満足度★★★
ともだち
金曜のマチネは言い値公演なので、狙って観に行きました。このちゃっかり屋さん。
前回の、池袋の芸術劇場の展示室で催された番外公演?『泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)』がよかったので、期待してたんだけど。
芝居の内容はというと。
d-倉庫がちょっと広いせい?いや、そんなことないと思うんだけど。
展示室での演技は、自由で伸び伸びしてて魅力的だったんだけど。
今日はなんとなく違ってた。「頑張って面白いことしなゃきゃ」的な気持ちが強かった?
よくわかんないけど、もうちょっと大人向けに軌道修正したほうがいいのではとも思ったなり。
美術とかね、客席とかね、客入れのときの雰囲気もね、独特で、これからお祭りが始まるんだなあと期待させられる。そういうのはすごくいいですよね。
もう一度行く予定なので、そのときまたよくなってくれてればと。
ネタバレBOX
遠くの客席のほうで、けっこう長い間アラーム音が鳴ってたような。なんだったんだろう、あれ。そういうのもちょっと残念でした、というか、運が悪かったというか。というか、空耳?幻聴?
写真撮っていいということでしたが、さすがに上演中はやっぱり迷惑だろうから、最初と最後のほう何枚か撮らせていただきました。
満足度★★★★★
おとな
平和な日常と、ただならぬ状況が、ひゅるひょるっと繋がっていて。
隣の観客が、最初のほうですぐに居眠りし始めて。こっくりこっくりしている。ひゃ~、信じられない。
でも途中の緊迫した場面では、身を乗り出して観ている。極端なんだよ、あんた!と隣の女に気をとられつつも。
秋葉舞滝子さんてすごいなあ。こんなふうに出演しながら、演出もしてるなんて。
(すんません、お名前読めません)
ネタバレBOX
最初、夫婦かと思ったら、姉と弟で。二人で暮らしている。結婚した妹が近くに住んでいる。弟の結婚式がすぐにあって。
弟夫婦と姉がいっしょに暮らすようになって、、、。
満足度★★★
スタイリッシュ
でも、途中、よくわかんなくなっちゃった。てへへ。
主宰の人が若くてびっくり。
どうしてこんな大きなホールでできるの?
ネタバレBOX
外側からなら、客観的に見られるというか。後悔していることも見方によって変わる。
そんな発想の転換がいいね。
満足度★★★★
勇気ある者よ。
いっしょに観に行ったアラブ人が怒ってたよ。「絶対やってやる!」
何を?って聞いたら、笑ってたけど。
ネタバレBOX
自分の思い通りに瞬時に冷や汗をあんなに大量にかけるなんて、すごい才能。
あのキャラ、すきだな。
それからカッパの化粧。完璧だった。顔の造作にぴったり合ってた。これは褒め言葉なのか。それとも、、、。
最後は妖怪バンドの登場か?と思ったけど、それはなかった。さすがにそこまでやるのは大変だろうしね。
満足度★★★★
社会派っていうんですか
原発事故後の話でした。
『恐怖が始まる』っていうタイトルは、あんまりぴんとこなかった。
意味はわかるとは思うんですが。
ネタバレBOX
事故後の処理の仕事をしているお父さん。
労災だけど、労災申請すると他の人に迷惑が掛かるからしないんだってさ。下請けだから。そんなのすると仕事がなくなる。他の従業員の仕事もなくなって困るっていう論理。
大変ですな。意地を張るっていうのも。命がけの意地。そして白血病で死んでしまいましたとさ。
終演後のアフターイベントで公開ダメ出しってのをやってたよ。演出の古城さんが、劇団員にダメ出しして、返し稽古。それも結構面白かったな。
泣く演技が嫌いなんですよね。
最後、みんながこちらを向いて、数を数えるんだけど。泣きながら、あるいは泣くのを堪えながら数える、みたいな人がたくさんいて。そういうのは、なんか引きました。もっと抑えた演技にして欲しいなあと。
泣かせて欲しいのは、こちらなんだけどなあとも。
満足度★★★★★
ファンになっちゃうかも
「世界をロックで変えるぜ」
吠えるボーカルのキラースズキ。
だが大事なライブの直前に、いろんなトラブルがどっと押し寄せて、、、。
