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シュベスターの祈り

シュベスターの祈り

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/05/27 (木) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/06/05 (土) 18:00

エフェクトとシンクロした殺陣が良かったです

青森県のせむし男

青森県のせむし男

演劇実験室◎万有引力

ザ・スズナリ(東京都)

2021/06/04 (金) ~ 2021/06/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歌人、シナリオ作家、編集者として若くして大成功を収めてきた寺山修司。1967年に劇団『天井桟敷』を結成、その旗揚げ作品がこの『青森県のせむし男』。
大して観てきた訳ではないけれども今まで観賞した寺山作品の中で一番良かった。
森ようこさんのファンならば今作は必見。かなり出突っ張りでオン・ステージ感もある。
PUNK BANDのデビュー作を聴いている感じで、思うが儘に喚き散らしている。後々になると理性が邪魔をして理論武装の処世術に陥るのは世の常。恥知らずの一発目であるからこその幼稚で稚拙な絶叫が歳を重ねても胸を打つ。今作を寺山初体験で観たかった。

青森の名家で次期当主の息子が醜い女中を手籠めに。彼女が孕んでしまった為、世間体を慮り仕方無く入籍。出産の前に息子はコレラで死亡。周囲の冷酷な視線に耐えかね女中は産んだ我が子を山に捨てた。運か不運か生き延びた赤子は畸形のせむし男。因果の旅の末、生家に盗みに入り捕らえられる。三十年振りの母との再会であった。しかし、この話には嘘があり・・・。

安っぽいPOPな美術が歪な異空間を中和している。映画『エレファント・マン』調に写実的に演ればうんざりする題材だろう。
今回は観ておいた方が良い。

ネタバレBOX

森ようこさんの妖艶なTATTOOまでも曝け出すラストが美しい。照明が素晴らしく、この効果はどうやっているの?と何度も思った。暗転の真暗闇の中での舞台美術の配置や役者の移動も凄いとしか言いようがない。

生まれついてからずっと鬼ごっこの鬼をやらされていると言うせむし男。「一体僕は何を追っ掛けさせられているのだろう?」との自問自答。永遠に何処かの誰かに届いていく台詞である。これがある限りこの作品は永遠だ。

村八分の『あッ!』を思い出す。「助けてくれと言った所で助けてくれるけ?俺の事 もういいさお前等 俺の事振り向くな 俺は盲 盲者 すべての見える盲者 そうさ全て俺のせいさ 解っているよ俺の事 もういいさお前等 俺の事振り向くな 俺は片輪 片輪者 心の醜い片輪者」
目頭を押さえた

目頭を押さえた

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/06/04 (金) ~ 2021/07/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ストーリーがいい。役者さんも完璧で完成度高い。箱はもっと大きくて良い気がする。

テンペスト ~はじめて海を泳ぐには~

テンペスト ~はじめて海を泳ぐには~

ブリティッシュ・カウンシル/公益財団法人としま未来文化財団/豊島区

あうるすぽっと(東京都)

2021/06/01 (火) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

主催「ブリティッシュ・カウンシル/公益財団法人としま未来文化財団/豊島区」としてみた観点(2回目)。

本公演は、障害のある演出家と俳優たちによって作り上げられる舞台、シェイクスピア最後の戯曲である「テンペスト」上演までの稽古を劇中劇とする。いわゆるバックステージものである。障碍者の表現の可能性を模索するような試み。さらに国籍による文化や言葉の違い、その多様な”ちがい”を橋渡しする意欲作。

公演を支援しているのが「あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)」(主催:ブリティッシュ・カウンシル/公益財団法人としま未来文化財団/豊島区)だ。活動支援は、「親しみやすい良質の舞台公演から、実験的な作品や国際共同制作まで、様々な公演事業を開催してきた。また区立劇場として地域に向けた参加型ワークショップやアウトリーチを実施するほか、芸術文化活動を支える人材を対象にした講座なども継続して実施してきた」といった趣旨によるもの。そして「豊島区が掲げる国際アート・カルチャー都市構想をふまえ、多くの劇場が集積する『演劇の街・池袋』の拠点として機能し、芸術文化を通して多様な人々が集い交流する『みんなの劇場』として、活力に満ちた豊かな地域社会の実現を目指す」としている。まさしく、さまざまな「ちがい」の観点から架橋になるような企画であった。

