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六道追分(ろくどうおいわけ)~第五期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第五期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

現代風時代劇でした。コメディ作風のドラマでした。楽しかったです。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

色々書きたいのですが、特にネタバレは厳禁!な舞台です。
え!どうなるんだろう。という場面が多く楽しかったです。

舞台上のセットがとても凝っているなと。客席の壁にも注目です!

また観たくなる劇団さんです。

ネタバレBOX

オープニングのダンス良かったです!これからはじまるよー!といった感じで好きです。
振付で両手を時間差で後ろにやる振りが特にかっこ良かったです。
人骨のやらかい

人骨のやらかい

キ上の空論

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/06/12 (木) ~ 2025/06/17 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/06/14 (土) 19:00

価格7,800円

06月14日〈土〉19時開演。

紙チラシでのあらましは、
殺人を犯してその骨を食べる…?という主旨でした。
面白そうだったので鑑賞しました。

舞台装置、脚本、演出、どれも超一流であっという間の2時間でした。

ひとつだけ。
最初の方では、役者さんの声が小さくて聞き取りにくいところが多々ありました。
座席が後方で、こちらが悪いのかもしれません。
でも、プロなんだから、“腹から声を出す”ように日々訓練してほしいと思います。
身内だけの会話のような声のトーンでは、役者は務まらないと思います。
これは今回だけでなく、他の劇でも最近感じることです。

徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日、星組を観劇しました。

活気ありテンポ良くすすむストーリーがとても良かったです。
役者さんそれぞれ個性があり、特に浦野役のかたの声の出し方とても心地良くて好きです。
あらすじは前もって知っていたものの、展開が読めなかったので幕があいて「おっ!そうくるのね!」とわくわく。
また、星組、月組で役者さんすべて変わるのですね。組をかえて2パターンの楽しみかたもありますね。

ネタバレBOX

スタートから、特攻隊のお話だからそうだよね、そうゆうはじまりになるよね。
...と役者さんの熱演に引き込まれていたら、やられたー!笑

あらすじから、特攻隊1人を出さなくてはいけないのは知っていたのですがまさか皆行きたい派だったなんて。涙ながらに選出するのかと思っていました。

ラストの周囲の思い、ジーンときましたし扉が開いてスモークと光の演出良いですね!

ヨシさん、雪江さんのコンビも良かったです。
ふうこちゃんとのラストのやりとりも心にきますね。

組を替えて観てみたくなりました!
徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

平日昼なのに超満員。空席一つだけ。

ネタバレBOX

予想に反して緩くコミカル。
とはいえ生き死にの話だから、最後はしんみり。
ザ・ヒューマンズ ─人間たち

ザ・ヒューマンズ ─人間たち

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/06/12 (木) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/06/18 (水) 14:00

120分。休憩なし。

燃える花嫁

燃える花嫁

名取事務所

吉祥寺シアター(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/15 (日) 13:00

ああ、日本はもうすぐこうなるんだな、
もう既に小さいのは、あちこちで始まっているんだなと思う。
安く都合よく外国人労働者を使い、そのために移民を受け容れ、
増えすぎてコントロールが出来なくなり社会が分断される・・・。
それを移民一人ひとりのリアルな視点から複合的に見ている。
翻弄され、追いつめられていく”個”の物語が痛切。

ネタバレBOX

架空の日本が舞台。
人手不足を補うため、海の向うから移民を受け入れている。
彼らは業務の得意分野ごとに居住地を割り当てられ、安い賃金で下請けをしている。
当日パンフには、登場人物の日本人の名は漢字で、移民の名はカタカナで書かれている。

日本人社長とその息子拓也、
「解体」を請け負う下請け会社の移民の社長、社長の娘アカリと、社長の姉カナエ、
移民たちのために奔走する日本人弁護士昌美、
そこへやって来た流れ者のような、戦士のようなトラックドライバーミドリカワマキ・・・。
移民たちは見た目も言葉も、ほとんど日本人と区別がつかないほど達者だ。
たった一つ「ザ行」を「サ行」と発音してしまう事を除いて。

これは”未知の価値観とどう対峙して新しい社会を創るか”という問いを与えられた
国を試すような”現在進行形の”テーマだ。

ミドリカワマキの影響を受けて、若いアカリの価値観がひっくり返る様がダイナミック。
平体まひろさんの、壁に正面からぶち当たりながら無茶苦茶に進むアカリが清々しいほど。

