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フェイクマザー〜嘘つきお銀の本当の話〜

フェイクマザー〜嘘つきお銀の本当の話〜

劇団 EASTONES

駅前劇場(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

もったいないことに、イーストンズさんのファイナル公演らしいのですが。
ベタだけど、きちんと楽しませてくれる、笑わせてくれるセンス。
かっこいい殺陣。今作は歌も素敵だった。
基本は娯楽路線だけど、ちょっと変化急な勧善懲悪な感じ。
今作は、出てくる人、ほぼ悪いやつかも。

イーストンズさんにしては、比較的笑いの要素が少なめで、強烈なシーンも多かった。
どのキャラも濃くてね、もっともっとエピソード作れそうだったので。
上演時間90分はやや短く性急に感じたところは、ありました。
上演前にジョークで3時間超えですってのがあったのですが、いや、実際に3時間超えでたっぷり観たいなあって思いが出たくらい面白かったです。

かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これ、自分はかなり好きな芝居です。
始まってしばらくは、あ、この系統か……みたいだったのですが、途中からぐぐっと引き込まれました。
テイスト的には、自分の世代で例えるなら……、懐かしい一話完結のギャグ漫画的で。
ジャンプで言うなら、キン肉マン、ドラゴンボール、聖闘士星矢みたいなののヒットで、何もかもがバトル漫画化する前にあった、 コント的なギャグ漫画。ドクタースランプとか、奇面組みたいな。
ただ、そこに、純愛的なキュンキュンや、しんみりする要素がある。
そして最後は意外な感じで、後味がとても良かった。
後悔って言うくらいだから、苦いの来るのかなって思っていたのですが。

主演の、みしゃむーそさんが、凄い素敵だった。
みしゃむーそさん×タカハシシンノスケさん
みしゃむーそさん×弘中麻紀さん
って対になるのですが、どちらも凄い良かったな。

サイドストーリーになる、他の方々のエピソードもかなり面白く観られました。

ネタバレBOX

ジャンル的には……世界観的には、実はSF巨大ロボットものでして。

後悔をタイムリープで解決しようとするのと。
もう一つあって、隕石落下をヒーローがスーパーロボットで食い止めるという、逆襲のシャアみたいなやつとのハイブリッド。この組み合わせをラブコメでやっちゃうの面白かったな。
自分の好物ばかり状態だった。

開場時からスズナリのロビーにさ、そのロボット置いてあるんだよね。
このあたり、すごい洒落てて気が利いてるなって思いました。
Waltz for Daddy

Waltz for Daddy

幻灯劇場

ロームシアター京都ノースホール(京都府)

2025/09/05 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ファンタジーだが、音楽との融合は右に出る劇団はいないだろな〜
人生をリセットしたい人々の桃源郷 西成のあいりん地区みたいな場所なんかも…
父親の気持ちわかります

今日は、これくらい

今日は、これくらい

サンハロンシアター

OFF OFFシアター(東京都)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

市の活性化の中心にしたい サッカーチーム:ジャンドゥーヤ鶫野、その試合をメインにした市民フェスタへ観客5,000人を集めるという一大イベント。その関係者や市民個々人の思いと行動を描いた庶民劇。

街興しはしたいが、その中心がJ3でもないサッカーチーム(現在JFL)。その関心度や思い入れが違い、なかなか一枚岩にならないところがリアル。夢中になるものって人それぞれ、それをどう纏めるか至難の業だ。その それぞれ夢中になるものを登場しない人物を通じて垣間見せる巧さ。
(上演時間1時間30分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術…中央が窓抜き枠のようで、場面に応じて枠内を入れ替える。また演台のようなものを搬入し、市にある洋菓子店などを現す。物語は鶫野市を活性化させるため、地元サッカーチームの交流試合に5,000人を集客するイベントを企画。サンハロンシアターは、キャストの高年齢といったことが書かれていたが、その実態を物語に重ね、若者が都会へ行き 鶫野市の高齢化が進んでいくようだ。

