
瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった
おぼんろ
Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)
2021/08/12 (木) ~ 2021/08/17 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
遠くから夢を見ているように夢の話を観る・・・♪
いつものような前説は無く現実から物語の世界に引き込まれるような感覚が無いまま物語が始まる・・・♪
始まればいつものような、おぼんろのスタイル・・・でも今回だけは誰も死んで欲しくなかった・・・♪

跡 2020
世田谷シルク
ギャラリーLE DECO(東京都)
2021/08/18 (水) ~ 2021/08/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/08/18 (水) 19:00
2月に上演するはずが延期になった一人芝居。興味深く見せてもらった。
ある人の生活を描く「跡」シリーズの第3弾で、「ホリカワエリコ」という舞台作家のコロナ禍での生活や、過去の思い出等を淡々と描く。一人芝居だが多数の声の出演者がいて、独白と会話で情景が描かれていくが、セリフや効果音はヘッドフォンを通して聞くというスタイルは面白い。本人と思わせる人物に関して描かれる情景は、いかにも、なコロナ禍の生活や、過去の友人,元カレ,先生,家族と多岐に渡り、一人の人生を浮かび上がらせるのに成功していると思う。観客5人というのも贅沢な観劇。50分とアナウンスされていたが、60分弱。
初めて観た2008年の世田谷シルクも、堀川の一人芝居だったな、と思い出して感慨深いものがあった。

死なない薬
劇団第一主義
未来ワークスタジオ(大阪府)
2021/07/28 (水) ~ 2021/08/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
死なない薬が本当にあったら、それはもう無限に増殖する癌細胞。永遠に生きる孤独と絶望。
SF好きとすると、とても興味深い内容。
老け役から若者まで、役者さんの変化も楽しかった。
とは言え、死なない、けど、死ねない薬じゃなかったのが、まだ救いだったか…
とても見応えあり。

YUKUE -みつばち-
せんすtheatre
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2021/07/25 (日) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
オープニングアクト、全盲の方の演奏、そして社交ダンス!!とっても元気を貰った。素晴らしい。
減少一途の蜜蜂と社会的弱者ドラァグクイーンダブらせ、環境·社会問題提起。
集団(蜂球)で雀蜂撃退する日本蜜蜂、本公演の蜜蜂達の自己犠牲に涙。
歌とダンス、とても良かった。
ラストでジーンとしたが…
最後の行動が意味不明??
必然を感じず(分からんではないが)共感度0、そこだけが残念。
それでもラストは感動しました!Good!

ジュニアミュージカル 劇団Little★Star-team Spica-vol.3『RUKIO THE MUSICAL』
劇団Little★Star
堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)
2021/07/23 (金) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
飼い猫RUKIOが街に出て、STREET、孤児院、物売、BAR、劇場で働く野良猫達と出会い、死に直面し、成長してゆく。
小さい方も本当に難しいSTEPを踏んで、多彩なダンスや歌、とても良かった!
仲間、恋、そして夢、心暖まる良い公演でした。

幻家
崖淵ワーカーズ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/07/23 (金) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽日観劇。
林さんらしいエネルギッシュな演出(もしかしてお父さんの汗も?)。
家族って
☆皆迄言わずとも察して…とか
☆ついカッなって…とか
お互い甘えがあり、
そのくせ1度こじれると近い分だけ ややこしい。
もう元には戻れない、が…
だからしっかり思いを伝えないと!
役者さんの熱量が半端無く、家族を大切に思える公演でした。

トランス~TRANCE~
演劇集団SPOT LIGHT
元町プチシアター(兵庫県)
2021/07/23 (金) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ご贔屓の劇団BLANKTHEATERさんの有志ユニット公演、元町プチシアター にて初回観劇。
これまでトランスは4~5回拝見したが、1番お笑い&エンタメ要素多めのトランスでした。
なのに、締める所はギュッと締まってて、とても観やすかった。
(紅谷先生若干走り気味??な所も含め)めちゃ面白かった。
次回公演も期待してます。

化面が缺けた時
劇団光合聲
アトリエS-pace(大阪府)
2021/07/22 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ルーク編に続きビショップ編、初日観劇。
双方の違い愉しめた!
ビショップ編は見せ方が解り易く、2度目という事もあり、ストレス無く伏線回収や展開を追う事ができ、世界観に浸れた。
追伸、ビショップ編は最前列から観劇でしたが、ルーク編は高い席から拝見した為か、俯瞰できたので、オープニングがとても格好良かったです。
追伸2、クイーン編、ナイト編も伺う予定でしたが、所用で伺えず、とても残念!

