さとしの観てきた!クチコミ一覧

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ラブ☆ガチャVol.3

ラブ☆ガチャVol.3

茶柱日和

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

恋ごころを刺激するラブコメディー
軽いラブコメディーのオムニバス。いろいろな恋のかたちに恋ごころを刺激されます。

いいねと思える出会いと恋がありました。

ネタバレBOX

セールスマンと就活学生の出会い。かつての恋人似のセールスマンと老女の出会い。片思いの人との密室での濃い時間。我がままで肉食系の彼女をささえる草食系男子のやさしさ。それぞれ良さがありました。

「あの貯金箱欲しい!」と思った人は私以外にもいたことでしょう。
メイは持ち主の貯蓄をサポートするアンドロイドで、持ち主に対して貯蓄を働きかける。リモートで接続されている貯金箱に入金されると、家事や料理等の仕事をして持ち主を支援する。たいへん人間的であり、「欲しかったロレックスまでもうすぐだよ。」とか「お金を貰えなきゃ仕事できな~い。」とか「男カレーが食べた~い。」とか感情に訴える言動も可能である。
塩出さんの演技でメイの魅力が引き出されていました。

美術で言えば、レゴを使った小物たちは新鮮でした。赤や白のテーブルや椅子もステージを引き立てていたと思います。

芳本美代子さんは演出に挑戦しているんですね。出演者としての出番は少なかったのですが、終演後にスタッフやお客さんに気遣いされている姿は好感が持てました。


かもめ

かもめ

第七劇場

シアタートラム(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

「かもめ」応用編
本作品は「かもめ」を新たな視点からとらえ、更にチェーホフの他の作品のテイストを散りばめた作りだったようです。「かもめ」応用編と言ったところでしょうか。チェーホフも「かもめ」も彼の他の作品もご存知の方には楽しめるようです。
「かもめ」初見で基本編を期待していた私にとって今回の応用編は大変難解なものでした。私の事前調査不足だったようです。

美術的にはたいへんきれいでしたね。特に高い空から光を浴びて振り落ちる回雪は、終始目を惹かれるものでした。

またポスト・トークはたいへん興味深いものでした。主宰の鳴海さんがホストとなり、ままごと主宰柴幸男さんと「柿喰う客」代表中屋敷法仁さんをゲストに迎えトークが行われました。脚本家としての皆さんの視点は観る側にも参考になります。

ネタバレBOX

本作品を宮沢賢治で例えるなら、「銀河鉄道の夜」を心を病んだカムパネルラの視点にアレンジし、代表作である「風の又三郎」や「注文の多い料理店」等の気の利いたセリフを散りばめた作品と言えるかもしれません。
全部ホントで全部ウソ

全部ホントで全部ウソ

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2011/09/07 (水) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

人物設定が面白い
奇想天外な脚本や役者の熱演にとにかく笑えました。男優は熱演ならぬ激演でした。
場面が盛りだくさんながら話はテンポ良く進み、80分の時間でしたが充実感がありました。

ネタバレBOX

主人公高木を取り巻く人物設定・人間関係が面白い。高木を誘拐したのは警察の同級生の両親だったり、ラブホテルに行った女は実は男で、しかも恋人はるの兄だったり。崇拝していた占い師が実は同級生だったり。降りかかる不幸は守護霊(?)のせいで、その霊ははるの父の生霊だったり。結局はるの家族は超能力一家で、父は超能力自衛官、兄はマゲラー(スプーンまげ能力者)、はるは過去にさかのぼることができる能力を持っていた。

意外なストーリーと意外な人物設定が、時には伏線を持って現れて、時には突然登場し笑いを引き出していました。
一方最後の「お前は過去を見せることが出来る。俺は逆(未来)を見せることが出来る。」はかっこ良く感動させるシーンでしたね。

映像の多用はあまり好きではないですが、新タワーの建設発表会でのプレゼンシーン等、効果的に使われていた点は評価できます。

次回作も期待しています。
太陽のコトコト島

太陽のコトコト島

山下幼稚宴

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/09/03 (土) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ミュージカルコメディいいね
観終わって暖かい気持ちになれました。最後の場面が特に良かったです。

