
『娘たちのうたわない歌』
坂本企画
難波サザンシアター(大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
平和を訴えて、武力は使わない、多くが殺される、自由を求めて 平和を求めて 戦えば、同じになる 停戦使節団が来る。 この先 平和な場所がどこかにできるのだろうか、私たちが暮らしているこの土地では、終戦 [第二次世界大戦終結] 76年間戦争はない、珍しい土地。 比べて多くの土地で、戦いは行われている世界。 このお芝居は、人が戦うことから逃げられない、とても悲しく感じる、その物語を、3人の女優たちが白い服からやがて好みの衣装に代わっていく、個性を出し戦い出す、しかしノラは、同じボロボロな服装で変わらない。ノラは感じていた、戦いの求めるようになってきた娘たちを。
とても悲しい物語をとても綺麗に演出している、そのアンバランスでより心が揺らされる。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「PINKの川でぬるい息」
様々な深刻な出来事が、歌とギターも添えて、ポップに仕上がっていました。
アフターイベントも、10分間という短時間で綺麗にまとまった会話劇で、とても良かったです。
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」
暗くつらい実話モチーフのストーリーの中に、引き込まれるような怪演・快演でした。
いずれの作品とも、観劇後にも心がザワつく状態が続く、素晴らしい舞台だと思います。

グスコーブドリの伝記
しんゆりシアター
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★
川崎北部を拠点に活動する劇団わが町はふじたあさや氏の主導で年一回公演を行なう。公の事業としては(雇用関係はないが)一応劇団員(市民)を持つ珍しい形態で息長くやっている劇団だ。
観るのは今回3度目位か。元々少ないステージ数を減らし、諦めていたが配信があったお陰で観る事ができた。
市民参加という要素は出演者の力量問題が生じるが、演者のエネルギーを舞台上に昇華できる舞台と、役者としての力量が要求される舞台とがあるとすれば、今回は後者であった感。が、宮沢賢治の紹介に当たるリーディングと演目の芝居をうまく織り込んで、グスコーの物語が味わえる舞台になっていた(脇役に2名客演を入れて「補強」はしていたが)。
演目はふじたあさや氏がかつて作った音楽劇の原曲を用い、新たな歌を入れて舞台化したもののようだ。こんにゃく座のような台詞に沿った旋律の響きで、古い方の作曲者・岡田和夫は中々著名な方のよう。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
朗読劇で50分ほどと短めで
ホラーな感じがしたんですが
う~む これだと
主人公の行動を選択するアドベンチャーゲーム式とか
舞台で取り入れてたら
また違った面白さが出たかなぁ・・とか感じました

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
『ピーチオンザビーチノーエスケープ』
ベットの上のコスプレの女性たちは、
初めは意思を持ったラブドールが会話してると思ってた。
途中から、なんだ風俗店かと思った。
そして一人の女性が作り出した人格だとわかった。解離性同一性障害。
10人1役だったのか。
嘔吐したくなる感覚が残る凄い舞台でした。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
キ上の空論『ピーチオンザビーチノーエスケープ』『PINKの川でぬるい息』観てきた。どっちも面白かった!
ピーチ:衝撃作。映像に残すの不可!腹が立つし、地獄みたいな観劇体験やったけど、役者の怪演に目頭熱くなった。
PINK:歌良かった。理不尽が前触れもなく突然やってくるのがリアル。面白かった。

カミキレ
藤原たまえプロデュース
小劇場B1(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
藤原たまえプロデュースの公演は、何作か観ているが、いつも不思議に思う。普通の日常を淡々と描いており、劇的なうねりはあまり多くない(←失礼だったかな)。しかし多くの人が観にきている。
そこ(公演)には人の優しさ温かさようなものをそっと掬い上げる、そんな魅力に溢れているからではなかろうか。
本作も多くの人々が何らかの理由で使用するであろう「カミキレ」を題材に滋味ある(一部ミュージカル風?)作品に仕上がっている。自分は好きである。
最近、他で【18禁】公演を観劇したが、本公演、自分が観た回は【18未満】の子供も観劇していた。それだけ親しみやすいもの。
(上演時間1時間15分)

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ピンクとピーチ両方観ました。
私のキ上の空論感を変えました。
私が言うのもなんですがなかなかの出来だと思います。

今日もしんでるあいしてる
悪い芝居
本多劇場(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

杏仁豆腐のココロ
Uncle Cinnamon
シアター711(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了

サンサーラ式葬送入門-普賢篇-
feather stage
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
千秋楽Aチームを劇場で観劇。
役者さんの演技力は良いと思いましたし、脚本も個々の場面に吸引力があるというか目が離せない印象ではありました。

モンティ・パイソンのSPAMALOT
エイベックス・エンタテインメント
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2021/01/18 (月) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。とはいえ、それは福田組の部分よりも、元の舞台の構造や楽曲の(バカバカしい)出来によるところが大。今回の湖の貴婦人役・新妻聖子は、これまでの日本版上演では1番よかったのでは。とか何とか言っても、夜の地震ですっかり内容がすっ飛んじゃった感も。

