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The last night recipe

The last night recipe

iaku

座・高円寺1(東京都)

2020/10/28 (水) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/10/28 (水) 19:00

145分。休憩10分含む。

Life On Mars?

Life On Mars?

PUNKBANK

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2020/10/29 (木) ~ 2020/10/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/10/29 (木) 19:30

130分。休憩なし。

ゲバルトローザ

ゲバルトローザ

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2020/10/29 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

どストレートさに打たれました。
帰ってからパンフレットを読んだら、Geki地下Libertyは来年3月に閉館とのこと。小さいですが面白い演出もできる作りが好きだったので残念です。そんな演出も獏天さんに見せていただきました。

ネタバレBOX

ゲバ棒やら警棒(?)を振り回してのアクションシーンもすごいです。皆さん、千秋楽までお怪我のないように。
The last night recipe

The last night recipe

iaku

座・高円寺1(東京都)

2020/10/28 (水) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ここ数年、見るたびに期待を裏切られなかったiaku横山拓也の新作。市松客席での公演だが満席。もう入れてもいいじゃないか。当日券なしでは客いじめも極まれりである。
今回は突如内容を、コロナものに変更した由で、底が浅くなった。リアルを追求したい若い女性ライターが、実生活でもリアルを体験したいと結婚までしてみる、という話である。コロナで頻発した突然死を将来のワクチンに絡ませて枠取りにしているが、この二つの趣向が練れていない。時事ネタをとりました、と言うだけに終わっている。
芝居のつくりは例によってうまいもので、最初のいかにも大阪らしい会話(東京の客席はあまり笑わないが)や、女性ライター同士のやり取り、一人娘と一人息子という設定や、親のキャラなど手慣れたものだが、上滑りしていてつまらない。一番の問題はラーメン屋の息子で、このキャラが今一つはっきりしないので、周囲がくっきりしない。今問題の80‐50問題などもうまくやればもっと面白く仕組めるのに、と残念。うまいと言ってもいつもいい作品ができるわけではない。そんなことになったら芝居ものは皆めしの食い上げ、客も今度はどうだろうという興味を失くす。この作者、劇団は超高打率だったのだから、自戒を大いに期待しよう。今回は話が無理筋だった。

ドラス!

ドラス!

To-Riders

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2020/10/28 (水) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/10/29 (木) 19:00

アクションもあり、楽しめます。

ののじにさすってごらん

ののじにさすってごらん

やしゃご

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

タイムリーであり、日韓問題のようでした。

ネタバレBOX

大家が住んでいない下宿屋、今風に言うとシェアハウスと言うのでしょうか、そこを舞台に、ベトナム人居住者が近隣の畑から野菜を盗んだかどうかで農家の人とシェアハウスの住人たちが揉める話題を中心に、コロナ禍の中で生きづらい生活を送る人々の話。

子豚や果物がベトナム人グループによって盗まれた事件が発覚した昨今、物凄くタイムリーでした。

李下に冠を正さず、もし本当に自販機で買ったとしても袋にも入れず腕に抱えて帰ってきたら、そりゃあ疑われても仕方がありません。

それにしても、客観的に判断もせず、とにかく自分の側の人間については常に正しく、相手側の主張は間違っているとして全く受け付けない姿勢は嫌ですね。あの女性に対してけったくそ悪くなりました。

オカルト的な部分は全く必要ありません。けったくそ悪くなりました。いい加減、悪しき風習は忘れてください。

基本、けったくそ悪いは誉め言葉です。先程の身内をかばう女性のけったくそ悪さは、よくぞ私の気持ちをけったくそ悪くしてくれたなと感じ入った次第ですが、オカルトの方は本当に嫌いで気分悪いです。
尺には尺を

尺には尺を

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2020/10/27 (火) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

研修生の試演会ということでストレートで熱のこもった芝居が楽しめた。

大枠は単純な喜劇の作りなのだがしばしば起こる不調和な出来事によって問題作にも分類される。
最後のシーンでは原作に加筆して(?)あいまいで論の分かれるところをよりダークな方向に振っている。さらに長い余韻で締めくくることによってそれを強調していた。もっともここは私の記憶違いで加筆なんてなかったかもしれないが。