(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

 自分とは異なる他者との向き合いを通して、公演「テンペスト」を構成していく。その過程を通じて演劇の面白さ、と同時に劇中劇のキャストとして成長していく人々の姿を生き活きと描き出す。演劇という共通点、しかしそこに携わる人々の「ちがい」が さも対極にあると思い込んでいる事を気付かせる。無謀な試みの公演だなと思いながら観に行ったが、当初の思いとは別に、驚きも戸惑いも、気づきも発見も曝け出し、みんなでシェアするような舞台であった。

 公演は、英国の障害者アートムーブメントの先駆的存在であるジェニー・シーレイを総合演出に迎え、日本・英国・バングラデシュの3か国から障碍のある演出家、キャストが参加する。シェイクスピアの「テンペスト」上演までの劇中劇。さらに新型コロナウイルス感染症の影響に見舞われた世界の有り様も反映させたオリジナル作品として再構築している。

 日本の演出は、大橋ひろえ女史と岡康史氏の2名。キャストには、日本人4名、英国人3名、バングラデシュ人2名の障碍のあるアーティスト、そして聴覚障害のある母親に育てられたコーダ(CODA: Children of Deaf Adults)の女優・吉冨さくら女史。文化や言葉、障害の違いを超えて作り上げる新たな「テンペスト」、その試みと意義には共感するが…。
 やはり、稽古を通して物語「テンペスト」が構築されていく過程が観たかった。その点だけが残念だ。次回公演も楽しみにしている。
『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』

あうるすぽっと

あうるすぽっと(東京都)

2021/06/01 (火) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

国籍、文化、言葉そして障碍も違うアーティスト達が、シェイクスピアの戯曲「テンペスト」を大胆に構成して描くパフォーマンス劇。新型コロナウィルス感染症のパンデミック状況における国際共同制作の試み。

公演には3つの観点がある、と思う。第1は国境を越えた障碍者による上演、第2にコロナ禍(他疫病や自然災害等も含む)にあって、それがテンペスト=嵐を乗り越えるという比喩、第3に嵐そのものが人生で、人間誰しもその中で生きている。嵐の大小の違いはあるが、それでも障碍者であろうと健常者であろうと関係なく生きること。

障碍者による公演、その上演までの努力・困難等は想像に難くないし、意義なりもそれなりに理解できる。しかし公演を観せるということは、役者が障碍者、健常者に関係なく観客に分かるようにようにすべき。タイトルが「テンペスト」であり、その上演であることは周知のこと。そしてホワイエには舞台装置の模型が置かれ、その横に説明板がある。さらに場内でも舞台装置等に関する説明が流れる。だから上演までには稽古-劇中劇であるということは分かる。
しかし「テンペスト」という物語(粗筋)の説明がないことから、観客はこの物語を知っているという前提で始まる。物語を知っている人と初めて「テンペスト」という劇を観る人とでは、題材になっている戯曲に対する面白さ醍醐味を味わう上で差がある。

公演の謳い文句の一節には「『テンペスト』では、障碍のあるアーティスト達が国を超え集う伝え合うことの難しさとだからこそ得る喜びを見つけ、未来へ続く景色に到達するために」とある。この戯曲を初めてみる観客のためには、稽古という劇中劇であっても、「テンペスト」という物語そのものを構築(構成)していく必要があると思うが…。だからこそラストのカーテンコールのシーンが活きてくる。

(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

 舞台美術は、グレーの床、中央に「テンペスト」舞台模型。その後ろに2枚のスクリーンが並び吊るされている。上手・下手側にそれぞれ3枚の可動式衝立があり、仕様(鈴鐘付や硝子張り等)が異なっている。その衝立の前に色違いの椅子が3脚づつ置かれている。
 人それぞれの外見・内面が違うように、舞台装置も同じものは使用せず、素材・形状・色等に違いという意味合いを持たせている。2枚のスクリーンは、英国とバングラデシュとZoom(映像)で結び、それぞれの国における役割を果たす。

 「テンペスト」は、シェイクスピア最後の戯曲と言われている。その粗筋は、弟アントーニオの策略により、地位を奪われ、娘ミランダとともに孤島に流されたミラノ大公プロスペローの復讐。歳月を経て秘術を身に付けた彼は、魔法の力で嵐を起こす。彼を陥れたアントーニオとナポリ王アロンゾー、王子ファーディナンドを乗せた船は難破し、孤島へ。そこでミランダとファーディナンドは恋に落ち、プロスペローは妖精エアリエルと怪物キャリバンを操って公国を取り戻す。といった内容だ。しかし公演では、恋物語が中心で、何となく「ロミオとジュリエット」(仇敵の息子と娘)といった恋愛劇の印象だ。これが大胆な翻案(構成)をした「テンペスト」なのであろうか。