イベントに携わる人々の思い入れ(熱量)が微妙に違うため、今一盛り上がりに欠けている。しかし地元ということもあり、幼馴染や高校の同窓生を巻き込んで…。
チームの広報・営業担当の桐田俊也は、高校の先輩でありスポンサーである㈱ヘーゼレート営業部長 羽場健一にイベントの必要性を説いている。市民フェス実行委員の青島真沙美、高梨祥平は2人の様子を静観している。また羽場と高校時代 同級生だった槇村結子は、商工会議所職員として地元だがサッカーには詳しくない。亡くなった夫が野球 阪神ファンだったこともあり、どちらかといえば野球に興味があるようだ。そして娘が結婚しようとしている相手が巨人ファン、夫が生きていたら何て言うだろう(夫、娘とその彼氏は登場しない)。

このイベントで自慢の洋菓子--特製ティラミスを宣伝したいパティシエ・洋菓子店経営の川江瑠衣、こちらは商売が気になる。そしてこの店を手伝っている沢木田律の夢や生き方にも関わってくる。イベントの司会進行役として漫才師のヒクイドリタカイドリ(長谷吉彦、佐山敬太)が来るが、彼らは地元ではないことから、もっぱら自分たちの芸風等を気にしている。地元イベントといっても関心は人それぞれ違う。そこに「地元だから」といった変な強制・強要や同調圧力はなく、むしろ自然(体)な人間関係が築かれている。そこに何故か安堵感を感じてしまう。

そして集客は4,899人という微妙な数字(不達成)、コメディという名の予定調和にしないところに好感が持てる。ラスト、負け惜しみのように聞こえる、桐田の「今日は、これくらいにしてやる」だが、むしろ この捨て台詞が 明日に向けて という力強い言葉に思える。
次回公演も楽しみにしています。
今日は、これくらい

今日は、これくらい

サンハロンシアター

OFF OFFシアター(東京都)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ジャンドゥーヤ(gianduja)とはペースト状にしたヘーゼルナッツを混ぜ合わせたイタリアのチョコレート菓子。「ジャンドゥーヤ鶫野(つぐみの)FC」は地元のサッカーチームで現在JFL、J3昇格を目指している。チームの広報を担当する田野良樹氏は地元活性化の為にも町を挙げての応援を望む。市民フェスに参加し「観客5000人プロジェクト」を企画、熱弁を振るう。市民フェス実行委員会の英枝(てるえ)さん。スポンサー企業の部長で高校の先輩でもある内藤トモヤ氏。サポーター代表の刀根直人氏。
商工会議所職員の高山佳子さんは内藤トモヤ氏の高校時代の同級生。狭い町で皆顔馴染の人間関係。

市民フェスで余興と司会を頼まれた漫才師・ヒクイドリタカイドリ。タカイドリ、重井貢治氏は喫茶店で働きながらのネタ作り。ヒクイドリ、垣内あきら氏は鶫野に忘れられない記憶があった。

洋菓子店チェスターの店長、和泉輪さんは市民フェスで特製ティラミスの販売を頼まれる。それを後押しする手伝いの石井花奈さん。

話の着眼点や流れは万能グローブガラパゴスダイナモスっぽく感じた。年齢層が皆高めの為、夢に向かって突き進むというよりもビターな哀愁が漂う。現実と自分を知ってしまった人間達だからだ。
小津安二郎の『浮草』のような寂寞感を核として、日がな海を眺める三井弘次のような気分で今作を染め上げたい。
若い石井花奈さんの一生懸命な姿が舞台を盛り上げる。和泉輪さんとのデュエットは見せ場。

是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

群像劇というかキャスト等分に話を割り当てている為、何の話だか散漫な印象も。巧く行けばマチルダアパルトマン『フィッシュボウル』の老年版になれたと思う。劇団運営とダブらせていく手法。好きという情熱だけでは他人の心を動かせない現実。だがそれだけを頼りに闇を進むしかない。運否天賦!

英枝さんに話を集約させる手もあった。全くサッカーに興味のない、夫に先立たれた女性が市民フェスを通じて学生時代の恋人と再会し、サッカーを夢中になって応援する楽しさを知る。まだ世の中、こんなに楽しいことがあったんだ。

早朝ランニングで出くわした内藤トモヤ氏が田野良樹氏をきつく叱責する。町興しにはサッカー球団だけでなく幾らでも選択肢はある。理詰めで追い込まれた田野良樹氏は独り悔しくて涙を零す。そしてラスト、やっぱり5000人には程遠い集客。これが現実だと立ち去る内藤トモヤ氏。自分なりにやり切った充実感、それとは裏腹の目標を達成出来なかった敗北感、もやもやする頭。池乃めだかの十八番を吐き捨てる。「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ!」(このぐらい解り易くしてもいいのでは)。
ボヘミアの海――冬物語:A Science Fiction

