
甘い手
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最初から最後までドタバタな展開で、笑って顔が痛くなりました!舞台を観るのは初めてでしたが、また次の作品も見てみたいと思いました。

「海へ」「フーちゃんのこと」
ソニー・ミュージックアーティスツ
俳優座劇場(東京都)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小劇場系の短編ワンシチュエーション・ドラマを二本立てで見るという面白い企画だ。しかも再演、12年前の初演はそれなりに評価も得ている。現に見てもいる。舞台の出来もよかった。その時は、ほかに蓬莱竜太と鄭義信の二本もあって、1時間ものの二本立て,役者も総替わりで、日替わり、昼夜替わりで上演され当時としては話題にもなった勢いのある公演だった。主催は演出者のプロダクションだった自転車キンクリ―ツ。今回は興行会社。趣向は同じながら、赤堀作品は再演、マキノ作品は新作(初演の時の「ポン助先生」は山路和弘の快演もあって面白かった)である
短編と言うが赤堀作品は1時間半くらいあって、100人レベルの小屋だと一夜芝居だ。マキノ作品を合わせて2時間50分。中野の下町と言った富士見町のアパートの一室のドラマと言う条件が縛りになっている一幕もの二本だ。
十二年前の初演を見ているので、いつもとは少し違う感想になる。
劇のリアリティはずいぶん時代に左右されるものだと改めて思う。初演はバブル崩壊の後、沈滞の十年で世間がうんざりし始めている時期。バブルを味わえず知っているだけの世代が、どのエピソードでも中心で、そのドラマが世間の共感を得られた。タイトルがとられた松田聖子の「赤いスイートピー」を歌うだけで空気まで伝わった。座・高円寺の高い天井を生かしたセットはアパートの表から組んであったように記憶しているが、そういうアパートに住む住人と言うだけで共感があった。まだ昭和の出し物である「長屋モノ」が最後の残影を残していた。今回の俳優座劇場はこういう組み方が出来ないので、横に二部屋を組んでいる。それだけでずいぶん時代を感じる。この後、大震災が襲い、コロナの空白の年月があった。今の俳優たちには実感はないだろうと思う。それがどこという事はないが舞台に出ている。
第二部「フーちゃんのことでは、初演のころは代表的な国民スターだった中村雅俊が出ている。初演は関係ない。役どころはムショ帰りの詐欺師である。同じ仲間の半海一晃と十数年ぶりに会う設定になっている。マキノらしい愉快なコンゲームなのだがなぜか笑えない。
時代の生活感を土台にした現代劇の難しさを感じる。同時に意外な再演の効もある。
観客席も、初演時は同時代を生きる共感が舞台の上と下にあった。今の観客席は舞台の上よりもさらに年齢が高い。意外に若い世代は少ない。演劇が狭い世代のものとは思わないが、ナマモノだけにそこは逃れられないところか、と粛然となる。

フェアウェル、ミスター・チャーリー
theater 045 syndicate
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
数十年前、カルトな人気を得た『フェアエル、ミスター・チャーリー』
この劇中映画が全ての軸となってのヨコハマハードボイルドストーリー。
退廃的な現実と映画の虚構世界との境界線が段々無くなって・・・混沌の中に巻き込まれていく感じ。
破天荒かつ浪漫に溢れた世界観からはヨコハマ版テント公演といった印象を受けつつ
そこに濃厚な政治背景や照明テクニックがこれでもかと加わり、怪演の連鎖、もう怨念が渦巻いているような迫力。
ストーリーをちゃんと消化できたかどうか自信ありませんが、このエネルギーを生で浴びてきただけでも充分価値ある公演でした。

時々展覧会
時々自動
元映画館(東京都)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/04/30 (土)
価格2,700円
30日18時開演回を、おかわり!
開演前に展示物を一通り目にして、開演後は二度目なので最早驚きはないものの、皆さんのパフォーマンスを、しっかりと味わうことが出来た。

秘密
劇団普通
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/04/20 (水) 19:00
特に大きな動きがあるわけではなく、ある家族(と近しい一部の人々)の「ほぼ日常」を描いている「だけ」(かつ装置もテーブル1つに椅子4脚のみ)なのに約2時間を飽きさせないのは「物語を見せる」のではなく「演技を見せる」あるいは「演技 で 見せる」作品だからではないか?と。
また、北関東の訛りと一般市民の話ということに立松和平作品を想起。
今まで何度も観ている団体ではあるが、今回改めてそんなことを考えた。