そのミドリカワマキを演じた森尾舞さんが素晴らしかった。
ただ者ではない雰囲気が漂っていて、孤高の旅人でありながら人を惹きつける。
複雑な人間像を全身で表現していてとても魅力的。

日本人社長の息子として、移民の会社を管理する拓也の立場の辛さが痛々しかった。
おそらく現場で一番苦しむのは、この拓也のような人間だろう。
失敗の許されない窮屈な日本人社会と、祖国を離れ安全な国で自由を謳歌したい移民たち。
国の無策を最前線で浴びるのはこういう人たちで、拓也は結局負け組として堕ちていく。
それを冷やかに突き放す父親のことばに慄然とした。
西山聖了さんは、生真面目で要領悪く、自分を責めながら生きる拓也の孤独を
哀しいほど見せて共感を呼ぶ。

作品の冒頭、ミドリカワマキがアカリの元に現れるシーン、
そのシーンがもう一度最後に再現される。
ああ、祖国へ戻ってテロリストとしての最期を選んだミドリカワマキが
アカリに会いに来たのだと判る、この構成が秀逸で泣いてしまう。

移民たちの祖国では、高校生くらいの少女が、親の決めた結婚をさせられる、
そしてSNSで他国の情報を知ると、自分の未来に絶望し自殺するという。
彼女たちは、一体何を選択すれば幸せになれるのだろう。
16歳で花嫁になるか、日本に来て搾取されるか、祖国のテロリストとなるか。
そのことを考えさせてくれた名取事務所とスタッフの皆さんに感謝します!
北斎ばあさん

北斎ばあさん

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/17 (火) 14:00

座席1階

扉座の看板は躍動する若者たちという勝手なイメージがあったが、今回はベテラン女性俳優2人を前面に出した人情劇だ。浮世絵師の葛飾北斎の娘2人、異母姉妹の物語。自分が知らない史実がたくさん盛り込まれていてとても勉強になった。また、湘南地区を縄張りとする風神とその弟子入り希望の若い女性モミジを狂言回し的に配置するなど、創意工夫あふれる見事な脚本に感服する。作・演出の横内謙介の面目躍如といったところか。

葛飾北斎と言えば、今に名を残す富嶽三十六景だけでなく、人物や動植物、自然現象や妖怪、春画の類まで極めて多作であったことで知られる。天才にありがちな、生活に無頓着な毎日で暮らし。多作なのはたくさん描いて生活の足しにしていたのか、市民に頼まれて描いてあげたということも多くあったようだ。
今作の主人公は、父から浮世絵を叩き込まれた葛飾応為(妹)、放蕩息子に心底困らされていたお美与(姉)。冒頭、ゴミだらけの部屋で絵を描いている応為のところに借金取りに追われたお美与が駆け込んでくるところから始まる。やがて2人は一緒に旅に出るのだが、旅先で泊まった宿で、次々にファミリーヒストリーを揺るがす出来事が起きる。

応為を演じた伴美奈子、お美与を演じた中原三千代は特筆すべきだ。自分よりかなり年上の老婆を迫力満点で演じ、舞台を独占する。また、カエデを演じた佐々木このみが軽妙なイラストを駆使して「北斎、応為の世界」と題する特別付録(図解)を客席全員にプレゼント。これがなかなかの秀作だ。

『ひかりあるところ』

『ひかりあるところ』

ウテン結構

六本木ストライプスペース(東京都)

2025/05/27 (火) ~ 2025/06/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/05/31 (土) 12:05

ある公演の開演間際に駆け込んだ客が予約した名前を名乗るとその客は既に入場していると言われ……なゴウアーにとって「あったらコワい」状況から始まる物語。
その状況を実際の受付があるフロアで見せてから階下の客席に移動して展開する本編は入れ子構造と並行世界系を混ぜ合わせたようで胡蝶之夢の味わいもあるという個人的好みのもの全部載せ状態、こういうの大好き♪
なお、出だしのシカケになかないで、毒きのこちゃん/劇団森 企画公演「ハロー!新宿ちゃん。」(2013年)を懐かしく思い出したりもした。

仮面夫婦の鑑

仮面夫婦の鑑

一般社団法人銀座舞台芸術祭

Pizzeria e Osteria Codino(ピッツェリア エ オステリア コディーノ)(大阪府)

