たらいの観てきた!クチコミ一覧

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若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

天辺塔『箱』
女性4人が出てきて、いろいろやってたよ。箱をテーマにした短い脚本をいくつか用意して、それを演出家がコラージュして出来上がった舞台。普通は『構成』っていうと思うけど、『コラージュ』って呼んでるのが、なんとなく女性っぽくていいなあ、と思ったなり。

女性が4人出てくるけど、そのなかの一人がものすごく舞台映えする人で、その人に眼が行きがちでした。ああいう人が4人いて、舞台上を動いていたら、それだけで素晴らしいだろうなあと思ったり。

箱をテーマにした物語だということだったけど、よくわからないまま終わったものもあり(いや、へっぽこな僕が見逃してそう感じただけだと思うけど)。

でも動きなんかは面白くて、よく訓練されていて、素早い動きが印象的でした。

ネタバレBOX

一応演劇的なクライマックスも用意されていて、ここで盛り上げようとしてるだなあというのはわかった。でも時間的に短くてあっというまにクライマックスは過ぎ去ってしまった。残念。あの場面、もっと観たかった。

演劇的なクライマックスを作るときは、その前に何かの問題が浮き彫りになったり、気持ちが大きく揺らぐシーンがないと、次のクライマックスがなかなか効果的に働かないような気がする。『箱』にも、きっとそういう気持ちの盛り上がりのようなものがあったのだろうけれど、僕がぼんくらなもんで見逃してしまったんだろう。
だからクライマックスはクライマックスだけっていうことになって、気持ちのさらなる高揚みたいなものには繋がらなかった。それも残念でした。
忘却のキス

忘却のキス

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

物語はというと、、、
7時に開演して、9時半終演。2時間半は長かった。正直くたびれました。
広い空間で、舞台が真っ白で綺麗でした。壁がパネルになっていて、クルクル回転して、役者の出退場の通路になる。その感じがとっても面白かった。

医師役の白髪のおじいさんが、よかったです。

アコーディオンの演奏があって、それも素晴らしかった。

ネタバレBOX

物語はというと、、、よくわかりませんでした。
ある突発的な出来事から結びついたカップルがいて、旅行に行ったり、喧嘩したり、仲直りしたり、別れたり(もしたっけ?)。男のほうが死んで、女はその告別式で知り合った男とまた付き合うようになる。

女のベッドの周辺にはたくさんの人がいて、なんか喋っている。彼らは幽霊? そのなかには、つきあっていた男もいたしね。観客には顔を向けず、終始向こうを向いて喋っていた。

最初と最後には11人の映画の観客が屋根裏部屋に集まっていて、よくわからないことを話している。この人達は誰? 屋根裏部屋ってどこ?

主人公を演じた女性。
告別式ですぐまた別の男とつきあいだすような、そんな感じの女性には見えず、違和感が。最初の男とつきあう様子も、なんとなく『らしくない』感じが。だからなのか、観ていて退屈を感じた。

かなり高齢だと思うのですが、医師を演じた方と、もうひとり患者の男と、ふたりのシーンがあるのですが、そのシーンで眼が覚める思いがしました。
医師役の方は高齢で、口がよく回らず、声が聞き取りにくい。でも一生懸命聞き取ろうとしていると、なんだかすごく面白い。味がある。
一方主人公の女性役の方は、声もいいし、よく通るのだけれども、なんとなく退屈。
その対比が、芝居というものを考える上で面白いと思った。

それから映像表現がうまく使われていました。
舞台全体が白い壁で覆われていたのは、壁をスクリーンとして使うためなのですね。
映像はすごく頑張ってたのかもしれない。その苦労の程はぼくにはわからない。しかし舞台全体を覆う映像は、大雑把な感じもしないではなかった。
まだまだ解像度が足りないってことなのかなあ。

最初に波が舞台全体を覆ったときには、ああ、きれい、美しい、と素直に思った。
でもそれがCGによくあるワイヤフレーム表示になったとき、がっかりした。どうしてなんだろう。
自分でもよくわからないんだけど。ワイヤフレーム表示があると、なんとなく素人相手に「CGだよ、すごいでしょう」って言われてるような気がして、ということなのかなあ。

役者が蛾の話を持ち出すと、蛾の映像が出てくる。燃える話が出てくると、炎の映像が出る。
それはすごくわかりやすいけれども。どうなんだろう。これも説明的すぎてちょっと。

炎の映像が出るとき、照明が暗く落とされていた。これは炎の映像を綺麗に見せるための演出なんですよね? だとした、それにはぼくは反対です。役者の顔のほうをもっと観たい。でも暗くて見えない。イライラしました。