交響朗読劇「空のハモニカ ~私がみすゞだった頃のこと」
カタリスト
横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)
2021/08/18 (水) ~ 2021/08/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
大小のブイが幾つも天井からぶら下がっている。水晶にも見えるそれは照明であり、観客はまるで海の底から海面を見上げているような情感にいざなわれる。木村威夫の映画美術のよう。
上手に椅子に座りト書きを読む、ナレーション的役割の俳優(何人かで入れ替わる)。三つの長机を並べたような「最後の晩餐」風の長卓が中央に。
物語は昭和20年、金子テルの娘、上山房子(高畑こと美さん)のエピソードから始まる。
大正15年、ぬかるみの家に越してきた夫婦、妊娠中の金子テル(石村みかさん)と槇原浩司(大場泰正氏)。
大正8~12年、詩作を始める金子テル(今泉舞さん)、兄(森啓一朗氏)、キーマンとなる弟の上山正祐〈まさすけ〉(箱田暁史〈あきふみ〉氏)。「万葉集」から“信濃の国”に掛かる枕詞を取って金子みすゞと云う筆名の誕生。
シャッフルされた時系列の中で金子みすゞの詩が降り注ぐ。
台本を片手に持った朗読劇と云う形を取り、阿部海太郎〈うみたろう〉氏のピアノやハーモニカが伴奏される。
金子みすゞのイメージはローマ法王が読んで泣いたとされる『はちと神さま』が大きい。生命の平等性の観点、非常に優しい視点で弱者、駄目な奴をあったかく肯定する。近年では『くじけないで』の柴田トヨさんの詩が近いかも。
だが、その実地獄をのた打ち回るようなニヒリズムが同時に描写されており、幸福と不幸は同じ現象の視え方の違いに過ぎないことを繰り返し綴る。
凄え役者がいるな、と思わせたのは中田春介氏。劇場の下足番から西條八十まで、作品にアクセントを与え続ける。
西條八十が金子みすゞに、詩作の根源に在るものを授けるシーンが素晴らしい。
石村みかさんの山口弁のイントネーションが美しく耳に残る。良質な作品なので観た方が良い。

オーレリアンの兄妹
EPOCH MAN〈エポックマン〉
駅前劇場(東京都)
2021/08/13 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/08/18 (水) 14:00
小沢さんのひとり芝居は何度か観ているが中村中の声が素晴らしい存在感を放ち、彼とここまで絶妙な掛け合いを成立させることに驚かされる。次第に明らかになる重いバックグラウンドと、それにつれて緊張感を増す台詞、引きずり込まれるような75分間。