小劇場でミュージカルを公演することはほどんどないのではないかと思いますが、予想以上の良い舞台を観ることができました。

ネタバレBOX

四季や大劇場で観るようなミュージカルではありません。歌・ダンス共に上手な方もいますが全体のレベルは必ずしも高くなく感じました。
ですが小劇場のため間近で観られるので迫力があり息づかいも聞こえます。30名近い役者が舞台いっぱいに広がって踊るダンスには圧倒されました。全員のコーラスも会場いっぱいに響き渡り体に伝わってきました。特に最後の締めコーラスは圧巻でした。皆さんの若さや熱意も感じられました。今後の成長が期待されます。

ストーリー展開はわかりやすく大きな驚きはないですが、全体的にほのぼのしており、適度な笑いもあります。最後の場面で、手紙を詰めたビンをみんなで海に流すシーンは目頭が熱くなりました。"友情"や"物を大切に"のメッセージもあり子供にも観せたい内容です。

ものを擬人化したキャラクター設定は面白いですね。

ミュージカルコメディという分野でしかも音楽を劇団メンバーがオリジナルで作成しており、小劇団の中ではたいへん貴重な存在だと思います。今後も活動を続けていって欲しいと思います。
準決勝

準決勝

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★

気軽な内容・時間・値段。ミト理論について
気軽に観られる内容でした。70分・2000円という時間と値段も気楽に観られる要素ですね。

役者の皆さんも良かったですね。今回は黒岩さんと墨井さんが特に気になりました。


ネタバレBOX

この脚本は、虚と実、正義と悪など相対するものが重なり合って存在することにより何かが生まれることを量子力学的に説明した理論(ミト理論)に基づいて構成されている。

具体的には、優勝トロフィーを盗んできて何があっても返さない悪い人と、それは良くない・返しなさいと指摘する普通の人が重なり合ってメインのストーリーが展開していく。
その中で「何年ぶりに再会したか」や「盗まれたトロフィーを探しに来る」など、無意識のうちに同じことを3回繰り返す状態と、その繰り返しに呆れる状態が重なり合うことによって笑いが引き起こされる。
また草サッカー選手の常識的な状態と、監督の無知で非常識な状態の重なりにおいては違和感から可笑しさがこみ上げてくる。
ミト理論を巧みに応用し、机上の空論とせず舞台で実現したことは大いに評価できる。

このミト理論は一般には知られていない(wikiには登録されていない)が、脚本家関村氏の思想や作風には大きな影響を与えていると言えよう。この作品から観て取ることが出来るし、チラシの裏の本人のメッセージからも読み取ることが出来る。






(冗談です。観劇された方向けの内容です。)

ランディおじさん

ランディおじさん

個人企画集団*ガマ発動期

サンモールスタジオ(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★

コメディ
役者さん皆さんに味があり安心して観ていられる演技で気楽に楽しめました。場の雰囲気や会話のやりとりに妙に笑いを誘われ、最初から最後までニヤニヤしていました。

ネタバレBOX

「とっても残念な人々」ってどんな人?と思って観たら、本当に残念な人々でした。
浮浪者たちやその浮浪者たちをバッティングセンターに住まわせて手当をピンハネする男、無職でぱっとしない男、温泉宿でエロいコンパニオンをしていた女、買春の客から金だけ巻き上げる少女など。浮浪者には殺人で刑務所から出てきたばかりの男もいる。
でも彼らに悲壮感はなく、罪悪感も無ければ努力もなく、観る側に嫌悪感も湧かず、ただただ可笑しい存在でした。そして彼らの会話が笑えるのです。

川上が突然175Km/hの速球を投げられるようになったことを知った星野と矢沢が、川上をプロに入れて契約金を貰い皆で山分けしようと企み野球チームを作ろうとするが、当の川上はたった5球を投げただけでバテバテでしたというおち。

ストーリーは単純でしたが、終始可笑しいという体験をさせていただきました。
「ベルナルダ・アルバの家」

「ベルナルダ・アルバの家」

ウンプテンプ・カンパニー

シアターX(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

悲劇を重さを胸に感じた
新井純さんの迫真の演技に圧倒されました。熱演でした。坪井美香さんも役に合った良い演技をされていました。

その他にも良い点がいろいろありました。


ネタバレBOX

家柄や血筋が重視され、厳しい躾と抑圧された生活を強いられる5人の娘たち。抑えられない感情は良からぬ方へ噴出していく。それらは解決されぬまま不運も重なり5女の自殺へと繋がっていく。役者の皆さんの好演と音楽、照明の良さでこの悲劇を重さを胸に感じることができました。

舞台美術や音楽、その他についても特筆すべき点が多いです。

紗幕を仕切りとしてつくられた部屋は美しく、かつ人の動きや存在が分かりストーリー展開上も効果的であると思いました。発案者の感性に感服します。
家具や食器等も高級感も醸し出しており、裕福なアルバ家を良く表していました。

