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徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

月組の回。コミカルな展開にあれっ?と思っているうちに、いろんな感情が湧いてきて、終盤にはうるうる。役者が全員変わる星組の方も観たくなった。

ネタバレBOX

子供の頃に読んでショックを覚えた、ちばてつやの『紫電改のタカ』を思い出させるようなラスト。あの主人公・滝城太郎もおはぎが大好物だった。
徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今年は戦後80年、戦争を題材にした公演が多く上演されると思うが、本作もその1つ。硬軟ある描き という言い方に語弊があるかも知れないが、戦争ものは硬質で骨太という先入観がある。しかし 本作は、敢えて遊び心を挿入し緩い場面を描く。その隙にこそ、観客が感じ 考える といった幅広さと奥深さを感じさせる。あまり感情移入しないほうだが、久しぶりに泣けた。

戦争(反戦)ものは、直接 戦禍等の悲惨な場面を描く公演が多かった。いわゆる硬質で骨太と呼ばれる描き方、それはそれで観応えがあった。しかし劇団(主催者)の描きたいこと 伝えたいことが全て反映され、その延長線上に自分の感情が乗っかるような感覚だ。そこには、自分で考えるという隙が見いだせない。その意味で、本作は緩いが強かといった印象。さらに演出の妙、特にラストシーンは秀逸だ。

チャップリンに「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」という言葉がある。「つらかったことも、後から思い出してみれば笑い話」といった解釈らしいが、このクローズアップとロングショットを「自分」と「他人」に置き換えたらどうなるか。他人事と思っていたことが、送り屋たちの中から一人だけ、特攻隊員となるよう指令が下る。我が身に降り掛かった災難が滑稽に描かれるのか と思えば、さらに捻りを…。
(上演時間1時間35分 休憩なし)【月組】

ネタバレBOX

舞台美術は兵舎内、後ろの壁際に収納箱がいくつか並んでいるだけの、ほぼ素舞台。

物語は、送り屋として特攻隊員を戦場(特攻)へ行かせるための芝居稽古から始まる。稽古中は緊張感があるが、日常の光景に戻れば和気藹々とした雰囲気になる。会話も軽妙で、それだけ見れば戦時中とは思えない。上演前には、「蘇州夜曲」「若鷲の歌」等、戦前戦中の曲が流れ時代背景を表している。

送り屋の中から1人だけ特攻隊員を選ぶことに…今まで他人事と思っていたことが、我が身に降り掛かってきた不幸を嘆く と思ったら全員が志願する。格好良さや特攻隊員の特別待遇が目当てのような。しかし内心は 穏やかではない。それは送り屋の仲間も同じ気持ち。端から見れば懊悩して滑稽な姿を晒すところだが、戦時中の使命感 そして送り屋として 今迄の活動が枷となって本心を表せない。

在り来たりな 戦意高揚への批判的な描き方ではなく、優しさの重要性を説く場面ー例えば 伽噺「浦島太郎」を思わせるーなど情感とユーモアをもって全編を貫く。徒然なるままに…退屈な日常どころではない。戦争ものを戦禍という悲惨な観点からではなく、人間賛歌なり尊厳という別の観点から描いた公演。人生という物語の主人公は自分であり、どんなに荷が重たくても降板できない悲劇であり喜劇。しかし戦争は、本人の意思に関係なく戦場へ、最悪の不条理であり悲劇しかないのである。

物語は、送り屋にして特攻隊員へ志願した 秋山のシーンと彼の母・嫁のシーンを交差して描く。これによって特攻隊員本人だけではなく、銃後の女性の悲しみ、葛藤の末に送り出さざるを得ない典型的な家族の悲劇が浮き彫りになる。公演では、母・嫁と再(面)会することなく…。ラストは、後ろの壁が開き 眩い光の中へ消えていく 秋山、轟音が鳴り響く空を見上げる仲間たち。なんとも切なく悲しい情景(演出)であろうか。
次回公演も楽しみにしております。
リチャード三世

