GHOST IN THE BOX!!
PEACE
上野ストアハウス(東京都)
2011/08/18 (木) ~ 2011/08/22 (月)公演終了
雨に紅花 (無事終演いたしました!)
くロひげ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★
私には良さが分からなくて・・・
こちらもすでに公演の様子は書かれておりますが・・・
びっくりしたのは、初めは水を張ったプール(?)足を浸していただけ
だったのが、次第に、水の中で寝転がったり、横になったりし始めたこと。
となると、ずぶ濡れのはずなのだが、その割には起き上がっているときには、
さほどずぶ濡れ感はなかった。
ただ、私も、なぜこの演劇を、プール中で、
ずぶ濡れになってやる必要があるのか、正直理解できなかった。
「熊」 「附子」
森崎事務所M&Oplays
国立能楽堂(東京都)
2011/08/11 (木) ~ 2011/08/12 (金)公演終了
満足度★★★★
伝統の持つ底力
すでに書かれているとおりで、チェーホフを狂言に翻案した「熊」と、
伝統狂言演目「附子」の2本立て。
それで、チェーホフもそこそこ面白かったのだが、
やはりちょっと語調が違うなとか、多少違和感を持ったのも確か。
それを明確に感じたのは、後半の「附子」が始まってすぐのこと。
やはりピタッと台詞が納まっている感じ。
何が「納まっている」かというと、台詞回し自体ももちろんのこと、
声の能楽堂内での響き、所作、筋の運びのテンポ・・・
まあ「全て」なのですよね。
もちろん、私自身、狂言はそれほど観てはいないわけで
(それでも多少は観ていますが)、
こんなことを言う資格はないのかもしれませんが。
もちろん、「新作」にチャレンジされることもとても結構ですし、
そのことを否定するつもりもありませんが、
ある意味、素晴らしい「伝統」を背負ったものほど、
「新作」作りは大変だなあ、と思った次第でした。
それから、「附子」に似た話では「棒縛り」があって、
こちらの方が視覚的にも面白いかな、と私は思いますし、
また、外国人にも人気のある演目と聞いています。
朗読劇"木を植えた男"~人形劇俳優 平常(たいら・じょう)による
平常
東京都現代美術館 B2階講堂 (東京都)
2011/08/10 (水) ~ 2011/08/12 (金)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい人形遣いと朗読劇
説明にもあるとおり、東京都現代美術館の展覧会の特別イベントとして開催。
私は平常(たいらじょう)さんのことは知らなかったのですが、
子供向けのような人形を持って颯爽と登場。
この方は、朗読もやられるし、この日はそれがメインなのだが、
やはり「本業」ということで、初めに人形芝居を披露。
ところが、一人で操っているにもかかわらず、その動きは素晴らしい。
ちなみに、外国では人形劇は子供向け、なんて言うイメージを持たれていると、
何かで聞いたことがありますが、日本では「文楽」があって、
これは大人向けの立派な芸術・・・
でもこちらは基本的に1つの人形を3人で操るのですよね。
(3人で息を合わすのは別の意味で大変かもしれませんが)
ところが、平さんは、1人で操っているのですよね。
足は無いのだけど、両手に顔・頭部は動かせる。
人形の両手を人形遣いの右手1本で操作し、
人形遣いの左手で、頭部を支え、
かつ頭のてっぺんが開くようになっているので、
その操作もするという具合。
人形による寸劇もやられたのだが、
「お客さんの誰かにもやってもらいましょう」と言われ、
なぜか私が捕まってしまい、ステージ上へ…。
まあ「上手い上手い」なんて言ってもらえたけど、
右手1本で人形の両手をきれいに操るのはとても無理。
まあこれはご愛嬌ということで、笑いものになりました・・・。
さて、後半というかメインは、映像を見ながらの朗読劇。
この話も中々感動的で、自分の利害などお構いなしで、
山に木を植えて行った人の話。
お話自体と、平さんの朗読は良かったのだが、
ただ、映像については、特に初めはモノトーンに近いもので、
私的にはイメージが湧きにくかった。
それと、平さんはやっぱり人形を遣っているときの方が面白いかな?