ピアノと打楽器の演奏はストーリー展開に合った効果的な演奏がされていました。またきれいな音色には改めて生の演奏の良さを感じました。

かごの鳥は本物でそのリアル感が悲劇の家族をより象徴しているようでした。

8ページもののパンフレットにはストーリーの背景が詳しく説明されており、ストーリーの理解に大いに役に立ちました。出演者についても詳しく載っており、カラーで見やすくしかも無料配布であることはたいへんありがたいことです。



オーバースマイル

オーバースマイル

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

どんどん引き込まれるストーリー
パラレルワールドの中に、多くの事件と心理を描き、小ネタを散りばめ、登場人物のキャラクターを際立たせ、予想外だが納得性のある結末で、しかも多くのメッセージを込めている。すばらしい脚本であったと思います。

ネタバレBOX

最後に恵太と弥生は老人の話が将来の日本のことであると知る。「緑」の人間であり時間をさかのぼることが出来る老人が、赤・青・緑の争いと、スーの不必要な死を防ぐために現代にこの話を伝えに来ていたのであった。

そうだったのか、これは日本の未来の話だったのか。それまでの非現実的な話が急に未来へのメッセージを持った現実に変わった。

スーはとても魅力的な心を持つ女性として描かれている。十分なコミュニケーションがとれないことが不安だから笑っているという。過剰なほどに。彼女は耳が聞こえないが時間を止める能力を持っている。但し1分止めると寿命が1年縮まってしまう。死にそうな人を見つけると時間を止めて助けてしまうのだ。自分の命と引き換えに。

笑いあり。呼ぶと物語の進行に関係なく出てくるウエイトレス、役者の命名、ユーリー・ブルーの皇女の正体など笑えました。
涙あり。自らの言葉をスーに直接伝えたいオウ・レイが、自ら手話を覚えてスーに手話で話をした場面は息が詰まりました。

足立さんは清廉で、沖野さん・大野さんはかっこ良く、添田さん・真凛さんは好感が持てる演技でした。

全体的に満足のいく作品でした。
秘祭

秘祭

ダモアエムシープロモーション 

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

川島なおみさんの微笑み
川島さんの微笑みを近くで見られて良かったです。山口馬木也さんはいい役者さんですね。堤さんはだいぶ変わったなあ。島唄を歌っていた女性の声も良かった。

ネタバレBOX

川島さんに惹かれて観に行きました。役のせいかもしれませんが主演のはずなのにセリフも演技も少なめで残念でした。高峰役の山口さんのほうが出番もセリフも多く、安定感のある演技で主役のようでした。

川島さんのすまし顔や微笑みはそれはそれでいいのですが、自分の意志とは関係なく掟に縛られた人生を生きる不遇な女性を十分に表現できていなかったように思います。役作りの時間が少なかったのでしょうか。演出のせいでしょうか。

舞台後方にスクリーンが用意され、場面に合わせた映像が映し出されていました。海のシーンは映像があっても良かったと思います。それ以外は無い方が良いです。うるさい感じがします。また出だしですが映像とナレーションでストーリーを説明するのは手抜きのように感じられます。しっかり役者で演じて欲しいと思います。

川島さんが舞台から降りて最前列の観客の目の前で演じるシーンがありましたね。役者が舞台の上だけではなく、より観客に近いところで演じる演出は(度が過ぎなければ)好きです。

島唄を歌っていた女性はどなたかわかりませんが私の好きな歌声でした。
「エダニク」「サブウェイ」

「エダニク」「サブウェイ」

真夏の極東フェスティバル

王子小劇場(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

サブウェイ?
タイトル「サブウェイ」には隠された秘密があった。

ネタバレBOX

でも、北島三郎 Way ってそれはないでしょう。

ストーリーはあるようでないようで、CMネタなどのパロディをたくさん取り入れたコント集的不思議な舞台でした。

言いたいことは何か、どう解釈すべきか、さっぱりわからなくて、考えずに観ればいいのねと思いつつもCoRichに何を書こうか迷っているうちに答えが出ぬままエンディングが来ました。
悔しくて家に帰ってWebで出演者紹介ページを観てみると、なんと役者さんたちも「わけわかんない」んですね。安心しました。でも悔しいです。この劇は難解さで観客に印象付ける逆説的表現方法を採用しているのでしょうか。