ボヘミアの海――冬物語:A Science Fiction

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/06 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 ベシミル! 傑作。華5つ☆ 尺75分弱。

ネタバレBOX

 今回で22回目の、明治大学シェイクスピアプロジェクトのラボ公演だが、今作は猿楽町第2校舎1Fに在るアートスタジオでの上演。尺は約75分弱。シェイクスピアの「冬物語」というより完全に新作のSFと言った方が鑑賞後の感覚から言うと近い。それだけに極めて良く出来た脚本にこれまた見合った優れた演出、舞台美術大道具は総て白で統一され箱馬、長方形のテーブル、ギロチンの枠のような形の背の高い柱構造等、が場転に応じて速やかに所定の位置に場面に相応しい形に組まれて用いられる。小道具のヒロイン・ハーマイオニの木彫(これだけは木の色)が実に効果的に用いられている点も優れた舞台の隠れた定石である。以上挙げた舞台美術迄実にしっかり作りこまれた秀作。照明、音響もレベルが高いのは、ステーション関連の映像を見ている舞台上の人物たちの表情に映像画面の反映が微妙な明彩で反映されているのを見ても明らかだ。大道具が総て白で統一されているのは、冬を象徴する“雪”や“氷”のイマージュと解した。これが同時に夫・レオンティーズに同僚との浮気を疑われ自死を遂げた妻・ハーマイオニの潔白を示唆している。
 ところで今作の物語が展開するのはハーマイオニの自死から16年後、レオンティーズが、ボヘミアプロジェクト継続の是非を判断する為にステイションに送り込まれた後のことである。然しそもそもそのボヘミアプロジェクトが何であったかを理解しておく必要があろう。地球の直径の約1.2倍の惑星・ボヘミアに人類が巨大なベースステーションを築き最も優れた研究者達を送り込んでボヘミアの環境等を精査した16年前よりも以前、このベースには85人を収容できるベースが建設され多種多様な研究が行われていたが、特に注目すべきであったのは、ボヘミアの海に関する論であった。何とボヘミアの海は、海自体が知性を持ち知的活動を担っているのではないか? との仮説が提起されていて、地球上でも大きな論争が長期に亘って繰り広げられながら結論を出せずに膠着状態が長く続いた。徐々に人々の関心も失せ、莫大な費用の掛かる宇宙計画の是非判断を公式目的にレオンティーズが送り込まれたのは必然であった。判断を下すにはボヘミアの海が知性を持っているのではないか? 論争の決着を見た上で今後の継続判断をする必要があるが、その起点となったのがボヘミア探索隊員であったアンティゴナスが自死する前に遺した謎の言葉『ボヘミアの海で熊を見た』であった。
 かくして到着したボヘミアのステーションでレオンティーズが遭遇したもの、それは自死したハズのハーマイオニであり、実際に残っていた浮気相手と疑った者の助手であり、皮肉屋の研究者であり、彼らが「客」と呼ぶ、彼らの夢や想像即ち脳の活動に現れたイマージュが現実に再生された生き物であった。この「客」たちは、地球人が自分を生み出した脳活動とコンタクトを取り続けることによってどんどん進化し深化をも遂げた。その結果、自らが再生された“生命”でありオリジナルでは無いというアイデンティティーの不在に悩まされる。このアイデンティファイ不可能性は、更に先に本当と偽の問題を突きつけ、本当(本物)でないなら空虚そのもの(こういう言い方自体が矛盾を孕むが)を突きつけてくる。演じるのは1年生が殆どの傑作である。
銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター

吉祥寺シアター(東京都)

2025/08/23 (土) ~ 2025/08/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/24 (日) 15:00

原作にかなり忠実な舞台化。
銀河鉄道内に場面が移る時の装置の変化など特にステキ。
また、カムパネルラとジョバンニ以外の登場人物は4人の出演者が演じ分けるが、そう言えば本作は停車駅毎に場が替わるのでこの手法に適していると思ったり前月に観た OuBaiTo-Ri「マクベス」を思い出したり。
さらにそのキャスティングならびに表現が巧みで大きく頷く。
企画意図通り親子連れも多かったが、年少時にこうして宮沢賢治や演劇に接するってイイよね♪

発表せよ!大本営!

