最新の観てきた!クチコミ一覧

2001-2020件 / 189634件中
『サルメ版 黒い十人の女』

『サルメ版 黒い十人の女』

サルメカンパニー

シアター風姿花伝(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/13 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/08 (金) 19:00

変わった舞台構成て面白い演出だった。
キャラクターも豊かで良かった。
幕間のパフォーマンスも魅力的で楽しめた。

魚雷モグラ’25

魚雷モグラ’25

ウラダイコク

池袋みらい館大明 ブックカフェ特設ステージ(東京都)

2025/08/08 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かすてら回を観劇しました。
第二次世界大戦中の長崎を描いた作品でしたが、興味深かったです。
ちょっと不思議なストーリーで、声や身体を使った演出が印象的でした。
学校の図書室を劇場にしていて、劇場内の雰囲気が良く、案内も丁寧で良かったです。
心に残る舞台でした。

セピア色の乙女たち

セピア色の乙女たち

藍星良Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

椿組の回観ました。劇中劇を使って戦時の記憶を3世代にわたって語り継ぐ設定、なかなかに巧みですね。かなり笑いも多くて、戦争の悲惨さをリアルに描くといった感じではないのですが、今風のスタイルとして感銘を受けました。

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

LIVE FORWARD

IMM THEATER(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コロナ禍を挟んで、ようやく東京公演実現となった本作。マキノ ノゾミの脚本、白井晃の演出、ともにいい出来。生バンドをバックにした笠置シヅ子のナンバーは勿論、他の服部メロディも劇中で効果的に使われていて、それもよかった。

ネタバレBOX

個人的にグッときたのは、八郎との別れのあとでビアノで流れた「胸の振子」。「買物ブギー」は二拍カットの自粛バージョンじゃなく、オリジナルのまま歌ってほしかった。
FINDING BLUE

FINDING BLUE

uniqueunion musicalkids

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2025/08/08 (金) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/09 (土) 14:00

価格3,000円

115分。休憩なし。

セピア色の乙女たち

セピア色の乙女たち

藍星良Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。この時期、特に今年は戦後80年ということもあり、反戦劇が多く上演されている。本作も 青春期を太平洋戦争と共に過ごした乙女たちを描いている。
少しネタバレするが、それを劇中劇というスタイル、しかも昭和34年生まれの女性 千里が、その母 里子(昭和元年生まれ)から聞いた話を上演台本とする。さらにそれが 本作「セピア色の乙女たち」を思わせるような劇作。

これからは、残念なことだが、戦時中のリアル体験を語る者が少なくなり、記憶も暈けてくる。(太平洋)戦争体験のない者による伝聞が多くなっていくだろう。当日パンフに脚本/演出の藍星良さんが「いずれ私たちがいなくなり、これからの世代になった時、いったい何を伝えられるでしょうか」と記しており、演劇という「表現の自由」の中で、戦争の愚かさをどう語り継ぐのか そんな模索したような好公演。

学び 恋をする、そんな当たり前の青春期を 等身大の役者(総じて若い)が生き活きと演じている。それを時代ごと---戦時中、高度成長期(千里が子供の頃)、そして現在(令和)の世相を垣間見せながら、セピア色の時代へ思いを馳せている。公演は メタ構造にすることで、過度な没入感ではなく、今ある世界の尊さを考えさせる上手さ。
(上演時間1時間50分 休憩なし)【桜組】 

ネタバレBOX

舞台美術は 非対称だが、何となくバランスするような安心感がある和室作り。中央に小さな階段を設え、上手は欄間の下に仕切り窓とベンチ、下手は障子戸、丸テーブルに椅子。上演前にはテーブルの上に写真たて。また「故郷(ふるさと)」の曲が流れている。

物語は、戦時中の話を上演するため、出演者 里花の母 千里がその母 里子(つまり里花の祖母)から聞いた話を基に台本を書き、という劇中劇仕立て。それが本公演と重なるような劇作。千里が子供の頃には、池袋駅東口辺りに まだ傷痍軍人がいて戦争の痛ましさを見た という記憶がある。劇中劇の内容は、里子が熊本の女学校を卒業して 東京 お茶の水にある明治大学へ入学したところから始まる。そこで知り合ったミサ子や勝江と友情を育み、通学電車で見かけた予科練生との交感(淡い恋心)など、今でいうアオハルが微笑ましい。そして 市井で慎ましく暮らしている人々、そんな日常を淡々と描く。しかし、だんだんと戦争が激化し東京への空襲も始まった。生活も学校ではなく、被服廠へ通うことになる。

