
愛が世界を救います(ただし屁が出ます)
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2021/08/09 (月) ~ 2021/08/31 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第一幕90分休憩20分第二幕55分。
筋少の名曲、「パンクでポン」のオマージュからスタート。INU(町田町蔵)の「メシ喰うな!」とアンサーソングであるSTALINの「メシ喰わせろ」ネタから「発狂目覚ましくるくる爆弾」(原爆オナニーズ)まで、好きな奴には堪らない雑学満載。無論そんな事を知っていても実人生で全く何の役にも立ちはしない。
主演のんの存在感は60年代のアンナ・カリーナを彷彿とさせる。令和サブカルのファム・ファタールといったところか。けれどそれだけで消費されるには余りにも勿体無さ過ぎる逸材。「この世界の片隅に」みたいな永遠に語り継がれる作品と出逢って欲しいもの。流石にルックスは抜群で顔だけで金が取れる。ギターも巧い。W主演の村上虹郎氏は素晴らしいの一言。歌も上手いのか?と驚いたら母親がUAだった···。
日本のサブカル最高水準のエンタメは「ゴッドタン」であろう。(何年も観ていないので今がどうだか知らないが)。とにかく全身全霊面白いと思うことに全てを捧げ尽くすスタイル。「面白いだけで何もないじゃないか」は全く言葉の通りで、本当に面白いだけで何もない。それを評価するか否定するかは観客の価値観次第。ただこの世の見世物の多くは“面白い”にカスリもしないのも事実。宮藤官九郎を筆頭に、徹底的に面白さと真摯に向き合うアティテュードが支持されているのが現実。
多才なメンバーを揃えている。三宅弘城氏のドラムの上手さ、トンボ返り、三役それぞれの面白さ。
少路勇介氏の運動能力と反射神経。
伊勢志摩(いせしま)さんの「歌うわよ!」としつこいキムラ緑子ネタが笑える。
藤井隆氏の大江千里をパロったキャラ。申し訳なく思ったのか休憩中にひたすら流れる大江千里BEST。
潔い下らなさに逆に心が洗われる。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「鼠の相撲」燕屋 2021.8.14 12時15分
指操りの人形を用いるが、相撲の勝敗でお目当ての♀鼠をゲットするという約束が♂鼠同士で交わされる為、大技で投げ飛ばされると遠近法の発想で遠くに飛ばされた鼠の体は中型・小型へと変化しつつ宙を舞う。

丘の上、ねむのき産婦人科
DULL-COLORED POP
ザ・スズナリ(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Aキャスト観劇
妊娠・出産をテーマにさまざまなケースをオムニバス形式で見せてくれる。
私も3人の子を持つのだが、妊娠・出産でこれだけの問題があるのだということをあらためて認識した。
多分、経験者はどれかに当てはまり、そうだそうだと感動することだろう。
まだ経験のない人にとっては、おめでたいことのように語られる妊娠・出産が実は現実はこんなにも大変なのだということを知っておくことは意味があると思う。法律的にも、制度的にも、しきたり的にも、そして周囲の対応に関しても、あまりにも見直すべき点が多いことをあらためて教えてもらった。
考えさせられる作品。

ガムガムファイター
佐藤佐吉演劇祭実行委員会
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#ガムガムファイター
#佐藤佐吉賞Reborn
#小川夏鈴 さんを初めて観たのもこの劇場で、 #池亀三太 さん演出の『すべての犬は天国へ行く』だった。まだ学生さんだった彼女に心を射抜かれ、学内公演まで観に行ったのが懐かしい。あれから何作品観ただろう。可愛らしさも残しつつ、見事に大人の女性の色香を纏い、まるで古代彫刻のようだった。誰にでも人生にひとり、こうしたヒロインがいるのだろう。いや、今回は女神と言った方が合うかもしれない。薄幸の女神は、我が心の小さくひび割れた割れ目にスッと入り込んで全身を麻痺させた。
人生がオセロゲームならば、いい手をパチンしたい。SNS抜きでは生きられないような世界で、そこには毒が溢れている。蓋を開けなければ見ないで済むのに、人はついつい覗いて、傷つき、病む。
心ってなんでこんなに弱いんだろう。
愛されちゃ〜。
アォ〜〜〜〜ン😱🐺
素敵な人に迷惑をかけられながら役立ちたい。受け入れてくれる素敵な人に「ご迷惑」かけたいね。
突然の出来事に見舞われても困らぬように、ちゃんと片付けながら生きよう。
#安東信助 さんの立ち上げた自己肯定感がプレる中年男性の吸引力に負けて、まんまと自己投影。同時に、我が人生のヒロインについて想いを馳せる。
この中年を引き立たせた若者を #鈴木研 さんが好演。あの若者の懐の広さと深さはどうやって身につけたのだろう。教育って何なのかもう一度考えてみようと思った。
今回の発見は #百々ともこ さん。なんだか気になって、視線が自然と引き寄せられる。後ろ向きのダンスが妙に艶っぽかったなぁ。
脚本の #池田美樹 さん、演出の #井上瑠菜 さん。どちらも次の作品を観てみたい。哀愁、ノスタルジー……人間の……人生の明暗を考える作品はご馳走だった。
終演の余韻を膨らませてくれた音楽は #大垣友 さん。流石です。