なお、1時間ほどあったので無理すれば展覧会(チケットも頂けました)も、
観られたのですが、平さんのお話で「2~3時間かけてみる人が多い」と聞いたことと、
実はこの後、「チャイムが鳴り終わるとき」に行ったもので、
この日は展覧会は観ておりません。
先に観ていればまた印象が違ったかもしれません。
純真無垢のメカニズム
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/08/20 (土) ~ 2011/08/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
興味深く、しかし少々複雑な構成
12か月連続公演の第8回で、今回も8月にふさわしいテーマの作品だった。
前半は2つのシーンが交互に現れる。
1つは、夏休み最終日、高校で理科部の男子が同じ部員の女子に「告白」する場面。
しかし、あっさり振られる・・・。
ここには、他の2人の部員とのやり取りや、なぜか恋愛を勧めるちょっと変な女教師も登場。
もう1つは、交通事故で入院して、記憶喪失…となった女性と、
その父、妹、そして恋人の話。
父親は娘(妹)に対し、イマイチとんちんかんというかとぼけた返答が多い。
また、担当男性医師も、いつも首をかしげながら機械のようなしゃべり方をする人。
この一見全く関係の無い2つの話が交替して現れる。
ところが、場面転換時は、2つのシーンが一瞬重なり合い、完全に暗転しない、
ある種奇妙な場面転換である。
この意味は芝居が進行するにつれて明らかになって行く。
(以下ネタバレなので、これから観劇される方は、読まないことをお勧めする。
ただし、複雑な話が苦手という方はあるいは読まれても良いかも?)
Nazca -ナスカ-
劇団銀石
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/18 (木) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★
沢山の素材を盛り込み過ぎでごった煮の感
すでに多くのユーザーに語られてしまっておりますが・・・
ナスカ、地球儀、宇宙、星座伝説、少年期ならではの空想癖、天文学、過去の天動説と地動説の対立、古き良き日本の家族・風景、セミ、病気の女の子、
赤紙による召集、戦争、特攻・・・、と、ある意味どれもが魅力的な素材だが、
あまりに盛り込み過ぎで、逆にどれもがかすんでしまった感。
特に、ナスカと言えば地上絵だが、たしかに舞台上にそれを思わせる線が
描かれていたり、あとでロープで線を描くシーンも出てくる。
しかしまあ、それだけで、かなりの上空から見ないと絵として見えない
ナスカの地上絵(もっともこの芝居ではそこまで言われていない)は、
宇宙に向けたもの…として、宇宙や星につながることを
否定するわけではないが、逆に宇宙を語るのなら、
ナスカを引き合いに出さなくても良いのでは、と思える。
さらに、この芝居の舞台は日本なの?ナスカなの?…というのも疑問。
(天動説との論争でヨーロッパも出てくるが。)
日本風景やセミ(日本のように美しく鳴くセミは独特らしい)、
まして赤紙・特攻となれば、完全に日本が舞台に感じられてきて、
これなら別にナスカでなくて知覧でもいいんじゃない・・・と思えたり。
それに時代も、戦前戦中かと思えば、宇宙的なシーンは現代風の衣装だし、
現代と過去を行き来していることを思わせるわけでもない。
そういうわけで、魅力的な多種の素材を盛り込み過ぎてしまって、
どれもがぼやけてしまったし、
いつの、どこの話かもよく分からなくなってしまったのは残念。
でもまあ、それぞれのシーンをオムニバスのように思えば、
そこそこ面白いシーンもあった。
それから、ピアノはライブ演奏で、時に風鈴なども鳴らしていた。
ライブ演奏と言えば、同じ会場で観た「チャイムが鳴り終わるとき」も、
ギターの生演奏が大変効果的であったことを思い出してしまうのだが、
この日は、ピアノの他に録音音源も使用していて、
それに合わせてピアノが弾かれていることも多かった。
しかし、これをやると、どうしても録音側に合わせざるを得ず、
結果、ライブの迫力は半減してしまうのですよね…。
なお、私は最前列の席が指定され、
たしかに役者の息遣いや迫力などは、とてもよく感じられるのだが、
冒頭の幕に描かれた絵柄や、舞台中央にある奈落からの階段を使って
人物が現れるシーン、そして照明の効果など、
おそらくもう少し後ろで観た方が効果的に思えるのではないか?