ジェイミー
ホリプロ
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2021/08/08 (日) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
17年初演のロンドン ウエスと・エンド ミュージカル。イギリスモノだけあって、16歳のゲイの男の子ジェイミー(私が見たのは高橋楓の回)が根強く残っている家族、学校、社会のゲイ差別の中でドラッグ・クイーンを目指すというサクセスストーリだ。
もともとは、テレビのドキュメンタリーから発想された作品という事で「社会派」である。ミュージカルには古くは「マイフェアレディ」の階級、言語差別、「ウエストサイド」や最近の「インザハイツ」に至る移民差別、など差別をテーマにした名作があるが、これは性差別がテーマである。イギリスは同性愛を犯罪としていた時期もあって、それだけに社会の中にある種の緊張感がある。それがこの本来は無邪気な若者の成功物語にも影を落としていて、このミュージカルはよく考えられている本なのだが弾まない。
物語は、義務教育終了まじかの教室から始まる。これから社会へ出て行って何者になるか、と言うだれしも経験する期待と不安の門出である。
ゲイの主人公は、母(安蘭けい)には理解されているが父(今井清隆)はきもいと言って家を出てしまった。居場所はそんな母子家庭とかつてのドラッグクイーン(石川禅・この俳優はホントに日本のミュージカルには欠かせない名脇役だと思う)が営んでいる貸衣装やである。卒業前のイベントが迫っていて、そこで主人公は女装を見せようとするが、それをめぐって家を出た父親との葛藤、イスラムのヒジャブを被った恋人(山口乃々華)、ゲイを理解しない男友達、理解はするが解決しようとしない教師(樋口麻美)などの学校でのドラマが展開する。
日本でも様々な場でジェンダーの問題が表面化してきた昨今、時期を得た企画にもとれるが、やはり、イギリスとは社会環境が違う。切実さが伝わってこない。ストーリーは平凡な進行だが、曲に終演後も残るような名曲がない。ダンスにも際立ったナンバーがない。一つには時節柄、イギリス人の演出家を起用しているがリモート演出だという事も影響しているのかもしれない。言葉は悪いがずるずると締まりがない。
俳優で言えば、私も見た若いカップルは残念ながら力不足。特にまずいという事はないのだがドラッグクイーンと言い、イスラムの美女と言うならやはり、ハッとするよううな地の魅力が欲しい。今回は脇に支えられたと言う感じだ。
一幕・1時間20分、15分の休憩をはさんで二幕1時間15分。

一九一一年
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2021/07/10 (土) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
昨秋配信限定の『無畏』から『帰還不能点』そして今作とコロナ以降の劇チョコは全て配信で鑑賞・・と書いた所で「待てよ..」と手帳を見たら、「帰還・・」は劇場で観ていた。
思うに記憶の中の「帰還」の風景が定点観測的で平板なのでそう勘違いしたらしい。芸劇の後部座席だった。不思議に「無畏」と「一九・・」の方は残像が濃いが、考えてみれば自分はやはり映像の世代で、俯瞰と抜きを組み合わせた「映像言語」の雄弁さが「生」より勝ってしまうのは自然なのである。ただし、「生」を見るレベルにまで集中力を高め、入り込むまでが映像鑑賞の場合ハードルである。今回の『一九一一年』も一度観た時は殆どの時間意識が飛んでおり、脳が覚醒した状態で集中できたのが配信期限間際の事だった。
余談はさておき・・日本近現代史の中心部に踏み込む硬質な歴史劇が三本続き、前の二作とも懐を掴まれる内容であったが、本作も見事な出来だった。歴史事実のスピンオフでなく事実の本質を抉り出す入射角に感服する。
本作の焦点は、明治末期「近代国家」を目指した日本司法の罪刑法定主義、法治国家の理念を大きく踏み越える「大逆罪」の立件・訴訟が為された事に対する、法律家の受け止めである。
法の正義の遂行を自任する法律家(本作では若い判事・田原)にとって、大逆事件は法が大きく捻じ曲げられた出来事であった。
「目的」のためには手段を選ばず。原則を違えてでも目的を遂行する。「原則」という所がミソである。戦前、旧憲法下では国家は何でもやれたわけではなく(法の構造の不備は戦後指摘された通りだが)、原則とすべき事は存在した。立憲制による文明立国を目指す大義あってこそ、それへの貢献とその結果としての立身出世は栄誉であり、競争を勝ち抜いた勝者である事の意味は個人でなく社会に還元されるものだ、というサイクルが成立していた(戦後においても暫くは)。
物語は田原判事を26名の被告の紅一点、菅野須賀子と対峙させる。一個の「自由」な人格と遭遇するのである。「他に現実を乗り越える術のない者らがたまさか見た夢物語」だ、と田原は彼らの社会主義、無政府主義の本質を看破して言う。1911年1月18日、24名に死刑が宣告され、「思想撲滅」の特命を帯びた「難しい裁判」を成功裏に終えた美酒を要人らがかわす中、田原は上のように言い、全員の「特赦」を求める。
謀議を為した4名(他の22名は検察のでっち上げによる冤罪)を含めて、彼らは「夢を見たに過ぎない」とその人間性を愛おしむ田原の眼差しは、当時そのような判事が存在したかどうかはともかく、共感を誘う。
物語は「当然のことを当然のこととして」描いた、かのように見えるが、はたと立ち止まれば、原則を違えることを国に許している己らが浮かび上がる。誤りを正させるべき責任を、多くの民が放棄しているのがこの国の現実だ。

