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耳があるなら蒼に聞け・ハンズアップ2022

耳があるなら蒼に聞け・ハンズアップ2022

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハンズアップ2022
久保田さんて暗くて怖いのが好きだよねと思って見ていたのでしたが・・・

ネタバレBOX

「生きろ!」と言うメッセージが伝わる暫定最終公演にふさわしい演目でした。
ブラッド・ブラザーズ

ブラッド・ブラザーズ

ホリプロ

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2022/03/21 (月) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

80年代から今も上演中、アメリカはじめ世界中で各国版も上演と言うイギリス産のヒットミュージカル(日本も再演)だが、全体のつくりが古めかしい。
物語も貧民階級に生まれた双子の兄弟が、一人は富裕層に一人はそのままの境遇でお互い知らぬまま暮らしていく、と言うあたりも昔の名作児童物を思わせる。最初は教育劇として書かれた作品だともいう。劇設定、人物設定も貧富の対立とか、母子の情愛とか、少女をめぐる三角対立とか、図式的、曲も、歌詞も、振付けもこれまた古めかしいが ,それだけわかりやすく落ち着いているいともいえる。
俳優陣はベテラン揃いで全員そつはなく、この内容ではボロは出ない。若い娘役の木南晴夏が儲け役。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不思議に輪をかけて不思議の星のアリス。奇妙な動物達はちゃんと登場人物をリスペクトして絶妙にキモい。アリスも可愛らしさと残酷さがアリスでした。簡素な舞台に小物、衣装で見立てにより何処にでも何でも表現可能な世界は素敵ですね。楽しかったし、次公演が楽しみになりました。

石を投げる女がいて

石を投げる女がいて

ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観応え十分、お薦め。
物語はストーンハウスという場所を中心に、そこで働く(中心)人物が次々に変わり不安・不穏をおびて展開していく。足(許)を掬われる得体の知れないもの、それは噂・憶測・中傷といった実態がつかめない不気味さをもって描く。
都・邑、企業的(組織)か家族的(仲間)といった違いを背景に、人の情実を上手く絡めて物語の中へグイグイと引き込んでいく。本公演の魅力は脚本の 力が凄いところ。
(上演時間2時間30分 途中休憩なし)
【GR<グランドロマン>チーム】

ネタバレBOX

舞台美術は手前と奥、そこに橋が架かるよう行き来できる路。所々に木々があり森の中を連想させる。後景は黒幕、時々開閉することによって、別の場所ーパワースポットの存在を表す。上手・下手にも別の場所があり、物語の進行を促すシーンを挿入する。上手は、ストーンハウスを盗撮する男。下手は村人の語らい場。

森の中にあるロッジ、一時は賑わっていたがオーナーが亡くなり現在は使用していない。オーナーの娘・みずほ(石井澄代サン)が大学時代の友人・薫(天笠有紀サン)に貸し、薫が数人の仲間(全て女性)とストーンハウスを立ち上げた。顧客のニーズに添った商品作りをしていたが、経営は伸びず、大阪のアクセサリーショップと経営提携する。しかし市場・競争原理を強行され、薫ほか創業メンバーが退職に追い込まれる。残ったメンバー(第一次加入組)の美月(糸原舞サン)が逆にショップの詐欺まがい商売を糾弾する。が、この地のパワースポットを利用し、第二次加入組の音(上村愛サン)を中心に、石に神がかり的な力を備え商売を始めた。本当にそんな力があるのか疑心暗鬼な美月は経営能力・部下からの不信で失脚。
一方、暴力を振るう恋人から逃げてきた女、遭難しかけた男がストーンハウスのメンバーと思惑などが絡み、人間関係の歪さを増幅させる。さらに村人達からは怪しい集団と見做され、迫害を受け出す。八方塞がりのストーンハウスの行方は…。

戦国時代の下剋上を思わせる様相。そこは現代版として、ちょっとした行き違いや誤解が大事(おおごと)になることで説明。勿論、悪意を込めた作為も潜む。同時に、表面的には逆観点が想像出来ない巧みさ。例えば、美月が みずほ に懐妊祝いとしてストーンアクセサリーをプレゼントしたが、流産した途端、この”石”のせいだと豹変する。人の感情の揺れ、そこを微妙な設定で鋭く突く面白さ。