戦争体験者が少なくなり、戦後世代が背負うものが問われているような気がする。物語の結末は知らなくても、この世界線の行方は すでに知っている。どのようにして今日に繋がっていくのか。そして今、世界のどこかの国・地域で戦争や紛争が起きている。グローバル化した社会において、我々は何らかの影響を受けている。けっして対岸の火事として傍観しているわけにはいかない。

演劇という表現を通して、戦争という最悪の不条理を描くことの大切さ。本作は、戦後世代が語り継げるような劇作上の工夫が好い。また脚本だけではなく、舞台として観(魅)せるための 照明や音響・音楽も効果的であり印象付けなど演出にも 力 を入れている。
次回公演も楽しみにしております。
32軍壕へ メンソーレ

32軍壕へ メンソーレ

沖縄俳優部

劇場MOMO(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

沖縄戦の悲惨な歴史を土台に、わかりやすく、かつ、飽きないエンターテイメント性を持たせ、心に残る作品でした。
作中にウチナーグチ(琉球語)が多く出て来ますが大丈夫。自然な形で日本語に変換される脚本になっています。

宇宙で一番孤独な場所

宇宙で一番孤独な場所

夜光群

萬劇場(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 ドラマツルギーについて考える必要があろう。

ネタバレBOX

 板ホリゾントにエレベーターの扉のような開閉口。開演前にはその前に“田中真美の脳内”と書かれた布が時折風にはためき乍ら揺れている。開演と同時に撤去されると主演の真美が現れ目前に設えられた階段を下り下手に置かれた、赤や黒のドレス、スカート等の衣服を体に当ててみたり、上手恐らくクローゼット内に置かれた衣文掛けにバスタオルを干す等の作業を始める。その後、現れる多数のキャラクター。男女ともに居るが女性が圧倒的に多い、各キャラクターは各々独自の性格を持つが基本的には世間からの評価が低いことを気に病んでいる。因みに真美自身は地方から夢を叶えようと上京してきた。然し三十路を越える現在になっても未だ自分自身の夢を確定することすらできておらず、宇宙でたった1か所リラックスできる時空は布団に包まり眠る時だけ、という塩梅である。その癖“立派な社会人になること”だけは恰も金科玉条の如く頑なに自己命題化している。また、故郷に帰る条件として、目指している“立派な社会人としての自己の確立以降”という条件を科して居る為、心配する母からの電話だと分かり切っている電話に中々出ることが出来なかったり、無視してしまったりを繰り返している。そういった日常が自己否定を生み出し、それが益々真美を、第三者の存在と対峙する機会を喪失させていることにも気付くことが出来ない。即ち論理的に決して脱出できない隘路に自ら嵌りこんで身動きが取れず自家撞着の不快に沈み込んでいるのである。試しに“死にたい”と戯言は繰り返すものの、無論本当に遂行することはできない。それ位のことは自身でよく理解しているものの、覚醒している訳でもないのは、三人称的な世界に生きていない以上必然である。が、一人称世界でしか生きていない彼女にそのような論理を構築することは不可能である。母との関係が正常に築ければ二人称世界を通しての三人称世界への軟着陸も可能であったかも知れない。然し描かれた内容内にその兆しは見えない。それが、今作の限界である。世間や第三者との鬩ぎ合いを避け、何時までもナルシシックな一人称世界内で生きる限り、この壁を乗り越えることは不可能である。本来なら、二十歳前後でこの問題は克服していて然るべきなのだが、こじらせてしまった以上、腹を括って意図的、論理的に自らの頭脳をフル回転させて克服する他はあるまい。表現する者として生きる気であるなら、この問題は避けては通れない必須の問題であることに気付けないようでは、良いシナリオは書けない。演劇をやっている以上、シェイクスピアは読んでいるだろう。仮に「ロミオとジュリエット」でモンタギュー家とキャピュレット家が因縁の対立関係に無く、互いの親族同士の殺人や親友の殺害等が無かったら、また、ジュリエットの仮死を知らせる手紙がロミオに届いていたならこの悲劇は、完全に間の抜けた作品にしかならなかった。その程度のことは中高生でも分かる。脚本を執筆する以上乗り越えねばならぬ初歩的問題なのである。
 因みにこのような問題を個人的に抱えた個々人が三人称世界と対峙する状況を描くことができれば、面白い作品になるだろう。それを実現する為には、先ず、世界に向かって翔び第三者と格闘すると同時にその手法を自らの頭脳を用いて編み出すことが必要だ。ヒントは書いた、今後に期待している!
『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