そう考えると、映像表現は必ずしも成功とはいえなかったのでは。効果的なシーンもあったとは思うのですが。
獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

期待どおり
コリッチでの評判がすごくいいので、急遽予約。

そういう場合、失敗することが多いですよね。
すごく期待していくんだけど、そうすると期待はずれに終わったりして。
あんまり期待しないで行くと、逆にすごく面白かったりね。
人間ってのは、贅沢で、我が儘で、気まぐれなもんですね。

でも開演と同時に緊張感のある芝居が始まって。
眠気はすぐに吹っ飛んで。いやあ、素晴らしかったです。
掛け合いにもテンポがあって、飽きさせない。
一人ひとりがその役を生きていたし。

ネタバレBOX

物語も面白かった。
35年前の大量殺人事件。それをワークショップで疑似体験しながら、真相を探りだしていく。
すこしずつ出てくる新情報が、物語を展開させる起爆剤になる。その展開が面白かった。

ただね。
結末が納得出来なかった。
殺人犯の身代わりになって、自らすすんで死刑になった男。どうして身代わりにならなければならかったのか。その理由がぼくにはどうしても納得できなかった。
やっぱり納得できなかった。
理解できなかった。
何かぼくには倫理的に欠落したものがあるのかしら。

それが残念でした。

それから、タイトルが。これも意味がわからなかった。ぴんと来なかった。
ぼくが、何か理解しそこねてることがあるんでしょうかね。
ダンゼン・鉄はいくらか

ダンゼン・鉄はいくらか

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★

乾杯!
俳優のみなさんのアクションは素晴らしかったです。最初から最後までずっと釘付けでした。
そこに『イロニーの精神』などなく、純粋に役を演じていたように見えました。

最終日ということで、ホールで乾杯。ぼくもビールでいっしょに乾杯させていただきました。
こういうのっていいですよね。いい雰囲気でした。
役者のみなさんの素顔も拝見できて、ああ、こういう人だったのかと。
舞台上では皆さん白塗りでしたから。

ネタバレBOX

パンフレットのなかで、演出の江原早栽香さんが書いている。
「私は稽古場で、登場人物の行動がイロニーの精神を持って提示されることを繰り返し要求してきました。(中略)、彼らの滑稽な姿からいまの私達が持つ真の"悪"とは何かを問うためです」

ぼくの理解力が乏しいだけかもしれないけど、上の文には違和感がある。

観る側がイロニーを感じるのは、演出とか台本の構造からだと思うから。
登場人物である俳優に必要なのは、その演劇的状況に集中して生きることだけ。その行動にイロニーの精神を持ち込む必要はない。と思うんだけどな。
稽古場で、演出と俳優のあいだにどのようなやり取りがあったのか。あるいはなかったのか。ものすごく興味がある。

オリジナルの戯曲にはない人物が登場する。

過去、未来と時間を旅する語り手としてのフランス人女性。日本語では喋ってくれず。フランス語だけ。
電話で誰かとやり取りしている。「アロー」ぐらいならわかるけど、その他の言葉は聞き取れない。
彼女が喋ると同時に、日本語訳が後ろの壁に表示される。
でも読み取れない。「もしもし」ぐらいならぱっと読めるけど。込み入った詩的な言葉になると、それを理解するのには時間が足りない。
それにぼくは芝居を観に来たのであって、字幕の詩を読みに来たのではない。だからすぐに読むのはあきらめて、舞台の手前にいる俳優の動きを追うことにした。
だから字幕はほとんど読んでいない。

本当に字幕を読んで欲しいのならば、手前での俳優の動きなどもすべて停止すべきだ。
それにそもそもフランス語で喋る必要はない。日本語で喋るべきだ。そうすれば字幕は必要ない。
日本語が話せないというのなら、フランス人を配役するのが間違っている。演劇的に言うならね。だって日本人の観客を想定してるんだろうから。
フランス人である必要は?

演劇的以外の理由があった?

そもそも語り手の必要性もぼくは感じなかった。逆に手前で行われている芝居から気をそらす邪魔な存在としか思わなかった。メッセージ性は手前で行われている芝居に充分に出ている。
それをまたわざわざ言葉で述べる必要はない。(といってもぼくはほとんど読んでいないから、何について語っていたのかもホントは知らないんだけど)
せいれん

せいれん

EgofiLter

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/02/23 (土) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

爽快感はないけど
日曜の昼。渋谷のギャラリーLE DECOにて。5階。

上演時間は1時間くらい。
ちょっぴり短めですが。

静かな演劇でした。

ネタバレBOX



八尺様というのが出てきて。人を殺していく。
八尺様を二度見ると死ぬ。
徐々に人が死んでいき、最後はトラブルから逃げ回っていたはずの編集長までも。

「せいれん」という名前の作家がトラブルメーカー。
周囲でいろいろとトラブルが起こる。
でもなぜかそのうち死んでしまう。八尺様を二度観たから?

