
どうしよう 孤独だ 困ったな
第27班
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/11/18 (木) ~ 2021/11/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/20 (土)
価格3,800円
20日19時開演回(139分)を拝見。
群像劇の体裁はキチンと保っているものの、『平成舞姫』以降、第27班に抱いている"お利口さんな作風"のイメージとは異なった、荒々しいというか・青臭いというか、方向性の定まらない熱量みたいなものに、強く心を惹きつけられた139分だった。
なお、演技陣では、リノ役・三浦葵さんの、役柄に寄り添った存在感が印象深かった。

どうしよう 孤独だ 困ったな
第27班
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/11/18 (木) ~ 2021/11/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
■約140分■
力作。人生のままならなさを描いた極めて王道的な演劇ながら、ちゃんと書き、きちんと演出し、しっかり演じれば、ここまでのものが出来上がるんだなぁ。。

女心と関ケ原
SPPTテエイパーズハウス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/11/18 (木) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
笑い満載の楽しいストーリーでした。
ひとりひとり、個性のあるキャラで観ていてとても楽しめた。
前回観ていなくても、最初に前回のあらすじをさらっと映像で振り返ってくれてるので心配なし。
現代と過去の衣装で、両方楽しめた!!!
茶髪の若い役者さん、可愛くて胸がキュンです!!!
特別出演の役者さん、貫禄があって、必殺の俳優中条きよしに雰囲気が似ててカッコいい!!!
おもしろかった。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです!
本音と建前がリアルで、自分に心当たる節も・・。
役者さん達の演技も素晴らしくて、非常に笑わせて貰いました。最初から最後まで、可笑しくて、口元が緩みっぱなしでした。
面白くて、もっと観ていたい気持ちになる舞台で、大満足でした!

優しい嘘
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2021/11/16 (火) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
場末のスナックを舞台にした人情劇。笑いとシリアスが実にいい塩梅で、グッときましたね。しかしながら、だめんず・うぉ〜か〜の連鎖は断ち切ることが出来るのかな。

愛するとき 死するとき
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2021/11/14 (日) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ドイツの芝居は滑らかな物語で観客を癒したりしない。非ドラマ、アンチ演劇の舞台。ドイツ演劇の全てがそうではないだろうが、なぜか日本で紹介されるのはそういうタイプが多い気がする。
終始、説明役(コロス)がいて、これが演技にすぎないことを思い出させる。場面は断片的で、人々が苦しむ原因は背景を匂わせるだけ。東ドイツ時代を知る人には大きな喚起力を持つかもしれないが、日本の客にはぼやけた世界で少々歯がゆい。政治を背景にしているのに、セリフは「セックス」を語る方がしばしば。
東ドイツ時代、1979年の高校生時代を描く第一部。壁の中の無邪気な青春。映画監督になるため、西へ行こうとした級友(前田旺志郎)はハンガリーとオーストリアの国境で拘束されて、懲役へ、そして兵役へ。40分
第二部が見応えある。映画撮影(監督=浦井健治)のような形で、父が亡命し、母(高岡早紀)と兄弟(小柳友、前田)、かつての抵抗派の同志で12年の収容所生活(クリーニング)を終えたおじさん(浦井)の暮らし。弟の担任の女教師山崎薫)の存在がいい。今は厳格な体制派だが、かつては同志だった。夫(浦井)は辛い経験(内容は不明)で、セイシンを病む、腑抜けのようになっている。その家に母が、弟ペーターのことを頼みに、金(多分ドル)を持ってくる。1時間
第三部、壁は無くなり、ドイツ統一後。妻子と別居中らしい男(浦井健治)は、ミックスの女(高岡早紀)と出会う。男と女のモノローグが交互に続き、対話はない。壁は崩れたのに、幸せはこなかったというかのよう。ただ言明と孤独だけが残った。壁の向こうという「夢」があっただけ、社会主義体制の方が良かったというかのように。20分
休憩が2回、各15分あり、2時間半
芝居の内容についてはこちらが参考になる
https://enterminal.jp/2021/11/aisurutoki-report/