リチャード三世

義庵

新宿シアタートップス(東京都)

2025/06/15 (日) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

シェイクスピアの初期作でデビュー作とされる『ヘンリー六世』三部作の続編。15世紀にイングランドで起きた薔薇戦争がモチーフ。赤薔薇の紋章・ランカスター家のイングランド王ヘンリー六世に対し、白薔薇の紋章・ヨーク家のヨーク公リチャードが反乱を起こす。30年続く凄惨な内戦の中、ヨーク家のエドワード四世が王位に付く。その弟、リチャード三世は生まれつき傴僂で跛、この世の全てを憎み自分の欲望を満たす為ならどんな残虐非道なことも平気で出来る邪悪の化身。嘘をつき罠に嵌め家族も仲間も簡単に裏切る冷血な人非人。このリチャード三世が地獄の太閤記さながら成り上がった末、惨めに破滅していく姿を描く。

リチャード三世、加藤義宗氏は劇団印象の鈴木アツト氏っぽい。傴僂でも跛でもなく、『ハウス・ジャック・ビルト』のマット・ディロンを思わせる長身細身のナルシシスティックなサイコパス。自分さえ良ければ何だっていい完全に頭のイカれたキチガイ野郎。このキチガイに妙に気品があり、少々間の抜けた人間味さえ感じさせるところが巧い。
MVPはバッキンガム公・津村知与支(のりよし)氏か。邪悪なアシストの汚れ役、屑を神輿に担ぎ天下を取らせる見事な女房役。ガッチリ笑いを取っていた。
イングランド王妃エリザベス、日下由美さんは綺麗だったな。
渡邊りょう氏にはヒース・レジャーを感じるときがあり、ジョーカーのような嵌り役を見付ければ役と共に死ぬような危うさがある。
のぐち和美さんは流石だな。声色だけで只者じゃないと観客を黙らせる。毒々しくキメるスパイス。トリカブト役者。

役者陣は強者揃い。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

悪党三昧の舞台に『仁義なき戦い』を思い出す。広島抗争の中心に立ったヤクザ、美能幸三が刑務所に収監された7年間で書いた獄中手記。自分の見てきた洗いざらいを全て曝け出した。親分であった山村辰雄の金と欲と色に任せた醜態を赤裸々に暴き、任侠道なんてものは内実こんなものだと世間に喧伝した。それを噂に聞き、入手した「週刊サンケイ」が飯干晃一に解説文を付けさせて「仁義なき戦い 広島やくざ流血20年の記録」として連載させる。その面白さに唸った東映の岡田茂社長が映画化を決定。アメリカではジョゼフ・ヴァラキが司法取引によりFBIにマフィア(コーサ・ノストラ)の情報を知る限り供述。世間に謎とされてきた組織の内情が到頭明かされ大衆に衝撃を与える。マリオ・プーゾが事実を元にしてマフィア一家を描いた小説『ゴッドファーザー』がベストセラー、映画化して大ヒット。岡田茂社長は日本でも実話を元にヤクザ映画を作るべきだと睨んだ。登場するモデルになったヤクザ達がまだ存命の時代、身の危険を感じながら取材しまくった笠原和夫の魂がこもった脚本。広島抗争とは大組織であり全国制覇を目指す山口組と本多会が後押しをした代理戦争でもあった。アメリカとソ連に支援されて朝鮮やベトナムで現地の民族同士が延々殺し合いをさせられた時代。広島で生まれ育った者達が神戸の大組織の命令で敵味方に分かれ延々殺し合う姿。実際は書けないことが多過ぎた。(晩年の山村辰雄は痴呆症だったのでは?と言われている)。
話としては美能幸三が親分である山村辰雄に騙され裏切られ使い捨てられひたすら散々な目に遭う物語。主演・菅原文太は組長・金子信雄とその取り巻きの田中邦衛、山城新伍の屑っぷりを憎み罵り怒り狂う。だが映画が大ヒットして全5作製作されていく内に段々と観客に変化が訪れる。悪役である金子信雄、田中邦衛、山城新伍が屑っぷりを見せ付ける度にどっと沸くのだ。待ってました!と。愛すべき屑っぷり、製作陣も思いも寄らぬ妙な魅力の創出。これにより『仁義なき戦い』シリーズは永遠に残る作品となった。