 この舞台は、「テンペスト」を上演するための稽古場。そこに日本・英国・バングラデシュの3 か国の障碍の異なる俳優が集まる。が、新型コロナウイルスの影響により、海外キャスト・スタッフの来日が不可能になる。そこでオンラインで海外と日本の稽古場を繋ぎ、様々な障碍やバックグラウンドを持つ出演者たちは、それぞれに異なる表現方法で『テンペスト』を創造していく。演劇は稽古から本番まで全ての段階で人と関わることで成り立っている。それが当たり前だと思っていたが、コロナ禍では そう簡単な事ではなくなった。その意味で新たな公演の在り方を模索する上で意義があったと思う。

 さて、この舞台-障碍者の芝居で欠かせないのが、舞台のアクセシビリティを担うコーダ・吉冨さくらサンの存在。手話で演じる場面をボイスオーバーし、口語で演じている場面は手話でシーンに介在していく。演じることが表現で、ケアによって他者と共感できれば、そこに感動が生まれる。
 また、公演に関わった人々にすれば、それぞれの母国語を通訳していくという作業が必要。コミュニケーションを図るためには丁寧な対応が必要になっている。こうまでして上演することは…を考えたとき、劇中劇としての稽古シーンこそが、単なる舞台リハーサルを観せるだけではなく、この舞台に携わった人々の共助が見えてくるようだ。公演を通して、お互いのサポートと相互理解、それこそ人が持っている温かい心遣いが垣間見えてくる。
次回公演も楽しみにしております。
牛乳の唄

牛乳の唄

兎座

小劇場B1(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/05 (土)

価格3,800円

5日17時開演回を拝見。

ストーリー自体は、紆余曲折はあるものの、先が読めるというか、観客の期待した通りに運んでいく。ただ、それ故に、目の前で巻き起こる出来事を余裕を持って観ていられた…すなわち「お茶の間」感覚で観劇できたんではなかろうか。終演後の余韻は、アットホームなタッチのNHK朝ドラを視終わったような印象だった。

それにしても、高乃麗さん、剣持直明さんのお二人の熟練の演技に、他の皆さんが熱演で応じた心地よい舞台空間…いつまでも浸っていたかった。

ネタバレBOX

【配役】
舞台監督・新井毅…剣持直明(けんもち・なおあき)さん
劇団主宰・姜京子…高乃麗(たかの・うらら)さん
京子の娘・姜千賀子(元・天才子役)
…松本みゆきさん(恐らく、次回は三鷹の星のホールで拝見するはずの役者さん)
劇団員・山本高広(千賀子のことを片思い)…仲村大輔さん
劇団員・金本亜美(昔、天才子役の千賀子に嫉妬していた)
…小林愛里さん(昨年12月、シアターシャインでお見かけした時のお怪我も治ってらっしゃって、安堵)
劇団員・岩本弘子(劇団の辞め時を思案中)
…平井亜矢子さん(こわっぱちゃん家「いつもの致死量」以来の方)
劇団員・高山琴音(役者のときと演出とで人格が激変!)…古川奈苗さん
劇団員・長谷川和樹(新人類?な新人)…國崎史人(くにさき?ふみと)さん
客演/子役時代の千賀子のマネージャー
…藤原珠恵さん(兎座の主宰さん。役とは別に、誠実そのものの前説に好感)
ミュージカル『17 AGAIN』

ミュージカル『17 AGAIN』

ホリプロ

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初ミュージカルなのに主演で歌が上手く、存在感あり。スポーツミュージカルとしても楽しい。

