやって間違えていったのかを再現してみせる。
役者陣は実際に飲み食いし、とことんリアルを追求。黒澤明の『どん底』を思わせる演技合戦。
もうこれは映画ではないか。カメラを回せば、大島渚の『日本の夜と霧』のような作品が撮り上がる完成度。岡本喜八の『日本のいちばん長い日』や庵野秀明の『シン・ゴジラ』調のポリティカル・エンターテインメント。(ゴジラは日米開戦。)
黒澤明(原作山本周五郎)調の人間の熱い血がどくどくと脈打って流れている。演出の狙いは『生きる』の後半っぽくもある。
独りアウトレイジの粟野史浩氏はいつもながら最高。
この題材をエンターテインメントにする作家の力量に敬服。

ネタバレBOX

南部仏印進駐をPOINT OF NO RETURN(帰還不能点)として日本史を俯瞰。
ニコニコと皆の即興劇を見守る未亡人黒沢あすかさんが一つの軸。クライマックスの旦那との出逢いのシーンは美しすぎて涙が出た。自殺を図る女を必死で止める男。敗けると判っていた戦争を止められなかった事への自責の念により、自己犠牲と他者奉仕による贖罪の日々。「私一人を救ったところで他のみんなは救えないじゃないか?」「みんなを救えないことが一人を救わない理由にはならない!」・・・参りました。
絶対に敗ける日米開戦を本当に止めることは出来なかったのか?ラストは時空を越え、何とかしようと止める方法を模索するメンバーの激論で終わる。この題材で感傷ではなく、この終焉に感服。これはもうある種の現代日本史運動なのでは。
オペラ『森は生きている』

オペラ『森は生きている』

オペラシアターこんにゃく座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

価格3,500円

B組の21日16時開演回を拝見(上演時間2時間35分、含・途中休憩15分)。

開演前に苛立つことがあったり、上演中も(仕方がないとはいえ)お子さんの泣き声・話し声がしたりと、普段の短気な私ならば決して心穏やかならぬ状況だったのにも関わらず…
こんにゃく座の「歌役者」の皆さんの見事な歌唱(とりわけ、飯野薫さんの透き通った美声がお気に入り)に、ナマのオーケストラによる抒情豊かな旋律は、いずれのトラブルもニコニコしながら受け流す、優しい気持ちにさせて頂いたようです。
世俗の垢で汚れ切った観劇オジサンの心が童心に帰った、まさしく奇跡の時間を過ごさせて頂き、心より御礼申し上げます。

ネタバレBOX

作品とは別の話題とはなるが、初めて訪れた、会場の世田谷パブリックシアターに関して。
隣接のシアタートラムに設けられていた、腰を下ろす椅子がホワイエのどこにもなかったとか
受付のあるホワイエから最大3階上の客席まで階段を上るしかなかったとか(受付階では告知さえなかったエレベーターの存在、3階客席の係りの方に教えて頂きました)など
足腰の弱い高齢者や障害者への配慮に欠ける?会場のありかたには大いに首を傾げてしまいました。
【公演中止】髑髏城の七人

【公演中止】髑髏城の七人

劇団黒

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

皆若い。歴史もんで必須の殺陣は音がハズレたり、セリフもかみかみ。中には光る原石の役者もいたが、学生感が残る。舞台の高さも感じ、怪我しないか心配でした…😓時間は長いが、コスパを考えるとお得でした。

ghost notes

ghost notes

空の驛舎

SPACE9(大阪府)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

京都系の表現が強く、深く考えさせられます。劇団の個性といったらそれまでですが、好き嫌いが別れると思います。

2月の現状

2月の現状

The Stone Age

大阪市中央公会堂(大阪府)

2021/02/20 (土) ~ 2021/02/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

この劇団はハズレが無い。色々終わった後も、考えさせて頂ける。今回もあるある話で、親とは…、仲間とは…を考えさせられた。

先の綻び

先の綻び

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2021/02/17 (水) ~ 2021/02/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

家族の喪失と再生の話。グイグイとのめり込んでしまいました。観れて良かったです。

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

役所の窓口を舞台にした3話オムニバス。身近な話ながら、グッとくる人情劇。とても良かった。

夢うつろう、現の先に。

夢うつろう、現の先に。

J-Theater

小劇場 楽園(東京都)

2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

学園ラブコメ風のスタートから、ちょっと怖いダークファンタジーに・・・。なかなかに楽しめました。

2月の現状

2月の現状

The Stone Age

大阪市中央公会堂(大阪府)

2021/02/20 (土) ~ 2021/02/22 (月)公演終了

満足度★★★★

「もっともらしく押す」あまり描かれていなかったけど、母親はいろいろと苦労したのだと思う、そして、自分の人生とはと思って居なくなったのかと思いました。けど、いろいろと迷った時に背中を押してくれたのは母親やなあと思った。
母親は偉大やなあと。
「悪い手」 人に言えないことの内容はあまり良くないことかもしれないが、許し会える環境も必要だと思う。しゃーないなと言ってくれることで、少しは楽になるかもしれない。
お芝居観られてありがとう。

まちぼうけ

まちぼうけ

早稲田大学舞台美術研究会

早稲田大学学生会館(東京都)

2020/12/13 (日) ~ 2021/02/22 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

1月に配信されていた公演が2次配信されているのを知り、ぎりぎり滑り込みで鑑賞。画廊「街某家」を舞台にした、第1話「里帰り(24分)、第2話「サボタージュ」(22分)、第3話「電話」(19分)、第4話「美しい絵」(19分)、第5話「待ちぼうけ」(36分)という5話からなる連作短編。