天邪鬼
劇団三日月座
横浜国立大学 第一食堂裏(神奈川県)
2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
屋外公演ということで寒かったが、学生公演でもありとにかく元気、元気で本家のほうも6年前[於:本多劇場]に観ているがむしろこちらのほうがシンプルに楽しめたかも。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本音と建前の人物が複雑に織り成す日常の人間模様を、よくぞここまで分かりやすくまとめあげ、感動と笑いで幸せな気持ちにさせる芸術作品として仕上げたと感動しています。見ないと人生の損だしぜひ再演とDVD販売をお願いします。和久井さんの成長が素晴らしかったです。

パ・ラパパンパン
Bunkamura / 大人計画
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
コロナに翻弄された一年の終わりを笑いと祈りで締めくくる祝祭劇だ。休憩を入れて、3時間10分。夜の劇場を出ると、町は戸惑いながらもクリスマスを迎えようとしている。その街をパ・ラパパンパンと口ずさみながら家路につける音楽劇である。
こういう観客の心を和ませ癒す舞台は極めて少ない。この劇場はかつて串田和美が芸術監督だった。オンシアター自由劇場を率いて、わが国で初めてのエンタティメントの音楽劇の道を拓いた。その伝統を、同じ小劇場でも、全く違う背景から出てきた松尾スズキが受け継いでいる。本人は意識していないかもしれない。しかし、劇場がその記憶を受け継いでいる。日本の劇場文化の成熟に感動がある。成功に理由はいくつかあるが、第一はこの見えない劇場の力だと思う。
もちろん、個々の作品の良さもある。「パ・ラパパンパン」について言えば、作構成がいい。
主人公は、ろくでもない青春小説しか書けないまま三十歳も半ばになった女流作家(松たか子)だ。担当の編集者(神木隆之介)に持て余されながら新境地のミステリー小説に挑む。この設定の中でスクルージ(小日向文世)が殺された謎を追う「クリスマスキャロル」のミステリー化が図られる。ミステリ内容と上演の季節がぴったりと合う。古典の登場人物たちと、現代の向こう見ずな作家と編集者の気ままなミステリ化とが交錯する。作者はテレビでは第一線だが舞台は珍しい藤本有紀。テレビで培った時代とのテンポの合わせ方がうまい。ダレそうな話を現代の突っ込みを入れながらいいテンポで運んでいって、最後には大団円にもっていく。その大団円もいかにもテレビ的な万人を感動させる納め方なのだが、それがうまく収まる。そこへ主題歌を持ってくるうまさ!
松たか子がいい。三流のダメな作家が、それでもやはり書かなければとなるドラマを、このクリスマスストーリーの中で生き生きと演じている。歌がうまい。主題歌は三回歌われるが、三つのバージョンそれぞれに歌い方を変えていて、ことに、神の声ともいうべき聖歌風に歌い出した時には劇場が吞まれた。(この演目のタイトルは、何のことかと思っていたが、その謎は途芝居の中で明かされ、抜け目なくクライマックスに続いていく)
松だけではない。スクルージの小日向をはじめ古典の人物たちを演じる大人計画のお馴染のメンバーも役を面白く演じてドラマを盛り上げている。
スタッフワークもよく、作曲の渡辺祟は、こういう芝居での音楽の役割をよく心得ている。説明的な音楽はなく、音楽になれば、観客を打つ。美術(装置・衣装)、音響もよかった。
昨年の「フリムンシスターズ」も松尾スズキらしくてよかったが、ここでは劇場芸術監督の演出としていい仕事をしている。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「これは一人の人間の、たった二つの物語」とチラシにあるが、色々あったのち「一人の人間が、やっと一つになれた物語」なのかもしれない。人間とは何と滑稽な生き物かということを味わえた素敵な喜劇でした。