と思えた。
絆
劇団アルファー
座・高円寺2(東京都)
2011/08/08 (月) ~ 2011/08/11 (木)公演終了
満足度★★★
「届け 君の心に!」一度観ていたので
題名を見ても全く覚えていなかったが、始まってすぐ、
「あっ、あれか!」と気が付いた。一度観ていましたね。
HPと手帳を照合したら、2006.2.5に同じ会場で観ていましたので、5年ぶり。
まだ、それほど演劇には通っていなかった頃です。
それで、初めて見たときは結構感動したことも覚えているのですけど、
ベタなお芝居なので、先が分かってしまうとちょっとな、というのもあるし、
そんなわけで今回はそれほど面白くは感じませんでした。
第15回王子落語会
王子落語会
王子小劇場(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/10 (水)公演終了
満足度★★★★
【爆笑ナイト】上方・米紫の話芸に爆笑
初日の爆笑ナイトの方に行きました。
実は、地元で隔月に行われている地域寄席には結構行っておりますが、
そちらは出囃子は録音なんですよね・・・
まあ、二つ目さんと真打さんだけでそれぞれ2席ずつで、
前座さんがいないせいかもしれませんが、
こちらは前座さんも来ていて、出囃子もライブ(?)。
初めは女流の前座・立川こはる「権助魚」で、
ボーイッシュな風貌で結構人気があるらしい。
前座の中では話の雰囲気も醸し出して、
結構上手いとも思ったが、時々噛んでいたのが残念かな?(2P)
次に二つ目の立川談奈が、割と律儀というか几帳面な語り口で
「だくだく」を披露(3P)。
中入り(休憩)を挟み、上方の桂米紫が登場。
パワフルかつ上方ならではのこてこての語り口で、会場大いに爆笑!
枕の東京で借りた狭いアパートの話から大うけで、
それから「義眼」を披露、もちろん笑いの渦に(5P)。
そしてこの日のトリは立川左談次で、こちらは米紫と全く違って温厚な語り口。
最初に「あんなに汗かいてやらないでいいのに・・・」と皮肉を一発、
それから、語り口は穏やかながら、師匠の性格を受け継いでか(笑)、
皮肉連発・・・ブログ(含CoRichか?)で悪口を書く奴の話も出て、
「そういうのはメモ取ってるんだよね」
(ちなみに私はあまりメモは取りません)。
そして演目は「幇間腹」・・・しかしこれは生々しいところがあって、
私としてはちょっと素直に笑えない話。
だっていくら太鼓持ち相手でも、素人の若旦那が鍼を刺しちゃうんだから(4P)。
さて、年功とか色々あるのかもしれないが、
純粋に効果という点だけ考えれば、
パワフル系の後に穏やか系だとやはり少々気が抜けるので、
米紫をトリにした方が面白かったかな、とは思った次第。
古典落語はクラシックと同様、同じ作品だが、
演(奏)者の個性を楽しめるし、
また巧拙も分かってしまうのが怖いところですね。
君の為にシジョウの円卓
劇団総合藝術会議
小劇場 楽園(東京都)
2011/08/04 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
【宴の終わり】3つの劇中劇の個性がもっと際立てば
そこそこ面白くは感じました。
私が座ったのは、舞台に向かって左側で、こちら側はなぜか幕が下りている。
右側は降りていない。
(この劇場をご存知ない方のために…ほぼ正方形の舞台が斜めにあり、
その左右の2辺のみに座席がある)
http://www.honda-geki.com/rakuenheimen.html
幕は始まれば開くだろうと気楽に考えていたら、始まってもしばらくは開かない。
また、時々降りてしまう・・・。
増殖にんげん
ぬいぐるみハンター
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★
実験的試みには敬意を表しますが・・・
大体の様子は既にレビューで書かれておりますが、
どんなものが見られるか、期待と不安(?)の中で、
同時に会場の数か所で「演劇」が始まり、そして進行していく趣向。
3年B組地獄学級
ネコ脱出
Geki地下Liberty(東京都)
2011/08/13 (土) ~ 2011/08/18 (木)公演終了
満足度★★★★
まあまあ、そこそこ面白かった
内容がよく分からないまま会場へ。
構成はコントもののオムニバス形式で、
それぞれ、笑えたもの、イマイチ笑えなかったもの、
ちょっと切ないものなどさまざま。
ちなみに私の観た回はBでした。
