最新の観てきた!クチコミ一覧

26161-26180件 / 191876件中
怪勿 - monster -

怪勿 - monster -

The Vanity's

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/12/28 (火) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

実験公演「ジュリアス・シーザー」

実験公演「ジュリアス・シーザー」

株式会社トゥービー

シアター風姿花伝(東京都)

2021/12/25 (土) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

実験は成功だったんじゃないかな。読んだことのある戯曲である分だけ演技を注視して観ていたが,十分満足できる内容。良い観劇時間を過ごすことが出来ました。

海王星

海王星

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2021/12/06 (月) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

この入場料ではまず劇場観劇は無しだが、配信があるというので、寺山修司作品を、我らが真鍋卓嗣(小劇場演劇の演出では第一線)がどう演出?という興味で拝見。(出演者で気になったと言えばなじみある内田慈、「彼女と言えばこう」というイメージを破り、健闘していた。)
だが色々と物足りなさを語れば尽きない舞台であった。配信は「音」に難があり、できれば2回見ようと思っているが、今回は短い配信期間の中で都合2回、鑑賞できた。よって芝居の全容もほぼ把握できた。

冒頭の歌から全体の歌に行く出だしの運びは寺山舞台の要素があって良かった(主要人物以外は皆、白と紅の白粉でアングラ感を出し、灯りが入ると人形のように静止し、ホテルの広間の上部のプラットホームが演奏エリアなのだが、指揮者が神然として人間界を音で翻弄する的な風情。)
しかし・・寺山作品にしては「ひねり」が無い。戯曲としての出来は確かにありそう、ではあるが、それより気になったのは、主要人物の台詞の「言い」にひねりがない。ある感情を直線的に表現する。(白塗りのコロスは「いかがわしさ」を漂わす演技をやっていたが、コロスとして一体的に存在している感はなく、リアルな演技と見分けがつかない。)
特に気になったのは、松雪泰子がスレた女が若い男にのめり込む大胆な演技に振り切れず、歌もあまりうまくなく(これが決定的か)、おっかなびっくり演じている。映像畑が長いせいかショットを撮らせる的な「見せる」演技にとどまり、内から滲み出るものが少ない。(この女優の限界を感じたのは映画「フラガール」のラストで、非常にもどかしく勿体なかった。)今回は主役と言える役、だのに。。

寺山戯曲に臨むなら、役の二面性、多面性、要は二重人格?くらいに切り替える謎めきの度合いが欲しいが、全体にストレート演技である。にも拘わらず、テンポは緩い。たっぷり演技は「探る」演技との定理が当てはまるか。本来複雑な(つまりひねりのある)人間感情が、埋まらない感情表現で時間が緩いので、上演時間の長さの理由はこれか、と思う。
コロスたちの一癖二癖あるキャラとの対比を、演出は中心人物(山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリア、伊原六花)に求めたのかも。
ひねりと言えば、音楽にもひねりが少ない。個々の楽曲ではユニークな成功しているものもあり、才能のありかは認められるものの、芝居が語るものを受けて芝居が語れないものを埋め、繋ぐバトンとなる楽曲でなければ、音楽劇である意味はない。台詞の説明のための楽曲が散見され、何とか「台詞を喋った方が良い」というレベルは脱していたが「台詞を言うより断然いい」という場面を作った楽曲は限られていた。
本舞台はミュージカルではないにしても「畑違い」である真鍋氏がてこずったのは音楽担当だったのでは、と勝手に推測。
戯曲の作り(ト書きの指定も?)が根本的な問題であったかも知れないが、戯曲の立体化としての成功はもっと狙えたように感じる。ただし、もっと高いお金をとって客を呼ぶだけの「コンテンツ」にする使命がもう一つ加わったとすれば、その事自体が作品の質を薄めた理由だったかも。