十一夜 あるいは星の輝く夜に

十一夜 あるいは星の輝く夜に

江戸糸あやつり人形 結城座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

四百年近い歴史のある人形操りの劇団「結城座」の記念公演。糸操りの人形による職業劇団は見たことがないから、多分唯一の伝統芸の劇団なのだろう。
今回はシェイクスピアの「十二夜」の結城座劇化である。鄭義信の脚本演出で、軸に、藝達者な花組芝居出身の植本純米が客演していて、純粋な人形劇ではないが、こういう融通が利くところもこの劇団の特色らしく、他の普通の劇団に客演して人形の役割を演じているのは見たことがある。
人形劇で一夜芝居にするのはなかなかむつかしく、人形だけでなく浄瑠璃というもう一つの強い味方のいる文楽も苦戦している。しかし「国立」の助けを借りながらでも定期公演が可能な文楽が、かなり前にシェイクスピアの確か「テンペスト」だかをやった時にも、なんでこれを?と言う感想を持った。
「十二夜」はもともと、クリスマスの祝祭劇で、男女、身分の取り違えの面白さに徹したロマンス劇だから、人形を人間と交錯させやすい構造だ。筋がこんがらかるところは植本純米が主人公の従者の阿呆という役柄で面白おかしく芝居に入ったり、説明したりできる。他愛ない話なのだが、蜷川が歌舞伎座でもやったし、旧新劇団はよく上演する。今回は、糸操りで、一メートルに足らぬ人形たちが舞台を作っていく。鄭義信が新たに書いたのは部分は少ないが、その工夫は生きていて、糸操りの人形の動きだけでは避けられない退屈さを救っている。
しかし、この長い歴史のある糸操りの劇団が存続していくのは、厳しい道が待っていることだろう。現に、客席はほぼ満席だが、若い観客はほとんどいない。一方演者には若い女性もいるが、一夜の興行を打ち続けるのは厳しい。伝統演劇の継承存続は歌舞伎のように現状保存で「生きている」ことが望ましいが、文楽や沖縄の演劇をはじめ、時代の波に洗われている演劇も少なくない。あらためてこのよく出来てはいるが新古折衷の結城座の舞台を観て時代の非情も感じた。

ネタバレBOX

鄭義信が新たに書いたのは終幕に付け加えたエピローグで、すべてが阿呆の見た星の輝く夜の夢でした、と言うくだりと、東北の大震災をプロローグの船の難破に重ねて、舞台の地中海の僻地の海岸を東北に見立ててセリフの多くを東北弁にして(植本の出身地も確か東北)いるだけだが、この辺の工夫は生きている。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』【8月22日(日)12:00、8月22日~28日、9月6日~9日、9月11日~16日公演中止】

ミュージカル『レ・ミゼラブル』【8月22日(日)12:00、8月22日~28日、9月6日~9日、9月11日~16日公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2021/05/25 (火) ~ 2021/07/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/02 (水) 18:00

やはり直に感じる迫力ある舞台は何物にも代えがたい。

on my own、良かった。

フリーカル「YAhHoo!!!!」2021

フリーカル「YAhHoo!!!!」2021

ナイスコンプレックス

シアターサンモール(東京都)

2021/06/03 (木) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

木村さんの前説から浪江愛と切実さが炸裂して泣きそうになりました。
前回は私も参加したお祭りシーンが、あのような形になって残念です。早くみんなでお祭りが楽しめるようになりますように。
簡単でいいですので、キャスト表がほしかったです。動物さんたちが誰が何やら・・・

ネタバレBOX

木村さん、言いたいことがありすぎて詰め込みすぎでは?
ちぐうはぐう

ちぐうはぐう

藤一色

王子スタジオ1(東京都)

2021/06/03 (木) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「おはよう」チームの回観劇

ネタバレBOX

王子スタジオ1でお芝居の稽古をするために集った作演と女優が、それぞれドアを出入りする度に2021年、2018年、2024年にタイムスリップし、会話がちぐはぐになるという話。

未来の情報を紙に記録するわけでもなかったので、その場のちぐはぐさだけで終始し、考えてみればもったいない話でした。
山形ワンコイン演劇祭W

山形ワンコイン演劇祭W

演劇プロジェクト全力演劇

山形市民会館(山形県)

2021/06/04 (金) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/06/04 (金) 19:30

価格1,000円

様々な団体の作品を、お手頃な価格でサクッと見られます!
お気に入りの団体が見つかるかもしれません。
コロナ対策も万全で、安心して観劇ができました。

魔界転生【5月4日~5月11日東京公演中止、6月5日~6月6日大阪公演中止】

魔界転生【5月4日~5月11日東京公演中止、6月5日~6月6日大阪公演中止】

日本テレビ

大阪新歌舞伎座(大阪府)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/10 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても豪華な舞台でした。見どころがありすぎてコメントに困ります。たまには単純でおもしろい舞台をガッツリ観て笑って手をたたいて楽しむのもいいなと思いました。

ARC 薄明・薄暮

ARC 薄明・薄暮

山海塾

世田谷パブリックシアター(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

トラウマ・アングラの親玉。一度は観てみたいと誰もが思うが結局観ることはない暗黒舞踏。自分的にはPUNK BANDと受け取っていて30年以上前から興味があった。天児牛大(あまがつうしお)氏が1975年に創設。勝手なイメージとしては曲調は平沢進、ヴィジュアルは『ベルセルク』の蝕であった。