津村知与支氏の演じたキャラクターに似た感触を覚える。リチャード三世もイケメンニヒルではなく、金子信雄的に演ってこそ日本文化ではないか。金子信雄、田中邦衛、山城新伍にこそシェイクスピアを託したい。

隠し芸大会のように次々と何役も兼ねて役者が登場。一つだけのセット、普段着のような衣装も含めそれでも今作を最後までこなすことが目的の舞台なんだろう。そうなると演出が物足りない気も。あの手この手のアイディアで手を変え品を変え笑わしてごまかしてこそだろう。歌に踊りにコントに、遣り口は幾らでもある。一本調子じゃ観てる方も辛い。どういう作品にしたいのかハッキリしていない感じ。居眠り客は開幕から多く、客層もよく判らなかった。
今時な運命のシンデレラ

今時な運命のシンデレラ

SFIDA ENTERTAINMENT

劇場MOMO(東京都)

2025/06/17 (火) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/19 (木) 14:00

婚活の駆け引きが笑えました!

Venus誕生

Venus誕生

劇団Venus

レッスル武闘館(埼玉県)

2025/05/09 (金) ~ 2025/05/30 (金)公演終了

実演鑑賞

小田原の螺旋階段の緑慎一郎の脚本に、横浜の045 syndicateの中山朋文の演出という神奈川の演劇人のタッグなのに、なぜか埼玉の女子プロレス団体アイスリボンによる演劇ユニット Venusによる演劇公演、とは言いながら本物のリングでの迫力などリアリティ溢れる一本。60分ほどだったかと思います。レッスル武闘館にて。毎週末の上演で、5月30日が千穐楽。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/06/post-53de8a.html

乱鴉傷(らんあのいたみ)

乱鴉傷(らんあのいたみ)

チリアクターズ

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/05/29 (木) ~ 2025/06/01 (日)公演終了

実演鑑賞

チリアクターズの新作。6月1日までスタジオHIKARI。110分。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/06/post-5fd476.html

徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 英語のタイトルが“Not to be,or not to be…”と実に意味深。無論日本語タイトルも三点リーダーでその意味深を示してはいるが。Spiral Moon50回目の公演でもある。尺は95分予定。
 月組拝見。脚本は逆張りの手法で描かれている。この点が今、今作のような戦争物が他でもないSpiral Moonによって而も50回目の節目に演じられる意味であろう。というのも混迷の昨今、観客にも世を憂うる人々、流れ流れて生きる人々、何となく生きる人々様々がある。その何れにも入り易く而も本質を取り違えることのない実に上手い演出だからである。(追記後送)

moment et eternite [瞬間と永遠]

moment et eternite [瞬間と永遠]

劇団ろうそくだんす

北千住BUoY(東京都)

2025/06/06 (金) ~ 2025/06/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ひとりのデザイナーのストーリー、時代背景と共に綴られていて、懐かしさを感じながら楽しませて貰いました

メイクコンタクト

メイクコンタクト

劇団ZERO-ICH

雑遊(東京都)

2025/06/04 (水) ~ 2025/06/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

リアルさは薄いですが、なんか良かったです!
登場人物それぞれが、好きなことに一生懸命なところのせいなのかな?!

ユグドラシル

ユグドラシル

劇団KⅢ

座・高円寺2(東京都)

2025/06/05 (木) ~ 2025/06/07 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なかなか壮大なストーリー、
歌がモチーフみたいでしたが、せっかくの歌詞が聞き取りつらかったのが残念でしたが、面白かったです!