(お笑いなので以下のネタバレは読まない方が良いかも)
【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
【あずき組:味わい堂々「君アレルギー」】ちょっと蕁麻疹がリアルで…
こちらも、詳しいレビューが出ているので簡単に。
これから音楽会が始まるような椅子やマイクのセッティング
(アフタートークによるとやはり音楽会を意識したとのこと)。
こちらの方が、基本的にリーディングという形で、
振りはほとんどなく(と言っても派手な動きもあるのだが)、
また、話の構成も、ある意味しっかり作られていると言ってよいだろう。
これもアフタートークで登場された作・演出兼出演者の岸野さんは、
お顔のお奇麗な方なのだが、その清楚な容姿と違って、
台詞は意外と過激なものもあったりして・・・。
【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
【あずき組:蜂寅企画「恋は枯野をかけめぐる」】動物の純粋さに感銘
既に多数のレビューが投稿されていますし、
特にtetorapack様が詳細に筋も紹介されていらっしゃるので、
一応重複は避けます。
初めの部分、ちょっと滑舌が悪かったり
もたつきも若干あったように思いましたが、
ベタな話ながら最後は胸を打たれるものがありました。
文楽など古典芸能でも、「動物の恩返しもの」というのがありますが、
動物が恩を感じて恩返しをする時って、本当に純粋なんですよね。
人間なんかよりよっぽど・・・・・・。
もちろん、それは、そういう純粋さを観客に伝えるだけの技量を
役者がもっていればこその話ですから、
そのことはしっかり申し上げておきます。
ただ、この公演は、アクションも多く、
あまりリーディングという感じはしなかったですね。
さよなら、なつやすみ
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★
私には良さが分からなくて・・・
2日目を観ました。
開演前から寸劇のようなものが始まっているのは意欲的だし、
良いこととは思った。
さて、本番が始まると、とにかく早口の台詞の応酬。
それで、初めの場面のための演出かと思っていたら、
これで最後まで行くのでした。
昔、学生運動というのが華やかなりし頃、「アジ演説」というのがあって、
早口なんだけど、語尾だけ変なイントネーションで延ばす感じの、
まさにそれを思い出しました。
早口自体慌ただしくて嫌いという人もいるかもしれないが、
私は例えば黒柳徹子さんの早口などは、
しっかっり聞き取れるし、1つの立派な話術だと思う。
ただ、少なくともこの日の公演は、早口過ぎて言葉がつぶれてしまっていて、
聞き取れないことも多かったし、
それよりも、聞き取ろうという意欲も次第に減退してしまったのが正直なところ。
青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう
コーヒーカップオーケストラ
シアター711(東京都)
2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★
ゆる~い喜劇?
そうですね・・・非常にゆるい感じで、一応筋みたいなものはあるのだけど、
まあそれは大したものではない(と思う)。
脱線も多いし。
ただまあ、ギャグで笑っているのは「お知り合い」という感じで、
関係者がいない人間にとっては、それほど笑えるものでもなかった。
正直、105分というのはちょっと長すぎで、
段々硬い椅子座っているのが、おじさまには苦痛でありました。
一番上の向かって一番左だったもので、
頭のすぐ左に太い電線が通ってましたし。
この日、私は、チケプレで伺いました。
満席でチケット完売は良いことですが、
チケプレ+当日券は開園5分前でないと入れないというメールが、
当日の午後来ました(メールを見られない人もいたのでは)。
それで、5分前で残っていたのは、一番後ろの硬い席か、
一番前の小さいパイプ椅子席だけだったのです。
もちろん、お金を払っている方を優先することはある意味当然ですし、
チケプレで観せて頂けるのはありがたい限りですが、
う~ん、ここまで差をつけられた公演というのも初めてなんでね、
ちょっとなあ、という気もしました。
話は脱線しましたが、まあ暑い中、ゆるーいものを観たい方にはいいかも?
女子大生が可愛かったので、3Pにします。
(そうそう、主人公は青山君ではなく、彼女なんですよね・・・)
プルチネラに乾杯!!