終盤、村人・逃げ込んだ女の恋人などがストーンハウスのメンバーに詰め寄る場面は、双方の主張が際立ち、今までの もやもやした思いが整理されていく。人々の感情を理路整然と説明するのではなく、状況や情況を通して食い違いが解ってくる。それでも、家族にしてみれば胡散臭い商売、もっと言えば新興宗教に嵌ったのではと不安になる。ストーンハウスという仲間、その中での対立、さらに地域(村人)や家族といった部外者を巻き込んで実態が掴めない”何か”を実に上手く表現した、一種の心理劇のようだ。
公演の心象付けは音響ーー上演前は鳥の囀り、微風や強風が 和らぎや緊張として風景に溶け込む。もともと都会生活、競争社会とは違う環境を求めたのに、やはり人間関係に翻弄される。興味深い内容であった。
次回公演も楽しみにしております。
お前は誰にも似ていない

お前は誰にも似ていない

MODE

布施PEベース(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

時間は約2時間半。内容は面白いけど、二時間越えは仕事帰りには辛い😢🌊演者ふたりも大変だろうけど…

Gipsしたソウルフルの蚤湧くシンパシーに命が宿る

Gipsしたソウルフルの蚤湧くシンパシーに命が宿る

空降る飴玉社

ライト商會 三条店 2階ギャラリー(京都府)

2022/03/25 (金) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

これで解散が、非常識に残念😢満席🈵。内容も良く、続けて欲しいけど…。ご苦労様でした。

彼女たちの断片

彼女たちの断片

東京演劇アンサンブル

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/25 (金) 14:00

座席1階

妊娠・中絶を真正面から取り上げた異色の作品。アンサンブルらしいメッセージ性の強い舞台となっている。

登場人物はすべて女性。石原燃の書き下ろしで、演出家も女性である。中絶は後ろ暗いもので、いけないことだというステレオタイプは、舞台でも何度も指摘されるように男性優位の家父長制の残滓が男性だけでなく女性にも残っているからだ。妊娠とはめでたいこと(おめでた)であり、授かった赤ちゃんをあきらめるのは駄目なことで、しかも中絶の精神的・肉体的負荷は全部女性が背負わざるを得ないという現状に、強烈な異議申し立てをしている。

物語は女子大学生が望まない妊娠をし、ネットで海外の中絶薬を検索するところから始まる。登場する女性はその母親世代、祖母世代とバランスが取れている。途中、ミュージカル仕立てになっていたり、奥行きのある広い舞台を縦横に使ったメリハリのある演出で、客席にメッセージを投げかけていく。

この舞台はこれで洗練され、完成していると思うのだが、やはり妊娠は男性が無関係ではない。もちろん、中絶に至る決断に男性が知らんぷりをしていていいはずはない。
中絶には相手方の同意書がいる(本来は必要ないのだが)というくだりで非協力的な男性の姿が示唆されるが、同じ「彼女たちの断片」を描くために男性も入れた方がよかったのではないか。

自分だけかもしれないが、男性として客席に座っていてとても居心地が悪かった。一方的に責められていると受け取った男性客もいたのではないか(拍手の大きさからいって、ほとんどいなかったかもしれないが)

いずれにしてもリプロダクティブヘルス/ライツでは諸外国に周回遅れの現状である日本。性教育を論じると保守系政治家から攻撃されるという情けない現状にあるということを知るだけでも、見る価値はある舞台だ。

彼女たちの断片

彼女たちの断片

東京演劇アンサンブル

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨日『彼女たちの断片』観せてもらいました。
凄く凄く良かったです!!!
期待して行きましたが、その期待を超えるものでした。
早速「観るべし、興味のある人がいたら私もう一度観たい!」とLINEしたら、「明日夜行ける」と友人からの返事。今夜も連投!

重く、負の力が働くテーマにも関わらず、20〜70代の女性たちが世代を超え、いたわり、バトンを渡していく様に未来への希望とパワーをもらいました。
題材も演出も美術ももちろん演者も、素敵な作品です。
今夜もまた違う一面に会いに行きます。

彼女たちの断片

彼女たちの断片

東京演劇アンサンブル

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 男性こそ、見るべき作品。華5つ☆

ネタバレBOX

 板上は中程から奥にかけて二段に重ねられた横長の台が階段状になっており、各々の短辺にも階段が付けられている。台座の上には正面の壁、壁の中程には横長で窓枠型のくりぬきがあり2階の有様が見える。その2階には下手が高く右肩下がりのベッド、その手前にサイドテーブルらしきものが見え、2階の部屋へ上がる階段が正面壁の上手にくりぬかれた縦長のスペースから見える。
 板中程手前下手、上手には幅広のバンテージのようなもので巻かれた樽型オブジェが置かれ下手の物は1個ずつ、上手の物は3個が連結されてソファーベッドにも使える。他人の背丈より二回りほど大きな木枠が3つ。これは登場人物達がその中に位置取り、額のように用いることができるが、これは貝殻が弱い身体を護るようでもあり、女性達を縛る家父長制のようでもある。
 何れにせよ今作は、女性の女性による女性性の認識の形が良く分かる作品で、男であってもある程度年齢を重ねれば多少は女性のメンタリティーも理解できるつもりになることはあるものの母体に及ぼす妊娠の影響の凄まじさに関しては教わる点が極めて多く大変勉強になった。
 また作品を拝見して後よくよくフライヤーを見てみれば、このドレス、マタニティードレスじゃん! それに亀裂、長い髪にこの目、母の象徴としての乳房がデザイン化されていることを含め、流石に東京演劇アンサンブルのフライヤー、見事!
不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1回目観た後、圧倒的な不思議で気持ち悪い空間に圧倒されたまま終わってしまった。
2回目観た後、心を落ち着かせてアリス目線で、アリスの気持ちになって体感したら、めちゃくちゃ入り込んでしまった。体感という言葉がピタリとハマる舞台でした。

