
『ウエア』『ハワワ』
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/01/07 (金) ~ 2022/01/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
団体を知った時からどこかしら期待したくなる若手ユニットだったが、「当たり」に当った事がなく二の足を踏む。今回は作が池田亮であったので観劇した。
評価は、やはり微妙。
原作は散文であるらしく、要は「戯曲でない」原作の舞台化であったが、原作がもし明快な(説明可能な)ストーリーを持つのだとすれば、この演出は不親切(又は下手)。カオスな原作だとすると中途半端に原文に忠実であろうとしすぎでは(世界観の醸成に傾注するのが正しいのでは)・・つまりは演出の主体的な創造的姿勢があまり感じられなかった。
映像が多様された舞台で、個の代替不能性が溶解していく、みたいな原作の世界観に迫ろうとはしており、(これありきで評価するのは気が進まないが)映像がもたらすトリップ感は相当に貢献、作品としても「持った」感ありである。
ともかく井上ひさしの名句「難しい事をやさしく」、深く面白く、を目指して欲しい。
一方、無意味の毒に浸食されずどこまでも健気に突き進んでいく二人の役者にも、助けられていた印象。ユニットお得意のノンバーバル表現が手を変え品を変えて繰り出されて、そこは見て飽きない。もっとも彼らと同じ事を別の人間がやって面白くなるかと言うと・・?(「役」が曖昧では役者個人の持ち味に掛かって来るという意味。)
ただ台詞の「言い」に難あり、拠るべきリアルがなく宙に浮いている。このあたりも演出の「言葉」の処理の面での不得手さと映った。

SLAPSTICKS
KERA CROSS
博多座(福岡県)
2022/01/14 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
マギーさんのお客さんいじりのシーンでハメられ、デニー役の元木聖也さんのアクロバティックなシーンで驚き、そして幕間のサイレントムービーで昔は命がけの撮影だったんだなとおもわせます。

東京卍メロス
E-Stage Topia
ザ・ポケット(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

東京卍メロス
E-Stage Topia
ザ・ポケット(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
予想していたよりずっと面白かった!見事です。
原作 太宰治とあったけど、ここまで作り込んだのだから、脚本家のオリジナルといって良いのでは?と思いました。

ミネオラ・ツインズ【1月25日~28日公演中止】
シス・カンパニー
スパイラルホール(東京都)
2022/01/07 (金) ~ 2022/01/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
大原櫻子は60年代以降どんどん良くなり、八嶋智人と黒子的に活躍する男優陣2人の動きのキレもお見事。選曲も面白かった。

BLUE RAIN
株式会社atlas
博品館劇場(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/01/18 (火) 13:30
歌良しストーリー良しなんだけど、ビニールシートを使ったセットや、ギターとピアノだけの伴奏ということで、最終段階に入った稽古?という感じが否めませんでした。フルバンドの伴奏が欲しかったなあ。

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』
青年団
アトリエ春風舎(東京都)
2022/01/04 (火) ~ 2022/01/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/17 (月) 19:30
OL編を観た。青年団のレパートリーとして成立してる戯曲だが、やはり面白い。50分強。
会社の休憩室と覚しき場所を舞台に、昼食を摂りにOLが集まるが、話題は自分達の主人が吉良に斬り付けた話…、という展開で、忠臣蔵スタートの場面がOLだったら、的な戯曲。何度も上演されているそうだが、私はOL編は2回目で、以前はそんなに面白く感じなかったが、今回はOLあるある的な話し方が気に入って、面白く観た。

