実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/18 (土) 13:30
故V・ベリャコーヴィッチ氏のダイナミックな演出をO・レウシン氏が引き継いで今回も圧巻の舞台。シアタートラムで観た初演よりいっそう鮮烈で、お馴染みのストーリーに多くの気づきを与えてくれた。キャストも粒揃いで息つくヒマもない充実の2時間45分だった。
べリャさんの舞台はいつも美術も印象的で、『ハムレット』の林立するように吊り下げられた円柱や、『どん底』のベットフレームの連なりも忘れ難いが、『マクベス』では4枚の巨大な扉が登場人物並みの存在感だった。
音楽や様式美を感じさせる独特の動き、衣装、照明、音楽なども演出や演技と相まって劇場内を濃密に満たしていた。