オロイカソング

オロイカソング

理性的な変人たち

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/24 (木) 14:00

 三世代の女性母娘4人+1人の40年?を通して描く、女性が生きていく上でのさまざまな困難についての物語。幅広い年齢を行き来しつつ、一家の中にあった「秘密」を巡り家族の関係や自己認識がどう変化していったかを丁寧に描く。女性の人生、特に「結婚」システムに属さ/せない女性のそれがいかに構造的無理ゲーか。「子ども」は更に食い物にされる凄惨な世界。
 女性のみで演じられることで、「もちろん男性も大変だけれど」と念のためのお断りを入れる必要なしにこれらの女性に対する複合的差別状況に集中できたのはよかった。男性との関係を通さずに、こうして女性が自分を正面から見つめる機会を得られるのはやはり貴重。そして「子ども」が十分に護られぬ状況へ向けられた視線にははっとさせられた。日本で女性をやっていくってトラップ多すぎだな……と思ってる人にぜひ観てほしい力強い舞台。

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

複合創作ユニットwakka

王子スタジオ1(東京都)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/03/24 (木) 12:00

初見のユニット。具体的な物語はあるようでいて、実は抽象性の高い芝居。残念ながら私のテイストではないな。

オロイカソング

オロイカソング

理性的な変人たち

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/24 (木) 14:00

座席自由席番

価格3,500円

芝居を面白く観る事ができました。またこのメンバーの芝居が有れば、観たいと思います。

『はじまり。』 『確固駆(仮)』

『はじまり。』 『確固駆(仮)』

演劇集団ところで

なかのZERO(東京都)

2022/03/22 (火) ~ 2022/03/23 (水)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ブラッド・ブラザーズ

ブラッド・ブラザーズ

ホリプロ

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2022/03/21 (月) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2幕の思春期になった14歳のミッキー(柿澤勇人)とエディ(ウエンツ瑛士)がとても面白い。客席の笑いも多い。性への好奇心と、素直になれない臆病と、大人への反発、粋がっていながらポルノ映画行きを母親(堀内敬子=要の役として好演、歌も見事)に見抜かれて照れ隠しするかわいさ。等々。そこにリンダ(木南晴夏)が加わった、恋と友情の入り混じった三人関係。これは高校時代に私にも覚えがある。

ネタバレBOX

2幕後半は悲劇へ向かって一直線。14歳から18歳まではナレーションで済ませたうえ、18歳になってからは駆け足というほどのテンポアップで意外だった。だが、早いテンポが感動を薄めることはなく、観客をどんどん引き込んでいく。

リンダの妊娠、結婚の後、エディ―とのクリスマスパーティーの約束が、ミッキーの解雇でダメに。ミッキーの、「とてもいやだった仕事、一日中立ちっぱなしで段ボールを組み立てる。それさえ、3か月職がないと、素晴らしい仕事に思えてくる」というセリフは光る。そこからミッキーは一気呵成に転げ落ちていく。

妻リンダの「裏切り」と、二人の「密会」をミッキーが見るところは黙劇ですませる。リンダのエディに頼る心の芽生えをナレーターが「女のなかにはいつまでも少女がいる。少女を思うままにさせたらどうなるか、女はおそれつつも、やってみたくなる」と語るだけ。

エディに銃を向けるミッキーに母が「撃っちゃダメ」と真実を告げる。するとミッキーは「どうして僕を手放してくれなかったんだ。エディの人生が僕の物だ他かもしれないのに」と叫びざま、エディを撃ち、自分も警察隊に撃たれて死ぬ。このラストは衝撃だった。母が二人は双子なんだという前は、「僕にはエディは撃てない」と打つ気がなかったのに、自分とエディが交換可能だったと知って、一層絶望が深まったのか、近親憎悪なのか。