ネタバレBOX

道ならぬ恋な訳ではないが(善意の第三者、的には)、挙式の後では道ならぬ、が付随する年の差の二人が逃避行を挙行する直前、ユースケサンタマリア演じる父は、自分の妻であり息子の恋人である魔子の毒殺を伊藤六花演じる(息子を慕う)若い女性に託す。父は船上でその目論見の成功を打ち上げ花火によって確認した後、自死するつもりでいる。だが毒入りの酒に口をつけてしまうのは息子の方。女性は早合点して花火を打ち上げに屋上へ行き、船の上に立つ男(父)は、暫く姿を見せた後いなくなる、という証言で父の自死が観客に知らされる。
行き違いで死んでしまう悲劇は、「運命」が信じられていた古典のそれ。嘆く魔子は自分らが決断を恐れ先延ばしにした事の報いだ嘆き泣く。若い女性は息子の死に打ちのめされ、魔子という障害を消し去る事しか考えていなかった(事態を受け止められない)と言い募る。こうして幕が閉じられる。
寺山であれば、この人間界の皮肉、悲喜劇を俯瞰で眺める視点を、芝居に持ち込むはずだと思う。役割としては音楽の指揮者に委ねられているのだが・・一音楽家には重い役回りではないか。(「キレイ」で伊藤ヨタローがやったのはその役目だったが芝居にこなれている彼だからこその仕事だろう。)
泥人魚

泥人魚

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2021/12/06 (月) ~ 2021/12/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

新宿梁山泊のテント芝居が実力派俳優の客演でコクーンに出現!の趣きである。金守珍演出第二弾の「唐版 風の又三郎」が空間的スペクタクルに酔わせる作品とすれば、本作は言語によるハンドリングの比重が大きい印象。唐十郎戯曲の本質とは言葉一つで風を起こす(実は観客に想像力を駆使させる)ものである、との勝手な仮説で言えば、テントという小宇宙だからこそ、言語によるスペクタクルが屋台崩しのファイナルでせめて空間的スペクタクルを具現して溜飲を下げることが可能。というのが(私が唐戯曲を多く味わった)梁山泊の芝居であり、いよいよ金守珍は唐戯曲をテントでない劇場・・装置の置き場に困らない広いステージと座って痛くない椅子のある劇場で、日和らず(唐ファンでは必ずしもない)観客の前にストレートに差し出したのだとも見える。
作家・唐十郎としては晩年の戯曲になる今作は、まず台詞に負わせた「飛躍」の度合いが従来作以上に高く、また物語を動かすアイテムとなるキーワードとキーマンも従来作以上に多い。生々しい現実の断片と、詩的イメージに属する断片は、小賢しく擦り合わせをする事なくぶっきらぼうに並存する。

本作が実際の社会イシューの暗喩であると判るのは、「諫早」という地名が出て来た時。芝居の前半で「湯たんぽ屋」に必要な材料であるブリキの板が景気よくエッサと運び込まれるが、店の中に一列、上手から順々に並べられる、という奇妙な場面の伏線が、そこで氷塊する。
(あるいは初演当時、観客はあのブリキの板の列を見ただけで諫早のギロチン板を想起したかも知れぬ。)
当地での農業と漁業の利益相反を、元の自然を大規模に改造する事によって片方に利するという無理筋な政策が、通ってしまうのを見て胸が痛くなった人は少なくないだろう、私もその一人だ。
作品はこの一つの現実に対する唐氏なりの昇華、というより代償行動の賜物で、観客にとっては未解決な元ネタが現実に存在し、しかもドラマの背景にとどまらず中心に絡んでいるという点で、特殊な演目ではないかと思う。

海へ帰って行くやすみは、船で育った来歴から人魚の化身と噂されるが、作者が地元諫早の「外」から持ち込んだアイテムである人魚は、外海から遮断された壁の中で滅んだに違いない生態系の象徴であり、この物語は「既に死んだ」存在への鎮魂歌となっている。ここで言う「死」は物理的な死にとどまらないだろう。あの光景を見て、何かが死んだと感覚させる源を、説明する事はできないが、唐十郎がラディカルを込めようとした作家魂は確信される。

