shouwanohoshiの観てきた!クチコミ一覧

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亡国のダンサー

亡国のダンサー

劇団黒テント

ザ・スズナリ(東京都)

2017/03/25 (土) ~ 2017/03/29 (水)公演終了

満足度★★

久方振りの黒テント。  楽しみにしていたのだけれど。  入り込めない内に、寝てしまった。  だから感想を書けない。  但し、睡眠不足でも面白い舞台は寝ることはない。 ということを考えると・・・

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2015/06/11 (木) ~ 2015/08/26 (水)公演終了

満足度★★

やはり良さが分からない。
このところミュージカルファンの間では「エリザベート」一色の感がある。

演劇好きが多いCoRichではどんな評価だろうと思ったら、ほとんど無視。
思わずニンマリしてしまった。

東宝版初演を見たとき、全く良さが分からなかった。
演出が変わり、魅力的なキャストということで見ることにした。
しかし、やはり相性はすこぶる悪い。



狂言回しがいて、エピソードを羅列する演劇としては稚拙な作りのこの作品、
スターが唄うミュージカルシーンがミュージカルファンにとっては魅力なのだろう。
しかし、音楽そのもに魅力を感じないぼくにはこの作品のいいところを探すのが難しい。

ハプスブルグの貴族たちを嘲笑するミュージカルシーンからは、ユーモアを感ぜず、作品の品格を落とすだけ。

クンツェ&リーバイ&小池修一郎演出の作品は、どれも似たようなものだけれど、その原点がここにある。

星2つは出演者の魅力。

チャンバラ ~楽劇天保水滸伝~

チャンバラ ~楽劇天保水滸伝~

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2015/01/17 (土) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

スケールの大きなダイナミックな舞台
スズナリの小さな空間にいながら、あたかもコクーンで観ているようなスケールの大きさを感じた。
1972年が初演。  山元さんは、江戸時代のヤクザの抗争に、学生運動、特に学生+地元住民対警官隊の櫓を巡る戦いをかぶせたに違いない。  鄭義信はこれに“現代”を味付けした。
時代考証など無関係。  なんでもありは”アングラ”の精神なのだろう。

戦う男たちの中で、女たちは強く生きて子を産む。  しかし、その子たちは戦争で死んでいく。    ラストシーンが心に残る。  

the Secret Actor ─代役協会─

the Secret Actor ─代役協会─

ミュージカルグループMono-Musica

六行会ホール(東京都)

2014/12/26 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ブロードウェイミュージカルの香り
友人の強い誘いで初Mono-Mucica観劇。
誘うだけのことのある舞台だった。

物語、台詞がよく掛けていて、その中に音楽が巧みに配置されている。
台詞から歌への移行もとってもスムーズ。  最近の、まるでコンサートかライブのように、スターたちが登場し、唄い上げるばかりのミュージカルの姿はない。

観ていて、全盛時代、’40~’60年代のブロードウェイ・ミュージカルのムードを感じ、楽しくなった。

若い方が、こうした作品を創ることはとても嬉しい。

欲を言えば、冒頭のナムバーが長過ぎたこと。
詩の繰り返しも多く、飽きてしまい、初めて観る劇団だけに“大丈夫かな?”と思ってしまった。  始まってから快調のテムポになったのであるが。

音楽は、バラエティに富み、垢抜けている。
魅力的な出演者も多い。

次回も是非観たいと思う。

GHETTO/ゲットー

GHETTO/ゲットー

空間製作社

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/07/03 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

力作だと思う。
冒頭に少女が読むおとぎ話。 劇の中で、とても重要な役割をし、最後に年を取った少女が孫に同じ話を聞かせるという構成。  よくできている。
しかし、内容は欲張り過ぎた。  もっと整理をすべきだった。  物事を多く入れ過ぎたため、人物の描写も作品の掘り下げも不足し、ただ事象を並べるだけになった感が強い。  それを、ミュージカルナムバーで盛り上げようとするために違和感を感じた。 収容所で女性たちが打ち解けるナムバー等いいナムバーもあるだけに惜しい気がする。
歌、演技に出演者の格差を感じた。  そのため稚拙な演技は目立つ。
また、いかに子役とは言え、もう少ししっかり台詞を言える子を選ぶべきである。  米兵の軍服で鉤十字の腕章を付けて、”ナチ”だの”SS”だのというのもしらけた。  とは言え、よくなる可能性のある作品と思った。 

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

ブリットは、マックイーンですよ
客席は若い女性で一杯だった。
若い4人の俳優がテンション高い演技をし、何をしても、若い女性たちは大笑いをする。

作品の知識がなかったのでそういう舞台かと思ったら、突然、物語はブラックになった。

恐らく多くの観客は、俳優目当てなのだろうけれど、俳優たちは、人気に溺れてはいないと思った。  演技も台詞もしっかりしていて、好感を持った。

冒頭、若い刑事役の俳優が、刑事が主役の映画の題名と主演俳優をいくつか上げた。
ところが、最初を間違えた。
「フレンチコネクションの主役をスティーブ・マックイーン、ブリットの主役をジーン・ハックマン」と言った。
逆である。  どちらも、我々世代では、代表的な刑事映画。
間違ってはいけない。  まあ、客席を埋める若い女性は気がつかなかっただろうけれど。