ジェントルマン

ジェントルマン

劇団 枕返し

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2025/06/06 (金) ~ 2025/06/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

現実的な話ではないけれど、面白かったです!

少女仮面

少女仮面

オフィス3〇〇

ザ・スズナリ(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

考えてみれば、40数年前に初めて「少女仮面」を観たときの春日野が渡辺えり子だった(貝は森下愛子)。それが初めて観た唐十郎作品でもあったから感慨深い。今回は貝がトリプルキャスト、甘粕を日替り特別ゲストが演じる豪華版。

徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

月組を観劇しました。
戦争が背景でしたが、明るい雰囲気で観易かったです。
でも、明るさの裏には、切なさや恐怖や愛や友情・・様々な物が詰まっていました。
役者さん達の熱演も素晴らしかったです。
戦争について改めて考えさせられました。良い舞台でした。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

謳い文句「運命論×メタ視点×ブラックコメディ!」の通りで、内容的には サスペンス/ミステリーであるから ネタバレも含め 詳しくは書けない。何となく、映画にもなった有名な推理小説を連想する。

当日パンフに脚本・演出の青瀬ハルカ氏が、当初台本から 登場人物の台詞はもちろん性格等が変わったと、その人物像を観察しながら 物語の筋を追うと面白い。物語は 色々な伏線を張り、ラストは怒涛のように回収していく。後出しジャンケンのような ところもあるが、あまり細かいことを気にしていると 面白味を逃してしまう。

舞台は 古びたバー「Marionetta」、訳せば 「操り人形」か。登場人物たちは運命に翻弄され、それをメタ視点ー頭の中に誰かの『声』が響き始めるーとして奇妙な現象が表れる。冒頭はダンスで魅せるが、その振付が操り人形のようで凝った観せ方だ。全体的に、愉しませる を意識したような公演だ。
(上演時間1時間35分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術はBar店内。上手は、白いカウンターと腰高スツール、奥にボトル棚。下手は、テーブル席、後壁は白と黒でピアノの鍵盤イメージ。このモノクロの色彩が何となくスタイリッシュだ。

物語は、ほぼ説明通りだが、女刑事 黒崎莉央のもとに差出人不明の一通の手紙とあるが、実は他に2人のところへも 赤い封書が送付されていた。そして偶然を装って集められた、もしくは集まってきた人々が何らかの繋がりがあることが、だんだんと分かってくる。物語の肝は、それぞれの人物描写にある。どうして今日、この場所(店)なのか といった謎が1人ひとりの思惑と関係している。

登場人物の会話と口調が謎の解明に繋がる。そして 関係ない人を巻き込まないため、<貸切>にし 入店を拒む。いわば 緩い密室状態を作り出す。しかし興味の焦点は、トリックの解明ではなく、店内にいる人間の思惑と心情にある。だからこそ、キャスト1人ひとりの演技に熱が入り、ドラマとしての厚みも出てくる。

もう一つ、黒崎刑事に聞こえる鈴(スズ)の音---ナレーションが絶妙な効果を表している。人知では知り得ない心の声のような、それが迷いであり葛藤を表している。同時に舞台としては、スムーズに展開できる。ラストに明かされる犯人とその動機は…ぜひ劇場で。
ちなみに、自分が連想した推理小説は「オリエント急行殺人事件」。
次回公演も楽しみにしております。
徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良かったです!すみません、時間がないので追記ということで・・・

追記:スパイラスムーンさんの戦争ものということで覚悟して行ったものですから、最初は「え?ここ笑っていいとこ?」と思ってしまいましたが笑って良かったようで、次々と笑えるシーンが出て来て意外な展開になって行きましたが、最後は悲しいものでした。
「送りや」というものが存在していたのかはわかりませんが、あの中から特攻隊に行けるとは思えず、あくまでも寓意としてのお話なのかと思いました。
ふうこの「ごめんなさいって言えばそれで済むのに」というセリフも誰に向けられたものか今ひとつ分かりません。戦っている国と国に言いたい台詞なのでしょうか。