キジムナーフェスタ
まちなか特設会場①(沖縄県)
2011/07/23 (土) ~ 2011/07/25 (月)公演終了
満足度★★★★
影絵+人形喜劇・・・楽しく笑えたひととき
もちろん、沖縄にわざわざ見に行ったわけではなくて、
東京・市ヶ谷・麹町あたりの「スペイン国営セルバンテス文化センター」
での公演に行ってきた次第。
舞台上に結構大きな布張り箱型のものが置いてあり、
実はここには影絵が移る仕組み。
そして、この上部がいわば人形劇の舞台となる。
ここには、太陽や月を模したと思われる太鼓、それに鉦(かね)が釣ってある。
興味のある方はこの辺もご覧ください。
http://www.puk.jp/natuyasumi/purutinera.html
http://tokio.cervantes.es/FichasCultura/Ficha74676_67_25.htm
最初はトニー・ルンバウ氏が客席に降りてきて、手品で卵を取出し、
その卵を影絵の中で割り、作品が生まれてくる・・・という趣向。
まあ、これは個人的には「ここまでやらないでも」という気も。
で、プルチネラの名のとおり、仮面をつけた人形が主人公で、
これにもう1人の人形が絡んでくるのですが、
内容は、まあドタバタコメディに過ぎません。
ただ、それがとても面白く、怪しげな日本語が登場したり、
また、釣ってある太鼓や鉦が曲者で、
時々ここに、良い間合いで、頭をぶつけて、
「ドン」とか「カ~ン」とか鳴るのが絶妙で、
やはりみんな大笑いしてしまう。
まあそれだけなのだけど、珍しく、また楽しいひとときを味わえました。
チャイムが鳴り終わるとき
オーストラ・マコンドー
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
長くて重いが、充実した見事な内容
すでに多くのレビューが投稿され、意外とそれらの点数は高くないが、
もしかしたら私は「年間ランキング1位かも?」くらいに感じました。
この日は仕事とその他で昼間から外を歩いていましたが、今年一番かも
しれない暑さで、夜吉祥寺に着いたときは、相当疲れていました。
そして、終演21:50の掲示を見て、一層がっくり。
なにしろ横浜まで帰るのは時間もかかるので。
しかし、観終わった後は、満足感で、
そういう気持ちは吹き飛んでおりました。
会場に入ると、ステージ上には学校で使われる椅子が並べられていて、
これだけでも「ああ、今日は学校ものなのだな」と分かる。
そして、ステージの両脇には、やはり学校ものの椅子がいくつも不揃いに吊り下げられている。オブジェを観るようでもあり、また、風によって多少動くのでモビール作品を観るようでもある。
ストーリーは、ここにもすでに書かれている通り、同窓会が開かれる中で過去(小学生時代)が回想され、初めに思い出されえる楽しい思い出のみならず、いじめが残酷な結果を生んだことまで想起させられる。
話の主たる流れとして、先生と子供達の出来事があるのだが、
この部分についても「小学生時代」と「同窓会」とが
交互にあらわれる手法である上に、
さらに副次的な話として、転校生と、
その病気入院中のお母さんの病室内のシーンがある。
こう書くと、複雑な構成の話のように感じられるかもしれないが、場面転換ははっきり分かるように作られているので、
観ている分にはある意味自然に進行していく。
そして、音楽はギター1本の生演奏で、ある時は優しいメロディーを歌い、
またある時には、激しい興奮を掻き立てるなど、大変効果的であった。
もちろん、演奏が素晴らしかったことは言うまでもない。
(以下ネタバレだが、これから観る方はネタを知らないで
鑑賞されることを強くお薦めする。)
ミラクルスーパーマーケット
覇天候
萬劇場(東京都)
2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了
満足度★★★★
演劇ネタでそれなりに楽しく
地元に根付くスーパーマーケットを舞台に、そこで働く人々と、
スーパーの倉庫を借りて稽古場にしている社会人劇団、
そしてそこに乗り込んでくる再開発をもくろむ人々の人情話
…まあベタな話である。
社会人劇団のシーンは、演劇人の内輪話があったりとか、
なぜかこの劇団を嫌っているスーパーの副店長が、
実はかなりの演劇マニア故の辛口であったなど、
いわば演劇ネタでそれなりに楽しく見ることができた。
ヒューマンエラー
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/08/02 (火)公演終了
満足度★★★★
衝撃的なシーンも多い作品
衝撃的なシーンも多い作品
当日パンフに「劇場の照明をほとんど使用せず自前の明かりのみで上演…」
とあるとおり、演者が自分で照明を持って動いたり、舞台の両端で対話や
電話などの通信をし合う際も、手元の照明で「対話中」を現わしたり、
さらには、普通の演出であれば、登場しない間は舞台裏に引っ込む
ところを、舞台中央にある一室の周囲に配置された椅子に
腰掛けるような形で待機させ、場合によっては、あたかもコロスのように
彼らが声を出し、特異な雰囲気を出すなど、独特の工夫がなされている。
正直、初めの頃は、こういう工夫、特に周囲から声を出すようなやり方が、
「うるさいな」と感じた部分もあった。
しかし、話が進行し、内容が深刻になるにつれて、この独特の手法が
非常に効果を上げるものであることが分かってきた。
ブループリントの岬
ナマイキコゾウ
「劇」小劇場(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★
台詞にびっくりするような言葉が多くて
在日韓国人である作家が中心の物語。
正直、台詞にびっくりするような内容が多くて、
私としては違和感を抱いてしまった…。