いざ始まると久石譲調の美しい旋律に銀河と戯れる一人の人間の姿。宇宙と手探りで対峙する一匹の動物としての人間がそこに。絶妙なバランスで均衡する秤を配置した洒落た舞台美術とヴェーダ哲学を刺激する圧倒的スケール感。次々に曲調が変化すると共に舞踏手も人数も変わってゆき、『ブッダ』の苦行林を思わせる衝動的無意識達の乱舞。演舞の意味を探ると云うより、矢張り重要なのはそこに流れる音楽であろう。メロディーから連想するものが大きすぎる。
舞踏自体はそれ程特別なものに感じないのだが、曲と嵌ると一気に奥行が広がりその先の先の果てまで見えた気がした。

ネタバレBOX

曲の良し悪しが激しく、退屈なものは凄まじく退屈。生演奏で演った方が絵的にも良いのでは?
でも多分また観に行く。
ビニールの城【5月8日~5月9日花園神社公演中止】

ビニールの城【5月8日~5月9日花園神社公演中止】

劇団唐組

花園神社(東京都)

2021/05/08 (土) ~ 2021/06/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/06/03 (木)

価格3,800円

3日19時開演回を拝見。
途中休憩10分間込みの2時間10分。

人生初のテント公演。
腰を下ろす座面の位置の低い客席は、クッションを持参してきたものの、やはりガラスの腰と両の腿が被害甚大!
とはいえ、観終わっての感想は…観に来て良かった♪

唐組は初見だが、断片的な知識は持ち合わせていたので、舞台美術も、独特のセリフ回しも、概ね予想した通り。
ただ、朝顔とモモの関係が、予想以上にロマンチック(←私見)に描かれていて、自分の目には煌びやかに映った。
なお、ラストシーン、屋台崩しからの「ビニールの城の主・モモ」を魅せる演出は、さすがテント公演の醍醐味か。

ネタバレBOX

夕一の叔父・引田が登場する際に流れる劇伴、恐らくNHK大河ドラマ・第二作の「赤穂浪士」(1964)のテーマ曲かなぁ?…と昭和の匂いを感じました(あれ?『ビニールの城』の初演は1985年なのに、何故、1964年のドラマの曲を?)。

【配役】
朝顔(別れた相棒の夕ちゃんを探す元・腹話術師)…稲荷卓央さん
モモ(「ビニールの城」に閉じ込められた女)…藤井由紀さん
夕ー(モモのかりそめの夫)…久保井研さん
引田(夕一の叔父)…木村健三さん
河合(引田の連れ)…全原徳和さん
リカ(モモの妹分)…福原由加里さん
もう一人の腹話術師…福本雄樹さん
カミヤバーのマスター…影山翔一さん
鳥丸(カミヤバーを訪れた、ただの腹話術師)…友寄有司さん
水丸( 同上 )…重村大介さん
糸丸( 同上 )…加藤野奈さん
倉庫の管理人…藤森宗さん
腹話術師達
…久遠莉子さん、近永知里さん、西間木美希さん
 松崎貴浩さん、松本遼平さん、新美あかねさん
 升田愛さん、栗田千亜希さん、大鶴美仁音さん
十一夜 あるいは星の輝く夜に

十一夜 あるいは星の輝く夜に

江戸糸あやつり人形 結城座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

休憩10分含む2時間35分。物語はシェイクスピアの『十二夜』。
一糸座は何度も観ているが結城座は初めてなことに終わってから気が付いた。(2003年結城座から独立する形で一糸座が結成される。)
人形遣いの湯本アキさんと大浦恵実さんが上品な姉妹のように美しく目を惹く。
唯一、人形ではない、客演の植本純米氏が語り手であり、ほぼ主役。何とか客席を盛り上げようと八面六臂の大活躍に大リスペクト。“阿呆”と呼ばれる道化を演じる。

双子の美形の兄妹の乗る船が嵐の海に呑み込まれ離れ離れに。妹ヴァイオラは男装しシザーリオと名乗り流れ着いた土地の公爵に仕える。公爵は自身の恋する伯爵令嬢の使いにシザーリオを送る。伯爵令嬢は使いのシザーリオに恋してしまう。そのシザーリオ(ヴァイオラ)は実は公爵に恋をしている。まあいつものシェイクスピアのラブコメ節。登場人物が方言丸出し(福島弁?)なのにも実はきちんと理由がある。