End of the day~あすくる~
激富/GEKITONG
ABCホール (大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
内容はとても良かった(⌒0⌒)/~~。舞台美術も良かったし、値段が高いのは相殺。笑いが有りすぎで、焦点がボヤけてしまっていた感があったが、次回も楽しみ。

堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
親世代と子世代、夫婦の間、嫁と姑、借金地獄など家族間の軋轢を、保守一族に対する、若い革新世代の反乱にまとめた。役者たちがどないあい、泣き叫ぶ熱と圧がすごい。でも、観終わってみると、意外と爽やかな気分で終わった。
激しく議論がぶつかり合うのはいつものトラッシュ節なのだが、どこか距離を取ってみられたのは、なぜだろうか。保守で選挙のためには金もばら撒くワル爺さんにも、可愛げが感じられ、悪人はいない。中津留氏の大分の実家がモチーフになっているそうなので、登場人物への愛情が根底に流れている気がした。そう言えば、永井愛も思春期は明治女の祖母との闘いに明け暮れたそうだが、祖母をモデルにした芝居「見よ、飛行機の高く飛べるを」は、愛らしい少女時代の話でさわやかな青春ドラマだった。
広い家の間取りをキッチンから大広間まで作った舞台セットは間口八間もあった。横長のこの舞台が、家族の芝居のリアリティーを支えていてよかった。

ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』4
マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA
天王洲 銀河劇場(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
このシリーズ初観劇でした。原作漫画は未読です。コントの連続のようですが2.5にしてはエスプリの効いた社会派の側面もあって大変楽しめました。日本の鉄道の歴史や現状も判って笑いながら知的刺激を受けた気になれます。同系列2.5にヘタリアがあると思いますが元ネタが近代欧州史なのでちょっとザックリになってしまうのは仕方ない。それに比べると特に東京の生活を知ってる人にはとても卑近なトリビアで密着感。2.5はファンタジーが多くテーマもセリフも普遍性とマンネリの相剋に悩むことになると思うが毛色の変わったこちらの部類こそ本来の文化的立ち位置を思い出させてくれます。多くの演目が“愛と絆”の一体感を謳いながら同調圧力やグループ主義に収斂されて行きがちな中でエスプリと俯瞰で世の中を見る視点を与えてくれます。これは本来の文化の意味と言えます。2.5を女子供向けと思って安く言葉やテーマを使い回している過度な商業主義製作者が目立ってきてる気がするのでこういう作品を応援したいです。

福島三部作 第一部『1961年:夜に昇る太陽』
DULL-COLORED POP
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2021/02/09 (火) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
#1961年:夜に昇る太陽
初演のこまばアゴラ劇場の持つ閉塞感と闇がもたらす圧迫感は、作品の持つ恐怖を実感させたと今でも思う。けれど、今回のような舞台のサイズは、田舎の農家の家の空間には近いはず。演劇における空間について再考した。
特筆すべきは井上裕朗さんの操る少年パペット。ソレは表情を変えたりはしない。なのに、彼の動きで魂が吹き込まれ感情が生まれる。だから表情が見えてくる。ヨーロッパに根付くパペット演劇に匹敵する少年が、確かにそこにいた。

夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
リーディング形式の舞台。初めは好きな人と夢の中だけでも仲良くしたいという青春ならではの甘酸っぱい感じだったのだが、段々と雲行きが悪くなり・・・・。淡いピンクに少しづつ墨を落としていくような感じがなんとも言えず良かったです。舞台周りに蝋燭が並べられてたのにも意味があったんですね。

#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
#PINKの川でぬるい息
初日&千秋楽を観た。性趣向、近親相姦、売春、ドラッグ、差別、家庭や学校教育の限界や崩壊……さまざまな社会の陰部のタブーをポップにユーモラスに描いた秀作。作品をリードする広川碧さんの吸引力に畏れ入る。役と彼女自身がバリアフリーで……別の作品を観てみたくなる。それは彼女の力はもちろんのこと、演出の目と力によるところも大きいだろう。目当ての岩井七世さんは、ろりえ『年末』に続きお姉さんポジションで、しかも同性愛。クールな彼女が、ユキと手を合わせながら立場が逆転し恋に落ちて行く様にドキドキさせられる。彼女の歌い踊る目がヤバイ😅楽しそうで楽しい。
ストリートミュージシャン役の大垣友さんの果たす役割って大きい。生音の歌も転換のジングル⁉️も。
キャラクターとしては小日向雪さんのベンジャミンがたまらない。キュンキュンする。
欲を言えば最後までユキのドラマととして観たかった。ラストにネオンちゃんへフォーカスしていった感じが少し緊張が緩んだ気がした。ネオンちゃんのドラマはスピンオフとして別作品でじっくり観たいと思えた。
アフターイベントは大好きな藍澤慶子さん出演の短編。あの緩さが見事。彼女は本当に巧い。もっと評価されていいと思う。須田拓也さんは流石と言うしかない。二人に挟まれてベンチの真ん中に座り、虚空に彷徨わせる視線なんて極上のご馳走。観ている自分がずっとニマニマしていることを自覚する。だって可笑しくて楽しいんだもの。夢を詰め込んだ空っぽのランドセルを、もう一度背負わなくちゃ。