発表せよ!大本営!

アガリスクエンターテイメント

シアターサンモール(東京都)

2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

実演鑑賞

2019年の駅前劇場での初演作を再演。ワタシは初見です。8月17日までシアターサンモール。130分。9月1日から21日まで有料のアーカイブ配信(Confetti)があります。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/09/post-6cf814.html

JUMP!

JUMP!

“STRAYDOG”

「劇」小劇場(東京都)

2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

スマイルチーム観劇
台詞の抑揚がもう少しあり、登場人物のバックボーンもあと少し丁寧に描いたら、もっと良かったかなと思いましたが、楽しかったです!

『私立シバイベ女学園』灼熱の課外授業編

『私立シバイベ女学園』灼熱の課外授業編

SFIDA ENTERTAINMENT

劇場MOMO(東京都)

2025/08/26 (火) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Sチーム観劇
前向きな明るさとエンタメ性は良かったです

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

サブテレニアン

サブテレニアン(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「ハムレット」及び「ハムレットマシーン」の連続上演というベタのようで余り見なかった企画、サブテレニアン常連の怪優(と思っている)葉月結子出演の「ハムレット」は残念ながら見逃したが、こちらを観劇。何年か前にとある劇団によるアングラっぽい演出で観たが、こちらはお布団・得地氏によるテキレジ・加筆が特徴的な上演となっている。戯曲本を開くと冒頭十数頁程度の戯曲が載り、他は関連の論考や解説でそれなりに分厚い単行本である。そのテキストが、俳優の「動き」(遊び)が作る場面を意味づけるために割り振られ、また日本の今を切り取ったような場面が加筆されている。単純に面白かったし、元が晦渋な代物を「今」を忍ばせる事で「見やすい」舞台となった。ただし本作が「問い」を観客に投げ続ける作品である事からは逃れられぬ、という事も再認識。
アンディウォーホルのコピー・アートと「何百年、何度も演じ続けられてうんざりのハムレット」というモチーフが似ている、というのは自分の浅薄な連想かも知れぬが、ハイナー・ミュラーはある社会的視点(冷戦時の)をハムレットという存在にこと寄せて提供したものであるらしいので、あまり冗談のレベルで語っちゃならん(一定の社会的視野を帯びておらねばならん)という縛りもあるようで。いずれ「ハムレット・マシーン」が「ハムレット」を解体したように、本作が古典的扱いを受け、解体の俎上に乗せられる日も・・? 等と考えてみた。

月の海 2025(東京)

月の海 2025(東京)

日穏-bion-

テアトルBONBON(東京都)