2025/06/17 (火) ~ 2025/06/17 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

45分の短編 あり得る夫婦間の悩み事
ピザはそれ程でも…
あれでこの値段は…

穴熊の戯言は金色の鉄錆

穴熊の戯言は金色の鉄錆

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了

実演鑑賞

MCRの新作。105分。5月28日までスズナリ。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/06/post-e87f5f.html

少女仮面

少女仮面

オフィス3〇〇

ザ・スズナリ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

(笑えた度)3(今感)3(完成度)5

唐十郎追悼公演。 

小劇場の聖地スズナリで、ワーグナーあたりを始祖とする総合芸術の完成形と邂逅。これ以上の幸せはない。

ネタバレBOX

チェロが印象的な生演奏は、三味線、アコギ 、アコーディオン、ヴァイオリンとのコラボ。タップダンスにフレンチカンカン、生粋のエンターテイナー川村さんの歌も見事。喫茶肉体のモダンでリアルな舞台美術、雨の表現が抒情的なライティング、扇風機に舞う花吹雪、オーセンティックな軍服に清楚なドレス。悠久の時を超えて変わらず流れるロシア民謡の調べ。あれこれの舞台芸術の果実をスズナリの桟敷、かぶりつきで観られる贅沢といったら、、、

今に続くその後の小劇場演劇の原点ともいえる唐の思想は胎内回帰して、また、幾度も誕生する。

唐の本の中に女性版ハムレットを見いだした渡辺が若き日から追い求めてきた女性が躍動する舞台。ご本人の身体を張った大芝居も、歌も、あと説も、見事すぎて感無量だ。
社会性も性差もない、あるのは肉体だけ。唐の芸術論では肉体が舞台芸術の頂点だ。がしかし、その肉体こそ、実在が危うい。
偽りだらけの無名の人生。ほんの少しの実在の実感は愛の記憶なのか、むしろ愛そのものが実在なのか、それさえも幻か。全ては演劇のように消え去るのか、そもそもこの芝居は上演されていたのか。演劇をアウフヘーベンして無に至る。東洋の美学。

噴火と噴火の短い間、戦争と戦争の短い間に我々は生きている。奇跡的な平和のうちに生を受け、一念発起して一芝居打つ。芝居が終わったら、客出しして、セットをバラして、思い出を携えて小屋をあとにする。

「人生は歩く影、哀れな役者にすぎない。しばらくの間、舞台の上で、見栄を張り、怒り狂って、あとは消えてしまう。」(ウィリアム・シェイクスピア)
湿ったインテリア

湿ったインテリア

ウンゲツィーファ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/05/19 (月) ~ 2025/05/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハートフル「昼メロ的ネオ愛憎劇」の先にある寄り添いの形

ネタバレBOX

誰の子かわからない1人の赤ん坊をめぐる、3人の母親と2人の父親の物語。赤ん坊を模したスピーカーは、その物体感と無機物な重量をもって、物語の重心を揺さぶっていく。ミステリーあり、コメディあり、家族愛あり、スリラーもあり、ホラーありの自由自在な脚本構成は圧巻。ノンジャンルを漂うこの質感はウンゲツィーファならではの持ち味。

最初は「赤ん坊は誰の子か」に焦点が当たっていたはずが、過保護な親に苦悩する男と、次男としての生き方を迫られる男の、実存の辛さ・耐えがたさの問題へと霧散するようにシフト。台詞を多重に解釈できるよう丁寧に手渡す俳優らの演技により、彼らの過去の物語が急に鮮やかに立ち上がってくる。どこまでも家族の話であるので、自分の親との関係に思いを馳せたり、友人に聞いた話を思い出したりと、観客ひとりひとりに立ち現れる情景があっただろう。それを客席に座り左右に感じながら共有できるという、孤独を慰めてくれる演劇特有の一体感が確かにあった。