役者さんは個性的な方々が多く皆さん熱演されており、観ていて楽しかった。長くて早口のセリフも滑舌良くこなしていましたね。
美しの水

美しの水

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

大きな器、美しい心
White, Blue, そして完結編のRedを観ました。

Redは本編最高の出来栄えと思います。1番笑えて1番心に響きました。

ネタバレBOX

どんな状況においても垣間見られる義経のリーダーとしての大きな器は大変魅力的であり、脚本の良さと西田さんの演技が相まってうまく表現されています。

話後半は義経にとってつらい出来事の連続です。義経は頼朝から追われ奥州へ向かう。仲間との分かれ、仲間の裏切り、仲間の死などが降りかかるが、奥州へたどり着く。だが欧州を頼朝から守らざるを得ない藤原泰衡に追われるも戦わず自害する。どんな状況でも妻への愛、友人への愛、部下への愛を貫き、観る者に安心感と信頼感を与えてくれました。美しの水を器ですくえば義経の美しい心が映るでしょう。

笑えたシーンを一つを紹介するとすれば、与一の回想シーンです。回想シーンに義経や弁慶たちが登場し、回想が終わると彼らはストップモーション状態となります。笑いはそのあとから。静香が「あの人たち誰?」と想定外の質問に、与一は「この辺はセピアがかかっているはすなんだけど」と言いながらも、静止している役者たちにいたずらを始める。静香も調子に乗って悪乗りする。そして次の回想シーンに入ると静止を解除された義経たちは与一を小突きに来る。(文章ではうまく表現出来ませんね。)

役者の皆さんの演技も素晴らしいし、照明の良さもステージを引き立てていました。鈴木祥子さんの歌も頭から離れずCDを手元に置くことにしました。

三編で10時間に及ぶ大作でしたが見た甲斐がありました。日程の都合でPeopleは観ることが出来ませんが、これだけの大作に関係者の皆様には心から敬意を表したいと思います。ありがとうございました。
明けない夜 完全版

明けない夜 完全版

JACROW

シアタートラム(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

自分は本当に大切なものが見えているか
ストーリー展開は飽きさせず、完全版だそうですが二時間半の長さを感じませんでした。
逆に終わったの?と思うほどでした。

ネタバレBOX

誘拐が判明してから2人の犯人が逮捕されて子供の死が明らかになるまでの時系列のストーリーと、三ヶ月前から始まる事件の背景や真相を明らかにするストーリーが交互に進んで行きます。推理の要素もあり、ストーリーの進展には息を抜けませんでした。

一番のキーとなる人物は、地元での地位と資産を親より受け継ぎ、不倫と道楽に興じる会社社長。娘が誘拐されているのにも関わらず娘の安否を気遣う様子もなく、妻を気遣う気配もなくただ自分の保身に走ります。しかも実は子供がすでに死んでいることを知っていたのです。見終わった後でさらに怒りが込み上げます。

家族を大切にせず、自らの身勝手な振る舞いがもとで娘をなくし、かつ社員の人生を弄び狂わせても詫びも反省もなくあくまで自己中心である姿、社長が最も気にしていた自分の地位や立場は、本当に一番大切なものだったのでしょうか。

ひとつ作者の意図に沿わない失礼を承知の上で書くと、個人的には結論にもうひとひねり欲しいところです。二人の犯人と社長の怪しさはストーリーの中で表現されていて、結論は衝撃的でしたが途中である程度推測出来てしまったので。さらに踏み込んだ意外な驚きがあっても良さそうです。
ただすでに2時間半なので更に話を折りこむのは難しいかもしれないですね。
社会派ドラマとしては十分満足です。
美しの水

美しの水

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

Blueも観たらRedも
Blueは源義経の平家に対する復讐劇。かっこよさの中に笑いと涙あり。今回は5列目で観られました。殺陣は大迫力でした。

源頼朝、源義経、平知盛、木曽義仲、後白河天皇の5人のリーダーがそれぞれの思惑の中でせめぎ合う。義経や義仲にはカリスマ性と人を惹き付ける力と元気がある。そんなリーダーが今の日本にも欲しいですね。

ネタバレBOX

沙耶が静香の子を預かり静香と名付ける場面、冒頭から涙を誘います。最後の方ですが、静香が自分のつらさを誰にも話せず落ち込んでいる義経をなぐさめる場面、「私も兄にこうやって抱きしめてもらったの。」に泣けました。
笑える場面はありますがWhiteより少なめ。光源氏の歌を歌って踊るのはいいけれどちょっと長かったかな。