いいよね、こういうの。トラブルが起きてみんなが右往左往して、すったもんだの挙句に、収まっていくっていう物語。すごくわかりやすい。
あんまりよかったんで、帰りに初演のときのDVD買っちゃいました。800円と安かったし。
で、帰ってすぐに観たけど、やっぱり面白かった。
ファンになっちゃうかも。
ネタバレBOX
ストーカーとか妹とかラッパーとか、直前に辞めたギターの代役のシャークとかが現れて、いろいろやってくれる。バンドのメンバーたちもいろいろとやってくれるし、下働きの武田も大人しいだけじゃない。
それから最後に現れるラスボスともいうべき妊婦。がりがりの細い足で外股開きに歩くシルエットが印象的でした。
そして最後には発想の逆転が。
「世界はお前が変えなくたって、変わってるんだよ。自分が変わらないと、世界は変わらないんだよ」
最初から最後まで笑いが絶えなかったです。
あえて残念なところをあげるとすれば。どっかーんっていう大爆笑があったらなあ。それから、最後にほろりとさせられるところがあったらば。
欲張りすぎですかね。
フライヤーにすでに「自分を変えていかねえと、世界は変わらねえんだよ」ってあるけど、答えを先に書いてしまっているような感じがして、どうかなあと。
いや、でも、あえて言えばですからね。
『桃鉄』が出てきてなんか古いなあと思ったけど。初演のときからなんですね。いまもあるの?『桃鉄』。もうよく知らないんだ、ゲームの世界は。
満足度★★★★★
人間てのは傲慢でへそ曲がりなものですね
つまらない自尊心こそ、人間には必要のないものですね。もちろん芝居にもね。それから僕にもね。
芝居のほうはね、すごくよかったよ。最初から最後まで、ず~っと緊迫した場面が続いて。集中が切れることはなかったよ。雨の音や、雨に濡れた感じとかも、緊張感があってよかった。
ネタバレBOX
最後の場面で、ケンがゴローを撃ち殺すんだけど、いったん暗転して、逆方向にアングルを変えてすぐに明転。ケンは外に出て行く。時間経過を表現しているのかな。面白い手法。
満足度★★★
日曜の夜、超満員でした
客席が手前側と奥側にある。対面型。
あんまり好きじゃないんだよなあ、対面型は。
上演中、つい向こう側の観客の顔を観てしまうんだよなあ。集中していたり、集中している振りをしていたり、寝ていたり、今日は耳を塞いでいる人もいたな。なんなんだろう、あのひと。ま、いいや。逆に僕も向こう側から見られていると思うと、余計な緊張しをしたり。
皆さん達者な役者さんばかりで、会話なんかも、観客の興味を切らすことなく見せることができていた。(ひゅーっ。どんだけ上から眼線だよ)
ネタバレBOX
ゼットンを倒したのは誰か。誰に助けられたか。
その話題に、発想の転換、みたいなものは感じられず。
演劇的なクライマックスはというと、どこだったんだろう。
いや、そういう考え方で作ってるのではないんでしょうね。
満足度★★★
おお!マクロファージ!
知ってるよ、それ。だって『ためしてガッテン!』欠かさず見てるから。
でも、どんな働きをするんだったかなあ。忘れてしまった。
山瀬まみさん、ごめんなさい。
ネタバレBOX
もっと支離滅裂なのかと思ったら、そうでもなかった。でもいいよね。わかりやすくて。
衣装も『ためしてガッテン!』を意識してるんですよね?してますよね?してないのかな。いや、してますよね?
たんでん?たんでんか。なんだろう、それ。「たんでん」って、架空の存在かと思ってた。
そういえば、少女の意識が自分の体内を彷徨っているのに、精子くんたちがいて、卵子に突入していったりして、支離滅裂といえば、支離滅裂なんですね。
満足度★★★
展開がスピーディー
「え、これでもう終わっちゃうの」みたいな感じでゴールを走り抜けてました。もうちょっと観ていたかったような。
ネタバレBOX
時間が戻るところは、動きも逆になってたらよかったのになあ。
でも難しいですよね、そんなの。
過去に戻ると、身体は子供、頭脳は大人、になるんですよね。それがちょっとね。
満足度★★★
ハイレグっていまはもう珍しいの?