サワ氏の仕業・特別編

サワ氏の仕業・特別編

劇団ジャブジャブサーキット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

岸田國士の作品名をもじった回文風のタイトルは内容と殆ど無関係だろうと踏みつつ、ただ二年振りの東京公演への気負いは込められていそう・・と、そこは仄かに期待してアゴラ劇場へ赴いた。
率直に言えば、はせ氏の戯曲の「端折り」の傾向が行き過ぎの感。中盤意識が飛び(体調も↓であったが)言葉は耳に入って来るが意味内容が脳内で像を結ばない状態、
「これは何なのか」が判らない時間は冒頭から始まり、長い。パズルの最後のピースが嵌まらないと全体が見えてこないんではないか、という位の勢いで、ジグソーパズルなら目に見えるが演劇では前の場面は記憶が頼り。解かれない伏線が折り重なってはとても覚えていられない。
という事で、戯曲が掲載された雑誌を買い、たまたま載っていた作者の寄稿を読むと、最後に公演の宣伝があり、「掲載された台本を読んでも判らないだろうから舞台を目で見てほしい」と書かれてある。何ィ~、である。冒頭から読み始めた台本だが、一場での二人のやり取りのヒントの無さ。観劇中の睡魔は自分の体調だけのせいでもなかったかも、と。。
そんな訳で、台本を読んでから感想を書こうと考えていたが、それに割く時間はないと断念した。(何年か前同じ雑誌に載った「見なかった芝居」の台本を必死に読んだがやはり難渋した記憶がある。)最後に観たジャブジャブの舞台は判りやすかったが・・。

怪勿 - monster -

怪勿 - monster -

The Vanity's

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/12/28 (火) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Cチームを鑑賞。
The Vanity'sのメンバー3人だけの舞台を観るのは初めて。3人ともちゃんと「歌える」のが強みだが、今回の歌唱、これが別チームでハモリのパートも変わるのかと思うと大変そう。お話自体は何となく既視感があるようなもので、1時間だと消化しきれてない印象があるものの、仕事納めの帰りに、あまりヘヴィな思いをしたくないヘタレな観客としては、この題材を1時間でまとめてくれて助かったという思いも。

ガラスの動物園

ガラスの動物園

東宝

シアタークリエ(東京都)

2021/12/12 (日) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2年前文学座で見たときよりも発見が多かった。「追憶の劇」という冒頭の宣言のとおり、数年後のトムの回想であること、ローラがビジネス学校に通うふりを半年も続けていたこと、開戦で異国の冒険が(映画俳優だけでなく)自分たちもできるというトムのセリフ。遠くに憧れて家族を捨てて「異国へ行った」父の存在が意外に大きいこと。等々。

ローラと踊ったジムが、誤って ガラスのユニコーンの角を折って壊してしまう。ローラはあまり気にせず、というか清々したかのように「これでこの子も普通の馬になれて、良かったのよ」という。ローラ自身が、普通の幸せを手にできたかのように。その直後、ローラの夢は崩れ去る。天国から地獄へのこの落差は、やはりすごい芝居である。

一幕目は、これが名作戯曲なのだろうかと、不遜にも疑ったが、終幕すると、名作だと確信した。さらに今回は、麻実れいのデフォルメしたワガママで自分勝手で世間知らずの母親ぶりが、自然主義的リアリズムの退屈さを救った。倉科カナの美しさ、愛らしさは、目立たない人物というローラの役柄とは相反したように一幕では思った。しかし二幕の極端な引っ込み思案ぶりから恋の喜びへ、輝く幸せからどん底への、短時間でのジェットコースターなみの落差は見事だった。

ネタバレBOX

一番の発見は、ジムが実は婚約済みで、もう会えないとわかったあと、姉のローラがずーっとセリフも動きもないこと。倉科カナはその間、恍惚の表情を浮かべて虚空を見つめていた。現実を遮断して、夢の世界に逃避していたのか。そしてジムが去り、トムが家を出ていったあと、やっと悲しみを取り戻して母と抱き合って泣く。
母は「職場の同僚が来月結婚することを知らないなんて」とトムをなじる。トムは「職場は仕事するところだ」と開き直るが、このセリフは実はトムの胸に刺さっただろう。ローラを決定的に傷つけた、その引導を渡したのは自分だと。前回見たときより、この一夜の出来事がローラの精神を決定的に崩壊させ、トムを一生自責で苦しめた致命的意味を感じた。
それは、母(麻実れい)が、それ以前のデフォルメとコミカルから、切々たる悲しみに変貌したことからも受け止められる。
怪勿 - monster -