演劇の見立てが多用され、ときにそれを逆手に取ってメタ演劇的に笑いを取りに行くシーンがあり(「あれは破天荒な夢だった」と振り返るところなど)、ふふふとこっそり笑えるラインに確実に乗せてくる脚本の巧みさが際立つ。これを成立させる俳優の演技の抜け感、場に揺蕩い続ける胆力がすごい。
舞台美術ならびに照明音響のスタッフワークも素晴らしかった。劇場に入る前のアプローチ部分から世界観を作り込み、空間を大きく使うと同時に細部にはこの後の展開に温かく違和を残す美術、子守歌の場面で浮かぶ星やハートのモチーフ、ここぞで一回だけ使う完全暗転、スピーカーの細やかな音量調整の妙など、各所スタッフワークの連携の光る公演であった。

(以下、ゆるいつぶやき)
「昼メロ的ネオ愛憎劇」とフライヤーにありドキドキしていたのですが、私の知っている昼ドラより、ちゃんとみんな誠実に相手に向き合って生きていて、いい人が多く、愛があってよかったと思いました。中学生当時、ちょうど大流行していた『牡丹と薔薇』(東海テレビ制作)を学校が休みの日に観て「みんな欲望に正直で怖すぎ!!」となり両親を信用できなくなったことがあります(多感な頃って何でも自分の家族に結び付けて疑心暗鬼になるってことありますよね)。そんな思い出もふいに過りました。観劇体験として興味深かったです。
ドウトク

ドウトク

!ll nut up fam

studio ZAP!(東京都)

2025/06/12 (木) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/17 (火) 15:30

好き嫌いは分かれるかもしれない。
エンタメ要素なしでやり切っているのはなかなか勇気があるし(多分エンタメ要素できなくない団体に思えるのに)仕上がりもなかなかの物

ネタバレBOX

ネタバラシ前が特に長く感じられ。全体的に長い印象1時間では流石に短いかもですがもう10分20分は削るべきに感じた
役名がわからないので役者さんでいうと椎名亜音さんの役の異質さが中途半端で同じ囚人にした意味がよくわからない。別に研究者として入れば良いと。せっかく舞台上何もないのにリアル牢屋内設定にこだわりすぎな動きになっていてちょっと残念。もっと色々演出的にできそうな気がする。
牧神の星

牧神の星

劇団UZ

アトリエhaco(愛媛県)

2025/05/10 (土) ~ 2025/05/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

近戦争状態の現代を緊密に繋ぐ、虚実入り混じる戦争劇

ネタバレBOX

アトリエhacoのこけら落とし公演として行われた本作は、虚実入り混じる戦争劇。戦後、敗戦を認められない陸軍将校たちが国体護持を全国に伝えるため、反乱軍となって通信施設に押し入る。通信施設で交換手、通信技師として働いていた彼女たちは反乱に巻き込まれていく。という大筋の中に、本作を戸惑いながら稽古を重ね作っていく劇団員の悲喜交々のエピソードが劇中劇として挿入される。

このような虚実の混ぜ方は作劇法として確立しているが、劇団内の内輪ノリに終始してしまい見づらいことも多い。劇団UZも現実部分のテンポ感にもう少し緩急があるといいと思ったが、虚実の混ぜ方が多様かつ滑らかで、第二次世界大戦、現代に今まさに起きている戦争、また仮想空間内での近戦争状態(SNS内でのレイシズム、ナチュラルに日常に入り込んでくる優生思想、過激で過剰なインフルエンサー)の往還がとても緊密に描かれていた。愛媛の丘の上での上演を鑑賞するという私にとっての非日常相まって、終演後に眩しい日が差し込む様子に「みな、今を選んで生きていくのだ」とはっとさせられた。

正確に思い出せず恐縮なのだが、「自分がどうでもいいと思ってる時間の使い方が、まさに今の自分を形作っていく」という趣旨の台詞が印象的だった。忙しなく生活していると、ちょっとした休みについだらだらと動画やSNSを見てしまうことがあるが、そうした時間が知らぬ間に戦争の片棒を担ぐことがある。劇場はそんな自分を離れて、どうでもよくない時間を意識的に過ごす場であり、それを改めて思い直す鑑賞後感だった。

劇場前の(野外)ロビーにコーヒーやカレーを提供するキッチンカーが招かれ、開演前・開園後にのんびり過ごす来場者の姿を見て、こんなふうに身体を他者に開いて時間を共有するのが劇場の役割だったのだ、と改めて思い、にんまり嬉しい気持ちになった。