タイトルにもある「ノミ」が話題に出てくる。ノミか。ノミね。華やかな女性たちの水着シーンもあり。眩しかった。あぶない、あぶない。
栗山さんのおへそが可愛かった。
絶叫マシーンもあり。みんな、乗ればよかったのに。
金曜のマチネ。終わって出たら外はまだ明るくて。驚いた。
ネタバレBOX
ノミってのは、1.5メートルもジャンプできるんだけど、ガラスに瓶にいれておくと、ジャンプしても当然のことながら、天井につかえて、それ以上は高く跳び上がれない。そのうち天井の高さに収まるようにジャンプすることを覚える。すると瓶をはずしても、もうそれ以上は高く跳べなくなる、というお話。
そりゃそうだよね。瓶のなかで、それ以上高く跳ぼうと頑張ってたら、体が壊れてそのうち内臓破裂で死んでしまうもんね。壁にぶち当たらないように跳ぶのは、当然なのだ。
瓶がとりはずされたときに、「あ、瓶がないからもっと高く跳べる!」って気づけばいいんだけど、気づかないから跳べないんだよね。それに怖いってのもあるだろうし。それ以上高く跳んだら、また何かにぶつかってしまうんじゃいなかっていう恐怖。
ぼくは最近右のふくらぎで肉離れを体験したんだ。2、3日で治るのかと思ったら、結構時間が掛かってね。完治まで2ヶ月くらい掛かったよ。
治りかけたときは歩くのが怖くてね。急に立ち止まったりすると、ピッキーンって痛みが走ったりして。徐々に、ちょっぴりずつ治していかなくてはならない。じっくりと時間を掛けて。
それとおんなじだと思うな。ノミだって怖いんだ。瓶がはずされたからって、急には高くは跳べないよ。でも恐怖を克服して、少しずつ跳べるようになるさ。
なんか急に熱く語っちゃったけど。
「ノミみたいにちっちぇえな」みたいな否定的なニュアンスから、上記の「高く跳べなくなる」みたいな話になって、「I know me (myself)」みたいな、「己を知る」みたいなイメージになる。
それで喜んで、「ノーミー、ノーミー」と連呼する場面で、うるっとしそうになったんだけど、でもあっけなく場面転換されてしまって。出そうになった涙も引っ込んでしまったよ。
発想の転換みたいなものが、そこで鮮やかに表現されていたりしたらよかったのになあ。そうはならなかったのが残念。
劇中のオーディション、水着になっての登場は、嬉しいような悲しいような。見たいような見たくないような。複雑な心境でした。見ましたけどね。
何気なくやってた生着替えもなあ。嬉しいような悲しいような。見たいような見たくないような。複雑な心境でした。見ましたけどね。
最後の歌は、みんなで頑張って歌わずに、もっと綺麗なハーモニーを聞きたかったなあ。声が大きすぎて、汚く聞こえないこともなかったです。観客ってのは贅沢で我が儘で身勝手なもんですね。
満足度★★★★
「コック」さん?
うんうんうん。なるほどなるほどなるほど。
小ネタをいい具合にちょいちょい挟んで、飽きさせない感じ。
いちばん印象に残ってるのは、母さんの歌ですかね。母さん母さん母さん母さんのフレーズ、よかったなあ。
芝居全体で観ると、途中の明転で、「あ、まだ続くのかあ」と思ったから、後半ちょっぴり飽きたんでしょうね。
だって最初からもうずーっとパロディみたいなののオンパレードで。
あと不勉強でわからなかったりするんですが、スタッフのリストに、「コック」さんがいます。「コック」さんて、あのコックさんなんですかね。フライパンでなんか炒めたりする人?途中で料理出て来ましたっけ?