怪勿 - monster -

The Vanity's

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/12/28 (火) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【Bチーム鑑賞】
客席が若い女性多めで、音楽劇ということでもあり普段より少し構えていたら、お芝居と上質な歌唱シーンをかぶりつきで観られてとても贅沢な時間を堪能。
扱うモチーフが福祉や偏見に材を取ったものなので、とても重たくなるものをコンパクトにすっきりと纏めることでむしろ清々しい印象が残った。  

怪勿 - monster -

怪勿 - monster -

The Vanity's

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/12/28 (火) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3人の役者さんの歌声の凄さにビックリ!演劇での歌パートだとまあまあレベルが多いのにこの舞台は演者さんの声の質や大きさ、歌声が素晴らしかった。ピアノ伴奏も今の心理や状況を表すのにとてもぴったりしていて良かったです。
3人の役者が3役順に演じるという企画が凄いので全てのパートを見たいと思った。

泥人魚

泥人魚

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2021/12/06 (月) ~ 2021/12/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

唐十郎の中でも第一級のワケわかな戯曲である。それを演出の金守珍が音楽、照明、音響、背景の映像(諫早湾の牧歌的風景から、嵐の海、流れ星、被爆後の浦上天主堂等々)を駆使して、あえて通俗的スペクタクルで見せた。魚と人の境界の存在のヒロインやすみ(宮沢りえ)の、憑依的演技は素晴らしい。とくに後半(第二幕)の、自らの出自と、鍵のゆくえをめぐるクライマックス。彼女の存在で輝いた舞台だった。

ストーリーはつかみにくい。舞台であるブリキ店が、諫早でなく東京あたりにあるということも、(聞き逃したせいかもしれないが)「ここに上京して」という後半のセリフでやっと分かる。赤いスーツに厚底超ハイヒールのタカビー女の月影小夜子(愛希れいか)が、諫早湾干拓工事をしきるボスを象徴していると、観劇後気づいた。すると、小夜子配下の、六平直政はじめのやくざたちが干拓工事一味であり、それに苦しめられるやすみと蛍一(磯村勇斗)との対立が基本軸とわかる。六平直政一味がブリキ店に並べるブリキ板は、潮受け堤防のギロチンの象徴である(ヘイホーの歌で、面白い場面にした)。小夜子が「三秒以上誰も見てくれない。はぶられてきた」というのは、諫早湾干拓にたいする住民、国民の反対世論ともとれる。

脈絡の繋がらないところは多いが、一つ一つのセリフの詩的でロマンチックなイメージと、歌舞伎のように場面場面のかっこよさと見得を楽しむのが唐十郎芝居の特徴。冒頭とラストの諫早湾の干潟風景にながれる「耳に残るは君の歌声」(ビゼー「真珠採り」から)の音楽が、この舞台のロマンと郷愁を凝縮していた。
とはいえ、このわかりにくい芝居が満席であることに驚いたのも事実である。

ネタバレBOX

ラスト近くの鍵を巡るシーンががカギ。砂利採取船で育ったやすみが、行方不明の船長から預かった船の鍵。やすみを助けたゲンさんも、難破したと思われていた船長も現れ、鍵を求める。その鍵は7つの船(工事船、漁船ではない)を動かすマスターキーであり、結局、干拓工事の元締めの小夜子のものに。しかし、やすみは、小夜子に渡す瞬間、諫早湾の調整池の泥水の入った大きな水槽に落とす。これが、工事を止めさせる、せめてもの抵抗だと、あとでわかった。そしてやすみは自ら死んでいくのだが、なぜ死を選ぶかはわからない。
怪勿 - monster -

怪勿 - monster -

The Vanity's

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/12/28 (火) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

御用(仕事)納め。今年は、新型コロナに関わる応援業務で多忙を極め、休暇を取得し難い状況であったが、今日は午後半休をとり観劇。
今年もそれなりの本数を観劇したが、音楽劇と銘打った公演はわずかである。そして出演者3名で3役全てを演じ3バージョン上演する試みというか挑戦に興味を持った。当日パンフにThe Vanity's 主宰・瑞生桜子女史が、「全く違う個性を持った3役を同じ役者が演じ分けていく面白さと、組み合わせが変わるとこんなにも違った作品に見えてくるのか・・」と書いている。自分は「Bチーム」を観たが、その印象が違って観えるのだろうか。
チラシや説明では、「私お母さん殺してきた」という衝撃的な告白 とあるが、その心境に至るまでの心情表現と状況描写が弱いのが勿体ない。3人の2001年から2021年までの20年間を1時間の中で紡ぐには無理があった、と思う。「母娘、友人、夫婦の"共依存"がテーマ」であるが、出来れば先の衝撃的な告白をした女性(母娘関係)に焦点を絞った物語にしたほうが分かり易い。
(上演時間1時間) 【Bチーム】