ライオネルズ夫人が「生き別れた双子が、互いに双子だと知った時、二人は死ぬ」と語った迷信が怖いように完成する。

母が「嘘だと言って、芝居だと言って、やり直せるよもう一度と」と静かに切々と歌う。死んだ二人がここで起き上がって大団円という演出もあり得るが、シリアスな劇としてはもちろん死んだままの方がいい。歌詞は「昔の映画の場面だといって。マリリン・モンローの」とあり、「マリリン・モンロー」の名前が劇中歌で繰りかえされたのが、ここに収れんして舞台を浄化する。
不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日初回を拝見しました。面白かった…!!
感情や状況の表現を含むマイムパフォーマンス、美しかったです。
人数こんだけだっけ?もっといないっけ?と思うくらい密度、複雑さで、70分飽きがなくて、次は何が出てきてどんな世界が見れるんだ…?とワクワクしました。

マイムパフォーマンスに圧倒されてる間に、あれよあれよと奇妙で、少し気持ちの悪さもある、おかしな世界にこちらも巻き込まれている感覚になって、中心でそれに翻弄されている女性と一緒に逃げたり迷ったり浮いたり沈んだりしている気分になりました。

「よくあるアリス」とは離れてるらしいけど、セリフないしどこまでわかるかな〜と思っていたのですが、全く問題なかったです。
知ってるようで知らない世界。
要所要所あのキャラかな?と思うところはありますが、無理に重ねなくても良かったですし、コミカルさやマイムのスタイリッシュさのなかで発揮される暴力的ですらあるアリスの「つよさ」は原作や有名アニメで触れたアリスに通ずるところがあります。

最後の迫りくるパフォーマンスの連続からの、ラストシーンが印象的かつなんだか爽快でした。

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

複合創作ユニットwakka

王子スタジオ1(東京都)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/24 (木)

たまたま時間が出来、料金も1,000円と言う事も有り当日券で観劇。
チラシで気になったけど予約まで至っていなかった作品です。開場と同時にスタンバイしていてこれから何が始まるのか生まれるのかわくわく。うん。すごく構成がお洒落。会場をうまく使っていたと思う。

プルーフ/証明

プルーフ/証明

DULL-COLORED POP

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/10 (木) 14:00

【B version "Music"team】
、事前情報通り前々日に観た A version と演出(や装置)がガラリと変わり人物造形まで違う(たとえばコメディリリーフがAではロバートでBではクレアだとか)ことに「これが演劇の多様性というものか!」と感服すると同時に観た2つの version とさらに異なる C version も同時に稽古をつけていた谷さんに驚愕すると共に一人の演出家でさえこれだけ違うものが創れるのだから他の演出家だったらどうなるだろう?と思う。
「4人の役者と最低限なら椅子とテーブルだけで上演できる」と谷さんもツイートしていらしたので、いろんな演出で観てみたいとも思った。

プルーフ/証明

プルーフ/証明

DULL-COLORED POP

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【A version "Hip"team】
本作を観るのは通算で4回目となるが、15~20分の場を重ねるスピーディさに程よいスリルと笑い、さらに途中に休憩を挟むツクリなどによって2時間超の上演時間を感じさせない。そして第一幕・第二幕ともラストの切れ味が心地よく、やはり良くできた戯曲だな、と思う。そして今回は3つのバージョンでかなり演出が異なるようで「あの人はここの部分をどう表現するのだろう?」などと想像/期待しつつ観た。諸事情でCを見送ったのが悔やまれる。
【補足】戯曲だけが良くできているのでなく、演出・演技も良かったのは言わずもかな。

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初観劇の劇団。口コミの評判から凡そ想像していた範囲ではあったが、予想以上に楽しく観られた(足が向いたのはその「想像」と違うコメントを目にしたからだったが..)。開幕時はウッと押し寄せる学生演劇の雰囲気に一瞬引いてしまったが、アンサンブル、的確なテンポで畳みか成行きを目で追ってしまう。程よく予想を裏切る展開が荒唐無稽な話にも注意を繋ぎ留め、人物の心情に関心を向けさせるのに成功している。
「問題」発生、その解決が常道から逸脱するのもシチュエーション(場所は南極)のなせる必然と納得(映画「The Thing」の悪夢も南極だった)、ドタバタあって又元鞘へと収束される時点で、揺れに揺れた「その他大勢」の中で唯一最初から姿勢一貫した一人=新婦が(照明を当てずとも)浮かび上がる。何という事もない話だが彼女の真情吐露に溜飲を下げ、余韻を残した。好きも嫌いも人を求める心も理屈でない、最後は心の声に従い、進むしかない・・的なメッセージ?が、殆どそんな説明も台詞も無いがじんわり滲んで来たのは中々痛快で。

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