かるがも団地

吉祥寺シアター(東京都)

2025/08/08 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

8日観劇

帰還の虹

帰還の虹

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/13 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

優れた台本で単純でない人物像が良い。この物語の画家は芥川龍之介の「地獄変」を思わせる。

不可能の限りにおいて

不可能の限りにおいて

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2025/08/08 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

日本の8月はお盆の季節。おおきな犠牲を払った戦争の敗戦の日と、酷暑の日差しの下で先人を追悼する日が続く。世界のさまざまの所で「戦争」の影が濃くなった。いよいよ何らかの形で国民が戦争に直面することになるだろうとは米軍空襲の下で親に手を引かれて(それだけでも、家族が徴兵された家から見れば大いに幸運だったわけだが)逃げ惑った体験のある私なドは今は平和の最後の時かと震えてしまう。戦争の実感のない人はその恐ろしさを体験してみるといいのだが、こればかりは試しにやってみるわけにも行かない。平和の國にも疑似体験できる機会はある。それが戦後整備された国際機関で、このドラマリーディングは、その国際機関から紛争中の國へ派遣された各国の人々の手記から構成されている。若い俳優たちが17名巧みに構成された手記を相互に読んでいく。主の中東やアフリカなどの紛争地域に派遣された男女の平和維持部隊の記録が主だが、どこから見ても絶望的な環境の中で、正論を立てに紛争地国民の命を救うことを課せられる。15ほどのエピーソードな紹介されるが、平和呆けの我が国民も慄然とするような事実が次々と紹介される。そのエピソードの構成も、出ているやたらにシロ-とっぽい出演者を、何もない舞台をただ出演者を横に、縦に並べ替えるのを主軸にした演出もうまいもので、このメンバーでとにかくトラムをほぼ満席にしたのは、手記がホンモノのリアルさを持っていたことが第一だが、昨今の世間のキナ臭さも大いに影響しているだろう。どうか、先の戦争のように「バスに乗り送るな」などという軍官の下心のあるおだてに乗って身を誤ることがないように祈るばかりだ。生田みゆきの旨さを自分のことしか考えない輩に利用されないように。フランスで妻をめとってきた獅子文六(文学座の祖、岩田豊雄)だって、戦争が始ってしまえば戦争賛美のベストセラーを書かざるを得ない。何も実相を知らない82才以下の方々はだまされてからしまったと思っても遅い。自分が生きることがなによりもたいせつ。前のダメな首相はつい、国民は自助・共助、公助の順だとついホンネを漏らした。次ぎも、絶対に女性だと思って油断したりしてはいけませんぞ。