そんな感じの物語。

ギャラリーLE DECO。芝居がよく上演されるけど、芝居向けのホールというわけではない。

舞台が客席と同じ高さなので、後ろの席からだと、人が座っているとまったく見えない。
太い柱があって、それが邪魔になることも。
柱の後ろ側にベッドがある。しかしそこに誰かが横たわっていても見えない。
舞台設計自体も親切な感じにはなっていない。
きっとそれが狙いなんだろう。
観客は見えにくい場所からなかを覗いて、盗み見しているような気になる。
見えないといっても、全然見えないわけではなく、前の観客の隙間から少しは見える。
それが欲求不満でもあるけど、なんとなく楽しくもあり。
そういう感じは面白かった。

舞台設計と同様、物語のほうも謎が謎のままで終わる。
すべてが解き明かされて、すっきりするということはない。
もやもやしたまま。
爽快感はないけど、そういう雰囲気も悪くはなかったです。

ただ途中、不幸な出来事が。ちゃんとした劇場ではないことの宿命か。
防音がしっかりしていないという。

同ビル4階で、別の劇団の上演も同時刻に催されていた。そっちのほうはかなり騒がしい芝居のよう。
学園天国なんかをみんなで熱唱していた。
こちらの静かないいシーンで、その騒音が漏れて聞こえてきて。残念。
でも普通のマンションでのシーンだから、そういう雑音が聞こえてきたとしても普通だし、違和感はないよなあとも。
売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

気合の芝居
土曜の夜。

20分ぐらい前に到着。まだ開場してなくて、扉の向こうからは大音量で騒がしい音楽が鳴っている。
それから気合入れの声が。ホールにまで響く。
ちょっと笑えました。そんなにおっきい声で気合いれなくても。

芝居のほうは、先の気合入れ同様テンション高かったです。
そのテンションの高さだけで笑えました。

つかこうへいの台本に共通すると思うのですが、ネタ的に古いものがあり、常にリニューアルしないと、古くさ~い感じになってしまう。今回のでいえば、宅配便の話とか。いまどき隣家に預けられることなんてないって。

それから個人的に泣く演技は嫌いです。
泣いてるのを堪えてるみたいな演技。
そんなに頑張らなくても。

そういう意味で退屈な部分もあった。
でも、テンションの高さだけで笑えたのはよかったです。

ネタバレBOX

木村伝兵衛役の平澤有彩が素晴らしかったです。もうファンになっちゃいました。

ただその他の三人の俳優さんが、こういったらなんですが、正直いうと僕にはちょっぴり痛々しく感じられました。

テンションあげようあげようとしてるんだけど、そのあげかたがその俳優個人のあげかたではないような気がして。
主役の女優にひっぱられてるだけっていうと厳しいですが、そんな感じがして。
なんというか。やっぱり痛々しかったです。
KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

声を出すと気持ちいいの会

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/19 (火)公演終了

満足度★★★

小説と芝居は違う
てっきり朗読のイベントだと思ってたんです。
会場に入っても、椅子がひとつ正面に置いてあって。
「なるほど、なるほど。あそこに座って朗読するのね」
ずっと思ってた。

でも違ってた。短い芝居がいくつか。
だから最初すごく違和感があった。
おいおい、これ、朗読っていうの? みたいな。
でも、ぼくが悪かったんです。
ちゃんと確かめなくてゴメンナサイ。

企画というか、この狭いキッド・アイラック・アート・ホールで、こういう芝居をするというのは、素晴らしいことだと。できれば続けて欲しいなあ。無責任に言ってますケド。

舞台美術みたいなものは、椅子だけ。あとは暗幕。
そして、役者だけが立っている。
そんな感じの芝居でした。

ネタバレBOX

上演された芝居自体は、ぼくはあんまり評価しない。
(偉そうで、ホントすいません、最近増長してるのかな、、、)

皆さん声がきれいでちゃんと出てはいたんだけれども。
なんというか、『真実のとき』みたいなものは僕には見えて来なかったから。
体をそろえて動かして、上手に順番にセリフを喋ったとしても、器用なだけで、面白い芝居にはならないんだよな。と。