榊原さんの木曽義仲はいい味が出ていました。加藤さんの弁慶は似合っていますね。もちろん西田さんもいい演技です。

Whiteもそうでしたが、動の場面は迫力や華やかさあり、静の場面では絶妙な役者の配置と照明で魅せる舞台になっています。

Blueまで観たらもうRedも観るしかない。
美しの水

美しの水

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

White観たらBlueも観たくなる
Whiteを観ました。源義朝と平清盛が天下と一人の女性を巡って戦いを繰り広げます。役者の皆さんは男性も女性も魅力的な方が多いですね。会場が大きくて役者が遠かったのは残念。

ネタバレBOX

魅力的なリーダーであり人々を惹きつける源義朝は天下取りを狙うが、ライバルである平清盛にその道を閉ざされてしまう。さらには最愛の常盤御前まで奪われてしまう。
前半は笑いを散りばめテンポよく、後半は愛憎・悲哀でしっとりと。ところどころに組み込まれるスピードと派手さのある殺陣は見ごたえあり。刀を爽快にぶんぶんと振り回しています。常盤御前を中心とした舞もきれいでした。

また照明は力が入っていたと思います。多くのライトを駆使し場面場面を引き立てていました。スポットライトが当たる場面も多かったですがどれも良い演出になっていたと思います。
セットの段差も程よく、ステージの奥行も活かされており、メインの役者たちがそのステージでそろってライトを浴びる姿はかっこよく綺麗でした。

音楽も良かった。ストーリーにあっていましたね。

残念だったのは、声がはっきり聞こえないときがあったこと。広い会場のせいがあるかもしれませんが、響いて聞きにくかったり、役者が後ろを向いて話しているときは小さくて聞き取りずらかったです。あの規模の会場であれば、主要キャストはマイクを使っても良いかもしれません。

これはこれで完結していますが、続きがあるなら観ないわけにはいかなくなりました。Blue行きます。
増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

挑戦的な試み
狭い空間で役者が演技し、それを間近で自由な位置で観るというスタイルは試みとして面白い。公演時間60分は短く感じますが、観客も立ちっぱなしなので妥当なところでしょう。

ネタバレBOX

面白い試みとして舞台と観客席の区分けがありません。一つの空間を役者と観客が入り混じって共有します。なんといっても役者との距離が近い。役者が隣に立って話しかけてくることもあります。それだけでどきどきします。

ストーリーの展開に合わせて6人の女優は演技をしながらその空間を縦横無尽に走り回ります。観客はそれに合わせてキョロキョロしてウロウロします。会場全体を録画して早送り再生して見ると面白そうです。

もう一つ挑戦的な試みが、ストーリーが複数個所で同時進行することです。
2か所で同時に別々の会話が進行する場面では、両方の話を把握することは難しいため観客はどちらを聞くか選択を迫られます。わたしは両方聞きたくて行ったり来たりしました。ですが結果的には全ての話を把握しなくても大まかなストーリーは分かります。

観客は池亀さん(脚本・演出)の実験に立ち会ったという感じでしょうか。脚本はもう一ひねりあると良かったですね。ぜひ今後も新しいことにチャレンジしてください。
コント・エクスペリエンスの会

コント・エクスペリエンスの会

avex live creative

シアターサンモール(東京都)

2011/08/17 (水) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

コントを通じて新しい体験が得られるか?
10数個の単発 コント集でした。
その場でたくさん笑えれば良いのです。笑った質と量の積が私の満足度になります。今回は・・・

ネタバレBOX

良かったコントは、
1) 日本を卒業(第1部)
卒業式の思い出振り返りイベントとして、日本の思い出(歴史)を振り返っていく発想がいい。その時のコメントもかなり笑えました。

2) SMクラブ
SMクラブの女王が環境問題を真面目に語りながら男をいたぶるというミスマッチが、違和感から大笑いに変わりました。

残念なのは、映像のみのショートストーリーです。バリエーションの一つかもしれませんが、ライブを観に行っている私としては無い方が良いです。

笑った質と量の積が私の満足度になります。笑いは個人差も大きいと思いますが、私にとって今回は質も量も物足りなく感じました。
初めての企画でしかも初日であり、出演者の皆さんも不安の中手探り状態であったのでしょう。ただそれが私には伝わってきてしまって残念でした。今後に期待します。
さよなら また逢う日まで