ヴィンセンシオ役の星初音さん、この中でこの役をやるのはこの人しかいないという圧倒的な個性の持ち主。期待に違わぬ熱演で観客を支配していた。今回、私が心を奪われそうになったのはマリアナ役の渡邊清楓(さやか)さん。ピタッと決まった時の美しさは西洋名画の輝きがある。しかし残念なことにその輝きは長続きせずすぐに影が差してしまうのだ。もっともセリフもしっかりしていて十分訓練された方なのでこのマリアナという微妙な役に合わせてわざとオーラを消していたのかもしれない。

メモ:「尺(measure)」とは判断基準のこと。題名「Measure for Measure」は「他人に使った基準を自分にも適用せよ」ということ。「目には目を」は「An eye for an eye」

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2020/10/15 (木) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

基本はシェイクスピアですが舞台は創業130年の割烹料理屋「ハナキン」とのことで、え?みなさんこの格好で?と思ったらフジのお山を引き寄せた後は皆さん素敵に変身されて、それは美しい舞台でした。白塗りなので途中で誰が何役か分からなくなってしまったのは私の不覚です。とても楽しくて、そのせいか、もしくは芸術劇場の作りが立派なのか地震があったのにも気づきませんでした。

The last night recipe

The last night recipe

iaku

座・高円寺1(東京都)

2020/10/28 (水) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

ある若い夫婦で妻の突然死から始まる。舞台は生前の回想と死後の現在を行き来する。現在と言っても、亡くなったのは2021年3月4日なので実は未来。
ヨリは女性ライターとして、ルポの本を出したくて、父親のラーメン屋で無給で働かされていた良平の「不幸」な生活を取材し始める。ルポがなかなかうまく書けず、「相手の懐に飛び込むため」駆け落ちのように良平と結婚する。が、無口でおとなしく、魅力もない良平との結婚は、非常に無理がある。結婚しなくても、ルームシェアでいいんじゃないかとか。観客も、ヨリの周囲も、全然ついていけない(と思う)。
美人で活発なヨリが、風采の上がらない中卒男にプロポーズとは。
その謎が最後に解かれる。遠くの目標ばかり見つめて、足元の日常を見失っている現代人への、優しいメッセージが胸に残った。

ヨリの死は、ワクチンの接種の夜ということで、薬害が考えられる。先輩ライターのアヤがその疑惑を追おうとするが、あまり話は深入りしない。それよりもヨリと良平の「常軌を逸した」結婚生活、1年と1月を、見つめ直すことに芝居の中心がある。

オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

JR東日本四季劇場[秋](東京都)

2020/10/25 (日) ~ 2022/01/10 (月)公演終了

満足度★★★★

開幕からお馴染みのテーマ曲。これを上手くアレンジしたのがBOØWYの『LIAR GIRL』で、いつも連想してしまう。四季劇場[秋]は13列目から段差が始まるので、後ろでも充分観やすい。今回センター席は6列目からの使用、横は一席おき。
クリスティーヌ役の山本紗衣さんの歌声の凄まじさ。これを毎日やるのか!?
全員の歌唱力のレベルが自分の観劇史上最高峰。それだけで金が取れる。
映画を先に観たせいで、よくここまで舞台美術を再現できるなと感心。ファントムに拐われたクリスティーヌが長い階段を降り、地下湖をボートで渡っていく幻想的なシーンが美しい。床から無数の蝋燭が生え、天井からは鉄格子、左右から燭台やら彫刻やら。ティム・バートンの『バットマン・リターンズ』だ。
32年前、チケットがあったのに観れなかった、個人的に幻だったミュージカルを到頭観ることができた。

ネタバレBOX

物語は永遠のテーマである、『醜男の叶わぬ恋』。
ラストシーンがよく出来ている。ファントムはクリスティーヌと恋人を逃がし、自らは死を選ぼうとする。そこに一人戻って来るクリスティーヌ。はっとするファントム。だが、クリスティーヌはファントムに貰った指輪を返しに来ただけだったのだ。チャップリンの『街の灯』を思わせる演出。素晴らしい。
ざ☆ロードショー

ざ☆ロードショー

円盤ライダー

第2星が丘駐車場 2階(星が丘ボウル隣接)(愛知県)

2020/10/23 (金) ~ 2020/11/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/10/25 (日) 15:00

初回は初めての車内観覧。
円盤ライダーではお馴染みの星ヶ丘ボウルだけど、今回は駐車場の屋外公演😁👌
感染対策万全で楽しく見せてもらいました。
途中笑えて最後は少し泣ける芝居もスゴく良かった。
あと、椅子席で4回、最後に車中で1回、楽しみます😁✌
防寒対策は必須ですね☺️