小説と芝居は違う。小説的には面白くても、それをそのまま芝居にしても、だめなんじゃないのかなあ。記号的にしかならない。
演劇的には、物語とは関係のないもっと細かい部分に引っ掛かりや拘りを持たないと。と思うのですが。

みなさん、声が素晴らしかったので、朗読的なものにすると、また違った世界ができるかも。(無責任)

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

もう観たくない
昨日、見終わった直後は。
「面白かったけど、もうあんまり観たくはないな、ここ。だってきつかったんだもん」

物語は具体的だけど、抽象的なセリフも案外多かったような気もして、途中、セリフが頭に入ってくなくなったりもしたし。

でも朝になって思い返してみると。
「ああ、また観に行ってもいいかなあ」

そして観に行ったらまた「きついから、もう観たくない」って繰り返すのかも。

そんな芝居。
怖いもの観たさっていうんですかね。怖いから真正面からは観たくないけど、遠くから眺めているぶんには。


ネタバレBOX

風俗の事務所。
仕切ってる男がいて、電話番の男がいて、車で送迎する男がいて、雑用担当の女がいて、それからデリヘル嬢。
いろんな事情を抱えた女たちがいて。
いがみあったり、まあときには笑ったりと。
家のためにせっせと働いている女とか。
なんだろ、ひねくれて、荒れてる女とか。

そのうち良くない病気をもらって、困ったことになって。


激しく泣いたり叫んだりするのは、演劇的には必要なのかもしれない。
そうするのには、エネルギーが必要だしね。
でももっと静かでもいいんじゃないのかなあとも。
ゴメンナサイ。よくわかりません。
ただそのへんに嫌悪を感じたのかも。やけにストレートな感じが。


舞台は動きがあって面白かったです。
周囲が通路になっていて、登場人物たちが何周も歩いて(走って)通り過ぎていく。
その感じ。すごくいいなあ。

点かないライターもいい小道具だった。
そのうちふたつの意味が浮き出てきて。

まひるが金網を登っていく最後のシーンもよかった。

なあんだ。また観たいんじゃん。
フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★

気軽なコメディ
俳優の皆さんは、もう信じられないほど上手。
気軽に笑いながら観ることができました。

ネタバレBOX

フレネミーね。
フレンド(友達)とエネミー(敵)を組み合わせた造語ですか。
友達のような顔をして、敵のような行動をとる人?
何が楽しいのか、親切そうな顔をして、人を困らせて喜ぶ。

そんな女が街に引っ越してきて、地元の料理教室なんかにもやってきて、それまで平和に仲良くやってきた生徒(主婦)たちや講師やスタッフの間に、亀裂を生じさせていく。

最後にスタッフの一人と、フレネミーの女が対決。フレネミーは去っていく。

でも物語としては物足りなかった。
このフレネミーによって傷つけられ、とっ散らかった人間関係の問題が、どんな風に収束していくのかしら。
劇が進むにつれて、ぼくの興味と期待はその一点に集中していったのですが。
でもかる~く裏切られた感じ。
フレネミーとスタッフ女性との対決もあっけなかった。
でもそれ以上に、あっけなかったのは。
フレネミーが一人去っただけで、人間関係があんなにまた単純に元に戻るものなの?

フレネミーが残した人間関係の亀裂が修復されるには、もう一悶着必要なのでは。
そこをどんな風に見せてくれるんだろうとワクワクしながら観てたのに。
まったくなかったのでびっくり。残念。
IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

女優10人による一人芝居
アイディアは面白いかと。

ネタバレBOX

1人の女性を10人の女優が演じる。

昨日20歳になったばかりの自分がいて、
明日30歳になるという自分がいて、
21歳から29歳まで、それぞれの歳の自分がいる。
そしてそれぞれが自分の起こった出来事を物語る。

アイディアとしては面白いけれど。
結局10人の女優による一人芝居という感じ。
一人芝居って、ぼくはダメみたいなんです。
体が拒絶しているみたいで、途中から何を話しているのか聞き取ることができなくなって。

ところがクライマックスのシーンになると、不思議とうるうるさせられて。
いや、これホントかなあ。嘘なんじゃないのかなあ。
こういうので泣けるんだなあ。不思議。
と思いつつ。