さよなら また逢う日まで

ブラジル

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了

満足度★★★★

最後はそうくるか
スリリングなストーリー展開と、役者の好演で見ごたえがありました。
結末を知ったうえでもう一度見てみたい。

ネタバレBOX

前半、会話の中のギャグは結構ツボにはまりました。笑いました。
後半に入って犯罪が実行されてからの展開が面白い。予期せぬ事象が表ざたになるにつれ皆が何かおかしいのではないかと感じ出し、疑心暗鬼になり、不信感が増幅していき・・・。裏切りは一人なのか複数なのか。誰の言葉が本当か。4年前の事件が関係するのか、愛憎関係が残っているのか尾を引いているのか。
誰が裏切っているのか誰が殺されるのか、最後までわからない。そして最後の最後で2人になり、宮下は千葉を殺そうとしたが、千葉は宮下を殺せず衝撃の結末。スリリングでありかつ考えさせられる素晴らしい脚本でした。

中川さんのかっこよさと、西山さんのおかしさとは良かったなあ。櫻井さんの親分的無責任的リーダー役もありかな。

子どもに見せたい舞台 vol.5「青い鳥」

子どもに見せたい舞台 vol.5「青い鳥」

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/22 (月)公演終了

満足度★★★★

子供の時から演劇に触れるっていいね
子ども向けの演劇です。会場には小学生低学年を中心にたくさんの子供とその家族が来ていました。子ども向けとしては完成度が高く、たくさんの打楽器の生演奏もあいまって良質の演劇だったと思います。観る事ができた子供は幸せですね。


ネタバレBOX

子どもたちにスポットライトが当たったり、各席に置かれた反射板で一緒に光を照したり、一緒に歌ったりと、参加型の演出もいいです。子供たちを前に座らせるレイアウトも良いと思います。
左右に配置された縦長のスクリーンは、それぞれの場面で、画像を映し出したり人影を映し出して有効だったと思います。

演目が「青い鳥」であり、分かり易い脚本と演出ではありましたが、小学生低学年以下には難しかったかもしれません。ですが何かしら感じることができたことでしょう。

より多くの子供たちが演劇に触れられるよう今後の活動に期待いたします。中高生向けの演目も公演されると良いのではないでしょうか。
まだあの頃の話

まだあの頃の話

劇想からまわりえっちゃん

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚きたくさん。見ごたえあり。
ストーリーは先が読めない唐突感と意外性でどきどきしながらも最後は納得感あり。脚本、演出、役者のどれも良かったです。次の作品も楽しみです。

ネタバレBOX

脚本としては知恵ちゃんとかがみさんの設定とアソビング少年和田と今の和田くんの設定はいいアイディアですね。

演出として随所にちりばめられる身体表現は見ごたえがありました。特にメリーゴーランドは圧巻、川面に揺れる月は意外と情緒あり。ロケット響号や太陽系、プラネットXの擬人化は笑えました。また教室の場面から一瞬で太陽系に変わったりなど意表を突く転換も感動もの。
和田君の惑星の対決シーンや「好きだ!」のシーンを多人数で表現するのも威力あり。

フライヤーのコメントといい、作・演出の森山さんの感性はいったいどうなっているのでしょう。

役者さんもパワー全開、若さがみなぎっていました。脇役に若かりし京本正樹、ココリコ田中(もしくは東MAX)、松本明子を揃え、皆の個性が光っていました。魅力的な人がそろってますね。
【ご来場感謝!】『キスより素敵な手を繋ごう』/『追憶と記憶』『メロウ』

【ご来場感謝!】『キスより素敵な手を繋ごう』/『追憶と記憶』『メロウ』

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/16 (火)公演終了

満足度★★★★

愛し合うことの素晴らしさ
記憶障害の夫とその夫を支え愛する妻の物語。
感動的な話です。愛する人への愛の在り方を考えさせられました。
それだけに。。。

ネタバレBOX

月日が流れていく中での妻の夫に対する愛と不条理な現状との葛藤に考えさせられる所が多々ありました。「自分が記憶障害だったら」「自分が妻だったら」「自分が家族だったら」。。。
感動し涙も出ました。観て良かったと思います。

ただし、観ていて気になる点がいくつかありました。素人が言うのは大変失礼ですが、脚本も演出ももっともっとブラッシュアップできそうです。そしたらもっともっと良くなると思います。「もっと良くして欲しい!」という私の願いでもあります。

今回は再演だそうですが、さらに高みを狙った次回の再演を期待したいと思います。

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