優しい嘘
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2021/11/16 (火) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
我が家の近くにもこんな人情味溢れるスナックがあればなぁ、と思わせる癒しの空間。観る人を笑わせながらも、優しくしっかり包み込む公演。
スナックがある街もシャッター商店街と言われ、コロナ禍という台詞こそないが苦境・閉塞感漂う状況下。それでもスナックに居る女性や常連客は地域に根ざして強かに生きている。
物語は、一見賑やかなスナックの光景を見せつつ、実は3姉妹の確執や出入りする人々の悩み事や問題を丁寧に描き、そこに隠された哀しみで観ている人の感情を揺さぶる。その優しく癒された心情を(ザ・)ポケットにしまい家路につくことが出来る秀作。お薦め。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 【Bチーム】

優しい嘘
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2021/11/16 (火) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
笠井渚さん演ずるママが経営するスナック、「消しゴム」。今宵も常連客で溢れ、酔っ払ったエロおっさんの唄う懐かしカラオケが轟く。暴走柔道王を彷彿とさせる河嶋健太氏の暴れっぷり、それを華麗にいなすホステス役の瀬上摩衣さんが可愛かった。開幕早々、ベロンベロンに酔っ払った空間に引き摺り込まれる観客を、小川大二郎氏演じる高校教師が更に駄目押し。真っ赤な顔で(メイクか?)トイレ周りに小便を撒き散らす醜態、へべれけ泥酔客に挟まれた客の気分を仮想体験させてくれる。死んだ母から継いだこの店をシングルマザーで切り盛りして来た笠井さん。そこに十年前金を持って失踪した妹が帰って来るところから物語は走り始める。
兎に角、笑いが充実していてシリアスな場面にも必ず何かを挟む。クズ詐欺師役、三枝俊博氏の細かいツッコミが笑いをナレーション気味に説明。女子高生お笑いコンビ役の中村水優(みゆ)さんの顔芸もインパクト大だった。何と言っても主演の笠井渚さんが凄い。クライマックスからラストにかけての熱演は強烈。『顔』の藤山直美を想起。「優しい嘘」がスナック中に溢れ返り、皆がそれに包まれて涙する。かなり記憶に残る名演、お薦め。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回の目玉は、精密に作られた小道具だと思いました。座ってパッと目に飛び込み、 とてもビックリしました。電気スタンド、電話、パソコン... 本物を使ったほうがどんなにか楽なのに...
こだわりを強く感じました。
もうひとつの目玉は、大工のおじさんのライトの踊り。ヘトヘトになりながら、頑張って息が切れていて、とてもインパクトに残りました。
本音と建前が、おかしくて笑い転げました。とてもおもしろい作品でした。
和久井雅子さんの、言いたいことが言えないもどかしさ。とてもいい演技でよかった。
いつもと雰囲気の違う藤原作品。とても楽しめて満足でした。
観て本当によかったです。
壁の設計図、見とれてしまいました。よかったです。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
設計事務所を舞台にした建前と本音コメディー。好みの問題でしょうが、悪魔と天使のコント的発想の“洩れちゃう心の声”は、雨降って地固まる展開より土砂崩れなラストの方が活きる気がするなぁ。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了

カナリヤ
日本のラジオ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/11/18 (木) ~ 2021/11/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
■85分弱■
教祖を登場させないのは賢明な判断。出てきていたら、バチボコつまらなくなっていたと思う。

のぶなが
劇団そとばこまち
近鉄アート館(大阪府)
2021/11/19 (金) ~ 2021/11/22 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/11/19 (金) 15:00
二度目ののぶながでした。戦国時代という厳しい世の中に生きる武将たちの生きざまに心を揺さぶられました。ダンスもお芝居も圧巻でした。

ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
普通の人ばかりが登場するが、心の内を見せられると不思議と親近感を持ってしまう。その日常風景は、大いに笑えた!
或る小さな建築事務所という設定が妙。少人数ゆえに逃げようがない人間関係は緊密だが、そこは重くせず軽妙に描く。あるだろう、いや絶対ある 人間の「建前」と「本音」を実に巧みな演出で表現し観客の共感を誘う。
少しネタバレするが、劇中で「神は細部に宿る」という台詞があるが、この公演も舞台美術が建築事務所であり、自身の心の中であり また人間関係の隙間(距離感覚)を表してお洒落だ。またキャストの演技もなかなか細かい仕草があり上手い。
(上演時間1時間30分)