(以下、ゆるいつぶやき)
東京の小劇場だと、劇団主宰がプロデューサー(助成金獲得とキャスティング)と演出(だけではなく作劇責任)のすべてを兼ねている場合が多く、力が一点集中しやすいために、人間関係が難しかったり主宰を長期に渡り続けていくのに疲弊したりするのだが、『牧神の星』では主宰を思い切りなじる俳優の描写がクリアに描かれており、地方で活動する劇団はその意味では力の分散が上手く、いい意味で持ちつ持たれつなのだと、虚構入り混じる演目を見ながら思いました。その張り巡らされた個々の人間関係への眼差しが今回の演目を下支えをしているように感じました。責任がうまく分散していて、体力のある劇団っていいなあ。
夢ならなおさら覚めてくれ

夢ならなおさら覚めてくれ

中央大学第二演劇研究会

高田馬場ラビネスト(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テーマに沿ってとても分かり易くお話しが展開されていて素晴らしかったです。辛いシーンも有りましたが考えさせられるきっかけになりました。

産声が聴こえない。

産声が聴こえない。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても考えさせられるお芝居でした。期待通りでした。

少女仮面

少女仮面

オフィス3〇〇

ザ・スズナリ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

唐十郎戯曲、殊に「少女仮面」は作り手により大きく変容する作品と再認識。スズナリはつくづく良い劇場だと思う。先日たまたま渡辺女史の出演したラジオ番組を聴いたらワイワイと賑やかしく音だけ聴いても密度が凄い。毎度の台詞「今回ももちろん赤字なんだけど」その最大要因は俳優の出演料だろうと踏んでいた所、今回のスズナリ公演、これでもかと趣向を詰め込んでいる。全部に金が掛かってる(掛けちゃう)んだろうこの人は..。今回も生演奏を入れ、演者と演奏者の区別もほぼ無しの混成(混沌?)舞台で(唯一演奏のみに専念したチェリストの女性も登場から終始歪んだ表情で物語世界にコミットしていた)。
過去観た少女仮面で思い出せるのは梁山泊(最晩年の李麗仙が登場)、人形劇、唐ゼミとそれぞれ優れた舞台化だったものの、今回こんなクライマックスあったか?と訝るやり取りに驚いた。改稿?それとも別バージョンがあったとか?等と。。
宝塚俳優春日野(同戯曲に登場させている実在した2名の人物の一人)は、後半唐作品にしばしば登場する突然詩情に煽られ語り出す人の一人として自分語りを語るのだが、それを聞く少女役が毅然と立ち立場逆転の様相を見せる時、芝居に限らず私たちがある種の義侠心や使命感に駆られてそうするあの透明な精神が、少女の中に立ち上がり、人生の孤独を激白する春日野との絶妙な関係の糸がすうっと浮かび上がって見える。このくだりは見事な普遍性を獲得しており、渡辺えりがこの演目を上演したかった所以であるかな、、判らないが、圧倒され通しの1時間45分であった。老若男女、若干女性多めの観客層であったが、退出渋滞に並ぶ高揚した顔顔の中にとめどなく涙を流す女性の姿が一人ならず。

代わって広報すれば...プレイガイドでは指定席完売だが、仕込み後二十席余裕が出たので今からチケットお求めの向きは劇団に連絡を、との事である。

昭和から騒ぎ

昭和から騒ぎ

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/05/25 (日) ~ 2025/06/16 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった!!原作の方は見たことがありませんが、だいたい想像できました。しかし、大学の先生ならお嬢さんが旅芸人と結婚しても認めてくれそうですが、王侯貴族だとどうなんでしょう?それとも原作では商家の娘さんあたりなのでしょうか。原作版も見てみたくなりました。
昭和の映画のような話し方も笑えました。
好きな人の声くらい聞き分けてよね!と思ったのは私だけ?
シェイクスピアの舞台ではこう言う間違い、勘違いみたいなのが多い気がします。
まあ、当時は夜は本当に暗かったろうから仕方ないのかなと思ったりしますが。

朗読劇「ふれる、文豪」

朗読劇「ふれる、文豪」

水中散歩

ホワイエ江古田(東京都)

2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本団体さんのこのシリーズ、可能な限り拝見しています。以前にリクエストした夏目漱石も演目にしてくれて良かったです。いつもながら、朗読劇にはとどまらない、動きもあるし、目を閉じると情景が浮かぶような素晴らしいお芝居でとてもよい時間を過ごせました。機会を得てまた、拝見できればと思います。

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