冒頭のシーンとか合間のシーンで、ガーリートークがありました。
あれ、気持ち悪かった。
気持ち的には引いてました。どうしてでしょうね?
本物のガーリートークじゃないからでしょうか。
頑張ってガーリートーク風にしてる!みたいなのが見えたからなのか。
ガーリートーク自体に引くものがあるからなのかもしれないし。
年齢の差をもっと感じさせるとか、演劇的な要素をもっと追加してもよかったのでは。
ふう。偉そうでスンマセン。

物語の内容も薄いように感じた。
一生懸命やっていたトランペットの話と、それ以外は恋愛の話。
こいつの頭のなかには男しかないのかという感じ。

それでもクライマックスで泣かされたのは。
20台前半で頑張っていたトランペットを途中で諦めた。
それを30歳目前の自分が眺めている。
そんな風景が、舞台上に見えたからなんだと思う。

不思議な演出だったのは、二人が違う場所で違う人と会話してるんだけど、二人が話しているような見えるようにしたこと。会話としても、噛み合ってるような、噛み合ってないような。微妙な線を行ったり。
面白いなあと思った。でも、、、なんというか、それだけなんだよな。

ひゅー。ゴメンナサイ。
ものすごく期待して観に行ってしまったせいで、逆に辛口になってしまったようです。
天廻物

天廻物

血沸肉踊隊

シアター711(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

あっけなかった
俳優はみなさん面白かったです。
もうちょっと観たかったです。
次回もまた観たいです。

ネタバレBOX

終わって外に出た時、時計を見たら八時半くらい。七時半に開演したと思うから、上演時間は一時間か。時間的にも短かったんだな。
でもそれ以上にあっけなく終わった印象。
まだまだこれから。ゴタゴタ、すったもんだが続くんだよね。
そう思ってたら、いつのまにか役者の皆さんがす~っと素の顔に戻って、舞台前面に整列して挨拶を始めてました。
なぬ~って。もう終わりか!
わたくし、びっくらしました。
あれで終わっちゃうのか~。

冒頭で眠れない女王(?)と眠りたい家来が登場して、なんだかんだやり取り。
本編というような部分では、主婦とかたつむり(人型)のやり取りがおっぱじまる。
その後、女王が登場することはなし。
でもあれだけ印象強く登場したんだから、最後にもう一度くらい登場して「ああ、ぐっすり寝た」ぐらい言ってくれてもよかったのでは。
そうすれば、「あ、もう終わりか。ふむふむ。ま、ちょっと物足りないけど、いいか」ぐらいには思えたかと。

最後には、大家さんもかたつむりで登場していたから、登場人物は、主婦を除いてすべてかたつむりってことなんですよね?
眠れない主婦が、一晩のうちに観た夢。でも実はぐっすり眠れていて、朝さわやかに起きて味噌汁作ってる。
そんな感じのお話ってことですよね?

クラリネットとアコーディオンの生演奏、面白かったです。アコーディオンの人は、キャラクター的にも可笑しかった。
最初にあくびして牢屋に入れられてた人も可笑しかった。
それからそれから。セミヌードで、後ろ向きで踊っていた人も印象的でした。
(でも、あれ、なんで踊ってたんだろう?踊りたかったから?)

舞台のセットが抽象的なもので、渦巻きをデザインしたものでした。

気になったのは、舞台のセットに俳優がぶつかって、セットが揺れてたこと。
舞台のセットって、ある世界観を表現するためにあるものですよね。
つくりものだし、単なる板かもしれない。でも、その場所を別の世界に見せるためにあるわけですよね。
でも俳優がぶつかって、ゆらゆら揺れたりすると、「ああ、単なる板か」としか見えなくなる。
もったいない。
俳優は演技の途中であんなに簡単にセットにぶつかって欲しくないです。
壁にもたれかかって泣く、みたいなときでも、実際にはもたれかからずに泣いて欲しい。

ゴメンナサイ。
いろいろ我が儘書きましたが、俳優はみなさん面白かったです。
次回もまた観たいです。
ではでは~
東京コンバット2013

東京コンバット2013

ハム・トンクス

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

かっこよかった~
マシンガンやショット・ガンを構えてじっとしているときの緊張感がたまりませんでした。
なが~い沈黙の間がいたるところにありましたが、緊張感があるので、まったく間延びしている感覚はありませんでした。
それが凄いなあと。

ネタバレBOX

東京と大阪が戦争する(武力で衝突する)話。

いろいろと見せ場を作るために、あり得ないシチュエーションで攻守が交替したり。

浪速人かどうかを判断することができる、声紋判定の器械がある。
疑わしい兵士はそれを使って判定すればいいのに。でもそれをやっちゃうと物語がすぐに終わっちゃいますからね。
すったもんだを維持するために、そのアイディアは無理やり封印されていました。

