
四月大歌舞伎【4月25日~28日公演中止】
松竹
歌舞伎座(東京都)
2021/04/03 (土) ~ 2021/04/28 (水)公演終了

VOICARION XIII
東宝
シアタークリエ(東京都)
2021/10/07 (木) ~ 2021/10/14 (木)公演終了

王将【大阪公演中止 動画配信&緊急YouTubeライブ】
新ロイヤル大衆舎
KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム特設劇場(神奈川県)
2021/05/15 (土) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

『終息点』
しあわせ学級崩壊
吉祥寺シアター(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
前作同様(左手にハンドマイクを握っていること以外は(笑))一般的な会話で始まりつつ次第にリズムが介入してきて得意のスタイル(?)に。
暗転・静寂を挟んで提示される場は単に時系列順ではないだけのものから次第に先のものと矛盾したりさらには人物が入れ替わったりするものとなり、さながら「間違い探し」?(笑)
というか、舞台となる家が「複数の平行世界が交わる特異点的なもの」ではないか?と思ったり。
そんな中、見つけた原稿のタイトルに自分の名前が入っていることに驚く人物に夢野久作の「ドグラ・マグラ」を想起。そして一旦そう思うと「どうどう巡り」な感覚がまさしくドグラ・マグラだな、などと感ずる。
暗転・静寂を挟んで提示される場が先のものと矛盾するようになり、さらに人物が入れ替わったりと次第に変容して行くさまにあの家は「複数の平行世界が交わる特異点」ではないか?などと思った。

幻魔怪奇劇「DGURA MAGRA-ドグラ・マグラ-」
PSYCHOSIS
新宿スターフィールド(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
元である高取英脚本の月蝕版は未見だが、月蝕テイストに森永理科演出による「新たなモノ」が加わって化学反応が起きた、的な? そして楽屋落ちもありつつけっこう忠実に描きながらも95分に収めたのはアッパレ。あと「やたらに濃い」遊佐さんにニヤリ。

フィスト・オブ・ノーススター
ホリプロ
日生劇場(東京都)
2021/12/08 (水) ~ 2021/12/29 (水)公演終了

『shuku-sai』
(石榴の花が咲いてる。)
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/07/22 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
複数組の人物たちの5年にわたる歳月に点在するいくつかの日の出来事を見せる。時系列をシャッフルしていたりするので各組の流れは起承転結にはならず「どう締めるの?」と思わせての最終場とエピローグにしてヤられる。そうか、そのテがあったか!みたいな。

飛ぶ太陽
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/12/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
従来は情念や時流などに起因する悲劇だったが今回は(実際にあった)事故によるもの、そして舞台美術の使い方も今までとは異にして新機軸のように見えるが描かれる人間ドラマの濃さ・熱さは変わらず「やっぱり桟敷童子だなぁ」と……。
特に事故後に遺された人々の姿は悲痛であるが目を逸らさせない求心力のようなものがあるのがこの団体の魅力かな、と思う。脚本・演出・演技・舞台美術・音響・照明の「総合力」か。

野良犬
三匹と三羽
北池袋 新生館シアター(東京都)
2021/12/09 (木) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
人が次第に病み人間関係が壊れてゆくさまをまざまざと見せつける90分余。後味が良いとは決して言えないがそれほど悪くないのはテンポの良い語り口(一見の価値あり)と程よく挟まれる笑いもさることながら、誰しもが持っていそうな「弱さ」を描いているからか?
また、テンポ良い場の積み重ねの中に子供の頃や学生時代の(トラウマとなるような)出来事をフッと入れて言動の遠因を示すのも効果的で巧い。基本的には「所詮フィクションなのだから助けようよ」派のσ(^-^) も納得。

夏の夜の夢=偽罪
クリム=カルム
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/01/04 (火) ~ 2022/01/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/04 (火) 19:00
本ユニットを観るのは2作品目。面白い。90分。
「かわいい」×「古典」をコンセプトにしているそうだが、上演作品は古典でも現代的な解釈を入れているのが面白い。90分に収められているので全てをやっているわけではないが、シェイクスピアの『夏の夜の夢』の構造は変えず、劇中劇を『ロミオとジュリエット』にして、同時進行的に物語を展開する。オリジナルと覚しきセリフが多いが、現代人の使うようなセリフもあり、その辺の混在は興味深い。以前「小さなエイヨルフ」を観たが、これも古典を現代に活かそうという試みだった。舞台美術をほとんど使っていないが、照明が美術となっていて美しい。役者陣は若いが、一定程度熟練を見せているのはスゴイ。ディミトリアス役の尾野綾美のヴィジュアルが気になる。