ネタバレBOX
最初のホームランの場面から、ずっと「to be continued」で判断を留保しなくてはならなくて、頭のなかのスタックがオーバーフローしそうになりました。わあ、なんて容量の少ない脳みそなんだ。とほほ。
結末は、ぼくはちょっとがっかり。途中から精神科医と患者がちょいちょい出てくるので、いやな予感がしたんだけど、その通りになってしまって。それまでの短いエピソードが全部患者の妄想、みたいなことになってしまって。
ああいう結末は要らないと思うな。途中のエピソードの面白さだけで勝負して欲しい。そのエピソードも、パロディやギャグにあんなに頼らなくたっていいし。演技だけで面白くできそうな人たちがいっぱいいるのに勿体無い。パロディにばっかり頼っていると、パロディに頼らないと演技できなくなっちゃうよ。なーんてね。てへへ。なま言ってら。
いや、ああいう結末が欲しいと思う人も一杯いるだろうから。好みなんでしょうかね。というか、ああいう結末がほんとになかったら、こう言ってる僕自身も「結末がないじゃん」って怒るかもね。どひゃーっ。観客ってのは我が儘で身勝手で無責任なものですね。
全部パロディとギャグなので、最後の場面もなんかのパロディか?と思ってしまう。
笑ってほしいところは笑えるように作る。感動してほしい場面は、感動できるように作る。クライマックスは「クライマックスだよ~」って真面目に大声で言ってほしい。そうしないとすっかんぴーの僕にはわからなかったりするのです。要はメリハリですかね。メリハリ。演技とか演出の。てへへ。またまたナマ言ってら。
あ、でも。希望が叶わなくたっていいじゃないか的な結末は、発想の転換があって、やっぱりよかったのかなあ。
満足度★★★
言葉遊びは面白かった
芝居は重たい感じのものをイメージしてたんだけど、そうでもなかった。
ファンタジーでした。もう単純なファンタジー。それがちょっと意外というか、期待はずれというか、、、。いや、ぼくが勝手に違うふうにイメージしてたのが悪いんですけどね。
顔はごついけど、なんだか気弱な感じの牧羊犬さんと、それからこれが雲雀?みたいな体型の(失礼)ヒバリさんが好きでした。単純に観ていて面白い役者さんかなあと。
いま気がついた。ぼくはああいうタイプの役者さんたちが好きなんだ。(どういう?)いや、そういう趣味はないですけどね。
ネタバレBOX
言葉遊びが野田秀樹、あるいはシェークスピア風でありました。これって褒め言葉になるのかしら。それともけなす言葉になるのかしら。わかんないけど、とにかくそう思いました。言葉遊びがあると、ぼくはなんでもそう思っちゃうのかも。この人達の影響力、偉大だな。
役者さんたちは忙しく動いてました。それはそれで楽しかったけれども、どうも心に響くものがないというか。ライブ感がないというか。芝居って難しいですね。
ハッピーエンドで、主役のふたりが喜びの踊りを踊っているうちに終演。
好みの問題かもしれないけど、悲劇にしてほしかったな。
ラスボスの山羊さんの、正体がばれたあとの迫力がいまひとつで。もっと吠えて欲しかったです。
満足度★★★★
高校20年生って。なんだよ、それ
みんな、同じクラスでよかったよね。ばらばらなクラスだったら、ぼくなら耐えられないだろうな。
女優の方々も、セーラー服なんて着ちゃってさ。
達観してる感じがよかったです。
ネタバレBOX
伏線として、屋上の吸殻が出てきて、それから35歳女子高校生と18歳男子生徒の恋愛関係が、本筋にどんなふうに絡んでくるのかなあと思っていたら、そんなにしっかりした伏線というわけではなくて。それが拍子抜けでちょっぴりがっかりのような、でも、これはこれでアリのような気もしたり。
