
モノクロ上の空
劇団片羽蝶
仮想劇場ウイングフィールド(大阪府)
2021/02/13 (土) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
劇団初回公演だそうです。
物語は、後半の展開は好きです。
意味がよくわからないシーンがあって、演劇素人としては不完全燃焼でした。
役者さんは全員初見の方々。
作品自体の持つ色彩の無さのせいか、全員がモノクロ感がありました。
カラフルな作品の演技を観たいです。

『娘たちのうたわない歌』
坂本企画
難波サザンシアター(大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
一幕は、真っ白な娘たちとノラ。
疑いを持たない娘たちは無垢で美しい。ノラは何者なのか正体不明。とても危ういのに穏やかな時間。
二幕は一転してカラフルな娘たちと相変わらずのノラ。娘たちの気持ちと表情の動きが、観客の心を引き回す。
これは一度観て欲しい。

夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

キオスク【東京公演一部中止】
兵庫県立芸術文化センター/キューブ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
前半はまだテーマがわかりにくいのだが、後半にナチス支配が確立した中、それぞれの登場人物の選択が胸を打つ。いい芝居だった。フランツ(林翔太)とアネシュカ(上西星来)の2回のデートシーン(スピーディーで大胆で楽しそう)や、フランツがゲシュタポ本部にお百度踏む場面など、演劇的省略と早回し的動きでを圧縮してみせ、印象に残った。上西星来が演じる奔放なボヘミア少女がよかった。青春の夢と儚(はかな)さを体現していた。
最初は湖のある故郷から都会に出て恋を知るフランツの生活がメイン。ナチスの台頭や、ユダヤ人への嫌がらせは点描に過ぎない。後半になって、オーストリアが合併されると、キオスク店主のトゥルスニエク(橋本さとし)がゲシュタポに連れ去られ、フランツ一人が時代の激流の中に残される。そんな中、フロイト(山路和弘)との会話、それに背中を押されたフランツの「愚行」が胸に染みる。
フランツの1937年晩夏から翌年6月までの1年足らずの体験だと知ると、悪気流の加速の激しさ、彼の成長の速さにめまいがする。キオスクの店のセットの上に、何度も故郷の山と湖を描いた背景画が掲げられる。何か意味があるのだろう。セットが示す二重性は、故郷の母とフランツが常に絵葉書をやり取りすることともつうじている。日々の出来事を書くだけのたわいもないはがきだったのが、最後は、母を心配させないために嘘を書く。でも、母はフランツに危険が迫る直前、湖畔に大きなかぎ十字を幻視して、予感する。
前半65分、休憩15分、後半90分(計2時間50分)だが長さを感じなかった。特に後半。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
♯12 ピーチ
弟がキョーコを電話で追い詰めていくシーンと、桜子が自分の作り出した多人格たちと向かい合うシーン。演者達の熱演と、演出の巧みさで素晴らしい場面と感じた。
♯14 PINK
生ギター弾き語りに合わせ演者がマイクを持って歌う。ドラマでもなく、映画でもない、演劇を今観てると実感できる演出。
今年最初の観劇。満喫!

方舟
秦組
d-倉庫(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
映画「鬼龍院花子の生産」の女鬼柾みたいな舞台でした。
じゃけんとかの土佐弁だか岡山弁の世界。生で観る渡辺哲さん最高でした。悪役は生で観るに勝るものはないと思いました。
劇団や制作さん
再緊急事態宣言による3公演急遽中止で、他の日に観客振り替えとか観客対応大変だったんじゃないでしょうか。観劇中止を選択せざるおえなかった人たちも、生には劣るかもしれないけどアーカイブで観劇したほうがいいと思った舞台でした。

モノクロ上の空
劇団片羽蝶
仮想劇場ウイングフィールド(大阪府)
2021/02/13 (土) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
リアルさには欠けるが、考えさせられる…。現代社会に溶け込むことは、確かに困難を極める。自分らしく自分に自信を持って生きろということ。幸せ😃💕は、自分で掴めと私に訴えかけているようで、自分の不甲斐なさを戒めていたように感じた。次回も期待しています。

0号
劇団皆奏者
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
上演時間3時間強と聞いて不安やったけど長さが全然気にならない素晴らしいお芝居でした☆それは構成が良く出来ていて、板鶴を中心とする時代劇撮影を描く一部と休憩挟んで千代子の銀幕デビューから戦争に翻弄される撮影所の仲間達と後藤との恋を描く二部構成のような作りになってるんでとても見やすかったです♪カテコ後の【夢の続き】のパフォーマンスも最高でした☆
上演時間が長いのに配慮して座席に分厚いクッションを用意してくれてたのも有難かったですね♪

ニュートンのゆりかご
伊沢勉の会
ささしまスタジオ(愛知県)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
コロナ渦で演劇をこのまま続けるのか
安寧を求めて結婚に踏み切るのか・・・
自らの過去と未来に対峙し、苦悩、模索を続ける現在の自分。
自分が今までどう生き、これからどう生きたいのか
それは、現状を生きるすべての人への問いかけなのかもしれません。

夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

まいっちんぐマンガ道
ACTOR'S TRIBE ZIPANG
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

0号
劇団皆奏者
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
基本この劇団さんはハズレ無し。今回も笑いは少しだけだが、泣ける❗殺陣が好きな人は、内容以上に満足🈵😃✨できると思います。次回も楽しみです‼️

堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
二部構成3時間超えの長尺TRASHを久々に堪能。作者の地元・大分の「保守」一家のバブル期、その約二十年後を描く。尻がムズ痒くなる中津留節(日常会話が単一テーマ一色に染まり感情全開)も相変わらずだが、強靭なドラマ構築はそれらを凌駕した。
全編を通した大分方言の土着感が、以前見た初期作品「奇行遊戯」(の前半)もそうであったが舞台のリアリティを底支えしている(方言を操る役者が「嘘のなさ」を担保している)。役者の生硬な演技態にも関わらず「あるある感」があってついほくそ笑むのは、「見てきた者」しか描けないディテイルにリアリティが流れているから。
地方の有力者(と言えるだろう)の家屋が座高円寺1のステージ一杯に設えられ、そこに集う親類縁者一同が織りなす風景が、その関係(家系図)を正確に掴めずとも「ニッポンの家族」の図としてリアルに浮かび上がって来る案配な訳である。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」を観劇。今年初めての観劇。やはり舞台は生が一番である。ちょっと露出が多くて嬉しい舞台ではあるが,ストーリーは陰惨。好みではなかったなぁ。とはいえ,こういう状況,芝居をやってくれること,観れること,ホントに感謝である。早くもっと気楽に芝居が観れる環境に戻ってほしいものである。

草の家
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了
満足度★★★★
トラッシュマスターズに続いて、戦後、産業構造が変わる中で、農業社会から過疎化へと大きく変貌した地方の家族の姿を描いた舞台である。こちらは四国の地方の戯曲賞の受賞作品。選考委員だった坂手洋二が自らの劇団で、演出もして、異色の舞台になった。
かつては農村社会で欠かせなかった計量器を小売りする店の一家が舞台だが、今はほとんど客もなく一家はそれぞれ村外に働きに出るか、村の中でも別の仕事についている。現代の農村を描くのに、この意外な「計量器を売る家」の設定が成功した。昭和の時代までの農村社会は何事も律義に計量することで生活を立ててきた。この家がそのたくまざる暗喩になっている。
一人残った老年の母(鴨川てんし)の面倒を見ていた早世した長男の嫁(舞台には出てこない)が血液がんで入院したところから幕が開く。東京から駆け付けた次男夫婦、独り暮らしを気ままに送ってきた大学教員の三男、家に残ったが家業を継ぐ気はない四男が、一人残されることになった母の生活問題をきっかけに、一族の運命の中でそれぞれの自分の人生と折り合いをつけざるを得ない事態に向き合うことになる。
日本の農村の過疎問題必ずしも新しい問題ではないのだが、この新人作家の筆は、一人ひとりの息遣いを丁寧に拾っていて、好感が持てる。病いに倒れた長男の嫁が、地元の短歌の同人になっているとか、時節になると庭に蛍が現れるとか、大学の教員をしていた放浪の三男がいつの間にか仕事を辞めていたとか、昔も今も訪問販売の富山の置き薬屋はやってくるとか、舞台の外の細かいエピソードが誠実に生かされている。
坂手洋二の演出も、今までの社会劇とはかなり違うタッチで、この新人女流作家の世界に寄り添っていく。それは昔で言えば、中野実や真船豊の新派劇とあまり距離がないスジガキなのだが(もちろん芝居運びのテンポは全然違う)、それが意外に今の時代に至る農村の道程を新鮮に映し出している。前に見た「天神さまのほそみち」(別役実・作)とおなじような燐光群の新境地である。声高に、スローガンを叫ばれなくても、観客に共感が広がる。
俳優では何と言っても、ジェンダーを超えて老婆を演じた鴨川てんしだろう。今回の配役はカンパニーの中だけのメンバーだが、この劇団の長い歴史が演技に反映している。
1時間40分。ちょうどいい長さだ。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」出演者を見て、ミキオは斉藤マッチュさんが演じるのかと思っていました。その姿が想像できていたくらいです。残念ながら違いましたが、斉藤マッチュさんの演じる弟のクズっぷりは最低であるゆえ最高でした(褒めています)。
映像にしたらどぎつ過ぎるのでしょうが、舞台ではギリギリのところで表現できるのだと思わされました。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」
夜ごと"ビーチ"で女に情欲をぶつけて日々の憤懣を解消する無器用男、そして全く更生せず出所してきたクズ男、2人の並行する物語がどこで交わるかを興味深く見守った休憩無し約2時間、女優陣の眼福な熱演は素晴らしかったのですが、イケメン男優の惚れ惚れする肉体が全て持っていってしまいました。あとこの劇場の傾斜の無い前方5列は(最前列以外)お客さんの頭で舞台が隠れる苦行場、であることを配慮してか舞台を高く設定している点が好感度大(それでもかなり見えない範囲が…(涙)。)

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了