チェンジ!
演劇ユニットぶんぶくちゃがま
中野スタジオあくとれ(東京都)
2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
若さと一生懸命さを感じる元気な舞台でした。演出も興味深かったです。主人公の人生を面白く描いたストーリーでしたが、納得できない部分もありました(個人的には)
役者さん達は皆、それぞれのキャラクターを好演していました。
一生懸命作られた舞台という印象で、良かったです。

かげきはたちのいるところ
アガリスクエンターテイメント
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

一九一一年
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2021/07/10 (土) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
紅一点で登場する菅野寿賀子(号は幽月)がカッコいい。
自由とは、と問われて英語では「リバティ」と彼女は答えて説明する。
リバティって、「自由」はフリーダムじゃないの!そこでググってみた私は衝撃を受ける。
Freedom→最初からあるもの。何の制約もない状態。
liberty→自分で掴み取るもの。不自由な状態から抜け出して得た「自由」
彼女は、自由とは「自分の顔を持ち、自分の名前を持ち、自分の頭で考え、自分の口で語る」ことだという。
昂然と頭をあげ、周囲で脅したり賺したりする検察官、恋人の変節や同志たちの不公正な逮捕やらに動じることなく、自分の信じたことだけを申し立てていく。
忖度と保身で右往左往する官の側の男たちの中で、その彼女の姿勢が静かに輝いて見える。
出世がエサの命令を実行するか(平沼騏一郎)、どうせ誰かがやる仕事としてさっさと片づけるか(武富 済・小原 直)、命じられた以上従わなければ馘首になると恐れて実行するか(潮 恒太郎)、それぞれ忖度の相手は違っても、こうして不当な判決がでっち上げられていった。
権力側(横田国臣・鶴 丈一郎・末弘厳石)は、イザという時にトカゲの尻尾切りで現場の人間に責任取らせるように周到に準備までしている。
それなりに地位も権力もある男たちが寄ってたかって無実の人間を絞首刑にしてしまう。このような明治時代の国家権力は終戦で消滅したのだろうか。
まるで喉に詰まっていたものをぬるりと飲み込むような感じを観ている側の私は味わった。
・・・どこかで聞いたことのある、お馴染みの報道やニュース。
それを一方的に責めることは私にはできない。私の中にも忖度や不正に目をつぶろうとする芽が・・確かにあるからだ。
生きるということは、何かに絡めとられることだと、気づく。
幽月さん、戦後生まれの私でさえ、まだ自分の頭で考え、自分の言葉を持つことは難しい。
忖度する自分を跳ね返す力はどこにあるのだろうか。

ササノハラ
劇団森
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2021/07/24 (土) ~ 2021/08/25 (水)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★
早稲田の虚仮華紙×劇団森による配信公演。『二人の無職』(約23分)、『夏の虫』(約30分)という2本立て。観る前の期待値は『二人の無職』の方が高かったが、『夏の虫』の方が好みだったかも。「虚仮華紙」は「こけてぃっしゅ」と読むのね。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
8/22まで見ることができるアーカイブ配信で、初日の8/11分に上演された国内団体の演目を鑑賞。人形劇団プークの『がんばれローラーくん』は、道路に見立てたリング状の分割ステージを用い、ローラー車や他の自動車・バイク等の動きと組合せるあたり、視覚的にも分かりやすくて楽しい内容。和太鼓・篠笛・獅子舞など、でん舎の伝統芸能集『希生』。「竹田人形座」出身の山本由也氏が率いるかわせみ座の『Session Yoshiya. A-hoj!』。'79年に設立されたパントマイム/クラウン芸の企画制作専門劇団「汎マイム工房」より、代表・あらい汎、立川真也の2人による道化師芝居『ふたり』(一部音声が欠けていたのが残念)。そして、「汎マイム工房」あらい汎のソロステージは、当初予定されていた『ピエロマジック』は屋外会場を想定していたものだからと、演目を変更して『パントマイム詩集』から「雨ニモマケズ」。

HATTORI半蔵Ⅳ
SPIRAL CHARIOTS
六行会ホール(東京都)
2021/06/30 (水) ~ 2021/07/04 (日)公演終了

春の終わり〈青年座・那須凜主演!シアター風姿花伝 劇作家支援公演〉
ENGISYA THEATER COMPANY
シアター風姿花伝(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Aチーム観劇しました。女性たちの半生を描いた群像劇、人生の終焉に向けての話なのだけど、過度に深刻にならず、なかなかに楽しめました。

二等兵物語
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ つつじホール(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

山姥の息子
水中散歩
シアター風姿花伝(東京都)
2021/06/23 (水) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