セピア色の乙女たち

セピア色の乙女たち

藍星良Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

桜組の回。世代を越えたメタ構造の舞台だが、それが終盤に上手い効果をあげていた。

ウルトラマリンたち

ウルトラマリンたち

排気口

OFF OFFシアター(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

(笑えた度)5(今感)3(完成度)5

4幕4年間の暑くてやるせない夏の記憶。
好転することなく坂を下る一方のざらついた日常をクールに描く。

高度にピュアなナンセンスでオブラートされたかなりビター少しスイートでミニマムなファンタジー。

ネタバレBOX

主人公お椀は母と二人暮らしで、引きこもり。
ぬいぐるみ2人を交え、楽しく暮らす。
パートの母の具合が悪くなり、渋々コンビニバイトを決意するまでの4年間。

芥川賞作家、今村夏子の「あみ子」ほど変わった子ではないが、なんとなく読後感が近い。

お椀の人生はきっとどこかにあるのかもしれない、ということ、
お椀自身はまったく悲しみや不幸とは無縁に生きていること

星を探すラストシーン、夕暮れのアンバーの叙情に導かれ、一筋の希望を感じる。





と、まあ、いつもながら、ここまで書いておいてあれですけど、、、、、、




もはやストーリーはどうでもいいレベルで特筆すべきは、やはりナンセンスの強度。
ところどころ会話の流れで拾われてはいるものの、
ほとんどが単独で繰り出されて強烈なパンチを生む衝撃の強さ。
それをこれほどまでに沢山仕込んでくるとは。

この、笑いの完成度が文句なしの星5です。

セピア色の乙女たち

セピア色の乙女たち

藍星良Produce

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。よくできた舞台です。おばあちゃんの時代、その娘の時代、さらに孫の時代、これら3つの時代をクロスオーバーしながら見事に描ききっているなと。ところどころコミカルというか漫画調というかアニメ調の演出というか演技がありますが、これがまたフィットしていてよかったです。役者の演技がうまいからなせる技だなと。あと、主役の女優さん、めっちゃ演技うまいですね。NHKの朝ドラで抜擢されてもいいレベルですね。ほんとすばらしい時間をありがとうございました。

しっくハックじゃーにー

しっくハックじゃーにー

NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃ楽しいエンタメです!
主宰の植松ゆきさんのパワーが全開の舞台!
毎回ダンス✖️ダンス✖️芝居の作品で、キャストの魅力が溢れ出てます!
本編だけでなく、アフイベもしっかり準備しているし、ニコフロメンバーやサポートスタッフがいる物販スペースも良くて、お客さんを楽しませようという気持ちが伝わってきました!
子供達に観て欲しいですね!

シブヤデマチマショウ

シブヤデマチマショウ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/02 (土) 18:00

渋谷と歌舞伎町タワーを、面白可笑しく揶揄していて、くだらなかった。
演技だけでなくパフォーマンスも良かった。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』

ミュージカル『えんとつ町のプペル』

株式会社 CHIMNEY TOWN

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2025/08/09 (土) ~ 2025/08/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/08/08 (金) 14:00

公開ゲネプロ。約110分。休憩なし。

ウルトラマリンたち

ウルトラマリンたち

排気口

OFF OFFシアター(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開演前のエンドレスで掛かる客入れSE曲が良かった。美しく静かに滅んでいく感じ。どうせ滅ぶんなら穏やかにいこう。
目茶苦茶に暑い夏、求めるものはクーラーの冷風だけ。
主演の椀(わん)ちゃん役・中村ボリさんは発声が藤子キャラ。ボリボリ先生名義でイラストも。このやたら見かけるイラストはこの方発だったか。

都営団地に暮らす母子。パートと年金でやり繰りする母親(わかまどかさん)と27になっても働けない娘(中村ボリさん)。娘には長年の大切なぬいぐるみの友達(佐藤暉〈あきら〉氏&安藤るいさん)がいて、ROCKを語る謎のおっさん(坂本ヤマト氏)とも最近知り合った。
うっすら焚かれたスモークのようにぼんやりとした四年間が綴られる。ふと訪れる中村ボリさんと水元琴美さん二人による必見の名シーン。誰の心にも届く狙いすました美しい痛み。ここだけで観に行く価値は十分ある。

The ピーズ 「このままでいよう」

夢でも見ているような 煙突の中にいるような
まるで気持ちがいいから このままでいよう
嫌われてくのは辛い 忘れられてくのは辛い
でも僕は何もできない このままでいよう

作演出の菊地穂波氏のことを実はずっと女性だと思っていた。
忘れてたいろんな記憶が痛み出す。大人になる、社会人になるということはアリバイ(肩書)を手にすることなんだ。アリバイ(言い訳)さえあれば普通の人間の振りが出来る。中身は全く何も変わっちゃいなくても。ただそれだけのことなんだ。
今回一回くらい観とくか的な軽い気持ちで観たが次作も普通に気になっている。どんな心象風景の中に誘い込まれてゆくのか?
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