向井琴子がいきなり、私は「結局何年後に死んで、女子アナにも女優にもなれなくて」みたいなことを語り出したのも、意味不明のような、でも意味はあるような。いや、ないような。でも、あるような。
直立して向かい合ったまま台詞をいい合う場面がたくさんありました。そういう場面で不自然な違和感を感じるときもありました。
直立して向かい合って台詞を言うのが悪いとは思わないし、それでいい場面もたくさんあるとは思うけど、違和感を感じたということは、その場面は、もうちょっと動きを工夫したほうがよかったのかなあと。てへへ。ごめんなさい。そんな感想を持ちました。
満足度★★★
難しいですよね、一人芝居って。
会話など、二人でやったほうが絶対にリアルになるものを、わざわざ一人でやるわけで。一人でやる意味、みたいなものがそこにないと。
必要なのは、抽象的なようだけど、役者自身の魅力、ってことになるんでしょうかね。ぼく自身もその意味がはっきりわかって言っているわけではないけど。
ネタバレBOX
セックス関係のネタは、ぼくには、ちょっと恥ずかしかったです。
最初のあれはなんだろうと思ったり、、、。
実家の母親(と父親)との電話は、途中のは不必要では?最初と最後の2回だけでよかったんじゃないかなあ。それなら状況の違いの対比なんかも、もっと鮮明になったかも。
人を過って殺しちゃったら、恋愛なんかよりも、そっちのほうがずっとずっと重要で、心に重くのしかかってくる事件ですよね。そっちのほうの展開をもっと観たかったです。そのほうが面白くなったかと。
満足度★★★★
また逢う日まで
本編というか、芝居の中身自体は、ちょっぴりモヤモヤが残る展開だったんだけど。
ネタバレBOX
本編が終わったあとのカーテンコールっていうんですかね、歌と踊りがね、もんのすごく楽しかったです。黒いドレスとタキシードでの踊りとか、『また遭う日まで』を全員で熱唱する感じとか、それがとっても楽しくて、本編のモヤモヤが全部吹っ飛びました。そして楽しい気持ちになって劇場を出ることができました。
こういう流れは初めてだったので、新鮮でした。反則みたいな気もしますけど、いいですよね、これ。とにかく劇場を楽しい気持ちで出ることができれば、すべて許す、みたいな気持ちになれますよね。許すってちょっと上から眼線な言葉でなんですが。
とにかく全部オッケー、みたいな気持ちになりました。やられたーっていう感じですかね。
踊りなんかは、『楽しそう』な体で踊ってるっていうだけで、ほんとは楽しくなさそうなのをよく観るような気がします。でも、今夜の踊りはほんとに楽しそうなので、観ていて気持ちがよかったし、いいなあと心から思えました。
でも本編は、、、。
一斉射撃で射殺した犯人に対して、さらに撃ち込むって。警察のメンバーにもシンパシーは持てなかったです。そもそも犯罪が起きるように依頼するとは。もう正義でもなんでもないですからね。
あれ、詐欺の犯人は捕まえたけど、裁判で依頼したのが自分たちだと証言した時点で、もう警察は首ですよね。
いちばんシンパシーを感じたのはなぜか射殺された犯人に対してで、最後の踊りが逆にとても楽しそうだったんで、好感度大アップしました。
満足度★★★★
点数なんてつけられないですけどね
劇場に入っていったとき、期待が高まった。舞台のあるらしきところには暗幕。天井高いっ。この暗幕の向こうには何があんのかしら? 期待が高まるーっ。そういう感じですかね。
芝居自体はね。ごめんなさい。よくわかりませんでした。
言葉を売り買いする商人?役のひとの表情とか振るまいとか喋り方とか、そういうのは面白いなあとは思ったけど。物語としてはね。まったくわかりませんでした。たはは。
でも、それはそれでね。悪くはないと思うんですよ。芝居なんだし。
ネタバレBOX
客電が落ちて、暗転。果たして暗幕の向こうには何があんのかな?