そういいった意味で展開が不自然なのですが、演技に緊張感があるので、なんとなく納得させられるというか。

軍曹がふたり登場するのですが、ふたりとも面白かったです。
最初に登場する軍曹(リス)は、静かな声だけれども、強い意志が感じられて。かっこよかったです。

後半に登場する軍曹は、騒がしくて元気。いい味出してました。
『地獄の黙示録』に登場する軍曹(だったかな)を連想させました。

最後のセリフは「東京のほうがかっこいいからだよ」
でもこの最後のセリフはなんだかなあ。

ボン・ヴォヤージュ

ボン・ヴォヤージュ

アカネジレンマ

BAR COREDO(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

最後はほんわか
なごみました。

ネタバレBOX

鉄道好きの男が、最後の運行となる寝台特急あかつきの写真を撮りに行くまでのあいだの出来事。

サスペンス的要素があって、不条理的でもあり、ファンタジー的でもあり。
でもそれらのどれでもない。
単なる現実味のない物語、ということなのかしら。
ぼくとしてはもっと不条理感が出ればいいのになあと思ったり。
昨日観た不条理劇『すなあそび』の影響でしょうか。

登場人物ももっと変な感じだったらよかったのに。
みんな、普通のいい人たちだった。

セールスマン役のひとは、キャラクターが面白かった。
でも滑舌(発声?)が悪くて、セリフが聞き取りにくかったような。
息が声にならず、抜けてく感じというか。

客席が暗くなってないから、舞台の両側に観客がいると、やっぱりどうしても向こう側の観客の顔(反応)を見てしまいますよね。
それで舞台に集中できないところもあったような気がします。
すなあそび

すなあそび

劇団東京蝉ヌード

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

白い砂浜、きれいでした。
面白かったです。
もうちょっと動きがあるほうがいいと思うのだけれどもどうなんでしょう。
機会があればまた観に行きたいな。
応援してます。

考古学者の妻? 関原史紗さんの顔(無表情)が印象的でした。

ネタバレBOX

帰り道、阿佐ヶ谷の商店街を歩きながら。
「いい台本だったなあ、素晴らしいなあ」

そのうち別役実の台本なのだということを思い出した。
オリジナルだとばっかり思ってて。
そんなことはどうでもいいんですけどね。
4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

もっとゴタゴタして欲しい
芝居見物に何を期待しているかで、この舞台の評価は違ってくるんでしょうね。

劇場では、もっと役者の力が試される演劇的な場面を観たいです。

ネタバレBOX

冒頭から被疑者になる人達が4人それっぽく登場。
すぐに刑事とか警官みたいな人たちが出てきて、逮捕、連行。

どうして捕まったの?
どうしてそんなことになったの?

暗転を挟んで順番にひとつずつ、状況説明的なシーンが続く。

その説明が丁寧、というか長い。
その時点でちょっぴり飽きてたかも。ゴメンナサイ。


丁寧な状況説明に比べて、その後の展開はあっけない。

結構すぐに刑事がどっかの組織に潜入して、結構呆気無く謎解きが終わり。
殺人事件の犯人も、そんなに苦労もなく逮捕。
そんなにジタバタせずに、すっきり終わりました。

やっと状況説明が終わって、ジタバタ、ごたごたする一番観たい部分がこれから始まるのかと期待してたら、そういうのはなくて、すぐに収束へ。

飛行機が滑走路を飛び立ったと思ったら、すぐに着陸態勢に入ったような。


殺された人。松沢だったかな。殺されて当然。そう思えるぐらいいやな人。
子供を虐待して。
そういう虐待の扇情的な場面も、刺激が強すぎてあんまり好きじゃなかった。

それがないと物語が成立しなくなっちゃうのかもしれないけど。
でもそういう場面がないと成り立たない舞台ってのも、どうかなあと。


最後にいじめに加担した男が、地面に突っ伏して号泣してました。
でも唐突な感じで違和感が。
それも登場人物のすったもんだが途中になくて、情緒的な部分が抜け落ちてしまっているからなのでは。