前半1/3は「ああ、この系か。常連客相手の長尺コントか。」と高を括っていたが、母親のパートの同僚でヨガを教えに来た女子大生・水元琴美さんの来訪から不穏な空気が充満し出す。この人はヤバイ。足が妙に小さい。チェックのワンピースから斜め掛けバッグから不穏。更に訪れるのはひきこもり相談支援員の松井瑞季氏。NON STYLE石田明とナイツ土屋伸之を足したようなマルチ商法顔。クスリをキメて一人ニヤニヤ、まるでこの世はBAD TRIPじゃないか。

筋肉少女帯 「悲しきダメ人間」

駄目な僕と駄目な君が御主人様と犬になって
お散歩に行くにしても行くあてはないのだから
海にロケットを見に行く人の混雑にまぎれはぐれちゃうよ
それきり逢えない

個人的好みとしてはイルカ(安藤るいさん)、シロクマ(佐藤暉氏)、大将(坂本ヤマト氏)の笑いの感じが好きじゃない。大将のキャラはガチガチの参政党支持者とかセカイ系陰謀論者とかリアルな病みが欲しいところ。(とは言え会場ではどっかんどっかん受けていた)。

就職活動に追われるレミコちゃん(水元琴美さん)、久し振りに椀ちゃん(中村ボリさん)の家に顔を出す。小遣い稼ぎに母(わかまどかさん)にヨガを教える名目。椀ちゃんはレミコちゃんと花火大会に行きたいのだがなかなかそれを伝えられずにいる。古いiPodにイヤホンを繋げて片耳ずつ二人で聴くことに。流れるのはビートルズの「 I Want to Hold Your Hand」(邦題「抱きしめたい」)。ふと何かを思うレミコちゃんは「私もうここには二度と来れないけれど、椀ちゃんは今日の事を絶対に忘れないでね」と言う。「私はきっとすぐに忘れてしまうのだろうけれど、椀ちゃんは絶対にずっと覚えていてね」と。

BJCの「fifteen」を初めて聴いたあの日の事を想い出す。
「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」

「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2025/07/20 (日) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/20 (日) 13:00

価格8,000円

7月20日〈日〉13時公演を鑑賞。

とてもクオリティーの高い劇でした。
超一流の脚本、役者さん、スタッフさんたちでした。

借金取りから逃れるために、隠れて住む家族。
その家族たちと離れて暮らす男の子が主人公です。
学校が夏休みになったので、離れて暮らす家族の元へ、主人公の男の子が訪ねていきます。
そこでさまざまな出来事がおこります。

この夏休み中のさまざまな出来事。
さまざまな想いや体験・交流を、ノーチラス号の模型に詰め込んでいるのだと感じました。

犬が言葉をしゃべる…という設定ですが、役者さんが上手なために、まったく違和感ありませんでした。

舞台挨拶で、脚本家の成井豊さんを初めて拝見しました。
尊敬する方だったので、感激しました。
昨年再演されたのに見逃した『ミスター・ムーンライト』を、ぜひまた再演していただきたいと思います。

蟹工船

蟹工船

劇団俳優難民組合

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/07 (木) 14:00

価格4,000円

初演、観劇いたしました。
劇空間へ降りる地下への階段から、これから始まる芝居への期待感が感じられました。

まるで「蟹工船」へ乗り込む工員の様な胸騒ぎにも似た感覚を覚えました。

天上から吊り下がっているカゴの中には、赤ではなく白いカニ足の様な発泡スチロールの紐状の物体が…。

芝居が進むに連れてその白い発泡スチロールの物体は「カニ」へと姿を変え、匂いすら感じられるかの様なリアルな存在へと見事に変貌していきます。

この劇空間を上手く使った“演出と美術”がとても素晴らしかったです。

台詞がそもそも東北弁訛りなのとコンクリート打ちはなしの壁からの反響もあってか、一部台詞が聴き取りずらかったのが残念でした。

ですが、演劇としての“完成度”がとても高い作品でした。
改めて最終日に最前列で観劇する予定です。

このページのQRコードです。

拡大