痴人の愛 ~IDIOTS~

痴人の愛 ~IDIOTS~

metro

ザ・スズナリ(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/10/27 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/10/26 (月) 13:00

延々と痴話げんかを見せられてもなあ。というのが感想。場面毎に過去に遡っていく展開は、確かにラストのシーンに、おそらくは現在の譲二の追慕として結実し美しい。だけれども、だからといって第一場の譲二とナオミの諍いは、何かに昇華するということでもあるまい。15歳の娘を引き取って、自分好みの女性に仕立て上げるという、現在では実現不可能な夢も、戦前ならありうるなという納得だけで、ことの結末は男女の心の行き違いで別れが訪れたということと何が違うのだろうか。

もっとだらしなく、みじめたらしく、不道徳に描けなかったものだろうか。第三場目ナオミが自我の目覚めをとうとうと主張するくだりでは、ついおまえはノラか?!と突っ込みたくなった。もっと自我とは違う何かが主張したいのではないか?なぜなら、君はすでに自由なのだから。

月船さららのお嬢は好演。これくらいは当然か。何となく抒情的にまとめられてしまった「痴人の愛」

 人形による進行説明は、ちょっと反則、芝居の矮小化を招かないか。

ネタバレBOX

サヘルのナレーションを期待していったのに、最後の紹介でサヘルの名前が出るまで、100分に渡りうっかり忘れていた。これは私のせいか、それとも、、、、
真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2020/10/15 (木) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/10/24 (土) 19:00

 野田らしい言葉遊びに溢れたシェイクスピアの脚本を、ブルガリアのブルカルーテが演出。楽しい舞台だった。
 92年に野田がシェイクスピアの戯曲を潤色して演出したものが初演だが、80年以降の野田作品は全て観ている私が唯一見逃していたのが本作である。その意味で、演出は違えど期待して観に行ったのだが、それに違わぬ見事な舞台だった。野田の潤色は、物語の骨格は活かしつつも、舞台を日本の料亭と富士の森に移し、パックだけでなくメフィストも登場させ、劇中劇で不思議の国のアリスをも登場させて、3つの物語を巧く溶き混ぜた、祝祭的な楽しい脚本だった。それをブルカルーテは、映像も巧く使い、役者の肉体を通して見事な舞台にしていた。
 軸になる女優2人、鈴木杏は貫禄とも呼べる存在感で、北乃きいの舞台は初めて観たが、鈴木とは違った色をしっかり出していた。今井朋彦と手塚とおるという名優2人のシーンにはゾクゾクした。

ののじにさすってごらん

ののじにさすってごらん

やしゃご

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/10/23 (金) 19:30

115分。休憩なし。

♭1~役者への道~

♭1~役者への道~

ThreeQuarter

JOY JOY THEATRE(東京都)

2020/10/25 (日) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

研究生とあったので、大丈夫かな、っと、正直思いました。
大丈夫なんてものではなく、超、素晴らしかったです。
内容的には、安保闘争の学生たちの人間模様が、壮絶に描かれていて、感動しました。
それにしても、この劇団さん、ひとりひとりが、いつも、必死に演じていて、観ていて、引き込まれます。大好きな劇団さんの1つです。
次に、第3部が、11月にあるとのこと。
次も、是非観たい、と思った。

♭1~役者への道~

♭1~役者への道~

ThreeQuarter

JOY JOY THEATRE(東京都)

2020/10/25 (日) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

♭1~役者への道~

♭1~役者への道~

ThreeQuarter

JOY JOY THEATRE(東京都)

2020/10/25 (日) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

黄の回を観ました。役者さん達の演技力に差は感じましたが、観応えがありました。強い信念や愛、切なさ・・色々な事を感じ涙腺が緩みました。木村夏子さんの演じた神林美智子は、強く、可愛く、美しかったです。斉名高志さんの演じた山崎一平は、人間味に溢れ優しかったです。社会人劇団の1日だけの舞台、貴重な舞台を観る事が出来て良かったです。

(2020年3月から10月に公演延期→オンライン公演に変更)「マザーズ&ガールズ」オンラインプレビュー@YouTube Live配信

(2020年3月から10月に公演延期→オンライン公演に変更)「マザーズ&ガールズ」オンラインプレビュー@YouTube Live配信

Iccoka

YouTube Live配信(東京都)

2020/10/24 (土) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

拝見しました。映像ライブで役者同士も遠隔なのに、空気間も雰囲気も出ててよかったと思います。来年、本公演できることをお祈りしてますね。終演後の歌のライブの時間、交流会も良かったです