猩獣 -shoju-
壱劇屋
ザ・ポケット(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
壱劇屋の中でも個人的に一番大好きな猩獣を見てきました。感想は・・・とにかく四天王がめちゃくちゃカッコよかった。
過去最強とも言える四天王と竹村さんの殺陣・・・何回リピートしても足らないぐらい見ごたえがあった。
それに今回別名「黒カステラちゃん」と呼ばれる移動可能なセットが導入されて、これまでのような縦横左右だけでなく
立体的にもお芝居が展開されて、殺陣を最大限”映えさせる”演出が導入された。
4回見ただけでは目が足りなかった気がするので、今はとにかく早くDVDを見たいという気持ちで一杯です。

時々展覧会
時々自動
元映画館(東京都)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/04/29 (金)
たくさんの作品たちとの会話を音楽に乗せて奏でる。会場の元映画館の雰囲気とマッチしてその作品の空間を漂ってみる。心地良い。またドキッと心刺されたり。舞台美術のつくり方とかも素敵で、「えっ!?」で溢れてた。

短編『気高きジュエル』
劇団グラスホップ
イカロスの森(兵庫県)
2022/04/30 (土) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こじんまりした劇場で舞台との距離も近く、緊張感が伝わってきました。短編2本に関連性もあり、続きを期待してしまいました。コロナ禍での旗揚げ公演、良かったです!

ホネホネ山の大動物
南極
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/04/29 (金) ~ 2022/04/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりの演劇でワクワクドキドキしました。生演奏による歌とBGM、二部構成による話の拡がり、舞台を彩る役者さん、全てが良かったです。

フェアウェル、ミスター・チャーリー
theater 045 syndicate
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
休憩無し約2時間10分、カジノ導入計画による地上げに遭う横浜の映画館を舞台に、やはり横浜の街を描いた伝説の映画のリメイク話が絡み、やがて映画と現実が混然一体となってくるハードボイルド?アクション、男優陣はみな個性があり、女優陣は脇役まで可愛くてドキドキしました。

グレーな十人の娘
劇団競泳水着
新宿シアタートップス(東京都)
2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
皆さんのコメントにもありますが、無理にミステリーっぽくしない方がよかった気もしました。家族のはなしが全面に出ていた方が私は好きでしたね。役者さんのお芝居はとても良かったです。違うテイストでまた皆さんを拝見したいと思いました。

ホネホネ山の大動物
南極
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/04/29 (金) ~ 2022/04/30 (土)公演終了
満足度★★★★
この日三本目+前二本が良すぎてがあって、少し霞んだかも…。内容は良かったし、大道具も良かったけど、桟敷席というのも…😣(足が痛かったのでなおさら)演技力は素晴らしかった‼️

フェアウェル、ミスター・チャーリー
theater 045 syndicate
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
‟かながわネクスト“と名付けられた県内拠点の若手・中堅劇団にStuddio HIHARIでの上演機会を提供し支援してゆく取り組みだから地元色は良く出る。

稽古初日vol.2
O企画
イズモギャラリー(東京都)
2022/04/26 (火) ~ 2022/04/27 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かった。企画がいいですね。演目二つとも良くできていて、また、役者の皆さんの演技もとても素晴らしく見ごたえがありました。
拝見したのが稽古であれば完成形はどうなるのか。舞台として演出されたものも見てみたくなりました。
いづれにしても、拝見できてよかったです。次回も機会があれば観に行こうと思います

グレーな十人の娘
劇団競泳水着
新宿シアタートップス(東京都)
2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
評価が分かれているのはなぜ?と雨の新宿へ。
もしミステリだと思って観たのなら私も怒りの星1つだっただろう。実際は皆さんの「観てきた!」をさらっと読んで心の準備をしていたので「まあこんなものか」と諦めの星2つである。理由は書きつくされているので繰り返さない。舞台よりも皆さんの力のこもった「観てきた!」が面白く非常にためになった。タダで読ませてもらって申し訳ないくらいだ。
今回は好みとはかけ離れていたが、話の進め方、セリフの巧みさなどからこの劇団の普段の舞台はかなり魅力的なものと想像される。“ミステリーでなければ”また観に行ってみたい。
俳優さんは皆さんお金の取れる立派な方々である。その中でも江益凛ちゃんの永遠の子供振りに心を癒され、小川夏鈴さんのクールでクリアな声と姿には心を奪われてしまった。ここで星プラス1である。