あの子より、私
エイベックス・エンタテインメント
よみうり大手町ホール(東京都)
2022/01/15 (土) ~ 2022/01/27 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/16 (日) 12:00
艶∞ポリスの岸本鮎佳の作・演出で、女優がいっぱい出るので観に行った。面白い。110分強。
高級別荘地の見学会を舞台に、高校時代同級生だった元女優の美容家(黒谷友香)と元女優の作家(遊井亮子)を軸に展開する、若干ドタバタ風味のコメディ。黒谷の夫(古屋隆太)は有名ミュージシャン、娘(小林万里子)は読者モデル、息子(基俊介)はイケメン高校生とセレブ感がいっぱいだが、一方の黒谷も娘(村上穂乃佳)は上智に通って商社に内定しているという、こちらもセレブ感がいっぱい。もう一組は雑誌編集長(しゅはまはるみ)とその恋人であるカメラマン(松岡依都美)とセレブ感がいっぱいで、冒頭からマウントの取り合いになるあたりが面白い。振り回される不動産会社社員(異儀田夏葉)が大変だが、黒谷と遊井には何かの因縁があるらしく…、という展開が巧い。2人の高校時代の回想シーンでは、それぞれの娘が高校生時代を演じる等、岸本の脚本も興味深く、さまざまな組み合わせの人々が結びつくあたりも巧い。終盤のどんでん返しも面白い。
映像系で大活躍だが舞台は少ない遊井をメインに観に行ったのだが、舞台でもしっかり存在感を出す。小劇場で観ていた異儀田としゅはまもしっかりポジションを取り、特に異儀田は、一人だけ庶民派、な雰囲気が面白い。初舞台だと言う小林も複雑な役割をしっかり演じた。さまざまな所から集まった俳優たちの演技が、巧く絡み合って、楽しい舞台だった。ジャニーズJr.の基が出ているせいか、男性の観客が極端に少ないのがちょっと…(^_^;)。

東京卍メロス
E-Stage Topia
ザ・ポケット(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

残念天使と駄目役者
NO DAY BUT TODAY IN ACT
シアターブラッツ(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
麻衣愛さん、玉川来夢さん出演。
おふたりは初の共演です。そもそも、アイドリング10号小林麻衣愛さんが他のメンバーと舞台で共演するのが初めてです。玉川ちゃんは29号で5期生。2期生の麻衣愛さんの後輩ということになります。もちろん所属期間は重なってませんが。
初日の劇中の日替わりシーンでは、アイドリングをいじるシーンもあり。アフタートークで玉川ちゃんが「センパイー」と。その後も仲良しになったようで、とても嬉しいことです。
公演の数日前に麻衣愛さんから聞きましたが、玉川ちゃんのお顔というか素顔は18号のミシェル未来さんに似てるという印象を持ったそうです。なるほど。

あゐ ばさみ
劇団光合聲
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/01/15 (土) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

斑点恋慕
中央大学第二演劇研究会
シアターシャイン(東京都)
2022/01/14 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

夏の砂の上
玉田企画
北千住BUoY(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

いつもポケットにショパン
メディアミックス・ジャパン
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
愛原実花&永塚拓馬の回観劇。原作漫画は未読ですが、なかなかに楽しめる朗読劇。爽やかなようで、結構ドロドロとした所もいい。要所要所に入るピアノの生演奏がキマってます。

海王星
パルコ・プロデュース
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2022/01/08 (土) ~ 2022/01/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/09 (日) 12:00
気になっていた作品。物語に惹かれていました。
音楽も素晴らしく、愉快です。生演奏形式は空気の振動までよろし。
この劇を面白くするのは主役ではなく、脇役。
どこまであざとく、あくどく、素直に、愚直に、熱狂的に、冷静に魅せてくれるか。
主役(太陽)ではありませんが、かれ・かのじょらの存在が私達に評価させていると思います。
この劇には、役者の熱烈なファンも多く、応援の為に(何度も)観にきたという遠征組の方も多かったです(周囲のおしゃべり調べ)。
なんにせよ、ひょんなことから手に入ったチケットで観ることができたこの作品は楽しかった。

『セイムタイム・ネクストイヤー』
美津乃あわプロデュース
上本町ファントマスタジオ(大阪府)
2022/01/12 (水) ~ 2022/01/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めておじゃましました上本町ファントマスタジオ、初めてのあわさん、K-1さん。濃い~空間に圧倒されて、ここではいつもこんなに濃いお芝居が繰り広げられているのかなとクラクラしました。K-1さんの色気がはんぱなく、別れるなんてできっこないなと思いました。