ネタバレBOX

舞台美術は、3人が居た児童養護施設「希望園」跡地の公園という設定。因みに上演前(施設)は小鳥の囀り、上演後(跡地の公園周辺)は車の走音が聞こえ、時の違いを表しているようだ。上手奥にピアノ、手前(客席側)にブランコ、中央奥に木(張り子、切抜き?)、下手奥に3段の台座(ジャングルジムであり地下室イメージ)、手前にベンチ。冒頭、ミホ(岡本華奈サン)が「私お母さん殺してきた」という衝撃の告白。ピアノの乾いた音が不気味に響く。

2011年12月30日深夜の公園。10年振りに再会したミホ、マリア(音羽美可子サン)、ミサト(瑞生桜子)が近況を話し出す。この日はミホの20歳の誕生日でもある。まだ何者にもなっていない彼女たち、希望を語り施設で遊んでいた時の遊戯(缶蹴り)で無邪気に遊ぶ。
2001年12月30日(10年前)、ミホが実母に引き取られ施設を出ていく時に、3人がタイムカプセルに将来の自分に向けた手紙を入れる。それから10年、今(2011年)のミホの実情は不明だが、後々明らかにされる。マリアは大学生で、それなりの男性と結婚し24歳くらいで子供を産みたいという現実(保守)的な考え。ミサトはデザイナーとして活躍したい。2021年12月30日、2人はそれなりに幸せを掴んでいるようだが、実は…(広げ過ぎて欲張った描きのよう)。

ミホは、二重人格(昼と夜の顔)の母の元…虐待を受けながら育つ。母はミホを地下室に軟禁し、売春相手を探す顔見せのため、週一回礼拝に連れ出す。ミホの唯一の望みは、マリアとミサト(10年振り)に会うこと。それが叶えられなかったから…というには時間軸の長さに対して心情と状況の説明が不十分で感情移入がし難い。軟禁し虐待されているミホの一人表現、その狂おしい姿は解る。しかし、後景の木を回りながら代わる代わる 3人が台詞だけで1年刻みの情況を説明しても心に響かない。登場しない「怪勿」をもう少し具体的に立ち上げるか、もしくは虐待の凄惨さがイメージできる出来事が必要。

音楽劇としては、冒頭こそ怪しく不気味な効果(ピアノ)音であるが、本編で役者が歌う場面は心情表現で、もちろん皆さん上手である。声質が違うためハーモニーは実に心地良い。
ミホの衣装が、12月にしては白の薄着。この衣装に薄幸(軟禁)もしくは特別な思いのイメージを重ねているのか、違和感を覚える。The Vanity'sに込められた、”虚栄心、うぬぼれ、儚さ”は十分に伝わる。
次回公演も楽しみにしております。
マンホールのUFOにのって

マンホールのUFOにのって

マチルダアパルトマン

OFF・OFFシアター(東京都)

2021/12/22 (水) ~ 2021/12/30 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

普通ではないのだけれど、なんか受け入れられてしまう、
池亀ワールド炸裂でしたね!
なかなか説明するのが難しいので、
気になる方は、とりあえず一回実感してみるのがいいかもです!

