朝がある
ままごと
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
『宮本武蔵』
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
スキラギノエリの小さな事件
城山羊の会
小劇場 楽園(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
だいだいの空
トム・プロジェクト
カメリアホール(東京都)
2012/06/01 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
㐂(よろこび)
ろりえ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
宇宙Remix (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了
満足度★★★★
放置!
劇団・犬と串の新作【宇宙Remix】を観劇。早稲田大学での最後の公演。
毎度の事ながら内容の無い物語の連続で、2時間を持たせてしまう若い劇団の熱量は日本一と言っても過言ではない。鈴木アメリの変顔は勿論の事、男優人の熱さも観ていて気持ちが良い。この劇団、かなり実力をつけてきているのは、毎回の公演で俳優人の成長がはっきり見て取れる事だ。
これからは早稲田大学の冠を外して行くらしいが、果たしてどのようになって行くのか?演出家の何気に冷めた目線で、笑いやギャグに転じて見せていく作劇は面白いのだが、このままでは大人の観客のリピーターが付いてこないだろう。犬と串の運命を握るのは作・演出のモラルの戯曲次第だろうな。
やはり鈴木アメリには野田秀樹の芝居で舞台を走り回って欲しい!と思うのは勝手な願いなのだが・・・。
オマエの時間くれよ
劇団フルタ丸
シアター711(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了
THE BEE Japanese Version
NODA・MAP
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
夢!サイケデリック!!
範宙遊泳
アトリエ春風舎(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
夢かぁ?
劇団・範宙遊泳の【夢サイケデッリック】を観劇。
期待の20代の劇団で、以前に短編を見て以来。長編は初観劇。
夢のまた夢の世界を描いていて、何かスタンリー・キューブリックを思わせるようなSF感が漂っている。やや哲学的な描き方もすれば、お遊戯的な描き方もしていて、時折ハッとさせるような表現には何度なく驚かせる。その辺りが世間のこの劇団の期待値の高さか?更にバックに流れる音楽がワルツやオペラなので、夢の世界には持ってこいの表現方法だ。ただ長編という枠の中では、90分が持たないというのが正直なところだ。一応物語があるのだが、その物語をお座なりにしているようで、途中に何度なく飽きてしまう。そこをもう少ししっかり取り組んでいけば、劇団・大人計画辺りは簡単に越えてしまうのだが・・・・。
自慢の息子
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
時代劇「椿版・どん底」
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
まほろば
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
Kon-Kon、昔話
世田谷シルク
pit北/区域(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
堀川炎の名前と顔が気になってしょうがいない
初見の劇団・世田谷シルク【kon-kon,昔話】を観劇。
最近ではシアタートラムに進出して、注目され始めている劇団。
食べる物に困っていた狐を人間が餌を与えた事によって、恩返しに狐が遊女になり人間を助け続ける話し。(原案は狐遊女)今作は福岡公演がメインで、東京公演はない予定が急遽公演するようになったようだ。
踊り、芝居、内容と全体のバランスが取れていて、非常に小劇場らしい面白さを体感させてくれた。若手劇団にありがちな得意な物だけに偏らず、あくまでも戯曲に沿って表現している事が完成度を高くしている。演劇においてのバランスの良さというのが非常に難しく、それが出来ない劇団は毎回完成度には難があり、集客がまちまちだのようだ。自分中での面白いと思える演劇指数にピッタリと当てはまる劇団を見つけてしまったようだ。
野田秀樹はよく人間スローモーションを行うが、世田谷シルクは人間早送りをやっていた。
写真に写っているのが、作・演出の掘川炎のようだが、名前と顔の個性が強すぎ。
春風
年年有魚
駅前劇場(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
初見の劇団
劇団・年年有魚の【春風】を観劇。
市井の人々をゆっくりと丁寧に描く事をモットーとしている劇団のようだが、肝心の戯曲に難があったようで、出来はイマイチ。
でもチラシは良いのだがなぁ~。
さまよえるオランダ人
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2012/03/08 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
満足度★★★★
痺れ過ぎた!
新国立劇場にてワグナーの【さまよえるオランダ人】を観劇。
何十年前に指揮・小沢征爾、演出・蜷川幸雄を観て以来。
悪魔の呪いを受けて永遠に海をさまようオランダ人船長。7年に一度しか上陸を許可されず、永遠の愛を捧げる乙女と出会った時に呪いが解かれるオランダ人船長の物語。
愛による救済がテーマで、とんでもない物語と陶酔するアリアの連続で僕を異次元に運んで痺れさせてくれたオペラであった。まさしく見応えは十分。
チケット代金は高額だが、ワグナー初心者には何気にお勧め!