夏の砂の上
玉田企画
北千住BUoY(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#奥田洋平 #坂倉奈津子
#浅野千鶴 #祷キララ
#用松亮 #山科圭太
#西山真来 #岡部ひろき
作 #松田正隆
演出 #玉田真也(敬称略)
畳と簾と蝉と二胡のBGMが玉田企画の匂いをプンプン漂わせる。今作は玉田さんの脚本ではないためウィットに富んだ笑いを楽しむのとは少し違うけれど、漂う憂鬱さは紛れもなく玉田企画作品。
どんよりとした長崎の空模様と人々の憂鬱。それに沈んでしまわないのは、グイグイと押したり引っ張ったりできる浅野千鶴さんの力強さ。
坂倉さんの最後のシーンに胸が苦しくなる。奥田洋平さんの哀愁が味わい深く、本当に素晴らしい。今春、娘がみんな家を出る我が家も夫婦だけになり、否が応でも互いに目が向くことになる。"そして誰もいなくなった"という彼の状況が、他人事ではなかった。
かつて『みみばしる』で気になった祷キララさんをガッツリ堪能した。低い声と笑顔、清楚なのに淫靡な空気も纏い、従順そうでいて大胆でアウトロー……そんなアンバランスさがなんとも魅力的。大きな瞳を上目遣いにし、口を少し尖らせて戸惑いを見事に映した。彼女が投げつけた破片が見えない壁を突き抜けてワタシの足に直撃した瞬間に、それは心に刺さった💘次はどんな作品でどんな顔を見せてくれるのか楽しみで仕方ない。
この真冬に、かつて銭湯だったコンクリートの劇場で、扇風機に当たりながら真夏の装いはなかなかハードだ。それを跳ね除けて素敵な作品を届けてくれる俳優さんに拍手。たくさんの方に観てほしい。

令和元年のシェイクスピア~マクベスvsハムレットマシーン~
虚飾集団廻天百眼
ギャラリーo2(東京都)
2022/01/16 (日) ~ 2022/01/27 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
バーのカウンターの前で、台本片手の朗読劇。コスチュームが凝っていて荒れ地の三人の魔女なんてSMの女王様風味のボンデージ・ファッション。語られる物語は『マクベス』そのままで、時折『ハムレット』のオフィーリアの話題が出てくるのみ。目黒鹿鳴館のギスギスした雰囲気かと思いきや、役者もスタッフも観客陣も人柄が好く、居心地の良い優しい空間。これはまた観に来たくなる感じ。
挟み込まれたチラシのイメージから、J・A・シーザー調の歌をヴィジュアル系にアレンジしたLIVEが展開されるんだろうと勝手なイメージを持っていたが全く違った。「いつか観に行こう」と思ってはいたが、“いつか”なんて一生訪れることはないのが真理。無理して観に行く以外に道はなし。

チェーホフも鳥の名前
ニットキャップシアター
AI・HALL(兵庫県)
2022/01/14 (金) ~ 2022/01/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/15 (土) 13:00
価格3,800円
上演時間が3時間と聞いて覚悟を持って観たが、やはり長い。後半で切っても良いだろうと思うところが所々あった。とても力強い戯曲だったので安心して見れたと言うのもある。
配役に疑問を持った。観ていてこの役はこの人がやらないといけないのか?と疑問に思うところがあって、要は役者の力不足は否めなかった。
でも、そういうことを払拭するほどの良い作品であるので、多くの方々に観てもらいたいと思ったのも事実である。また書くが3時間は長い。

ナビゲーション
ACTOR'S TRIBE ZIPANG
サンモールスタジオ(東京都)
2022/01/13 (木) ~ 2022/01/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/01/15 (土) 17:00
座席A列3番
面白かったです。
弱みがあるにせよ、なかなかできない
道中の出来事も笑えたし最後はジーンとくる。
短いようで長い時が流れている感じ
歌やダンスの演出が良かった。盛り上がる。