タイトルシーンもとてもいいけど、自分のディスプレイだと、色味などで役名・役者名が判読し難い人が2人ほどいて、そこは残念。高校時代とその10年後(10数年後?)の話が交錯するのだが、第1話では始めの方でその経時が今一つ伝わってこず、2回見てしまった。こういうとき、配信は便利。

ネタバレBOX

劇場公演では作れなさそうなセット、その中での現在~回想など、編集を入れずに撮っていて、撮影の動線や役者の着替え、照明なども含め、これは大変だったろうなあと思わせるのだけど、作品そのものは淡々とした日常風景をベースにしていて、なんだかニコニコしながら観てしまう。5話で小さく聞こえるラヴェルのピアノ曲なんてのもよかった。
マシーン日記【2月3日~6日13:30の公演中止】

マシーン日記【2月3日~6日13:30の公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2021/02/03 (水) ~ 2021/02/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/02/19 (金) 13:30

松尾スズキ96年の作品だが、大根仁の演出、そしてカメレオン女優として知られる森川葵の2度目の舞台作品ということで観に行った。面白い、という表現が適切か分からないが、面白い。1996年に片桐はいりにアテ書きした作品で、松尾自身が2001年に再演、2013年に片桐の演じた役を峯村リエに変えて三演したが、私は三演を観ているし、他の団体でもしばしば上演され、それも一部観ている。
 弟のミチオ(横山裕)と一緒に電気工場を経営するアキトシ(大倉孝二)だが、ミチオがサチコ(森川)を強姦したことから、ミチオをプレハブ小屋に鎖で繋ぎ、自身はサチコと結婚する。そんな中、サチコの元担任のケイコ(秋山菜津子)がパート工員として働くことになり…、という展開。みんな常識の枠から外れているが、その人々が狂気を発動させつつ、いわゆるマウントを取り合う展開が面白い。95分(休憩20分)55分の計170分だが、長く感じさせない展開は巧い。

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

1枚のカミキレをテーマに、様々な人間模様が描かれた作品で、とても面白かったです。笑いの中に感動あり、切なさあり、どんどん惹き込まれました。役者さん達の演技も、それぞれのキャラクターにマッチしていて、とても良かったです。もっと観ていたいと思わせる素敵な舞台でした!

草の家

草の家

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了

満足度★★★★

昨年の別役実戯曲の上演、そして2018年TOON戯曲賞を受賞した今作と、非坂手戯曲かつ社会派プロテスト演劇的要素のほぼ無い、(それでも十分見せる)燐光群の舞台が観れた。
岡山県の作者の実家がモデルだという本作は、昭和中期から現代が生存時期になる四兄弟の家族の物語で、今は高齢の母一人が住む実家(開店休業となって久しい計量器販売店)が舞台。舞台奥に並んだ計器類は岡山のその実家から借り受けたものだという。魅力的な作品であったが、こういう作品の魅力は言葉にしづらい。
母と同居していた長男夫婦の夫は鬼籍に入り、妻が重病で入院した今、(母を一人に置けないという理由で?)東京から来た次男夫婦がしばしの逗留をしている様子で、そこに地元で暮らす四男、大阪で暮らす三男、最後には長男の息子とその嫁、孫が訪れる。血族が織りなす歴史が垣間見え、来し方から今に至る必然=リアルが細密画のようである。こういう作品が魅力を放つのはまず都会から見た地方の風土への憧憬があるだろう。そして家族問題の普遍性、絶妙な距離感でのコミュニケーションのあるある感(多兄弟が集う雰囲気を私は親の世代に見ているが今の若者はその体験を持たないかも...)。
この作品に流れているのは「変わり行くもの」への思いだ。変わらないものの方が多いと思わせる「地方」の佇まいが、変化に気付かせ、無常感を催させる。
「地方」というのは象徴的な意味も含む。冒頭、富山の薬売りが登場して面白気なやり取りをして去って行く。「無くなった薬だけを補充しに来る」という、今流行りの「最適化」とは対極のあり方もそうだが、薬とは別に1本3千円のリンゴ酢を3本、「お母さまがお好きとの事で、お嫁さんが買って下さっていた」と売りつけようとする営業の男を最初はいかがわしく見ていた次男が、最後は「よっしゃ」と買う事を決める瞬間、都会暮らしの警戒モードから地方モードへ次男がシフトするのが判る。「一回3本」とは営業の男が盛った話で、実は「たまに一本だけ買う」が真相と後で判るが、男らは騙された気がしていない。
金銭換算で値打ちを測る思考に絡めとられない言動の方を、戯曲はさり気なく登場人物に取らせていて、それが昔風な構え方として目には映る。
不在の二人(長男夫婦)は後半に入って存在感を示す。母と長男(の亡霊)との会話(あるいは生前の会話か?・・時期は不明)によって、最後まで登場しない入院中の妻と彼の夫婦時代を語る(場面は病気の進んだ長男の死去間際での母との会話に見えなくもない)。頭脳明晰で仕事もできる身でありながら田舎に暮らす自分に嫁ぎ、苦労をさせただろう事、しかし自分はなぜか彼女には優しく出来なかった事、それでも彼女はその後半生の唯一の趣味となる短歌と出会い、せめて彼女のために歌集を自費出版した事が置き土産となれば良いと思っている事。。
老母を演じているのが鴨下てんし(男優)だがこの時点で違和感はとうに消え失せている。
夜が明けた朝、白い陽の光が注ぐ中、最後の場面では長男の息子夫婦と、その息子(子役に子供が登場!)が現れるのが鮮烈で、この孫によって(彼にとっての)祖母が詠んだ歌が紹介される。
次世代へとバトンを繋ぐ・・そのために自分らも存在する・・。ありきたりなメッセージさえ新鮮に感じさせるのはこの戯曲世界の「本当」の力であるのに違いない。今という時代を思う。

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