はなれながら、そだってく。
ひとごと。
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/04/28 (木) ~ 2022/05/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
つまんなかった。最前列を子供客が沢山来るからと言って座らせなかったくせに子供二人しか来なくて開演ギリギリの客をそこに座らせやがって最低。

いきなり!エンプティ!
にちようび企画
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2022/04/29 (金) ~ 2022/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
良かったの一言。満席にならないのが不思議なくらいの内容。結構泣いている人が多くいた。
僕もホロッときたか、泣くまでには至らず。ネタバレになるので詳細は語らないが、繋がりは大切にしたほうが良いということ。
金💰とコネが有れば大概のことはできるのセリフが印象的❗
また楽しませてください!

猩獣 -shoju-
壱劇屋
ザ・ポケット(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『猩獣』という作品については初回の上演から拝見しているのですが、ストーリーは同じのはずなのに、新鮮に得るものや衝撃があって面白かったです。
壱劇屋さんは同じ演の中でも劇場が変わるたびに適したリサイズをしてくださるので、場所も人も違う再演ともなるとどんなふうに代わるんだろう、と毎回楽しみです。
今回は特に大型の美術が加わって幅ではなく奥行や高さのほうに見え方の広がりを見せていただき、こんなこともできてしまうのか…!とまた人間がもつ知恵と力のすばらしさを目の当たりにしました。
また、人物の描き方やエピソード追加の塩梅も素晴らしく、今まで不足はなかったがもう少しここの人となりも見てみたいな、と思うところがより明確に伝わってきて、かつ、今までの印象も壊されることなく、何度か見てきたことのある身としては感激しました。
たくさん変わったことはあったのですが、それでも『猩獣』のシンプルな人間関係、その中における繊細な心情の表現、そしてびっくり箱を開けたかのような強烈な殺陣、それの連続は不変であり、強化濃縮されたように思います。
ワードレスという科白のない仕組みゆえに生まれる余白、意図して残してくださっているだろう余白もそのままで、観劇中・観劇後に想像力を強く刺激されるこの演劇形態のうまみもたくさん味わうことが出来ました。
とても面白かったです。

グレーな十人の娘
劇団競泳水着
新宿シアタートップス(東京都)
2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/04/29 (金)
価格4,200円
29日16時開演の千穐楽の舞台を拝見。
うっかり前評判を目にしてしまったため、不評コメントの指摘を意識して、筋立ての"理解"を優先しながらの観劇。
おかげで、次女が仕組んだ"悪戯"の意図も、伏線の回収も把握は出来たが、終演後の客席では"何でそうしたの?・そうなるの?"の声もチラホラ。
"悪戯"の意図に理解が届かない・納得がいかなかったり、グラスに仕込んであったのだろう薬物のトリックも放置されたままで消化不良な観客が少なからずいただろうことは想像にしくはない。
やはり、四女役・小川夏鈴さん演じる"語り手"に筋立ての説明をもっと詳細にさせる"親切設計"の脚本になされた方が賢明かなぁと。
演じ手は皆さん総じて達者で、安心して観ていられた。
とりわけ、前述の四女役・小川夏鈴さん
そして(最初は別人に映った)次女役の小角まやさんが
大層、印象深かった。
【追記】
江益凛さん演じる田中家の三女・モモが、実は5人姉妹の亡くなった”はず”の父親の…ってエピソード、そもそも、にい奈はどうやって知ったのか?に一言も触れていないので、最後にいきなり「実わぁ~」とやっても、ピンと来ない観客も多かったんじゃないのかなぁ?

天使は瞳を閉じて
株式会社エアースタジオ(Air studio)
両国・Air studio(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/25 (月)公演終了
映像鑑賞
価格3,000円
B班を配信で視聴。
元は80年代の小劇場演劇。新たな脅威にさらされた現代において、この作品が何を伝えられるかが大事だと思う