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

三人姉妹
ナターシャ役の小暮美幸さんが印象的でした。
押しの強いキャラクターがぴったり。

『廃屋のチェーホフのシリーズ』

全部、観ることができました。
年末のうちに全部観たかったんだけど。
都合がつかなかったりして。
ぎりぎり、なんとか駆け込みで。
よかった、よかった。

チェーホフの謎も少しずつ解けてきました。
どうもありがとうございました。

ネタバレBOX

第一幕と第二幕のあいだに、アンドレイとナターシャの結婚式があって、そのときのナターシャの悪魔のような笑顔が脳裏に焼きついてはなれません。

ぼくは通路側の座席。のほほんと観てたら、ナターシャが近づいてきて。
「私、太ったかしら? 太った?」

話しかけられた。でも、うまく反応できなかった。悔しい。
「どうでしょうね」
小声でつぶやくのがやっと。
ま、観客の反応とか、求められてはいないのでしょうが、、、

第二幕に入ると、ナターシャのずうずうしさはいきなり全開でした。
戯曲を読んだときは、徐々にずうずうしくなっていくのかなあと思ってましたが。

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

大人だ。(かもめB)
ぼくはいまとっても幸せなんだ。
幸福という衣をまとって、いまこれを書いているところ。
なんちゃって。

いや、でもほんとに幸福。
こんなにいい芝居を観ることができて。
その芝居ってのが、劇団だるま座の『かもめ』だよ。

ぼくの演技の教科書『俳優のためのハンドブック』には、こんなことが書いてある。
(この本は、ほんとにいい本だよね。必要なことだけが、簡潔に書かれている)

「私たちの社会のほとんど全ての領域で、真実と美徳は希少なものとなっています。だからこそ世界は劇場を必要としているのです。(中略)劇場はいま、人間の社会において、真実を知ることができる唯一の場所かもしれないのです、、、」

なんて大袈裟なんだろう。そんなことあるわけないじゃん。
最初に読んだとき、そう思ったものです。いまもそう思ってます。
でも、少なくとも、劇場が、『真実を知ることができる場所』のひとつではあるのは確かだと思われます。
劇場というよりも、劇場で上演される芝居で、ということですが。
その芝居のひとつが、今夜ぼくが目撃した劇団だるま座の『かもめ』かと。


え? なに? どういう真実?

そう問われるとね。困っちゃうんですが。うまく説明できないんですがね。
なんというか、劇団だるま座の『かもめ』には、『本当の時間』が流れていたのです。
登場人物である俳優のみなさんが、生き生きとその場に立っていたのです。
(もちろん、ぼくにそう見えただけですが)
するとなぜか観ているぼくは、その場面に眼が釘づけになり、観終わった後、幸福感に包まれることになるのです。

それは当たり前のことですよね。こうやってわざわざ言うことでもないかもしれない。でも、そういうことを改めて考え(感じ)させてくれる舞台だったということなのかと。

すいません。
興奮状態のまま長く書いてしまいました。ごめんなさい。
ではでは~

ネタバレBOX

最初に登場人物が全員舞台に出ている演出がよかった。
トレープレフが、母親や小説家について説明する長い台詞。
こんなふうに言葉だけで説明されてもと、戯曲を読んでいて思ったものですが、
その説明されている当の本人が舞台上にいると、すごくわかりやすい。

トレープレフは自殺未遂をしたあと、包帯を頭に巻いて、舞台の後ろのほうにずっとたたずんでいたのが、印象的でした。
今日、昼間秋葉原に行ったんですが、ああいう感じの人たちがいっぱいいたなあと思って。

自殺したあと登場して、湖の風景画の入った額を遺影のように胸に持つ、という演出も面白いと思いました。

ドールンはかっこよかったです。
「ああ、大人だ」
ちょい悪親父の感じが参考になりました。ぼくもああいうふうになりたい。

アルカージナもトリゴーリンも素晴らしかったです。
いや、みなさん素晴らしかったのです。
ギャグで笑わせるんじゃなくて、演劇的に笑わせる技術が。
いや、そうじゃなくて。
技術ということじゃなくて、人間的な魅力ということなのかと。


あえて不満をいうと。

ニーナは、第四幕では、もっと別人になっていてくれたらなあと。
あれでも別人だったかもしれないけど。でも、もっと。
違う人が演じてもいいかもしれないぐらい。無茶ですかね。
ニーナは、第一幕で演じた役(劇中劇?)をもう一度やりますが、第一幕と同じようにやってるように見えました。
二度目にやるときは、同じようでいながら、「でも違う、もう過去には戻れないのよ」的な雰囲気が出ればよかったのになあと。
無茶振りですかね? ごめんなさい。

それからトレープレフが自殺する気持ちがやっぱりわからなかった。
とはいえ、現実に自殺する人の気持ちも、ぼくには(いまのところ)わからない。
だから、どんなにうまく演出されても、ぼくにはトレープレフの気持ちはわからないのかもしれません。