ちょっと明るくなったと思ったら、暗幕の隙間から顔が覗いていたよ。顔が懐中電灯みたいなので照らされていて。わーっ、不気味。
そのうち暗幕が落ちて、舞台の全貌が露わに。
おお~。こういうのも初めて観た。鉄パイプが天井から何本も吊るされてたよ。そして鉄パイプの先っぽには小さい電灯が。
なんだかわからんけど、すごい。仕込むの大変だったろうなあ。
言葉を売り買いする商人?みたいなのが居て。卸し問屋とか?というか質屋か。
言葉、というか概念を売り買いする。笑顔を売った女の子は、笑うことができなくなる。第一人称を売った人は、自己を語れなくなる。
そういうアイディアは面白いけど。
理論的なことを説明したり、その意義みたいなのを語っていたのかもしれないけど、ぼくの耳がまったく受けつけなくて、そういうのは自動的にスルーされていました。
「なんか面白そうで、あなたのこと好きだったけど、理屈っぽいんだもん。私、帰る!」
女の子みたいな気持ちに。
言葉を売り買いすると聞いて、ぼくが連想したのは『やし酒飲み』ですかね。
あのなかでは、主人公が自分の『死』を売って、自分が死なないのはわかっていたけど、『恐怖』は売らなかったので、死の恐怖を味わって怖くてたまりませんでしたというエピソードが出てくる。正確じゃないかも。捏造してるかもしれませんが。
これだと小説のなかのエピソードとして、理屈抜きで面白いと感じることもできると思うんだ。
でもこの芝居では、理屈が多すぎて。その後のすったもんだの展開がもっと欲しかったです。個人的には。
風
タイトルは、どういう意味でつけたんだろう。謎だ。
恥ずかしかった。いろんな意味で。
最初のシーンで、もう気持ちが舞台から離れてしまった。それ以後、気持ちが芝居に戻ってくることはありませんでした。他のこと考えてました。自分の仕事のこととか。ごめんなさい。
あの女の子の演技は、はっきりいって、直視できませんでした。
会社員なども、会社員には見えませんでした。みんな若すぎるってことなんですかね。
ネタバレBOX
芝居全体が、最後の電話のオチに持っていくための大いなる前振りでした。
コントでしたが、笑えないコントでした。
なんかめちゃくちゃ言ってますね。こめんなさい。
満足度★★★★★
謎だ。
謎でした。なんでここで涙が出てくるのなって思って。不思議でした。最後の場面です。
でも後から考えると、謎というわけでもないのかもとも。
サスペンス風の物語なのかと思ったら、実はそうではなくて、いろんなイメージを積み重ねていった先に出来上がったものが、この芝居ということなんでしょうかね?
お弁当や、ケーキ。ちゃんと食べてるのが、リアルでよかったな。あとゴミだらけの室内とかも。その辺がリアルだから、リアルからちょっぴりずれた会話(や幻想)がより生きて来るというか。
それからまたちょっとずれた三人組登山者の演技と歌がいい味を出していて。シリアスだけど笑いを誘うっていう。
失踪した男の寂しくて、でも楽しくてユーモラスに見えなくもない、別な視点から見ればうらやましくもある、そんな人生が浮き彫りになったお芝居でした。
満足度★★★
でも、ほんとはどういう人?
曽我蕭白って、江戸時代の絵描き? 不勉強で知りませんでした。でも絵はどこかで観たことがあるような。
無頼派な感じの曽我蕭白のエピソードをユーモラスに描いていました。
絵を映写機で直接見せちゃうってのは、わかりやすくていいですよね。
わかりやすかったです。
ネタバレBOX
東上線、北池袋駅。atelier SENTIO。
線路沿いにあるのね。しかも木造の家を改造したみたいな感じのスタジオ。
電車の音がうるさいんじゃないのかなあと思ってたら、やっぱり煩かった。
それから、上演の途中、ときどき水が流れる音が聞こえたんだけど、あれはなんだろう。雨戸? なわけないよね。トイレ? やっぱりトイレ?うーん。
演劇の空想的な空間に入り込んだ、みたいな感覚が、そういうのにときどき邪魔されたのが残念。
曽我蕭白って、ほんとはどういう人だったんでしょう。上演では、破天荒なエピソードがいくつか紹介されていたけど、そこから曽我蕭白の人間に迫る、みたいな視点が欠けていたような。
いつも超人的な、あるいは仙人的な感じで。
絵が描けなくて悩んだり、なんかいじけたり、そんなふうな人間の弱さが見えなくて。
曽我蕭白の理解者であり、芝居の進行役でもあるお兄さんも、単なるやさしいいい人みたいな感じのままなのが不満でした。他の登場人物すべてにも、それは当てはまるかな。
あと、これは、ぼくの理解力が乏しいだけだからなのかもしれないけど、クライマックスのシーンは、「ここがクライマックスだよー」みたいにわかりやすくもっと露骨にやって欲しいなあとおもったり。
最後に蕎麦の話題に戻ったとき、蕎麦が落ちにならなくて、まだ続きがひょっとしてあるのかなあと思われたけど、「ありがとうございました」って頭を下げられて、「ああ、終わりかあ」と、なんだか中途半端な気持ち。