ネタバレBOX

最前列でも居眠り、休憩時に退席など、客の反応は厳しいものが。とにかく人形劇にする必然性が殆んど無い話の為、ぼんやりとした印象。
ホンのせいなのか演出のせいなのか、人形を使う利点を活かせずだらだらとした展開。シェイクスピアの悪い点ばかりが目に付く。

ラスト、二組のカップルが祝言を挙げようと大団円。祝いとして“阿呆”に歌を所望。それをやんわり辞退しようとする“阿呆”だったが断り切れず、「いいんですかい?全てが流されちまっても?」と歌い出す。
暗転と暗幕による3.11の表現、大津波の後の福島の海岸にて満天の星空を仰ぐ“阿呆”の独り語りで終わる。周囲には登場人物の人形達が散乱している。冒頭の大嵐の海と3.11を掛けていて(『三.十一夜』)、全てが流れ消え去った後『十二夜』目が始まるのだろうか。まるで先程まで夢を見ていたかのような美しさ。
牛乳の唄

牛乳の唄

兎座

小劇場B1(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

仕事帰りに行きました。こんな時期に公演してくれて嬉しいです。心暖まるいいお話だったと思います。ちょっとストーリーが急いだ感じがありましたが、演者の皆さんの確かなお芝居で、笑いありほろっとしたところあり、良かったです。また観に行きたいですね。次回も期待です

ジャングルジャングル3

ジャングルジャングル3

アイビス・プラネット

配信スタジオ(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

短編2篇とインプロの構成、一人芝居は映像との親和性が高いと感じた。後半のインプロは「生放送感」がいいコメント参加も面白い。「配信で楽しむ芝居」としてしっかり考えられている。

ネタバレBOX

個人的にはしっかりしすぎて実験感が薄れたのは残念
外の道

外の道

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2021/05/28 (金) ~ 2021/06/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

山鳥と寺泊の二人の男女の体験した奇妙ま話から、それぞれの見る世界、出会う人たちが歪んでいき、閉塞していき、出口のない内面世界に潜り込んでいく。この二人の閉塞ぶりは、二人以外の演者が、二人の内的世界の住民としてしか出てこないことでもわかる。全員が出突っ張りで、用のない時も、舞台の喫茶店の空いた椅子に座って待機している。

山鳥、寺泊の体験を、演者が動いて示しながら、その声を別の俳優が語るというやり方も興味うかい。これまで見てきた前川知大の大きな世界観(設定)を土台に持ったSF的芝居と違い、観念的に内向していく。スピリチュアルという意見もわかる。まったく真っ暗な時間も二度ほどあった。俳優の動き方、空間の使い方はおもしろいが、物語としての驚き(落差)、カタルシスは乏しい。これまではそこが前川知大作品の魅力だったのだが、

十一夜 あるいは星の輝く夜に

十一夜 あるいは星の輝く夜に

江戸糸あやつり人形 結城座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

結城座初観劇。江戸操り人形は目や口は動かないシンプルなものだが、冒頭の古典劇の三味線弾きのバチ捌き、竿を上下する動きの見事さはなかなか。シェイクスピア十二夜の翻案十一夜は、筋や人物像は原作通り。セリフを人形劇向きにアレンジ。人形の表情が動かない分、演者の声の表情を大袈裟に演じてもおかしくなく、その両方が相まって、リアルな感情を作り出していた。客演の道化(阿呆)の植本純米の飄々とした滑稽さが素晴らしかった。

終盤、双子の勘違いによるゴタゴタが、もう気付いてもいいだろうと思っても、さらに延々と続いた。イライラ、モヤモヤがかなりフラストレーションになったが、このストレスが、この舞台を見て1番の感情の体験かもしれない。イライラへの耐性を高めて、日々の生活で多少のイライラは平気になるという効用があるかもしれない。

ネタバレBOX

大団円の後、津波を表す白い布が全てを包み、その波のさった後は、人形たちが瓦礫の中で倒れている上を、綺麗な星空が出ている。ひとり阿呆が「嵐の後は、信じられないほど綺麗な星空だった。みんな寝てる。俺も寝よう」と寝る。

これはどういう演出だろうか。みんな寝ていたのか、死んでいたのか。人間の喜びも悲しみも、大自然の力の前では、風の前の塵、波の上の笹舟という意味だろうか。そもそも「十二夜」の始まりが嵐による双子の兄妹の難破であることから発想した幕切れだろうが、少し切ない。

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