丘の上、ねむのき産婦人科
DULL-COLORED POP
ザ・スズナリ(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
普通に男女が性別同じく演じるVerを観劇しました
出産は古来この国では忌むべきもので
出産用の小屋作っては使用後に壊してたとか・・・・
タイトルの医院さんはセリフ上で出てきてー
舞台上で様々なカップルが
それぞれの事情を語り演じてゆく120分の作品
舞台の後ろをスクリーンにして
いろいろと投影してたのが自分気に入りました(^ー^)
アンケートとかはQRコードで
ネット上にて~という仕様でした
ほぼ満席で
客層の男女比は~やや男性が多そうに思えたっす

化粧二題
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2021/08/17 (火) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
有森也実、内野聖陽のコンビによる再演だが、前回よりも数段感動した。前半は、子どもを捨てた女座長の意地と強がりを押し通す。後半は母に捨てられた過去を持つ座長の話。母に「捨てられた」と思って、自力で頑張ってきたが、その頑張りこそ、母が辛く当たった狙いではなかったかと思い至る。母の愛に気づく物語。
内野聖陽が好演、力演。この男座長の話には、井上ひさし自身の母への思いが色濃く投影されていることに今回、初めて気づいた。「井上ひさし前芝居」の解説を見ると、扇田昭彦は、初演でいち早く気づいたようだが、私は今まで見てきて、とんと気づかなかった。「(母への)希望をすててしまえば、驚くほど元気になるもんなんですよ。から元気ですが」という座長のセリフは、井上ひさしの自伝的小説「あくる朝の蝉」の「孤児院は、他に行くところがないとなれば、あんないいところはないんだ」と重なる。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021
プーク人形劇場
プーク人形劇場(東京都)
2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

丘の上、ねむのき産婦人科
DULL-COLORED POP
ザ・スズナリ(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
男性キャストが女性役、女性キャストが男性役を演じるBキャスト版を拝見。思っていたよりもすんなりと入り込めたのは、もちろん役者陣の技量もあるだろうが、産婦人科という場よりも、各夫婦やカップルの事情が主体だからか。とはいえ、単なるオムニバスではなく、各エピソードが対比できるような形にもなっていて、自分の子供のときはどうだったかなと改めて考えさせられた。

丘の上、ねむのき産婦人科
DULL-COLORED POP
ザ・スズナリ(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/08/17 (火) 14:00
妊娠や出産の前の夫婦や恋人が複数登場することで、世の中を多角的に見ている作品。50年前の様子と50年後の様子が加わっていることで、さらに奥行きが増していたと思います。

丘の上、ねむのき産婦人科
DULL-COLORED POP
ザ・スズナリ(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Aキャストを観劇
ねむのき産婦人科に集う人々。
ねむのき産婦人科を舞台に複数の夫婦やカップルのやり取りが同時進行で行われるのかと思っていたら、エピソードごとに場面(各自宅が舞台である事が多い)が分かれていたので非常に観やすかったです。
描かれるのは7組、ボリューム満点。
単純に短編が7つ。というのとは違って、こちらのカップルの直面している問題が別の夫婦ではそれとは対極と言える悩みに苦しんでいたりする皮肉さなど相まって微妙に絡み合っていたように思えるし、総括的なラストパートも印象的でした。
男性は妊娠できないのだから、どうしても女性の気持ち(生理的な事も含めて)が理解できない。というもどかしさに時には笑えたりするもヒリヒリする痛みを感じる方が圧倒的に多くて
それでもお互い歩み寄ろうとする気持ちが延長線上に・・・
コロナ禍をひと時忘れて、妊娠をテーマに舞台上で生きる人々の人生に想いを馳せる、そんな時間を頂きました。

てんしごと
劇団WAO!
国立文楽劇場(大阪府)
2021/08/14 (土) ~ 2021/08/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観てきた!
この作品で福祉ネイリストという仕事を初めて知った。
こんな風に、今ある本当の物語を語る劇団は素晴らしい!
沢山の人にみてほしい!