スキラギノエリの小さな事件 公演情報 城山羊の会「スキラギノエリの小さな事件」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    山内ケンジ?健司?
    何となくネタばれ?

    ネタバレBOX

    劇団・城山羊の会の【スキラギノエリの小さな事件】を観劇。

    ヨーロッパ北東辺りのスキラギノエリという小国は、頼りない国王とプライドが高い王妃、そして息子スキラギ、家来ゴルク、そこに出入りしている修道女ヨハンナがいる。
    国王は何時も女遊びに興じ、王妃は家来と浮気まがいの事をしている。そんな夫婦にも息子のスキラギの悪戯には手を焼いているので、家庭教師ホロスを雇い入れる。だが家庭教師ホロスの努力も空しく、息子スキラギは小国にいる連中の偽善性を暴きだしていくのである。

    内容はこのような感じなのだが、毎度の事ながら物語らしい物語が殆どなく、ちょっとした出来事から(息子スキラギの悪戯)誰もが持っている本音と建前の本音の部分をやたらにクローズアップして描いていく。その本音の部分をやや茶化した感じで見せて、更に役者の芝居と台詞で強調しているので、観客は妙なリアリティーを感じてしまい、笑いの渦に誘われていくのである。
    とまぁ感想はこのようなのだが、どうも上手く面白さを説明出来てないのが本音なのだが、完璧な戯曲と役者への演出が非常に細かく丁寧で、作・演出の山内ケンジは計算しているのか?自然発生で出来た物なのか?は分からないが、ただ毎回きっちりと独自の世界観が確立されているのは確かだ。はっきり言える事は「山内ケンジという人はあの面白いCMを撮っている人だね。何となく舞台の感じも分かる気がする」という発想で観劇してはいけないという事だ。
    今作の石橋けいの芝居の上手さは観客を虜にする(特に今作は男性客) そして山口奈緒子も暴れまくりも良い。

    今作はかなりお勧め。小劇場ファンにはたまらない芝居だ。

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    2012/06/12 20:32

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