2025/08/20 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初演を観、映画版を観、地域劇団の上演を観ての今回。色々と思う所あり。良質な作品ではあるが、登場人物を3名に絞り込んだ映画版が自分には鋭く入って来た。芝居では登場しない主人公の母が登場し、献身的に介護を行なう娘(既に妙齢。芝居では幼馴染みとの恋愛の予兆があるが映画ではどうだったか..)との二人暮らしの家に空き巣が入り込み、姿形が亡くなった息子に似た彼を「海難で死亡と思われていた息子が記憶喪失になって帰って来た」と思い込み・・という所から結末までは同じ流れ。ただ人物がリアルに切り取られた映画では主人公が「本人ではないと判っていながら」喜ぶ母のため、そして自分の負担から少しでも逃れるために敢えて「勘違い」するという、生々しい人間心理を浮き上がらせていた。そこがツボでもあった。
此度の舞台版では・・そこは明確にしていない、というか強調されていなかった。芝居ではご近所の八百屋夫婦、介護職であるその息子とその婚約者、ロートルの新人が同じ訪問介護事務所から出入り、幼なじみのケアマネも必要に応じて登場。そして弟の豊に成りすます事となった泥棒の相棒も「記憶喪失後の友人」として登場する。彼らのうち健在時の豊を知る者が、「だいぶ様子が変った」と言いながらも彼の帰還を無邪気に喜び、主人公とその母のために、という気遣いからでなく真っさらに豊の帰還を信じている風。
ところが偽の豊(大木)の過去を知る者が実はおり(この部分でも一つのドラマが描かれる)、主人公を秘かに慕うケアマネが正義感を発揮「お前は誰だ!」と詰め寄り、主人公が「やめて」「この子はうちの豊だ」と主張するが、ついに大木自ら「俺は豊なんかじゃない、大木だ」と激白。「判っていたくせに今更なんだ」・・。この時の主人公は、「元々判っていた」のではなく「事実を突きつけられたが拒絶」と見える。
ドラマ性においては、主人公は自分と母との関係の葛藤から、泥棒であった彼を利用し、救われたという関係が映画版では明白であったのが、芝居ではぼんやりしてしまった・・そこが自分の中では物足りない要素となった。
母が死んだ後、線香を上げに訪ねて来た大木と主人公の二人が舞台正面、花火を見ながらのエンディングとなる。ここで母が一年前に申し込んでいたメッセージ(地域行事であるこの花火は打上げる前に地域ラジオ局からメッセージを流す=多分有料で=アトラクションがある)が流れ、娘への感謝と激励の文面が読まれ、娘が泣き崩れるのだが、私的には、死者との関係性の意味であったり価値というものは生者が解釈するものであり、読まれた文面を「どう解釈するか」さえも主人公に委ねられている。すなわち母からの「感謝」の文言がなかろうと、その思いを「想像」する事ができ、たとえその文言があろうと「別の解釈」も可能なのである。悪感情か好感情かの二分法で分けられない関係が二人の間にはあるはずなのであり、あのラジオで読まれた一件は、娘がそこに「母らしさ」を見出す事においてのみ、名付けるなら「ハッピーエンド」とする事が可能なのだろう、と考える。文言は美しくとも「母らしさ」から遠ざかっていれば、何か別の後味を残すのだろうし、文言が美しくなくたどたどしくとも、彼女が「いかにも母らしい」と感じ、娘へのある感情が見出せるなら、それは自ずから知れるものである、もっと言えば生前からどこかで感づいていても良いものだ。ドラマ的に言えばこれは「どんでん返し」にはなり得ない。
むしろ強調されるのは、エンディングに立つ二人、娘と偽物の豊がその人生の「未来」へと押し出される様であろうと思う。その意味では、足枷となっていた「過去への拘泥」から解き放たれた、あるいは自ら解き放とうとする姿勢を、互いの中に見出した二人が、その背中を押した共通の人物(母)を思い、笑みを交わす・・恐らく今後二度と会う事もないだろう二人の間につかの間通う「普遍的な何か」が、観客の共有できる何か、にもなり得る。そんな「形」が見たかったな、と思う。ちょっと注文が多すぎかもだが・・。
「妙齢」の女性の座る左隣からは後半啜り泣きと涙を拭う動きが目に耳に入って来た。実際に肉親の介護を経験し、身内故の苦悩を味わった人には説明不要なものがそこにあったのかも知れない。

ミミズとハンバーグ

ミミズとハンバーグ

大人少年

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

テーマの「分断と理解、コミュニケーションのあり方」が表現されていました。

ネタバレBOX

ミミズとハンバーグのようにダンサーの動きについて感じられた前半、中ほどから後半へ大きな動きへと移っていくように思えました。ダンサーの演技がしなやかで、華麗で、見ごたえがありました。
今日は、これくらい

今日は、これくらい

サンハロンシアター

OFF OFFシアター(東京都)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

実行委員を取り巻く色々な立場の人の色々な熱量をリアルに演じていた。

かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

(笑えた度)5(今感)4(完成度)5

あの時、聞くことができなかった別れの理由を探して。
 
傍からみればなんということもない、平凡な人生のほんの些細な物語にこそ、
時空を超え、宇宙に届く無限の力がある。

演劇愛に溢れたメタ手法でポップに描き切った、
物語への愛に満ち満ちた、
どこにでもありそうなくらいありふれた、
だけど唯一無二のラブストーリー。

軽妙と重厚、かなり軽妙寄り。

すごくいい。

ネタバレBOX

普段は演劇ではストーリーは追わず、
映画は細かい演技やセリフの一つ一つを追って、
180度違う見方をしてしまうが、
この作品では作者の映画愛に呼応して、
映画の如く鑑賞した。

でも相反して、
目の前の作品は脈々と受け継がれ、みんなに愛されてきた小劇場演劇のあれやこれやのフォーマットの結晶のようで、
懐かしさとか舞台への郷愁とか、いろいろなものが込み上げてきて感無量になる。