それからそれから。もうひとつ。
かもめ(大判の白ノート)が出てきたり、それが話題になる度に、右の蛍光灯がちかちかしました。
どういう意図なんだろう。
かもめ=ちかちか?
意味を感じ取ることができませんでした。
『かめも』が出てこないときも、一度ちかちかしていたけど、それと関係あるのだろうか。
「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

女性陣は真面目すぎ?
去年の暮れには、『櫻の園』を観たよ。
『櫻の園』は登場人物が多くて、わさわさした感じだった。

『ワーニャおじさん』はというと、登場人物も少なめで、そういう意味ではなんとなく寂しい感じ。
でもその分、演じる側はじっくりとやることが出来るし、観る側は落ち着いて拝見できるよう。

登場人物それぞれに長い台詞が多いのが、『ワーニャおじさん』の特徴かな。
ひとり芝居的な要素が増えて、役者の力量が問われる演目かもしれない。

それにしても、『ワーニャおじさん』。どうして『ワーニャおじさん』ていうタイトルなの?
主人公は、ワーニャなの?
それでもいいんだけど、なんとなくしっくり来ない。タイトルが。
そう思うのは、ぼくだけ?

ワーニャ役の剣持直明さん、ぼくは前回の『櫻の園』ではじめて拝見しました。
もてない役、恋愛下手役が似合いますね。いや、これは失礼。ごめんなさい。

明後日は、『かもめ』観に行きます。
楽しみ~

ネタバレBOX

違和感があったのは、ひとりになると、突然客席に向かって語りかけるような演出になったこと。
それも客席全体に語りかけるのではなく、誰かひとりを選んでその観客の近くに立って、語りかける。
ああいう場合、語りかけられた側は困っちゃうんだよね。どう反応すればいいのか。
反応する観客はまずいないですよね。みんな固まってしまっている。
前を向いて、役者とも眼を合わさない。
でもそれではつまらない。
観客から、何か反応を引き出すことができれば面白いんだろうけどなあ。

第三幕のピストルを持ち出すくだりはやっぱり面白かった。
撃つとき、ワーニャが自分で、「ばーん」って言ってるのも面白かった。
二発じゃなくて、十発くらい撃ってほしかった。無理?

男性陣は喜劇的だった。
でも、女性陣はというと。
エレーナ(奥さん)は、もっと喜劇的でもよかったのでは。
ソーニャ(先妻の娘)も。
真面目過ぎたかなあと。
無垢なもの

無垢なもの

ENGISYA THEATER COMPANY

シアター風姿花伝(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

2012最後の芝居見物
観客席の前方、真ん中部分には、椅子がなく、大きな空間がとられている。
ここで何かあるのかな。
ひょっとしたら、そこで踊る?

いや、踊りはなかったけれども、出退場に頻繁に使われていました。



主役の大村正康さん。怖かったです。
やくざの役で、身体も大きいし。なんか気に食わないことがあるとすぐに暴力的手段に訴えてきそう。

ぼくは通路側に座っていたので、出退場する大村さんが頻繁にすぐ横を通り過ぎる。
ときどき眠くなって、眼を閉じていたときがあったので、そんなときに大村さんが近くを通ると、
「しまったあ、殴られる!」と思ったものです。
舞台上からも睨まれてるような気がして、、、

ま、冷静に考えればそんなことはあり得ないけど。



本編の前に、芝居仕立ての長い前説があって、キャバクラ嬢に扮した女性三人が、客いじりをしてました。
正直いって、本編よりも、こっちの前説のほうが面白かったぐらいで。

本編になると、みなさん、妙に大人しくなって、硬くなってるなあという印象でした。
舞台が遠くに見えました。

ネタバレBOX

脳に障害のある(?)知恵遅れの青年と、やくざが出会って、ちょっとした交流がある、というような話の展開でした。

その知恵遅れの青年は、『レインマン』を連想させました。
既視感があると、つまらなく感じるもので、、、

演技はすごく上手だったのですが、もっと違う演じ方がなかったかなあと。

そもそも設定として「まさし」は知恵遅れでなくてもいいんじゃないのか。
知恵遅れ=純真=無垢なもの、っていう方程式がわかりやすすぎて、魅力的ではなかったかも。
ストーリーは全然ちがうものになってしまうでしょうけど。
WAをもって尊しと!

WAをもって尊しと!

劇団 晏かけ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/12/27 (木) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

ほのぼのコメディーでした。
ほんわかした感じ。
楽しかったです。

ネタバレBOX

プラネット刑事プラットが事件をまるく解決していく、というお話を書いている台本作家の物語。

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