モスクワの海

モスクワの海

スヌーヌー

ニュー風知空知(東京都)

2021/12/26 (日) ~ 2021/12/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

■約70分■
ほぼ何もない空間で、小道具さえほとんど使わず、会話とモノローグと動きだけで劇世界を構築。それだけに観客は想像力を要され、意味を汲み取ろうと登場人物の一挙手一投足、発話の一つ一つを注意深く追いながら頭をフル回転させ、だんだんと彼らの置かれている境遇を知ることになる…。見えてくる境遇は、現代日本の看過できない暗部。非現実的でロマンティックにも思える展開は彼らの悲哀の裏返しのようで、かえって切なさを際立たせ、観ていて胸が焼けるようだった。
にもかかわらず、哀れさは極まると滑稽へと転じ、不謹慎にも、ところどころ笑いそうに…。
そんな反応を客から引き出す、“悲劇と喜劇は紙一重”を地でいく脚本・演出が見事。

ネタバレBOX

ラストの早ゼリフがよく聞き取れず、戸惑いを覚えながら拍手せざるをえなかったのが心残りっちゃあ心残り。
七度狐

七度狐

株式会社Fine115

赤坂CHANCEシアター(東京都)

2021/12/26 (日) ~ 2021/12/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ナマ演奏ミュージカル等は、観てきたけど、琵琶付き演劇は初めて。
もっとやって欲しいです。
声が別なのも良かったです。

遺魂の剣

遺魂の剣

STAR☆JACKS

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/12/24 (金) ~ 2021/12/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今年の観劇納め、熱い舞台をありがとうございました。演じておられる役者さんはもちろん全力で、受け取る私たちもめっちゃ集中して観ました。生演奏で気持ちが上がって、場内にとても力強い、いい気が満ちていたと思います。アフターイベントでワンシーン再現があり、満足度増し増しでした。

僕の東京日記

僕の東京日記

Sh!nkiяo

近鉄アート館(大阪府)

2021/12/25 (土) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

戦後生活史劇は違う劇団でも見たことのあるストーリー
激動の時代を描いた群像劇、面白い
役者さんの演技も素晴らしく楽しめました!

しかし、小さなお子さんを連れて観に来られてた親子さんのお子さんが気になって集中力半分で観劇してました^^;
流石に小さなお子さんには可愛そうな時間。受け入れるのであれば託児所的なものを設けるとかしないと、近くにいる周りの人はちょっと集中できないでしょうね。

集中してたらもっともっと楽しめたお芝居。

誰故草

誰故草

あゆみ企画

ACT cafe(大阪府)

2021/12/17 (金) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

想う人と二人で生きる隙間があれば。
今 こんな国がある気がする、こんな国になるかもしれない
今 そんな国に住んでいる人がいる。
どこでも、自由に生きられる社会でありますように。
出演者の演技、個性を、とても上手く演出し芝居を作っていた。
とても良い芝居で、楽しめた。

絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

劇団俳優難民組合

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/12/22 (水) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/12/26 (日) 12:00

何だか勿体ないと言うか残念な公演だが、若さの熱は感じる舞台だった。120分。
 飯島早苗が1993年に書いて自転車キンクリートで初演した後、多くのユニットで何回も上演された作品だが、実は私は初めて観る戯曲。昭和初期に文筆で名を上げようとする4人の男の苦悩や葛藤を描いた丁寧な会話劇である。本作も丁寧に会話を積み上げようとしているし、若い役者陣の熱は感じるが、何だか伝わってくるものが足りない気がした。昭和初期とは思えない言葉遣いがあるのが気になっていた。

七度狐

七度狐

株式会社Fine115

赤坂CHANCEシアター(東京都)

2021/12/26 (日) ~ 2021/12/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観劇や時代劇に疎いのですが非常にわかりやすく、共感を得られる内容でした。
笑いや教養を得られるものもあり、有意義な時間となりました。

目の前での演者さんたちの演技は迫力満点でした。
登場時は配役に疑問がありましたが、ストーリーを追うにつれてその疑問も解消。
クライマックスでの迫真の演技には圧巻でした。

琵琶の演奏と狐の踊りは一味違った雰囲気を醸し出しており、いろいろな要素を味わえました。

ネタバレBOX

狐ちゃんがカーテンを閉めるところがかわいかったです(´∀`*)
あめちゃんシャワー

あめちゃんシャワー

ネコ脱出

「劇」小劇場(東京都)

2021/12/23 (木) ~ 2021/12/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/12/26 (日) 18:30

価格3,800円

商店街を舞台にした作品で、おばちゃんがあげるあめちゃんがなんともいえない味わいある感動に導かれる。笑いと涙の上げ下げが激しく、その展開について行くのが楽しい

このページのQRコードです。

拡大