物語を溺愛している人と憎悪している人は、
つまるところ同じ表現に行き着くんだなあ、
とかいらないことを考える。

、、、いやいや、言葉が過ぎました。
物語が嫌いな演劇人なんていませんよ、きっと。
パロディ、オマージュ、リスペクト、天才、上等、、、おっと危ない、、、

ラブストーリーのリアリティーは役者に左右されるところが大きいけれど、
ラッパ屋の弘中さん、みしゃむーそさん、角度によって松ジュンと見間違いそうになるタカハシシンノスケさん、
皆さん表情がとてもいい感じ。

猫ホテのガンツさんもとてもいい味。

浅見さんの「前島」役も最高。
某大富豪と一字違いが、w。剛力、w。忘れてた。

そして、猪股さん。一番伝えたかったであろうセリフを自分で言うのは、作家冥利に尽きるんだろうなあ。滑舌が悪くて誰も聴いてない、という設定はきっとご本人の照れ隠し。フィクションへの溢れる愛がワタクシごときにも真っ直ぐに刺さりました。

私はイスを撫でたくない

私はイスを撫でたくない

劇団さいおうば

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/09/02 (火) ~ 2025/09/03 (水)公演終了

実演鑑賞

第37回池袋演劇祭の参加作品。僕は初見の団体でした。公式ホームページによると、明治大学を母体として2023年に発足した劇団、とのこと。旗揚げ2年。頑張って着実に活動している印象を受けました。

上演演目は約45分。中短編、位でしょうか。オムニバスではなく単体で上演するの珍しいなぁ…と考えていたら、2週間後の9/19〜21に別劇場での公演を予定しているそうです。この辺の戦略性もやや珍しく、僕は好印象。

ネタバレBOX

地球外生命体による地球侵略が、秘密裏に、でも日常的に行われている世界線。というSF設定のシチュエーションコメディ。その設定による奇妙な出来事でクスリと笑う、上演。単なるコメディというより、社会風刺的なややブラック展開も含まれており、団体のやろうとしていることが想起されます。移民問題であったり、異文化コミュニケーションであったり。その他諸々。

若い団体なので、エールを込めて書きますと、せっかくの設定をもっとこねくり倒して、もっともっと遊んで欲しかったな〜と感じました。やりたいことは伝わってくるので共感はできるものの、既視感のあるネタにも感じられ、そこが惜しくもあります。演劇で上演する意味を意識された創作であることは理解できるので、それを踏み台にして、もっともっと高くジャンプする方法を、劇団員全員で楽しみながら考えて欲しいです。劇団運営や集団創作の面白さを、全身で体感しながら前へ進んで欲しいと感じました。
ANCHOR

ANCHOR

うんなま

ウイングフィールド(大阪府)

2016/11/04 (金) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

男の人が「あああああ!!!」って叫んだりしていて、あんまり面白くなかった。男の人が叫んでたことしかおぼえてない。

われわれなりのロマンティック

われわれなりのロマンティック

いいへんじ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

脚本、演出、役者とも素晴らしい力量。多くの人には身近にない(気付いてない)状況と感情の動きを、極めて巧みに描き出し、リアルであると同時に、フィクションたる演劇作品として成立させている。丁寧に練り込まれたセリフとそれを演じる役者の演技が見事に調和し、観客を120分間、高い集中力を維持させることに成功している。

ギャンブラー

ギャンブラー

地点

京都府立文化芸術会館(京都府)

2025/08/29 (金) ~ 2025/08/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/29 (金) 19:00

ネオンが煌めき、動くテーブルがギャンブル会場を盛り上げ、ギャンブラーの登場人物がうごめく。ライブ演奏も効果をあげ、華やかな舞台空間は素晴らしい。明日になれば…予感する、賭博にかける男と女の不適な笑いが印象に残る。ただ、会話があまり耳に入らず、外国では視覚効果がよりインパクトを感じ、ストーリーの大まかな内容はパンフレットで理解できるので、より評価が高いような気がする。

『わだち/쉰다리(スィンダリ)』

『わだち/쉰다리(スィンダリ)』

激団リジョロ

シアターシャイン(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/09/03 (水) 19:00

160分。休憩10分を含む。(70-休10-80)

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