青べか物語

青べか物語

劇団黒テント

イワト劇場(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

パワーに圧倒された。
“浦粕”という架空の町に生きるひとたち。
正直で、少々、いやとっても下品。  しかし、大変に魅力的。
そして、なんと言っても、みんなパワフル。

今、渋谷で高価なチケット代を取って、紅テントの作品を上演しているけれど、こちらの黒テント作品のが、数段面白い。  それは、生きた人間がいるから。
小さな小屋とは言え、黒テントの役者さんたちの腹に響くすご声量と熱演に、圧倒された。

山本周五郎本人がモデルの蒸気河岸先生を5人の俳優が交代で演じるという面白い趣向。  
それぞれが個性を発揮する。

場面に登場しないひとは、壁際の椅子に座るが、台詞に反応し、囃したてたり、声援を送ったりと常に参加する。

哀愁溢れるラスト。

演劇を堪能した。

マジックアワー

マジックアワー

[DISH]プロデュース

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめるファンタジーです。
行けなくなった友人からチケットを譲り受け観ました。
細かく言うと突っ込みどころはあるかも知れませんが、そこはファンタジー。  楽しめればよいのです。  ぼくは好きな舞台です。

登場人物がとても多いのですけれど、中々旨く描き分けていたと思います。
「メリーポピンズ」「スティング」「イル・ポスチーノ」「白雪姫」「エニシングゴーズ」(これはエセル・マーマン出演のミュージカル)等々、映画音楽が沢山使われているのも、映画好きのぼくには嬉しかったです。

団 鬼六・悦楽王

団 鬼六・悦楽王

月蝕歌劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

脚本はいいと思うけれど。
学生の頃、よく日活映画を観に行った。
そう、そのころの日活は清純な青春映画なんてやってなかった。
「日活ロマンポルノ」であった。
その中で、最も興味を惹いたのはSM。  特に原作:団鬼六の作品だった。
団鬼六自身を描く芝居があるというので観に行った。

月蝕歌劇団。  いつも、チラシを見てそそるものがあったけれど、今回初。
団鬼六の小学生時代から描いていったが、ただ事象を並べたものではなく
中々に興味深かった。  ただの官能小説家ではないとは知ってはいたが、
氏の文学的才能を示すエピソードもあり、改めて団鬼六という小説家を知った
気がした。  また、英語が堪能だったことは新しい発見だった。

さて、作家・団鬼六を知るうえで興味深いものであるが、演劇としては
どうなのだろう。
役者たちの稚拙な演技が多く、見始めて失敗したなと感じてしまった。
若い女優が多い。
少ない中年の男優たちは彼女たちをしっかり引張って欲しいのに、
逆に足を引っ張っている感じだった。

薔薇とダイヤモンド

薔薇とダイヤモンド

架空畳

座・高円寺2(東京都)

2011/09/07 (水) ~ 2011/09/08 (木)公演終了

満足度★★

誘われたのだけれど
友人に誘われて観に行った。
劇団の名前は初めて聞くし、知っている役者もいない。
また、作品についての情報も全くない。
ただ、演劇が好きだからという理由で観に行った。

無料だから、批判するのは失礼のような気がする。

しかし、劇団のために少し言わせて貰う。
こんな某大の台詞を語らせるには、まず役者さんたちに
台詞を発する技術を習得させてからにして欲しい。
舞台で台詞を発するということは、ただ台本を間違いなく喋ればいいと
いうことではないことは、もちろん理解していると思うが。

つきのしろ

つきのしろ

劇団黒テント

イワト劇場(東京都)

2011/07/30 (土) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

歌が長くない?
女優のみによる舞台。
但し、音楽劇の形で、伴奏者として“男性”のギターとベースのユニット”big☆bow“がサポートしている。

物語は桐野夏生の「OUT」を思い出す。
但し、殺した男死体を切り刻んでゴミ袋に入れて処分するというような血生臭さはない。
登場人物たちは、九州弁を話す。

笑いが時々あるのだけれど、それ程でもない。  サスペンス色もない。
どうも、舞台の方向性がはっきりしない。

場面転換時に中島みゆきの歌を歌う。
ほとんどは登場人物の一人がマイクを持って歌う。
“big☆bow”のオールドジャズ風演奏が心地よいが、いかんせん演奏が長い。

出演者の方々、決して下手ではないが、心に訴えるほどの歌唱力はない。
ミュージカルでもこれほど長々とは歌わない。

次の展開が気になるような舞台ではないので、歌がテムポを崩してはいないけれども、聴いていて飽きがきた。

この劇団。  音楽劇を好んで造って来た。  山元清多さんが亡くなり、坂口瑞穂さんが後を継いだ。  坂口さんは才能がある。  山元さんのテムポを今一度見倣って欲しい。

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