狂人遊戯

狂人遊戯

春錦匠の会

シアターX(東京都)

2025/06/17 (火) ~ 2025/06/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

後説では「熱海殺人事件が諸事情でできなかった」とのことらしいが、ぜひ西岡德馬氏主演で熱海殺人事件を観たかった。本作の台本はその熱海殺人事件をかなり意識したものと思われるが、比較にならないほど劣る。

LAZARUS

LAZARUS

イープラス/キョードー東京/KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2025/05/31 (土) ~ 2025/06/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

我が青春の時にそれなりに食い込んだと言えるアーティストDavid Bowie所縁の舞台という事で、迷った。音楽要素の濃い舞台とあれば懐かしの曲目も奏してくれようし。・・と急遽勤務シフトが変わり、これは観に行けという事かと合点して観る事にした。
正直言えば今一つ。お値段を加味した採点なら☆一つ減、と断り書きしておきたくなる程には。劇的高揚が訪れない。なお二の足を踏んだ理由は演出家の名(申し訳ない)であったが、題材は難しかったかも知れない。
が、それでも演るというなら、エンダ・ウォルシュ戯曲と言えば白井氏、の前例にこだわらず、デヴィッド・ボウイーに心酔し、必ずや観客(ボウイ―ファンも含め)を満足させると執念の炎を燃やせる人材にオファーすべきだった。
最初の違和感は、ボウイ―に重なるだろう主役(地球に落ちた男とボウイ―自身との関係に同じ)の身体が「らしくない」事、歌唱においてボウイ―に寄せた歌声が「らしくなってない」事。歌の音量とバックとのバランスも。もう一つは、シンプルな感情露出の出来る脇役たちの演技がテンプレ、典型をなぞるようなもので、思わず「歌えるからって演技は<それなり>程度でも甘い顔してもらえると思ったら大間違いだからな」と心で呟いていた。忍耐の末に「ここは成立したな」と思えたシーンもあったが、興醒めを塗り替える展開があるわけでもなく、残念ながらラストでの挽回もなかった(ファイナル曲は“Heroes”。“Just for one day”のリフレインが胸熱だが残念ながら「曲の感動」を超えるの劇としての感動は無かった)。
冒頭から演技を丹念に組み立て、楽曲の構築も「大切に届ける」スピリッツがほしかった。ヴォーカルの音量をどこかのライブハウスっぽく上げてるのも違う気がした。ボウイ―のコンサートの場面、でもなく、劇中に位置づけられた「楽曲」なのだから。

悪口を並べた所で少し冷静に書けば・・この物語の世界観が、形成されそうになると邪魔が入り、最後まで構築されない感じである。それは戯曲なのか楽曲なのか、歌唱なのか演技なのか演出なのか特定できないが、「地球に落ちた男」=「人間となりたまいし神」のモチーフの変奏として、俗人化と神聖さの混在する物語の空気感が描き切れなかった。「俗・聖」が並立して共存する緊張感が、ポイントだったか。

セールスマンの死

セールスマンの死

GROUP THEATRE

浅草九劇(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2025/06/18 (水) 18:00

価格6,000円

観劇初心者です。数回しか経験ありません。(小さい劇場のは初かも)

申し訳ないですが自分には全く合わず途中で退場しました。

以下理由です。
- 同じような会話をずっとしてて長く、全然進まないのでつまらない
- いきなり別時間軸だったり、心の中の話をなんの説明や演出もなくぶっ込んでくるので今何やってるかわからない
- 演出で観客席の近くでタバコを吸い出す(臭い)

これが小さい劇のスタンダードなのか、このイベントが特殊なのかはわかりません。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもよかったです。「送り屋」については小林よしのり氏の著作でそれなりに知っていましたが舞台で見るとまた別の視点から戦争を観られてよかったです。ところどころ平成や令和のギャグがありそこもまた楽しめました。

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