ぱらいそ
元素G
調布市せんがわ劇場(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

エレベーターガール-宇宙行き-
演劇計画プラネットナンバー
路地裏実験劇場T-6(テシス)(大阪府)
2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
うーん😔ほぼ一人芝居。演劇にマーケティング感を取り込むのは申し訳ないがコスパは…。あり得ない状況下の話で、ちょっと私には合わなかった。

ウェンディ&ピーターパン
Bunkamura
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2021/08/13 (金) ~ 2021/09/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
物語は四姉弟の末の弟、トムの死から始まる。その夜、ピーターパンが窓から現れてトムを連れて行くのを目撃したウェンディ。その後一年経っても家は夫婦喧嘩が絶えず、暗く落ち込んだままの日々。トムの死が受け入れられないウェンディと弟達は再度やって来たピーターパンに連れられてネバーランドへと飛んで行く。
Hey! Say! JUMPの中島裕翔(ゆうと)氏がピーターパン役。長身で手足が長く華があり格好良い。ダンスも見事、ルックスも癖が無く、いろんな役を演れそうなので今後舞台で活躍すること請け合い。ウェンディ役、黒木華さんは生で芝居が観れるだけで有り難い存在に。タイガー・リリー役はTOHOシネマズの女神、山崎紘菜(ひろな)さん。初舞台(朗読劇は有り)なのに出た瞬間から場の空気が変わるような存在感、絵になる。トム役下川恭平氏はダンス大会で優勝する程の腕前で、ラストに物凄い見せ場がある。会場の心を鷲掴みにする富田望生(みう)さんはティンク(ティンカーベル)役。「私がモテてどうすんだ」の主人公(激ヤセ前)だった。矢鱈ベテランの風格で客を弄る余裕、「ソロモンの偽証」を始め、自分がかなり観ていたことに後から気付いた。父親とフック船長の二役を演じるのは堤真一氏。同一人物と気付かない程に演じ分けていた、流石。母親役石田ひかりさんの出番が殆どないのも吃驚。
ワイヤーの技術が高いのか、出演者が簡単な装着で次々と宙を舞っていくのは圧巻。腰が痛くならないのか?昔はちょっと飛ぶだけで驚いたものだが、今では香港映画並に誰でもホイホイ飛び回る。哀しげなテーマ音楽が凄く良い。

瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった
おぼんろ
Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)
2021/08/12 (木) ~ 2021/08/17 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「いいね」チケットでお席は2階のO列でした。今まで見たおぼんろは劇場全体を使って座布団席の観客の間も縦横無尽に駆け回るスタイルだったので、それができないのは寂しくもありましたが、2階席から見ると言うのは新鮮でした。1階の前の方からでは気付けなかったこともありましたし、全体の照明もそれは美しかったです。
自由席でチケットも安かった時は、早くから並んで今日はどこから見ようかなと考えるのも楽しかったので、今回は指定席が選べるとはいえ、チケットが高くなったのでそうそう何回も見られないのが残念です。

アニー【4月25日(日)以降の東京・新国立劇場公演中止/松本公演中止】
日本テレビ
東急シアターオーブ(東京都)
2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/08/14 (土)
東急シアターオーブにてミュージカル『アニー 2021』を観劇。
毎年当たり前のように開催され、恒例行事のように現地で観劇してきた大好きなミュージカル作品。昨年初めて開催中止となり、今春も開幕初日で打ち切りとなっていただけに、今回東急シアターオーブという初めての会場に「Overture」が流れ、幕が上がり、孤児達のシーンを観ただけで、これまでにも増して深い感動を覚えました。ようやく出会えた2020年選抜のアニー達。いやー、本当に良かった。それだけで★5つを付けたいくらいです。
山田和也氏の演出になってから、ミュージカルナンバーの詞が変化しただけでなく、全体的に内容が凝縮され、コミカルに描くシーンも増えるなどだいぶ変化したなと感じていましたが、コロナ禍の中の公演となる2021年版は途中休憩なしの1幕超凝縮版。オーケストラの生演奏やダンスキッズの登場もなく、スピーディーに突き抜けるような構成でした。
このような構成の場合、本来であれば若干物足りなさを感じるような気もしますが、そこはさすがのアニー。キャスト一人一人の演技力の高さや目まぐるしく変わる舞台セットに圧倒され、非常に内容の濃い素晴らしい時間を提供していただいたと感じました。当然寂しさはあるものの、新しい様式のアニーもこれはこれで特別感があって良き。また、パンフレットも当初のスケジュールから変更が生じたこともあり、幻の春公演?の舞台スナップが加えられた特別仕様になっており、新たな喜びがありました。
そして久しぶりに味わったステージと客席が一体となるカーテンコールの感動。涙腺崩壊が止まらず、周りのお客さんもいつもにも増して涙を流しながら拍手している方が多いように感じました。何せ2年分の想いが詰まったアニーですから、歴代の中でも特に印象深い公演になったのではないかと思います。これだけ多くの観衆に感動を与えることが出来る演劇はやはりなくてはならない存在だと改めて感じます。先が見えないコロナ問題も、この作品と同じように「♪朝がくれば いいことがある あしたは幸せ」と信じて前向きに生きていきたい。1日も早い終息を願いたいです。