衣装は、ひびのこずえさん。
【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/03/09 (金) ~ 2012/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★
この劇団こそ観ないと始まらないかも?
チラシのデザインと世間の評判で初見の劇団を選択。
果たして良い出会いがあったのか?
劇団・FUKAIPRODUCE羽衣の【耳のトンネル】を観劇。
かなり荒っぽく大雑把という噂の劇団ではあったが、何かしらの衝撃を与えてくれると聞いていた劇団。
内容は大人になった主人公が、少年時代の思い出を振り返る話をミュージカル仕立ての様な?展開で進んでいく。とてもミュージカルとは言い切れないくらい歌も踊りも下手なのだが、それが観客に迫ってくるほど攻撃的で、なおかつオリジナリティー溢れているのである。俳優さんも美男、美女不在であるのだが、そこに妙なリアリティを自分自身で反映してしまい、涙してしまう。簡単に言えばアングラミュージカルと言うべきか?それであるならば歌も踊りも下手、輝くヒロインなしでも成立してしまうのだ。そしてその短所を最大の武器にして観客を郷愁に誘っていくのである。決して商業劇場ではやれない劇団かもしれないが、劇団の持っている絶対的自信というのがゾクゾクと感じられる舞台だった。まさしくこれこそがアングラであり、衝撃を与えてくれる舞台であるのだ。
今作は必見!
スケベの話
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
どっちを観るべきだったのか?
劇団・ブルドッキングヘッドロックの【スケベの話~セイなる夜】を観劇。
小劇場ではかなり有名な劇団。
シスターが過去の男性遍歴を懺悔する話なのだが、ブス会の様なリアルな女性像の話ではなく、ややお下劣な女性の性の部分をコメディー調に展開していくので、140分の長尺でも誰もが楽しめる話し。
どちらを観るかを悩んだのだが、やはり佐藤みゆきが出演しているバットとボール編を観るべきだったのか?未だに悩む処だ。
うれしい悲鳴
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
最後かぁ?
劇団・ひょこと乱舞の【うれしい悲鳴】を観劇。
以前から聞いていた名前の劇団で、やっと観る機会に恵まれた。
観劇の際には誰もが、チラシに書かれたあらすじなり、演出家の言葉なりから内容を想像して観劇に挑むと思うのだが、そこで自分の想像が外れる事で新たなる世界を感じられて、体感、感動というのが生まれ出てくるのだが、今作はまさしく始まりから見事に想像を外してくれて、これは行けるぞ!と思って行ったら後半から思わぬ方向に行ってしまい、別な意味での外し方を体感してしまったようだ。残念ながら、これは演出というより戯曲の出来の悪さが露出してしまったようだ。だがこの劇団、たまたま今作は上手くいかなかったような気がする。全体のレベルはかなり高いと見た。
でも劇団は今回で解散らしいのだが・・・・。
『THE BEE』English Version ワールドツアー
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高傑作
過去の演劇歴史上に名を残す作品であり、野田秀樹の最高傑作であり、僕自身の約30年間の観劇ベストワンに近い作品である。今回は何年か振りの再演である。
内容は、脱獄犯に妻と子供を人質にされてしまったサラリーマンが、同じ様に脱獄犯の妻と子供を人質に取り、お互いの人質の釈放を求めて、終わりのない暴力連鎖が始まってしまうのである。
まさしくこれこそが舞台の極めつけとも言うべきの最高傑作の演劇である。テーマもさることながら、舞台での表現方法、俳優の演技、音楽の使い方など誰にも真似出来そうで出来ない野田秀樹の究極の表現方法である。戯曲、俳優、演出の全てが完璧だと、観客はもう圧倒されるしかないのである。そしてただ圧倒されるではなく、観劇後にかなり深い余韻を残し、野田秀樹のメッセージを感じるのである。これこそが本当に体感出来る演劇です。
日本バージョン(過去に観劇)もありますが、是非、イングリッシュバージョンをお勧めします。
玉田企画『果てまでの旅』
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
お勧め
修学旅行中の中学生が宿泊先で織りなす男女の異性に対する興味の話。
誰誰が好きだ嫌いだの話を延々と織りなしているだけなのだが、これが単なる中学生の話ではなく、まるで日本社会特有の終わりのない無駄な会議のように感じられて面白かった。【ベケットのゴドーを待ちながら】の来るはずのないゴドーを待っているのと同じで、終わりのない会話を永遠としている辺りに不条理感が漂っている。日本社会の縮図を描くのは、不条理劇にするのが一番適しているのではないか?と思わせてくれる舞台だった。
今作は当たらない宝くじが大当たりした気分だった。