ガムガムファイター
佐藤佐吉演劇祭実行委員会
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
観終わって、深夜の自宅でひとり小さく拍手をした。脚本・演出・キャストそれぞれがバランスよくキレイにかみ合って、描き出された人々の営みが気まぐれな雨音によく似合う。ありふれた人々のありふれた人生がやるせなくてそして愛しい。

Le Fils 息子
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/08/30 (月) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
それぞれが葛藤し悩む中、愛情を抱きながらもすれ違っていく。ヒリヒリするような展開を息を呑むように見守った。戯曲も演出もキャストもハイレベルで完成度の高い舞台だった。

池袋 ポップアップ劇場 Vol.2
観劇三昧×Mixalive
Mixalive TOKYO・Hall Mixa(東京都)
2021/07/14 (水) ~ 2021/07/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
柿喰う客の「夜な夜なプリンセス」、最高です。3人の俳優の息がぴったりで、プリンセスは見た目はかわいいけど、やってること怖いし、このギャップが良かったです。

ぶれる境界
家で出来る演劇
北千住BUoY(東京都)
2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さすが小崎さんの演出でした。途中まで何お話?と思っていたのですが、最後はなるほどと。題目の意味もなるほどと。面白かったです。

売春捜査官
★☆北区AKT STAGE
シアター711(東京都)
2021/08/17 (火) ~ 2021/08/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
多くの女優さんが売春捜査官の木村伝兵衛をやってみたいと思うらしいですが、この作品の伝兵衛は完璧でした。メンバーも熟練の俳優さんたちで、面白かったっです。

#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2021/12/14 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
売春捜査官を観劇。つかさんのルーツを受け継ぐ劇団なので、もう言うことないです。樹さんがこれぞ木村伝兵衛というのを魅せてくれました。

ホテルカリフォルニア
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

ホテルカリフォルニア
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
(なるほど、私戯曲かぁ)と観終わって思った。ある劇作家の追憶は、笑いとほろ苦い痛みを伴いつつ、ひとつの時代を鮮やかに描いていく。背伸びをしながらもオトナになりきれない彼らを大人が演じることで見えてくるモノもある。彼がそこで出会った人や出来事は個性的だけれど、同時に普遍性を併せ持っていて観る者に懐かしさを感じさせる。楽しかったこともささやかな後悔もそれぞれに。
開演前や終演後のロビーも含め、総力戦という言葉がふさわしい、劇団らしい面白さがあった。

ワレリー・ベリャコーヴィッチのマクベス
劇団東演
あうるすぽっと(東京都)
2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/18 (土) 13:30
故V・ベリャコーヴィッチ氏のダイナミックな演出をO・レウシン氏が引き継いで今回も圧巻の舞台。シアタートラムで観た初演よりいっそう鮮烈で、お馴染みのストーリーに多くの気づきを与えてくれた。キャストも粒揃いで息つくヒマもない充実の2時間45分だった。
べリャさんの舞台はいつも美術も印象的で、『ハムレット』の林立するように吊り下げられた円柱や、『どん底』のベットフレームの連なりも忘れ難いが、『マクベス』では4枚の巨大な扉が登場人物並みの存在感だった。
音楽や様式美を感じさせる独特の動き、衣装、照明、音楽なども演出や演技と相まって劇場内を濃密に満たしていた。

いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
横内謙介氏の戯曲を東京夜光の川名さんが演出。
クズと呼ばれた男と鬼がつくった女の100日の物語。2人を取り巻く人(や鬼)たちが皆愚かしくも愛おしい。「人の夢、儚し」という序盤の台詞だけで込み上げてくる想いがあるのは、すでに結末を知っていたからだろう。戯曲の良さとキャストの魅力を生かした納得の舞台。