さすらいのジェニー

さすらいのジェニー

劇団唐組

下北沢・下北線路街 空き地(東京都)

2020/10/17 (土) ~ 2020/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

稲荷卓央+藤井由紀+福本雄樹、大鶴美仁音、全原徳和、久保井研。主要役以外も皆振り切った演技。ポール・ギャリコの同名小説があったな、と劇中の「本」を巡るくだりで思い出したようなあんばい。それにしても奇妙な人物共(あるいは猫)が作り出すシュールな場面のシュールさは筆舌に何とかで。狂気とも言おうか。
風が運び頬をかすめた言葉に人の姿を与え、そうして生まれた幻と戯れる女、彼女を慕い見つめる男・・藤井由紀演じるジェニーを挟んで接点を持つ稲荷(科学者チクロ)と福本(ピタ郎=ピーター)は交わらない。果たしてどちらが彼女と「現実」で交わっているのか・・(常識的には稲荷が現実なのだが)、というようなふわっとした感覚が全編途切れなく覆っているのが今作の特徴だろうか。
脇役の筆頭は、幻想の世界を確定する久保井演じる「人工舌を持つ男」(ベロンと垂らしては自分で巻き取る、を何度もやる)ベロ丸、全原演じる「意味のない事しかしない男」(だったか..?)金四郎、「現実」を仄めかす存在として大鶴演じる女、食品監視員3人組。心地よい物語空間が、端っこに空がのぞくテントの中でガチャガチャと繰り広げられる玩具箱のような観劇がまた体験できて嬉しい。

ネタバレBOX

千秋楽の日、たまたま下北沢にて観劇後、終盤のクライマックスをステージ裏の一般道から見た(聴いた)。装置の中央が開いた向こうに佇み、去って行くジェニーをスポットが追い、やがて消えるラストは、実際の観劇日には端の席で見えなかったので代わりに堪能させてもらった。半世紀以上にわたってテントを続ける唐十郎の劇団に御大は千秋楽にしか姿を現さぬらしく、今回も元気に「皆さん!頑張りましょう!」とやっていた。コロナが人間界にもたらした冷たさとは真逆の世界である。
痴人の愛 ~IDIOTS~

痴人の愛 ~IDIOTS~

metro

ザ・スズナリ(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★

黒テントファンとしては片岡哲也氏の回を選んで悔いは無いが、この様式では若松力氏の風情が見やすかったかも知れない、とは思いつつ、時間遡及のプロットで書かれた作劇を興味深く鑑賞した。
(片岡氏はリアルをベースに軽妙誇張のニュアンスを表現できる役者で、安定感があるが形を決める月船との微妙な質の違いが出たように思う。若松氏はリアルを削いでもニュアンスに統一性を持たせるので(前回の「少女仮面」での噛みのように)崩れると弱いが貫徹すれば相性は良さそうだ。)
同演目はmetroで10年前大物俳優と上演済みで、今回と演出は違うのかは不明。が、恐らく原作からの翻案は同じだろうと思う(この原作は様々に解釈したくなる古典と異なり上演の動機は自身のこだわりの読み込みがあると想像される)。原作は高校時代に読んだ記憶しかないが、男が如何に女性に弱いか、特に老いに片足突っ込んだ男が若い女性に対し宿命的に隷属する「定型」を叩きこまれた。男の本質の中に、奴隷にされてもその女性に繋がりたいという願望がある、という・・。これを年端も行かぬ青年が読んでしまって良かったのか?一抹の疑問があるが、ともかくそれはそれは付くも地獄離れるも地獄のマゾヒスティックな生の、これ以上ないサンプルであった。が、今回の舞台では冒頭その様相が描かれるものの、男の精神の荒廃を表す床に散らばった衣裳が少しずつ片付くにつれ過去の場面に遡る。その時々の関係性が、特に説明の無いのに会話や風情で示されるのが趣深く、「幸せだった過去」を眺めるように(バイアスのかかった?)二人の風景が再現されていくが、芝居が幕を閉じるのは過去の場面で、つまり「より苦しくない時期」で、である。現在の地獄は相対化され、「あるいは二人は・・」と、パペットによる老いた二人の寄り添う姿が半ばハッピーエンド風を演出する。ほろ苦さは残っても「甘い」気分で終幕を迎える事になった。
「過去を見るように現在を見る」という読み方は、鬱屈が常態となった日本では、現在を生き抜く術である事を示唆するものか。

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